『紫の頭をしたオバサン』など短編5話 – スカッとする話 2021.01.22 目次 スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話貸し駐車場にしようという話 友人宅の話です。 友人の兄が結婚し、親名義の土地の一角に家を建て、残りを整地して貸し駐車場にしようという話が持ち上がりました。 その土地は長い間更地で、近所の何軒かが勝手に駐車していましたが、その人達には近辺の駐車場より安く貸すという話で落ち着きました。 ところが隣接した1軒が、1階の友人宅の土地に面した側(家の裏側)にシャッターつきのガレージを作り、その土地を横切らないと車を道路に出せない作りにしていたため、その部分だけ塀を切って通り抜けできるようにして、月極めでいくばくかの料金を払ってもらうか、もしくは駐車場を借りてもらう方向で提案しました。 しかし相手は、自分たちは何年もその土地を使ってきた、勝手にそんなことされたら迷惑だ、金を払う気はない、とファビョってきたそうです。 結果、友人の両親は普通に塀を立て、そのガレージは開かずのガレージになり、相手は少し離れた場所に相場価格で駐車場を借りることになりました。 相手のファビョり加減をリアルタイムで聞いてたので、ご両親GJと思いました。 紫の頭をしたオバサン 先日スーパーへ買い物へ行った帰りのこと。 紫の頭をしたオバサンが自転車に大量に買った物を入れたダンボール箱を荷台に括りつけようとしていた時、隣に止めてあった自転車10台位を将棋倒しにしてしまった。 オバサンは「あらら」と言いながら俺のほうを見て「起こすの手伝ってちょうだい」と命令口調で言いながらも、自分では自転車を起こそうとはせずダンボール箱を固定する作業を続けていた。 見かねた俺と側にいた工房で自転車を起こしてあげていたら、オバサンはまだ全部起こしていないのに、自分では直そうとせず荷造りが終わった途端さっさと行ってしまった。 俺はあきれるとともに「お疲れさんああはなりたくないね」と工房に言ってスーパーを後にした。 家へ帰ろうとスーパーの側のゆるい坂道を歩いていたら、前からタマネギがゴロゴロと転がってくる。 何事かと坂の上を見たらさっきのオバサンが見事にコケていて、ダンボールの中身をぶちまけていた。 「とってちょうだい!」 と周りの荷物をダンボールに戻しながら俺に向かって叫んでいたが、俺はタマネギをそのまま見送ってやりオバサンの側を通るときに 「ごめんなさいねさっき倒れた自転車起こすときに手が汚れちゃってタマネギ汚すと悪いから。それと礼儀知らない人から二回も命令口調で指示されるのイヤだから」 と言ってやった。 通り過ぎたあとオバサンは何やら言っていたので振り向いて「さようなら」とお辞儀をして家へ帰った。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 気をつけて・・・キヲツケテ 妻が夫のために朝食の目玉焼きを作っていたら、突然、夫がキッチンに飛び込んで来て、叫び始めた。 「気をつけて・・・キヲツケテ!もっとバターが必要だよ!ああ、だめだ!君は一度にたくさん作り過ぎだよ。作り過ぎだよ!ひっくり返して!今ひっくり返して!もう少しバターを入れて!あーあー!バターがもうないじゃないか!くっついちゃうよ!気をつけて・・・キヲツケテ!気をつけてって言っているのが分からないのか!君は料理をしている時は、絶対僕の言うことを聞いてないね!いつもだよ!ひっくり返して!はやく!どうかしているのか?おかしくなったんじゃないのか?塩を振るのを忘れないで。君はいつも目玉焼きに塩をするのを忘れるから。塩を使って。塩を使って!塩だよ!」 妻は彼をにらみつけた。 「一体何があったのよ?私が目玉焼きの一つや二つ焼けないと思っているわけ?」 夫は穏やかに答えた。 「僕が運転している時どんな気持ちか君に教えたかったんだよ。」 空き巣を捕まえた 従兄弟と二人で従兄弟の家に入った空き巣を捕まえた話。 従兄弟の家はとんでもない田舎で、よく言う「出かける時にも開けっ放しがデフォ」の田舎。 年末で村内にも空き巣が発生していると聞いていたが、大丈夫だろうと俺と従兄弟で年末の買物に行って帰ってきたら、どうやら家の中に噂の空き巣が居る模様。 とりあえず、K察へ連絡。 でもすげー田舎なので、K察の到着に時間がかかると言うので、従兄弟と俺でその空き巣を逃げない内に確保しよう という事になった。 離れのトラクター小屋から武器を調達そして装備。 空き巣の居る部屋を外から確認して、俺はそのまま窓側を確保。 フル装備の従兄弟は障子で仕切られた廊下側へ配置。 家の外から窓の雨戸を思いっきりガーッ!と俺が閉めるのを合図に、その部屋へ従兄弟が突入。 ご近所に響く空き巣の絶叫。 そりゃそーだろう。 身長185cm体重100kg超のK?1戦士みたいな従兄弟が、クリスマスの時にネタで買ったジェイソンのマスクと刃渡り40cmくらいの営林用のナタ、営林用で木の幹を切るための馬鹿でかいノコギリを両手に装備して障子を開けず、障子の桟をナタで切り裂いて突入したのだから。 20分後到着したパトカーに空き巣を引き渡し。 その時に事の顛末を説明した警官から「やりすぎwww」との言葉を頂戴しました。 田舎だから絶叫とパトカーで近所のジジババ全員集まってきて困った。 ちなみに、障子は作戦立案者である俺が弁償させられた。 オンラインゲーム オンラインゲームしてた時の話。 そのゲームは文字だけじゃなく、ボイスチャットもできる。 で、ゲーム中で出てくる銃はどれがいいだとか、実際にある銃ならどんなのが好きだとか、まあワイワイやってた。 けど、チーム組んで喋ってるひとり(A)が、ある銃をボロクソ言い始めた。 ○○はゴミ、カス、性能悪いし当たらない……みたいな、スペックを別のと比較して言うにしても酷い言葉ばっかり使うんで、全員(うわぁ……)みたいな雰囲気になった。 で、いい加減イライラした自分が「じゃあAさん、その銃撃ったことあるんですか?」と聞いたら Aは「撃ったこと無いけどあの銃は??」とまだグダグダ言い出すんで、同じくチーム組んでる別の人ら(BとC)に話を振った。 「BさんCさんどうですか? Aさんの言ってるあの銃って本当に当たらないんですか?」 B「当たるよ? ちゃんとやってれば普通に」 C「俺こないだ訓練だったけど、○○点中△△点(割といい成績)だったし、当たるよ」 Aはまだなんかモゴモゴ言ってたけど、もうその銃の悪口を言わなくなった。 BとCは現役自衛官で、ある銃の名前は八九式小銃です。 【厳選】スカッとする話 一覧 【傑作選】スカッとする話 一覧 スポンサーリンク スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話 貸し駐車場にしようという話 友人宅の話です。 友人の兄が結婚し、親名義の土地の一角に家を建て、残りを整地して貸し駐車場にしようという話が持ち上がりました。 その土地は長い間更地で、近所の何軒かが勝手に駐車していましたが、その人達には近辺の駐車場より安く貸すという話で落ち着きました。 ところが隣接した1軒が、1階の友人宅の土地に面した側(家の裏側)にシャッターつきのガレージを作り、その土地を横切らないと車を道路に出せない作りにしていたため、その部分だけ塀を切って通り抜けできるようにして、月極めでいくばくかの料金を払ってもらうか、もしくは駐車場を借りてもらう方向で提案しました。 しかし相手は、自分たちは何年もその土地を使ってきた、勝手にそんなことされたら迷惑だ、金を払う気はない、とファビョってきたそうです。 結果、友人の両親は普通に塀を立て、そのガレージは開かずのガレージになり、相手は少し離れた場所に相場価格で駐車場を借りることになりました。 相手のファビョり加減をリアルタイムで聞いてたので、ご両親GJと思いました。 紫の頭をしたオバサン 先日スーパーへ買い物へ行った帰りのこと。 紫の頭をしたオバサンが自転車に大量に買った物を入れたダンボール箱を荷台に括りつけようとしていた時、隣に止めてあった自転車10台位を将棋倒しにしてしまった。 オバサンは「あらら」と言いながら俺のほうを見て「起こすの手伝ってちょうだい」と命令口調で言いながらも、自分では自転車を起こそうとはせずダンボール箱を固定する作業を続けていた。 見かねた俺と側にいた工房で自転車を起こしてあげていたら、オバサンはまだ全部起こしていないのに、自分では直そうとせず荷造りが終わった途端さっさと行ってしまった。 俺はあきれるとともに「お疲れさんああはなりたくないね」と工房に言ってスーパーを後にした。 家へ帰ろうとスーパーの側のゆるい坂道を歩いていたら、前からタマネギがゴロゴロと転がってくる。 何事かと坂の上を見たらさっきのオバサンが見事にコケていて、ダンボールの中身をぶちまけていた。 「とってちょうだい!」 と周りの荷物をダンボールに戻しながら俺に向かって叫んでいたが、俺はタマネギをそのまま見送ってやりオバサンの側を通るときに 「ごめんなさいねさっき倒れた自転車起こすときに手が汚れちゃってタマネギ汚すと悪いから。それと礼儀知らない人から二回も命令口調で指示されるのイヤだから」 と言ってやった。 通り過ぎたあとオバサンは何やら言っていたので振り向いて「さようなら」とお辞儀をして家へ帰った。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 気をつけて・・・キヲツケテ 妻が夫のために朝食の目玉焼きを作っていたら、突然、夫がキッチンに飛び込んで来て、叫び始めた。 「気をつけて・・・キヲツケテ!もっとバターが必要だよ!ああ、だめだ!君は一度にたくさん作り過ぎだよ。作り過ぎだよ!ひっくり返して!今ひっくり返して!もう少しバターを入れて!あーあー!バターがもうないじゃないか!くっついちゃうよ!気をつけて・・・キヲツケテ!気をつけてって言っているのが分からないのか!君は料理をしている時は、絶対僕の言うことを聞いてないね!いつもだよ!ひっくり返して!はやく!どうかしているのか?おかしくなったんじゃないのか?塩を振るのを忘れないで。君はいつも目玉焼きに塩をするのを忘れるから。塩を使って。塩を使って!塩だよ!」 妻は彼をにらみつけた。 「一体何があったのよ?私が目玉焼きの一つや二つ焼けないと思っているわけ?」 夫は穏やかに答えた。 「僕が運転している時どんな気持ちか君に教えたかったんだよ。」 空き巣を捕まえた 従兄弟と二人で従兄弟の家に入った空き巣を捕まえた話。 従兄弟の家はとんでもない田舎で、よく言う「出かける時にも開けっ放しがデフォ」の田舎。 年末で村内にも空き巣が発生していると聞いていたが、大丈夫だろうと俺と従兄弟で年末の買物に行って帰ってきたら、どうやら家の中に噂の空き巣が居る模様。 とりあえず、K察へ連絡。 でもすげー田舎なので、K察の到着に時間がかかると言うので、従兄弟と俺でその空き巣を逃げない内に確保しよう という事になった。 離れのトラクター小屋から武器を調達そして装備。 空き巣の居る部屋を外から確認して、俺はそのまま窓側を確保。 フル装備の従兄弟は障子で仕切られた廊下側へ配置。 家の外から窓の雨戸を思いっきりガーッ!と俺が閉めるのを合図に、その部屋へ従兄弟が突入。 ご近所に響く空き巣の絶叫。 そりゃそーだろう。 身長185cm体重100kg超のK?1戦士みたいな従兄弟が、クリスマスの時にネタで買ったジェイソンのマスクと刃渡り40cmくらいの営林用のナタ、営林用で木の幹を切るための馬鹿でかいノコギリを両手に装備して障子を開けず、障子の桟をナタで切り裂いて突入したのだから。 20分後到着したパトカーに空き巣を引き渡し。 その時に事の顛末を説明した警官から「やりすぎwww」との言葉を頂戴しました。 田舎だから絶叫とパトカーで近所のジジババ全員集まってきて困った。 ちなみに、障子は作戦立案者である俺が弁償させられた。 オンラインゲーム オンラインゲームしてた時の話。 そのゲームは文字だけじゃなく、ボイスチャットもできる。 で、ゲーム中で出てくる銃はどれがいいだとか、実際にある銃ならどんなのが好きだとか、まあワイワイやってた。 けど、チーム組んで喋ってるひとり(A)が、ある銃をボロクソ言い始めた。 ○○はゴミ、カス、性能悪いし当たらない……みたいな、スペックを別のと比較して言うにしても酷い言葉ばっかり使うんで、全員(うわぁ……)みたいな雰囲気になった。 で、いい加減イライラした自分が「じゃあAさん、その銃撃ったことあるんですか?」と聞いたら Aは「撃ったこと無いけどあの銃は??」とまだグダグダ言い出すんで、同じくチーム組んでる別の人ら(BとC)に話を振った。 「BさんCさんどうですか? Aさんの言ってるあの銃って本当に当たらないんですか?」 B「当たるよ? ちゃんとやってれば普通に」 C「俺こないだ訓練だったけど、○○点中△△点(割といい成績)だったし、当たるよ」 Aはまだなんかモゴモゴ言ってたけど、もうその銃の悪口を言わなくなった。 BとCは現役自衛官で、ある銃の名前は八九式小銃です。 【厳選】スカッとする話 一覧 【傑作選】スカッとする話 一覧
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