『酔っぱらいジジイに絡まれた』など短編5話 – スカッとする話

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

酔っぱらいジジイに絡まれた

友達と飲んでいい気分で語りつつ終電待ってたら、酔っぱらいジジイに絡まれた。
「おごるから飲みに行こう」としつこく絡み、しまいには
「おっぱい触らせて?」だの「一緒にお風呂入ろう(何故…)」などとセクハラ爆発。
「やめてください」とか「どっか行ってください」とか言ってたんだけど、酒の入ったジジイはすごくしつこい。
そのうち見た目「おとなしいお嬢系」の友達は黙り込んでしまい、ジジイは余計調子に乗って抱きついてくる始末。
キレてバッグビンタ喰らわせてやろうかと思っていたら、その友達が突然そのジジイの頭を「がしっ」と音がしそうな程の勢いで掴み引っ張り上げた。
………友達の手には髪の毛たっぷり、いや、ヅラだった。
「うわああぁぁ(AA略)」と叫びながらそれをこっちへパスしてくる友達。
それを受け取り同じく「うわ(ry)」と叫びながら線路へと投げる私、元ソフト部で遠投には自信あり、会心の手応えでした。
黒い毛の束は線路3本超えて向かいのホームのフェンスも超えてその向こうへと消えていきました。
飛んで行く毛の束を ( ゜д゜)ポカーンと見送っていった、向かいのホームのオジサマ方の顔が今でも忘れられません。
ジジイは頭を押さえつつ駅の階段へと走っていきましたが、一部始終を見ていた学生に大笑いされてました。
お前等助けろ…助けてくださいマジで。

 

 

おじいさんに席を譲った

混んでるってほどじゃないけど、座席は全部埋まってる電車内にて、おじいさんが乗ってきたので、偽善者な俺は席を譲った。

おじいさんが「ありがとう」とお礼を言って座ろうとした瞬間、近くにいたケバケバしいババアが

「ちょっとー譲るんなら私に譲りなさいよ!」
「海外ならまず女性から席を譲られるの」
「まったく、日本の男はレディーファーストがわかってない!」
とギャアギャア騒ぎだした。

その後もネチネチ文句を言ってるので、おじいさん座るに座れない感じ。

そんなやりとりを見ていた学生っぽい兄ちゃんが携帯の画面を突きつけて

「今、調べたんだけどさー」
「レディー=淑女」
「淑女=淑やかで上品さの窺える女性のことだって」
「あんた、レディーじゃないから譲られないんじゃんwwww」
と手を叩きながら爆笑。

周りの乗客も釣られて笑ってる。
ババア顔を真っ赤にして喚きながら隣の車両へ。

DQN返しだし、車内で携帯うんぬんで叩かれそうだが見ててスーっとした。

 

挙動不審なヲッサン

今さっき経験してきました。

明らかに挙動不審なヲッサンが電車に居て、周りの人間は避けてたんだけど、途中の駅で乗ってきた女子高生2人が気がつかずにヲッサンのすぐ隣へ。

座ってからシマッタと思ったみたいだけど、今更動けない。
下手に動いたら何されるか解らないって感じだった。

女子高生が来たのが嬉しかったのか、ヲッサンはますます挙動不審になり、エロイ独り言をブツブツ言い始めるし、どうしよう、車掌さんに所に行った方がいいのかなと思ってたら、背は170ソコソコなのにマッチョビルダーな兄ちゃんが席を移動して、ヲッサンと女子高生の間に座った。

イヤフォンしてたから、音楽に集中してますって顔だったけど、足とか組んで完全に女子高生の盾になってあげてた。

終点の駅でヲッサン以外は全員降りたけど、お兄さんは最後まで普通な感じが格好良かった。

あ、お兄さんは席を移動するまではちゃんと足を揃えて小さく座っておりましたw

 

 

ここを通る妹が悪い

高校生のとき、池沼が小学生だった妹を追っかけまわしてたからブン殴って撃退した。

泣いてる妹慰めてたら向こうの親が出てきて、ああだこうだと喚き散らす。

取り合えず無視してたが、しまいには「うちの子がいるの判っててここを通る妹が悪い」とまで言いやがった。

流石にキレて、

「ならテメエのガキが馬鹿な事しねえ様に見張ってろや。それもしねえ癖に親面してんじゃねえよ。妹になんかあったら、テメエ責任取ってくれんのかよ」

と言ったら、向こうは更にヒートアップ。

少しして警察が来て、俺はちょっとした注意で済んで、向こうはガッツリ搾られた。

家帰ってから気付いたんだけど手がボッコリ腫れてて、病院行くと指骨折してた。

妹の結婚式で、手紙の中でこのエピソードが出てきたんで書いてみた。

乱文失礼

 

 

出産のために実家に帰った時

出産のために実家に帰った時のこと。
父と母は働いているので、昼間はじいちゃんと2人。
庭に椅子を出してじいちゃんと喋ってると、小学3?4年生くらいの男の子が入ってきた。
(実家は元農家で、垣根はあるけど特に門とかはない)
じいちゃんは
「もう昼んなるから帰れ?飯は自分ちで食うもんだ?」
と言って追い返そうとしてる。男の子はすぐ傍の住宅街に越してきた子で、前にも勝手に入ってきて盆栽の鉢を割ったり、犬の鎖を外そうとしたり、カマで窓ガラス割ったり、色々あったらしい。
男の子は庭をウロウロしてたかと思うと、急に全力疾走、私に体当たりしてきた。
臨月で体重が15キロ増えたのもあり、倒れるようなことはなかったけど、じいちゃんは
激怒。男の子の頭をちりとりで引っぱたき、
「二度と来んな!」
と言って道路の方まで追いかけていった。

その日の夕方、男の子の母親と、「弁護士」を名乗る男性がやってきて、うちの子には障害があり他の子と違う、悪気はなかった、弱者に優しく接するのが社会のルールだ、治療費よこせ等まくしたてた。
じいちゃんは怯まず、
「他の子と違うのがわかってるんだら、何で他の子と違う教育しねえんだ。悪気がないなら尚更悪い、他人さまの体や心の痛みがわかんねえってことだかんな。弱者弱者って言うが、ホンットに弱い人間が自分のこと弱者ですってアッピールできっか?それから弁護士だか何だか知んねけっど、どこの弁護士事務所だ?お宅の会社じゃ、電話で『何時頃お邪魔してもよろしいでしょうか』ってアッポイントメントもなしに、相手の都合も考えず他人様の家さ突然うかがうように教育されてんのか?治療費なら払ってやんぞ?診断書持ってくればな。その前に、うちのガラス代と、盆栽代、梅五郎の小屋の修理代、払ってくれな。じぇーんぶお宅の坊主が壊したもんだ。証人ならほれ、隣のシゲゾウさん夫婦がなってくれる話になってるからよ。」
と言って追い返していた。
母親は、
「こんな田舎もう引っ越してやる!」
と捨て台詞を吐いていたが、じいちゃんに、
「あ?それがいいな?」
と言われて肩をいからせて帰っていった。
後で聞いた話によると、男の人は弁護士ではなく、母親の愛人でヒモらしく、近所のじいちゃんばあちゃんの格好の噂のネタになっているとか。
ちなみに「梅五郎」は犬の名前です。
私はそれから5日後、無事に男の子を出産し、しばらく実家にいたんだけど、その間に親子は本当に引っ越していった。
じいちゃんは普段とてもゆったりした動作で、喋るのもゆっくりなのに、男の子を追いかけた時の素早さと、母親に言い返していた時のシャキシャキした喋り方に、とてもびっくりした出来事でした。

 

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