スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全５話
スイーツｗｗテンプレスイーツｗｗ
嫌味な話に聞こえるかもしれない。
先日大学の友人達（全員女）で飲みに行った。
話題は結婚のこととなり、皆で
「やっぱ結婚相手は医者がいいよね」
「職種を拘らないにしても、最低年収１０００万は欲しい。それ以下になると将来厳しい」
と話していた。
そうしたら、隣で飲んでいたサラリーマン風の3人組が
「スイーツｗｗテンプレスイーツｗｗ」
「あんなのマジでいるんだｗｗ医者と結婚できるわけねーだろｗｗ医者にも選ぶ権利がｗｗ」
ギリギリ聞こえるほどの声量で、こちらをニヤニヤと眺めていた。
その後別の話題で盛り上がっても、いちいち嫌味なツッコミをいれてくる。
だからいい加減、こちらも嫌になって大声で言ってやった。
「私たちも医者になるからね。やっぱり自分の仕事の内容を理解してくれて、かつ自分と同じくらい最低限稼げる人じゃないとって思うよね。普通のサラリーマンじゃ年収大したことないでしょ？正直考えられない！」
そしてじっと隣の連中を睨むと、慌ててサラリーマンたちは会計を済ませて店を出て行った。
別に、医者以外の職業を馬鹿にしているわけじゃない。
ただ、職業を理解してくれて、かつ自分と同じくらい稼げる人ってなると、
出会いが限られている私たちには医者という選択肢くらいしかないんだよ。
婚活女性を叩くコメントをネットでよく見かけるけれど、女性側にだって色々な事情があるのだし、
反射的に女はクソだと批判するのはやめてほしい。
今は人を馬鹿にするような発言をしてしまって、罪悪感でムカムカしている。
業務後に取引先と呑みに行って仕事とってくる後輩
基本的に時間内じゃなくて、業務後に取引先と呑みに行って仕事とってくる後輩がいる。
そういう仕事の仕方もあるだろうし、それでいいんだけど飲みに行く時間まで退勤しない。残業につける。
お前そういうの止めろと注意したら、会社終わってから取引先と呑みに行って受注とってくるんだから仕事だとか言い出す。
同僚やらと困ったなと話して「会社から早く出ていくようにしたら良いんじゃね？」となった。
そこで俺らは段々と帰る時間早めていった。
後輩だけがフロアーに残る状態を経験させてから「お前一人で残ってたりするけど大丈夫？」と声かけておいた。
その時は「ええ」みたいな返事だったが、そのうち女性社員の中で社内で不思議な体験をしたという話が出回る。
その話は男性社員にも回ってきて、俺も俺もと同調。それぞれが体験談を話し出す。
怖いよね遅くまでは嫌だわってなってから
「後輩、お前最後まで残ってたりするけど本当に大丈夫か？」と心配してあげあら
「そんなの大丈夫ですよ。俺あまりそういうの感じない方ですから」と笑ってた。
笑ってたけどそれ以降は早めに会社出るようになったし、絶対に最後の一人にはならなくなったわwww
でも実際に何度か怖い目には会ってるんだよねこの会社。
上司が中学時代にイジメた奴の兄だった
復讐された話でもいいかな？吐かせて欲しい。
大学時代の俺は就活をものすごい頑張った。
と言うのも飛び込み営業とか絶対やりたくなかったからネットでホワイト企業と呼ばれるところを沢山受けた。
文系だから苦労したが市場をほぼ独占して競争のなさそうなメーカーの総務部に内定を貰うことが出来た。
でも入社した後が地獄だった。よりによって上司が中学時代にイジメた奴の兄だった。
上司は俺以外には穏やかなのに俺にはパワハラのように接してきた。
俺だけみんなの目の前で怒鳴る、集合時間を間違って教えてくるなど。
それ以上に2人っきりになったときの人格否定は耐えられるものじゃなかった。
周りはみんな上司の味方だった。
何回か2人っきりになった時にボイスレコーダーを持ってったのだがその時は全く罵倒されなかった。
そして次の日には「録音なんてバレバレなんだよ」とさらに詰められた。
今は辞めて既卒3年以内の求人で就活してるがブラック企業ばかり。
しかもユーパンがないと家も出たくない。
親もお前のイジメが悪いと言って味方になってくれない。もう疲れたよ。
結婚式のビデオを友人に頼んだら悲惨だった
ネットに「結婚式のビデオを友人に頼んだら悲惨だった」
という愚痴が載っていたので思い出した、私の会社同僚の結婚式。
新郎が同僚で、新婦は新郎の大学の後輩だった。
で、動画撮影は新郎と同じ大学出身の同僚男性A氏が担当。
A自らが是非にと買って出たそう。カメラは新郎のもの。
新郎新婦はAのご祝儀はタダ、謝礼もいくらか払ったと。
で、出来上がったものは本当に悪趣味と悪意の塊のような
内容で、新婦親族で個性的な顔をした人の一部をアップ、
泣きじゃくる女性やハゲの男性、美人の給仕さんのお尻、
子供の大騒ぎや食べ残しの料理。新郎新婦がほぼ映ってない。
なのに不自然な程に振り袖を来た新郎大学友人女性が
とっても奇麗に何度も映っている。それらの映像全てに
Aと他の女性の下品な笑い声が入っていて、それが又不愉快。
まさに、なんでこんな事したの！？な衝撃動画。
んでなんで私がそれを知っているかと云えば、
新郎新婦がそのDVDを出席者やお祝いを下さった上司など
全員に送付したからだ。お礼の手紙と菓子、台紙付集合写真
などとともにそのDVDも。私は最初はDVDは見てなかった。
でも、出し物をやった同僚が見て、「これどうなの…？」
って噂になり出して（勿論その出し物も殆ど映ってない）、
新郎が同期の星だった事から大騒ぎに発展、Aは上司に呼ばれた。
結局、Aの悪ノリ。その理由は新郎を好きだった大学同期女性
（振り袖姿が奇麗に映ってた人）がAを唆し、うかれたAが
新郎への嫉妬もあってやった事だった。
その同期女性は新婦の先輩且つ友人でもあったそうな…。
そんな関係性から、話は当然新郎大学方面へも着火。
DVDは親や仕事関係へも送付された事からどんどん着火。
Aは酔っていて覚えてないと言ったし、女性は
「私は無関係です」と主張したそうだけどDVDを見る限り
Aと出来てて共謀したんだろうとしか思えない。
そんな訳で女性は各関係者からCOされ、しかも仕事が
大学の助手だった為、振られた仕返しに友人の結婚式に
砂をかけたバカ女として噂が広がり孤立、
Aは結局降格処分としか思えないような移動になった。
まあどっちもそんなにたいした罰は受けていないけど、
社会的制裁というか、性格最悪人間として認知された。
私が凄いな…そこまでやらんでも…と思ってしまったのは、
実はまともな動画も存在したからだ。撮ったのは私の妹。
今はプロの元で修行中、一応映像で食ってる人間。
妹の方が「修行の為にやらせて下さい」とお願いして
新郎新婦が快諾、式の三日前に決まった事だからAも誰も
知らなかった。妹の映像はさすがというデキだった。
後日新郎新婦は、そちらのDVDを差し替えて送付してきた。
だから「結婚式の映像を台無しにしてやった」と思ってた
Aと女性はなんの意味もない意地悪になっちゃったんだよね。
自分のバカを露見させただけの。
案の定Aは「これがあるのなら俺はいいじゃないですか」と
言っていたけど、もう一人撮っているのを知らない状態で
あんな酷い撮影をしたんだから罪の重さは変わらない。
一連の騒動での私の感想は、
復讐には金がかかるんだな…ということかしら。
都合、DVD何百枚焼いたんだろう…
数回遊んだ女に家凸され嫁に離婚された
数回遊んだ女に家凸され嫁に離婚された。
嫁は凸されたその日に実家、俺実家、俺上司の奥さん（仲人だった）にチクリ
俺が帰宅するとすでに包囲網は固まっていた。
おかげで慰謝料むしられ、生まれたばかりの子供にも会えなくなり
会社にいづらくなり退職と、金も家庭も仕事もいっぺんに失った。
俺は凸女に復讐してやろうと思った。
凸女に「結婚してくれ」と言い文無し職無しでアパートに転がりこんで
しばらくはヒモ生活。しかし家事はきっちりやった。
凸女はわりと稼ぐ方なのでヒモ飼いには抵抗がないらしく逆に
「ここまでしてくれるなんて」と感激していた。
凸女の信頼を得た俺は改めて女にプロポーズした。女はＹＥＳ。
すぐに婚姻届を書いて「俺が出してくるよ」と家を出て、そのまま破り捨てた。
女には役所で無事受理されたよーと話しておいた。
その後俺は夫婦なんだからと家計を預かり、カード管理もするようになった。
半年ほど従順にヒモを続けた。そして何度かに分けて限度額いっぱいの金をおろし
残高が小銭しかなくなったところで県外に逃げた。
その金でしばらく転々として、今は縁もゆかりもない土地でてきとーに生きてる。
凸女がどうなったかは知らん。だがあいつに復讐したことで不思議と
嫁と子への執着も断ち切れたっていうかどうでもよくなった。
こないだなんとなく思いだして凸女がやってたブログを覗いてみたら
俺がいなくなったあと「死にたい死にたい」みたいなこと書いたまま放置されてた。
ほんとに死んだのかもな。でもどうでもいい。
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