『おまえらも早く大人になれよ』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

最初に入った人が最初に降りるのが常識だろう

エレベーター内で絡まれた話。

朝家を出て自宅マンションのエレベーターホールに向かうと
同じフロアに住んでいるのであろう知らないオッサンが一人エレベーター待ちをしていた。

そこに下りエレベーターが来たのでオッサンが先に乗り込み、後から自分が乗り込もうとしたら
オッサンがやたらドアに近い場所に立っていて、中に人が入りにくいようにしている。
「何なんだろう…」と思いつつ軽く会釈して乗り込むと、入った順番的に
ボタン側がオッサンで、エレベータードアにいちばん近い場所が私の立ち位置になった。
そこからエレベーターが1階まで下って行ったんだけど

オッサン「そこをどきなさい」
私「はい?」
オッサン「どけと言っているんだ。最初に入った人が最初に降りるのが常識だろう」
私「そんな常識初めて聞きましたけど」
オッサン「じゃあ今知ったんだからどきなさい」
私「嫌です~」

そこまで話したところでオッサンは諦めたのか私の後ろに立った。
エレベーターが1階についたところで文句らしきことを後ろでボソリと言われた(内容はよく聞こえなかった)ので
「はい?何ですか?」と振り返ってわりかし大きな声で聞き返したら、オッサンは思いっきり目を逸らしてた。
イラついていたので「自分の中だけの勝手な常識を他人に押し付けないでくださいね」と言い放ち、そのままエレベーターから出た。
オッサンは相変わらずエレベーターの壁に貼ってる掲示物を見ているふりをして目を逸らしてた。

「お前は自分が最初に乗り込んだ満員のエレベーターの中でも乗客全員にそんなこと主張するのか!?」と
相手の目を見て問い詰めたくて仕方がなかったけど、仕事に遅刻しそうだったので諦めざるを得なかったのが少し心残り。

そしてそれから半月ほど経った頃。
朝エレベーターに乗り込もうとしたときに知らないオッサンが歩いてきた。
乗り込むのかな?と思いながら「開」ボタンに手を伸ばしかけたんだけど
そのオッサンは思いっきり私から目を逸らしてるし、なんなら体の向きもUターンしてる。
これってあのときの自分ルール押し付けおじさんじゃん!!!とそこで初めて気付いたので
そのままスッと「閉」ボタンを押して1階まで下りてそのまま出勤した。

正直なところ、オッサンの言動だけが心に刻まれていて顔の方はほとんど覚えてなかったから
今回向こうが挙動不審だったことで逆にどんな顔立ちなのか覚えてしまったw
言い返されてビビるくらいなら最初から絡むなよ~と思った話でした。

 

 

女が一人で寿司屋に入るとか、生意気ですね

私はお寿司が好きで、とくに寒い季節に旬の魚が好き。
給料日には行きつけのお寿司屋さんに行き、おすすめで握ってもらうのが楽しみで生きている。
その話を会社でしていたら、背後から後輩の男性社員に
「女が一人で寿司屋に入るとか、生意気ですね」
っていきなり言われた。

びっくりして
「え、自分のお給料で食事すると生意気なの?後輩君にたかったわけでもないのに、なんで?」
と素で訊いてしまった。

「だってフツー女が一人でとか、ないっすよ」
「一人で食事すると生意気なの?なんで?」
「マックとかならいいけど、寿司とか」
「寿司だとなんでだめなの」
「高いじゃないすか」
「自分の金で払ってるのに?なんで?」
「俺ですら行ったことないっすよ」
「後輩君が行ったことないお店に女が入るとイコール生意気になるの?なんで?」
「……もういいっす」
こんな感じのやりとりのあと、後輩君、ブスっとして離れて行った。

そして給料日、お寿司屋さんに入りおしぼりで手を拭いていると後輩君が入ってきた。
うわ、と思い女将さんに「あれ同僚なんですが、席離してください」とこっそり頼んだ。
女将さんオッケーサインを出し、一番遠くの席に案内してくれた。

ほっとしてカンパチやらフグ白子やらを頬張っていると、背後に気配を感じた。
ふりかえると瓶ビールを持った後輩君が「お酌しますよ」と立っている。
「いや私今日は車だから(うそ)」
「俺送りますよ」
「いや~今日飲みたい気分じゃないんで」
「一口飲めば気分も変わりますよ」しつこい。

異様な雰囲気を察したのか他の常連さんが「無理強いすんなよ」と止めてくれ、
後輩君は引き下がった。
自分の席に戻った後輩君がお寿司を食べてるのを横目で見て、
もう今日はいいや、さっさと帰ろうと立ち上がった時、
後輩君に「ちょっと!一人で帰らないでください」と呼び止められた。
その後後輩君がグダグダ言った理屈によると「俺の分も払え」ということだった。

「いやなんで私が払うの」
「贅沢する余裕があるじゃないですか。なんでそんなケチするんです」
「ケチとかじゃなくて、きみの分を払ういわれがない」
「あのね。女が!寿司を!一人で、食う!贅沢だろ!無駄だろ!そんなムダ金!俺におごった方がマシだろ!」
と一語一語区切って怒鳴られた。

店内、シーン。
女将さんが急きょ見習い板前さん(いかつい)を数名呼び、
後輩くんに「まあまあ」「お静かに」「まあまあ」
と言ってもらってる間に私は脱出し、帰宅した。

私は何も言わなかったが、そのお寿司屋は常務が接待にも使うお店だったので
女将からやんわり常務の耳に入ったらしい。

さらに常務から「おたくの課員の×、○寿司で怒鳴って暴れた(うそ)そうで、俺、ひどい恥かかされちゃったよ~」
と言われた課長は後輩君を呼び出して何か言ったようだ。

後輩君は3月に退職するそうで、今引き継ぎをしている。
別に私が何かしたわけじゃなく向こうの自爆なんだが、正直ざまぁと思ってしまう。

 

おまえらも早く大人になれよ

友達が結婚した途端「仲間内で一番早く結婚したオレ大人!」と思ったらしく
口癖が「おまえらも早く大人になれよ」になった。

あいかわらず仲間内の飲み会には皆勤で
誰かが仕事の愚痴でも言おうもんなら
「社会ってのはそういうもんだ。10年も働きゃわかるさ、おまえも早く大人になれよ」

彼女の話をしようもんなら
「いつまで彼氏彼女気分やってるんだ。そろそろ大人になって覚悟決めろよ」
カラオケで歌ってると
「いつまで若者ぶってんだよ。そのノリキツイぞ。おまえら大人になれよ」

UZEEEEEEEE

その友達の嫁さんも同大学で知り合い。
嫁さん込みの飲み会を主催してみたら、嫁さんがっくり老け込んでた。

女連が嫁さんの愚痴を聞きだしたら家でもその調子らしく
「舅のセクハラを止めてくれない。訴えても「娘ができてうれしいんだよ。大人の対応してくれよ」で済ませる」
「家事の分担が結婚前に言ってたことと大違い(共働き)。
何を言っても「文句ばっかだな、子供かよ」しか言わない」
「自分は飲み会に週2で出るくせに、こっちが会社の打ち上げや忘年会に出ると「いつまで独身気分?」とイヤミ」
とまあ出るわ出るわ、だったらしい。
結婚前はこんなヤツじゃなかったんだがなー。

女の先輩がやんわり苦言を呈したら
「行き遅れたからってひがまないで下さい!大人なんですから夫婦のことは夫婦で解決する!(キリィィィッ」
という反応だったそうで、女先輩いち抜けた。
男の独身が注意する→「ガキが大黒柱のオレに何言ってんの?」
女の独身が注意する→「結婚できないからって…醜いw」
という感じで俺らが何を言っても無駄無駄無駄だった。

もうほっとこかという空気になったが、嫁さんが可哀想だし
離婚するにしても俺らもこいつにちょっと意趣返ししたかったんで、最終兵器を呼んだ。

去年、嫁に逃げられほやほやのOB。

このOBは友達とはちょい違う方向に変になって、
独身時代は毒親の悪口ばかり言ってたんだが、
結婚した途端両親大好きになって同居を強行した。

「オレと嫁さんと両親で、仲良く永遠に生きていこうぜ!」
と幸せ絶頂で、嫁さんの訴えをすべて却下し「両親と仲良く」「これも親孝行」
しか言わずに済ませてたら、実家に逃げられ調停→裁判になって負けて
慰謝料+家のローンに、正気に戻ってみたら毒でしかない親にフジツボのようにひっつかれ
人生オワタになってる人。

会うと愚痴と説教ばっかなんで最近誰も呼んでなかったんだが、呼び出したら喜び勇んで来た。
そして前述の友達に、説教説教説教説教説教、たまに愚痴、また説教説教説教説教のOB。
毒をもって毒を制す。

結婚経験がある相手だから得意の「大人になれよ」「結婚すりゃわかる」が使えず
地獄の泥沼調停と裁判についてえんえん聞かされ、弱っていく友達。
「オレの犯したあやまちを、おまえは犯すな」
「こんな不幸はオレが最後でいい」
「嫁一人幸せにできない男は大人じゃない」
けっこういいこと言うOB。
現実は大惨事だが言葉には重みがある。説得力ばつぐん。

友達は涙ボロボロで嫁さんに謝り、その夜はおひらき。
劇的な改善とまではいかないが、いちおう再構築してるっぽい。
ただOBが「また飲もう」としつこく言ってくるのがうざい。

 

 

一緒に働いてる女性が同性へのあたりがキツイ

一緒に働いてる女性がちょっと変な人で、とにかく同性にあたりがキツイ。
今までにも若いバイトの子を3人ほどいびってやめさせている。

私に対する暴言は、私だけが仕事で使う資材を支店長が買うよう指示したら
「アンタ!いい気になってんじゃないよ!支店長とデキてんの?!」
上司に頼まれて手伝いをしてたら
「したたかな女!!」
どこかから噂をきいたらしく
「アンタ私の悪口を毎日支店長に言ってるんだってね!全部わかってるんだから!」
もちろん言ってないので(正直ソイツが何しようとどうでもいいw)「言ってませんよ」と言うと
「じゃあみんなの前で聞くから!!」「いいですよ、どうぞ」と言うも聞かないww

先日はシュレッダーかけてて何言われたか聞こえなくて聞き返したら
「アンタ耳遠いの?!」だってwww

今まで一応同僚だし仲よくしなきゃとは思ってたけど、どうでもよくなった。
今は必要最低限の話ししかしない。
仕事でお願いしなきゃならない時は、周りに人がいる時に大きい声で言うようにしてる。

元々期間限定で3月までだし、事業継続されて支店長からは延長打診されたけどお断り。
まあせいぜい頑張って欲しい。辞めたら私はただの顧客なんだが、全部解除しようと思ってるwww

最近はなんか焦ったのか相手が話しかけてくるけど、
「はあ、そうなんですかー。へー」と、笑顔で気のない返事をしてる。

噂噂と気にしてるけど、そういう噂を流す人は自分の事も言ってるとなぜ気づかないのか不思議。
苛め以外にも器物損壊で前科あり、なんて噂されてるのにねww

以前は他部署の人に「本当にそういう人なの?」と聞かれた時に
「いえ、そんな事する人じゃないと思いますよ」と答えてたけど
「さあ、どうなんでしょうね?よくわからない人です」と答え
「やっぱり意地悪なの?」と聞かれた時は
「え?そんなに噂になる程ですか?」と答えてる。そういう噂聞いてるのかもねww

 

 

ちょwどんだけ食べんのw

何年か前の話。
当方、女でちょい基地なので基地が嫌いな人はスルーで。

ある休日、某スーパーのフードコートでラーメン定食を食べたあとで
デザートにクレープとタピオカ入りカフェオレを食べてたら
ちょっと離れた席から
「ちょwどんだけ食べんのw」とクスクス笑う声。
見ると、食事をしながらこっちをチラチラ見て笑う中学生らいの女の子と母親。

わざとジーっと見つめながら(睨んでるつもりはない)食べ続けていたら
最初は笑っていたのに、次第に青ざめていく二人。

二人がまだ食べ掛けのトレーを持って遠くの席へ移動したので、
クレープを食べ終わったあと
ドリンク持って二人の移動したテーブルの隣に座った。

私を見て二人とも半泣きになっているが
私は二人を無視し、普通にスマホをいじっていた。

しばらくしたら二人のテーブルに中年の男性がやってきた。
すると途端に強気になる二人!
「パパきいて!この人、私達のことをじーっと睨んできた!」
「キモイから席を移動したら追いかけてきたんだよ!」
と騒ぎ始めた。

スマホから顔をあげたら、パパが何か言いかけたので、さえぎるように
「言いがかりはやめてください!警備員さん呼びますよ!?
本当にこの人達の言う通りなのか、防犯カメラを見せてもらいましょうよ!!!
ただの言いがかりだと証明されたら謝罪はしていただきますけど!?」
と、意識的に目を見開いて大声で捲し立てたら
固まる三人。周囲も注目。

数秒後、パパは私を無視するように
「もう食事はすんだだろう、行こう」と妻子達を立たせ去っていった。
母親と娘はこっちを見るどころか顔を隠すようにして、そそくさと退散していった。

自分達から喧嘩売るような態度に出たくせに
ちょっと見つめられただけでgkbrしてる二人に粘着したのは、軽い悪戯のつもりだった。
次に逃げたら、追いかける気もなかったんだけど。
でも、パパ(笑) が来た途端、急に水を得た魚みたいにイキがり出したことが本気でムカついてしまった。
こういう奴、嫌い。

はっきり言って、パパも私の方が一方的におかしいと思っての対応だろうし
周囲にも「おかしな女に絡まれてる災難なファミリー」にしか見なかったと思う

でも当の母娘は、そんなふうには思わなかっただろうね
本当に警備員を呼ばれたり防犯カメラを再生されてしまったら
自分達のやった言動やパパについた嘘が明るみに出る=不利になるんだから。

普通は聞こえよがしに悪口言われただけで訴えて防犯カメラ開示させるような手続きまでやる人もいないだろうけど
この粘着女はおかしいからとことんやられるかも・・・とかいう恐怖もあったのかもしれないね

 

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