『結婚22年目にして夫が浮気』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

結婚22年目にして夫が浮気

結婚22年目にして、夫が浮気。
というか夫いわく「本気の、人生最大の恋」。
当時夫47歳。私41歳。子供は16と13。

夫はそれまでとても真面目な人で、お酒は飲みますが、
賭け事もせず仕事も皆勤の人でした。

それが「本気の恋」宣言以降、その女性しか目に入らなくなり
仕事をさぼり、貯金を湯水のようにその女性に貢ぎ…
私は年甲斐もなく「サレラリ」の状態に入ってしまい、泣いて夫を引止める日々でした。

子供が気づかないわけもなく、というか子供の前でも夫は
「恥ずかしいことなどない!」と隠さなかったため筒抜け。

当然、両家の親も知るところとなり、家族会議になりました。
夫は「人生唯一の恋に生きたい」と宣言し、
夫親も私親も子供たちも呆れて「もう離婚で」と。
私だけがサレラリが冷めず「離婚したくない」と粘っていました。

夫は次の話し合いに浮気相手を連れてきて、浮気相手に土下座させました。
慰謝料も二人合わせてこれくらい払うから別れてくれ!と懇願。

私のことは「二人の仲を引き裂く悪魔」に見えるそうで、
憎々しげに涙をいっぱい溜めて睨んでいました。
「あなたに何の権利があって!」等も言われました。

私がかたくなになればなるほど、二人のボルテージは上がっていくようでした。
でも渦中にいる時は気づきませんでした。
何度目かの話し合いが持たれ、向こうの提示する慰謝料の額もどんどん上がっていました。

ある日、ふっと、浮気相手の口調が鈍い?顔が渋い?のに気が付きました。
二人が帰ったあと、冷静に提示額を見ると、
浮気相手の出す額がある一定の額を越えたことがわかりました。
ああ、ここがこの人の出せるリミットなんだなと思いました。

そして彼女が現実のリミット額を目の当たりにして、
冷めかけていることもパっと理解しました。

その瞬間、私も冷めました。
子供たちに「離婚する」と告げ、両家の親に「現在の条件で離婚を飲む」と連絡し、
義母から夫に伝えてもらいました。

さてあとは届を提出するだけとなった時、浮気相手が雲隠れしました。
仕事も辞めアパートも引き払い、それは見事な夜逃げだったそうです。

慰謝料は当然支払われませんでした。
貯金をはたいてまで手に入れるほど48歳(になってました)の
オッサンは魅力ないとやっと気づいたのかもしれません。

私も同時に「子供をこれ以上傷つけてまで引止めるほどのオッサンではない」と気づきました。
夫は何食わぬ顔で私が仕事中に戻ってこようとしたようですが、長男にビンタされ逃げ帰りました。
「慰謝料は払わないぞ!」と言われましたが「いやもうどうでもいいわ」と告げ、離婚届を提出。
他人になりました。

夫は義実家で10日ほど過ごしましたが、針のむしろに耐えられず家出。
浮気相手を興信所で探したそうですが、見つけた時にはすでに他の男と住んでいたそうで、
私に愚痴ってきましたが無視しました。

夫は「また家族で暮らそう」と言って来ますが「あんたはうちの戸籍にいないよ」でスルーしています。
結局慰謝料をもらっていないので復讐とは言えないかもしれませんが、私はもう十分です。

 

 

上下関係が大切

私も妹も中学生だった時。

妹(1年)が2年女子十数名に罵詈雑言を浴びせられた事を知り
一気に頭に血が上って、その場ですぐ文句を言いに行った。
妹を連れてそいつらの元へ行くと、私はスルーで、妹はまた罵詈雑言を浴びせられた。
鳥の雛のようにピーピー煩い中、とりあえず中心に居た2年女子に向かって話かけてみた。

私が「この子、うちの妹ですが貴方たちに何かしましたか?」と聞くと
2年女子は「1年の癖にウチらに挨拶しなかった!!」と言った。
上下関係には厳しい雰囲気の校風だったのでまぁ解る。

私は「ふ~ん・・・、つまり下の学年の子が上級生に対して挨拶しなかったら悪口言っていいんだ?」と聞くと
2年女子は「あったり前じゃんww挨拶しなかったら殴られたって文句言えないよねーwwww何言ってんのこいつwwww」
と、周りの2年女子らと笑い転げていたので、私は無言でその2年女子の頬を思いっきり引っ叩いた

2年女子は「なっ!!何すんだよ!!!!」と金切声で涙目になっていたので
更に逆の頬も思いっきり引っ叩いたらついにボロボロと涙を流して大声でワンワン泣き出した

「2年の癖に3年の私に挨拶もしなかったんだから殴られたって文句言えないよねぇ?」と顔を覗き込んだら
「殴られたってというのはモノの例えで、本当に殴るのは悪い事だ!傷ついた!言いつけてやる!」と喚くので
「挨拶するように指導するなら良いけれど、集団で悪口を浴びせるのだって悪い事だよ。
イジメだよ。妹も傷ついている。お互いさまでしょ。」

そう言うと黙ったので、先生が来ても面倒だし、その場を後にした。
妹には、こういうトラブルもあるから、目上の人にはきちんと挨拶するように伝えたら

「いくら上下関係が大切だと言われても、尊敬できない人には挨拶できない!」
と早めの厨二病発症してて頭が痛くなった。

そんな妹も今ではきちんと挨拶や気配りの出来る極めて普通の社会人に育った。
思い出話でその話をすると「あの時の事は本当に感謝してるよ」って
満面の笑みで言う妹はやっぱり可愛いと思うDQNな姉バカでした。

 

私も浮気してると思ってる旦那

自分が浮気してるからと私も浮気してると思ってる旦那に
(私はしてない)ささやかに復讐。

毎日私のスマホをこっそりチェックしてるのもわかっててわざと
旦那 しんで欲しいとか検索欄に入れたり
塩分過多にして徐々にそして確実にだんなを永眠させる
てきなサイトを開いたまま画面を暗くして
スマホを放置したままコンビニ行ったりしてわざと見せてる。

あからさまにスクロールが動いてたりするから見てるのは確実。
まだ始めて1週間程度だけどあからさまに挙動不審になってきた。

今まで浮気相手に使ってきたお小遣いも私の料理が怖くなったのかな。
自分の食事を調達するのに使い始めた。
今までやってた生活費盗みもがっちりガードかためたからもうできないしね。

お金が無いならあんたみたいな性格悪い顔悪いのブサメンをプリちゃんだって
相手にしてくれなくなるのに困ったねえ。

つぎはどんな画面見せてやろうかな。

 

 

ラノベデビュー

何年か前の話。フェイクあります。
私ではなくて友人のやったこと。

10年来の付き合いがある知人A、友人Bと、久々に飲みに行く事になった。
私たち三人は高校の文芸部で知りあった関係で、話すのも小説とかの話。
皆オタクなので、小説といってもライトノベルなんだけど。

Aはずっと「××アニメ化はステマの結果」「〇〇新人賞は爆死確定」「業界は衰退してる」とか、
出版業界や書店に勤めてるわけでもなんでも無いのに、そんな事ばっかり言ってた。
そのうち話題が自分たちの学生時代の作品に移って、Aの矛先もこっちに向いて来た。

A「そういえばC(私)、まだあんなつまんないの書いてるの? アドバイスしてあげようか?」
私「良いよ。私は好きなもの書いてたいだけだし」
A「Bは? いい加減あんなジャンルやめなよ。読者に媚びてるだけだって」
B「いや、俺、もうデビューしてるから」
私「そうそう。今度〇巻目出るんだよね。おめでとう」
B「ありがとう!」

そしたらAは面白いように発狂した。

「今の流行に便乗してるだけでBの作品は面白くない」
「Bを出版させるなんて編集者は見る目が無い」
「携帯で検索してみたが売上も爆死している」
「Bは最低だ。昔からCに良く学食をタカってた」
(1回か2回、財布を忘れたBに学食代を貸しただけ。Aは貸してないはず)
「そもそもあのレーベルはオワコンだ」

それで顔真っ赤にして自分の分の代金も払わないでお店を出て行ったので、
Bの新刊発売をお祝いして、縁切り代かわりに二人でAの代金も払って、解散した。

Aは学生時代から10年以上、言ってる事やってる事、何も変わっていなかった。
他人の作品を馬鹿にして、プロの作品を馬鹿にして、出版社を馬鹿にして、読者を馬鹿にして、
でも自分はすごい、デビューしたい、プロになれないのはまわりが悪いって、ずーっと思ってるらしい。

私はなんでAがプロになれないのか知ってる。
知る限り、Aは今まで一本も作品を書き上げた事がない。
っていうか作品自体ほとんど書いてないし、新人賞や小説サイトへの投稿もしてない。

書かない理由は知らないけど、「ラノベなんか誰でも書ける」と本気で考えてるみたいで、
だから「才能のある自分が書けば大ヒット間違いない」らしい。
いや、無理無理。書かなきゃ無理でしょ。

そもそもBはずっと誰かを馬鹿にしてるAが大嫌いで、頑張ってたのもAを見返すため。
今回も「もしAが馬鹿にしてきたらデビューを教えて自慢してやりたい」って前から相談を受けてた。

だから正直もっとざまあみろ!みたいな風に言うのかと思ったのに、そうしなかった理由を聞いたら、
「言おうかと思ったけど『ああ、こいつ一生このままだな』って思ったらどうでも良くなった」そうだ。
私も今Aがどうしてるかは知らないけど、たぶん何も変わって無いだろうと思う。

ラノベレビューで発狂してる人を見て、Aを思い出したのでカキコ。

 

 

そんなの見たことも聞いたことない

仕返しというより、半ば憂さ晴らしだけど。
大学のサークルメンバーのSは、元々はちょっと静かで、
話してみるとすこし理屈っぽいとこはあるけど面白い奴だった。

でも2年生になるころから、なんと言うか
所謂まとめサイトの※欄にはりついてるようなやつになった。
多分本当にまとめサイトとか色々見てたんだと思う。
特にSが繰り返し使ってきたのが「ネタ乙www」「創作乙www」っていうの。

友達で集まって「昨日こんなことがあってさ、参ったよー」みたいな話でも
「そんなの見たことも聞いたことないしありえない。ネタだろネタww」と終始こんな調子。

「別に嘘とかじゃないんだけど」と言っても「はいはいww」と聞かない。おかげでグループ内はぎすぎすするし、
「S君来るなら、今日はちょっと…。」というメンバーも増えてきて困った。

見かねた先輩が
「場を盛り上げるために話を盛ったりしてるやつも中にはいるだろうけど、
だからっていちいち突っかかるのはやめろ。思うのは勝手だが人を不愉快にさせるようなことはするな。」
と諭してくれたけど
「先輩は嘘話に騙されて悔しくないんですかー?ww」
と聞く耳持たず。ちっとも改善されないのでSはどんどん友達が減っていった。

そんなある日、俺が家で寝てるとSから電話があった。
出てみると半分泣いてるような困り果てた声で
「繁華街でDQNにからまれて有り金取られた。電車にも乗れないし困ってる。助けてくれ。どつかれたから体痛くて歩けない。」
と。一瞬気の毒に思ったけど、前回顔を合わせた際にまた人の話に顔つっこんでネタネタ言われたのを思い出してムカムカした。

なので
「なんだそれ。そんな状況普通ない。ネタだろ。」
って言って切ってやった。その後何回も着信合ったけど無視。ってか警察呼べよ。

後日聞いたとこによると、俺以外の友人にも電話かけたけど見事に無視されたらしい。
どうなったんか知らんがその後Sの姿は全然見なくなったから辞めたのかも。
小さいことと言えば小さいけどさ、ずっと繰り返しやられると腹立つよね。

 

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