スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話
オヤジがピッタリくっついて座ってる
それは私がまだか弱い女子高生だった時の話。
電車でウトウトしていたら圧迫感を感じて目が覚めた。
横並びにすわる7人掛けの席で、周りはガラガラなのに私の横に知らないオヤジが体重かけるくらいピッタリくっついて座ってる。
それだけでも嫌だったんだけど、なんかモゾモゾ動いててそのオヤジ、腕を組む形で座ってたんだけど、自分の二の腕に隠した手先で私の胸のあたりを触ってた。(わかりにくくてごめん)
あたり、っていうのは自分は小胸なもんで制服のブレザーをスカッ、スカッとかすめる位で実際胸には当たってない。
こんなに密着しないと触れないってこと?!と眠い私は変なところにイライラして
「胸小さくて悪かったな!!」
と叫びつつ、そのオヤジの頭を平手でスパーンと叩きつけてしまいました。
突然の反撃にオヤジびっくり。
ハッキリ目が覚めて私もびっくり。
講習の面前で自分の小胸を宣言してしまった私は、次の駅で逃げるように電車を降りました。
青春時代ってかわいいなぁ。
町内会の役員になった
一昨年家を購入して、去年から持ち回りで町内会の役員になった。
他の役員さんも町内の人もみんな常識人だけど自称古参住民(実際は大差ない)の副会長Sがとにかく厚かましい。
公民館がふさがってて私の家で打ち合わせをしたときもインテリアにはじまり何から何まで物色し、あれちょうだいこれクレと香ばしい。断るとイヤミのオマケつき。
会長さんや他の役員さんが〆てくれてそのときは終わったけど、私の夫が単身赴任中だと知ってから図々しさがエスカレート。
なにかと理由をつけて家にあがろうとする。
もちろん全部お断りで通してきたが、あまりにしつこいので会長さんに協力してもらって対策を実行。
うちの町内会では新年会で有志が手品とかのちょっとした余興をするんだけど、私夫の一発芸をトリにセッティング。
この時点でS夫婦は面白くないらしくイヤミを言いまくるが全員笑顔でスルー。
他の余興が終わり最後の演目になって会長さんと夫が入場し、瓦を十枚設置してから「せいやぁ」!の掛け声とともに夫が真っ二つに粉砕。
子ども達も町内の人も全員拍手喝采のところで
「ありがとうございます!でもこれくらいは少し鍛えればできますよ!そうだ、S夫さん、昔かなり鍛えていたそうですしぜひどうぞ!」
と筋肉馬鹿丸出しの無駄に爽やかな笑顔でS夫を誘う。
普段からS夫も「俺も昔はヤンチャでさ?」系でウザかったんだ。
S夫、なんとか逃げようとしたけど町内の人に強引に催促されて渋々壇上に上がり、瓦を三枚に減らして拳を入れたけど一枚も割れずw
「ぺしゃっ」ってショボい音が響いてS夫悶絶w
「あれ?おっかしいな、三枚くらい女性でも割れるはずなんだけどな?」
って白々しいセリフとともに私が代わりに壇上に上がることになってあっさり三枚粉砕w
会場内大盛り上がり。
その日以来、S夫婦は私を見てもコソコソと避けるようになって快適ですw
元甲子園球児
昔、授業中に担任(元甲子園球児)が
「野球は頭が良くないと出来ないがサッカーは馬鹿でも出来る」
って言ったら、クラスの陽気な奴(サッカー部)が
「だから先生はプロになれなかったんですね!!」
って切り替えしてクラス中爆笑。
担任は顔真っ赤になってたわw
価値知ってから態度を変える
・びわの時期に実家から大量にびわが送られてきた。
・商品にはならないとは言え、大きさや形が合わないだけや、ほんのささいな傷があるだけで無農薬だし味は全然変わらないもの。
・職場に段ボール一箱持っていき、好みもあるしいる方は袋詰め放題でどうぞ。と配った。
・一人の同僚Aが『田舎って感じの食べ物。うちの子の昆虫の餌っぽい。食べ方も汚くなるしし私はいらないわ』
・少人数の職場なので一人当りの数が増えてかなりの量になり、他の方は喜んで持ち帰ってくれ、たくさんのお礼とおいしいの言葉を頂いた。
・それを見たA、田舎のやりとりって感じ?。とプゲラ。みんな無視。
・数日後Aから
『びわ、まだ余ってて処分に困ってるならもらってあげてもいいわよ。』
・態度の変化に?となりつつ
『確かにまた送られてきてたくさんありますが、別に無理にもらってもらわなくてもいいですよ?。他にも喜んでもらってくださる方もいますし。』と返事。
・そのやりとりを聞いてた他の同僚の一人Bが後で教えてくれたこと。
仕事帰りにAとスーパーへ行った時、小さなびわ7個が500円以上で売られてるのを発見。
B『びわ高いね。こんな小さくて少なくてこの値段だと、この前私さん実家から頂いたのって、無農薬だし倍くらい大きいし袋一杯だったしおいしかったし…買うと確実に1万くらいはしてたね。』
A『…。(びわを見たまま無言)』
・以上のやりとりがあった次の日に私に声をかけてきたらしい。
値段見て価値知ってから態度変えるとかどんだけ図々しいんだ。しかも上から目線だし。
後日談。また一箱持っていって同じように置いてたら、おばちゃん同僚が
『Aさんはいらないのよね?。』とAの返事を待たず、勝手に残り人数分袋に分けて配ってた。
Bと目が合うと、おばちゃんGJってリアクションしてた。
皆喜んでくれたし、両親にもお礼あったり両親も喜んでもらえて嬉しい、とで良かった良かった。
広い庭を持った友人
もう時効だと思うので書いちゃう。
無駄に広い庭を持ってたせいか、近所の糞餓鬼どもに凸されていた友人。
餓鬼の親に文句を言うも「子育ての練習させてやる」「社会で子育て」等、わけのわからないことばっかり言われて何を言っても無駄。
花壇を荒らしたことについて文句言っても謝りもせず。
頭に来たので知り合いの強面を集めて庭で盛大にバーベキューやったら、誰も来なくなったらしいwwwwテラ快適って喜んでたw
両隣その他には根回し済み、若い時は893が避けて歩いたという伝説の強面伯父さん(教師)、ガタいが良くて声がでかい丸坊主の若い衆たち(野球部員)、その他見た目ガラの悪そうな建設業の方々…
案の定ガキが来たけど追い払われ、文句を言いに来た親たちは光景を見て絶句。
誰かが「よーしお前たちも飲め!ナンダコラ俺の酒が飲めないと言うのか!」と絡みだし、そこで最強強面が「おい!素人さんに無茶すんじゃねえ!」と一喝して見せたら、親たちは飛んで逃げてった。
多分そいつらが通報したらしく警察も来たけど、顔が怖い以外は野球部員と建設会社の親睦会でしかないから、何も咎められることなし。
参加を勧めたら残念そうに断って帰って行った。
私も変なジャージ来て参加したけど楽しかったよ!
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