『頭悪そうな大学生』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

頭悪そうな大学生

この前朝のラッシュでの出来事
俺は始発駅から乗るので朝の電車は必ず座れる。そして長時間電車に乗るので必ず寝る
この日も始発駅で乗りいつものように寝ていたとき、ふと足に痛みが走った

目をあけると目の前にはいつもの人ごみと緩いズボン履いた頭悪そうな大学生が
「どけよオッサン座れねーだろ」とか言いながらスネを蹴ってくる
その物言いその行為、そして睡眠を邪魔されたことにより俺の怒りは一瞬で沸騰した

俺はいつも水筒に暖かいお茶を入れて持ち歩いてるのだが、それを武器にすることにした
まず鞄から水筒を取り出し、蓋をあける
そして目の前の大学生の緩いズボンをパンツごと引っ張り、中に解放した

「ひょいあぁぁぁ!!」とか訳わからない叫びを上げ股関を抑える大学生
それと同時に俺も即水筒を鞄に隠しながら叫んだ
「ちょ!うわっ!こいつ漏らしやがった!」
「違う!こいつが!」と大学生が俺を指さすが、足元に茶色い水たまりをつくる大学生の姿はどう見てもお漏らしである
しかも股関抑えて慌てたような動作してることからももうお漏らしにテンパってるとしかみえない

しかもこの場所は車両の一番端なので、席に座る全員が眠っている上立ってる人も
だいたいが(話を聞いてたかもしれないが)こちらをみていないことを実行前に確認した。そのため目撃者もいない

そんなわけで大学生はズボンを濡らして涙目になりながら次の駅で降りていきましたとさ
寝起きの頭でやったDQN行為だが、非常にすっきりした

ちなみに絶対に目撃者いないとは言い切れないが、何も言われなかったのでいないということにした
いつも音漏れイアホン、二つ席占領、他人を押しのけ座る、携帯通話、
と色々やってるし罪悪感もない(このときの携帯の会話で大学生と予想)

ちなみにお茶の温度は正確に計ってるわけではないがたぶん70~80度。焼けただれたりしてるといいなぁ

 

 

我慢してたけどもう限界

家は旦那が商売の後を継いでいるので、義両親と同居だったんです。
義父はすでに鬼籍なので、現在は義母のみ同居。

毎年夏休みは、大方1か月近く義弟の子供と義姉の子が1か月近く滞在で、
お盆に義弟夫婦と義姉夫婦が着て20日ごろに家族で帰るというのを
義父が死ぬ前の年からずっとだからもう9年も続けている。

面倒も見れやしないのに、義母が引き受けるからこっちは大変で、
お盆も規制せずにお盆が終わってから子供と実家に2,3日帰る。

今年の正月が住んでから義母が入院してるのに、
昨日の夜義弟の嫁から電話で夏休みに子供をお願いしますだって。

旦那が後を継いでて義弟や義姉にとっては実家だと思って我慢してたけどもう限界。
まだ義母の見舞いに来るというならまだしももう入院半年以上たつのに、見舞いに来たのはたった1度。

それも、義弟義姉ともに電車でほぼ1時間30分ほどの遠距離ともいえないようなところに住んでいるというのに。
車なら高速を利用すれば、たぶん1時間ほど。

昨日義弟嫁に来るなと言って電話を切ってから、旦那に離婚をするといった。
正直私はこの日を待っていた。結婚した当初は自営を手伝うために続けていた仕事を辞めて
専業になっていたこともあり、逆に離婚という選択肢は、すぐに子供ができたせいもあり、
就職氷河期に小さな子供を抱えての離婚は明らかに得策ではなかったこと。

だから私は自営の商売の資格と利益確保に努め旦那義実家の有責カウンターを24時間フル稼働させた。
実際義父が病に倒れたころは、まだ自営の資格も取得したばかりで、実務が足りないこともあり、
もう少し時間がいるなと思い、一生懸命義父を看病し、よい嫁でいる努力をした。

そして今年、ようやく義母が入院した。
正直義母の介護が始まっては離婚も裁判や調停に持ちこまれると厄介だなと思っていたので、
去年の年末から離婚の準備を始めた矢先の義母の入院だったのでびっくりした。

そのままほっとくわけにもいかず離婚準備は少し停滞していたが、
今回の義弟嫁からの電話で踏ん切りがついた感じ。

旦那はぽかんとした顔をしてたけど、今子供と一緒に荷造り中。
子供も近くにいる孫の自分より、義弟義姉の子供に対して義母がひいきしていたので、私の実家に帰ることは喜んでる。

旦那には改善を何度も訴えたけど、全然変わらなかったし、仕事人間で、
自分の子供と遊ぶのは義理姉弟の子供がそろった時ぐらいだったので、
父親のことを恋しがる様子もないのがすべてだと思う。

子供の終業式が終わったら実家に帰るので、あと1週間ほど時間はあるけど
旦那にはぜひ私が今までしてきた苦労をしてもらいたいと思う。

慰謝料養育費はきっちりもらう。バカで言いなりになるしか能がないと思ってた嫁だろうけど、
財産分与もきちんとしてもらうし、私という有資格者が抜けた後で自営がどうなるのか
想像するだけでわくわくする。

 

私が妊娠中、夫が浮気未遂してた

私が妊娠中、何度か流産しかかりながらヒーヒー言ってる頃、夫が浮気未遂してた。
相手は夫の部下(派遣)で、典型的な相談女。

相談の内容は仕事のことではなく
「今の彼氏と結婚していいか迷ってて…」
「もっと頼りがいのある年上がいいかなって…(チラッチラッ」

同じ頃、義実家は義実家で大変だった。ちょっとした犯罪に被害者として巻き込まれ
慣れない対応で後手後手に回ったり、なかなかいい弁護士が見つからなくて大変だった。
私も義姉(夫の姉)も及ばずながら協力していた。
そんな中、夫は自分だけ何もせず「仕事が忙しい」と残業のふりして相談女に毎晩粉をかけていた。

夫が相談女あてのメールを私友人に誤爆したことから、浮気未遂が明らかになった。
私、脱力。大きなおなかをかかえて戦う気力もなし。
代わりに怒ってくれたのが義実家の姑と義姉だった。舅は基本的に空気。

姑「そんなに相談に乗りたいなら乗らせてやる!聞け!」
と夫を正座させて、上記のトラブルに関する愚痴を何時間にも渡ってぶちまけた。
姑が疲れたら義姉が代わり、そのトラブルでどんなに苦労したか、疲弊したか切々と語る。
そして「相談に乗れ!的確なアドバイスしろ!何とか言ってみろ!」
夫「スミマセン」
姑・義姉「相談に乗れ!答えろ!」
夫「じゃあ~するのはどうでしょう」
姑・義姉「そんなマンガみたいな手使えるか!アホか!ガキか!」

途中から浮気未遂に対する制裁か、トラブルから一人逃げまわってたことへの恨みか
ただのサンドバッグかわからなくなってたが、朝まで「相談」は続いた。

義実家のトラブルから逃げないよう約束させられた夫は、その後も義実家の用事を色々言いつけられ
相談女のために時間を割く余裕がなくなり、女とは自然消滅。
私は義実家のトラブルから解放され、心置きなく里帰りしてゆったり出産した。

結局何人目かの弁護士がようやく当たりで、その人に一任してトラブルは無事解決。
夫は解決するまで「相談相談!」と姑・義姉に呼びだされて愚痴のはけ口にされ続け
里帰り中の私の実家で「もう相談はこりごりです」と泣いてた。

 

 

全身全霊で蹴りをかました

俺はこの日練習試合にでていた、
試合も終盤に差し掛かり、こっちが1点差で勝っていた。

俺は何時ものようにピッチで走り回りながら敵の攻撃の芽を潰していた、
だがカウンターをくらい、敵がシュートを打とうとした時、
颯爽とスライディングをしてボールをコートの外に弾き出した。

俺は怪我させるのも怖かったので、スライディングは全て足に行かず、
ボールだけに行くスタイルだった。

しかし敵の33番はボールが弾かれたにも関わらずシュートを放った、
俺の膝に向かって。

鈍痛が走り、呻き声を上げるが、そこでさらに信じられないことが起きた。
2発目の蹴りをかましてきたのだ。

俺は膝を抑えて縮こまる尋常じゃなく痛かった、
審判は笛を吹いてプレーを中断して33番に警告した、
しかしカードは出ずに注意で終わっていた。

33番は悪びれるふりもなく普通にしていた、こちらの副キャプテンは
審判に必死に抗議していたが、審判はたかが練習試合で…、というスタンスだった。

俺は膝を抑えながらコートを出た、怪我人がいるとプレーが出来ないからだ。
コートの外で膝を抑えながら「今日の試合はもう出れないな」と思ってると、
33番が話している声が聞こえてきた

「マジうざいわあいつ、シュート邪魔しやがって、だから思いっきり蹴飛ばしてやったわw、
聞いた?あいつの呻き声?めっちゃ面白かったwww」

私は静かにブチ切れた

俺は監督の「大丈夫か?」の問いかけに対してめちゃくちゃ痛かったが
「大丈夫だ、問題ない」と答え、コートに戻った。

仲間が心配してくれていたがその声は聞こえなかった、
阻止反撃の時は来た、そいつがボールを持った瞬間、
全身全霊で蹴りをかました、ボールごと、足を。

身長164cm、体重72kg、体脂肪率14%、武道黒帯持ちのお手本のようなローキックを食らった33番は凄かった。

両足ごと掻っ攫われた33番は空中でほぼ地面と平行になり地面に落ちた。
審判は俺にレッドカードを出した、だが怒りで誤魔化していた
痛みが襲い掛かって来ていたので好都合だった。

33番の足は青く腫れ上がっていた、呻き声どころか普通に泣いていた。
俺は監督にこっ酷く怒られた

「お前なんであんなことした?」
「33番がわざと蹴って悪びれる事なく笑っていたので頭に血が上った」
「でもな、相手が反則したからといってこっちが反則していいことにはならんやろ?そういうのは審判に任せるんや、
それがサッカーやろ?」
「その審判が練習試合だからといって手を抜いて反則を正しく取らないうえ、
相手がキックボクシングしてくればそれはサッカーじゃないでしょう?」
「せやな」

こんな感じでした、ちなみに試合は勝ちました、1点をまもりぬいていました

 

 

ワザとボールを持った俺の足蹴る

高校2年の時、3年が居なくなってレギュラー争いが激しくなった、
その時俺は安定してポジションをもらっていたが、同じポジションを争うS君が悩んでいた。

曰く、最近試合に出れてないのだとか
勿論チームの一員として悩みは聞きたくもなかったが聞いて上げていた。

チーム全体の強さの底上げになるならそれで構わないし、
その結果自分がポジションを外れるなら仕方のないことだった。

まあ俺はキーパー以外のポジション全てをこなせるのでそういう意味でも
監督に重宝されていたからスタメンを落ちることは無かったが。

S君は悩み抜いた結果、彼はある行動に出た、俺を蹴落とすことだった。
勿論前述したとおり、実力で叩き落とされる分には文句は無かった、
だがS君はチーム内で試合をする時、決まって俺とは違うチームに行く、
そして俺と試合すると執拗にマークするのだ、たとえ俺がディフェンスでも、
フリーキックでも、ここまでなら、まあウザいなで済んだものだったが

そして彼は俺にとって禁忌の行動に出た、

ボールを持った俺の足蹴るのだ、ワザと、執拗に、何度も、
そして終いにはユニホームを引っ張りバランスを崩してくる。

当時は監督が忙しく練習を見てくれなかったので、
仲間内でそんなあからさまな反則行為をする奴はいない上、
審判は無しでやっていた。

審判がいないのでS君はユニホームを引っ張りバランスを崩して足を蹴り、
俺が怯んだ隙にボールを奪って行った。

俺はこれがどうしても許せなかった。
俺は中学の時、敵の故意による肘鉄を試合中に受け、肋骨をへし折られて最後の大会に出れなかった、
それ以来故意の反則に対して強い怒りと軽蔑を持つようになった。

ユニホームを引っ張るでも、一つ間違えれば大怪我につながる、S君はこれに対して浅慮であった。
俺はS君に対して怒ることもあったが無意味であった、第一彼は俺には反則をしてくるが、
他のチームメイトにはしない、はっきり言ってチキンだった。

なので私は別の方法で仕返しをした。

私は地方大会の前、S君の反則をワザとくらい、大袈裟に痛がった、チームは心配し、
次第にS君の“私にしか反則行為をしない”ことが明るみに出てきた。

そして地方大会前日練習、S君のローキックを食らった時、私は声も上げず、地面に崩れ落ちた、
そのまま監督の車に乗せられ家に帰宅し、次の日、S君のラフプレーで試合に出れないことを伝え、
観戦にだけ行く旨を話した。

試合ではS君がスタメンで試合に出ていた、しかし、私に怪我をさせて試合に出たこともあってか、表情優れなかった。
試合中、何度も彼は敵に抜かれ、弾かれ、ボールを奪われ、完全にチームのウィークポイントとなっていた、
チームメイトは余りの下手くそさに、S君に罵声を浴びせた、S君は半泣きになりながらプレイしていた。

結果、試合はボロ負け、S君は申し訳なさそうに独りで着替え、
方や試合に出てたメンバーは口々に名前こそ出さないものの、舌打ちやため息が漏れていた。

俺はなんとなしに、S君が俺の代わりに試合に出るとこうなることは予測がついていた。
とにかくそれから数週間は惨めだったS君を見て内心嘲笑しながら俺はS君を励ましていた

 

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