『婆の独壇場』など短編5話 – スカッとする話

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

部屋で花火を見る

日曜の夜、夏祭りだった。

子が5ヶ月なので今年はウチ(祭り会場近くのアパート)に友人夫婦を招いて食事後、部屋で花火を見ることにした。

友人夫婦とご飯食べてる時にチャイムが鳴った。

訪問者は私の又従姉S・S娘、面識無しのママさん2人+子3人。

いきなり「こんばんは?♪ここ花火見えるよね?お土産も買って来たよ♪」ってSが上がり込もうとして来た。

一瞬ポカーンとなったけど

「ウチに来るなんて聞いていない。今日は友達が来ている。ところで後ろのバカ面揃えてニコニコ笑ってる奴らは誰?知らない人間を部屋に上げる気はない。お土産のたこ焼き?いらない。帰れ、非常識!」

をオブラートで何重にも包んで言ったら、顔を真っ赤にして逆ギレされた。

・あんた達だけクーラーの中で花火見るなんてズルイ!

・友達より身内を大事にしろ!

・部屋がダメなら車を貸せ!車のエアコンつけろ!

ファビョリ声に驚いた夫が登場。

S「子供達が暑さでバテちゃって。部屋に入れてくれるぅ?熱中症かもしれないし?」

状況を把握したらしい夫

「熱中症?それは大変だ!○×小児科なら24時間診てくれるよ!救急車呼ぼうか?」

S「そんな大袈裟な…家に帰るわ。救急車なんか呼ばなくていいから!」

夫「そうですか」

あっさりリビングに退場。

これで帰ってくれるかと思ったら

「S娘にジュースぐらい頂戴よ!」

夫婦揃ってジュース飲まないから無いよ。

しょうがないなぁ?と、義母から送られてきたショッキングピンクの液体が入った500mlのペットボトルを渡してドアを閉めた。

液体の正体は義母特製シソジュース(砂糖抜き)。

ちょうど鉄●DASHを見てて、友人が「飲んでみたい」と言ったから冷蔵庫から出してた。

外でギャーギャー叫んでたけどシラネ。
ジュースには違いないし。

一応、ここで学んだ根回しの意味を兼ねて伯母(S母)に電話した。

伯母は悪くないのに謝り倒されたよ(´・ω・`)

「シソジュースはS娘ちゃんに悪いことした」

って謝ったら

「娘に頂戴=私に頂戴だから、大丈夫。S娘は飲んでないと思うから」

と言われた。

S娘がかわいそうだorz

 

 

真っ昼間の公園

真っ昼間の公園、しかも街のど真ん中にあるそこでタバコを吸いながらたむろって居る、どう見ても高校生ぐらいにしか見えない集団が居た。

男女混合で地べたにしゃがみこんで、自分たちの前を通る人の方を見ては「ぎゃははー」と下品な声で大笑い。

自分の方も指さして何か笑っている。

しかし、公園には家族連れも多く、周辺にも大人はそれなりに居たのに、誰も彼等に注意する者はいない。

まあこのご時世、下手にDQNに手を出すと命に関わることもあるから仕方が無いのかも知れない。

と思って、さくっと通報。

いきなり私服の巡査に囲まれて、顔面蒼白で突っ立ったまま、ある女の子はヒスを起こして巡査に食ってかかり、周囲には遠巻きに見る人の群れ、なかなか壮観ではあった。

どうやら本当に未成年だったらしく、今後学校や親に連絡が行くんだろうけど自分にゃ関係ねー。

 

婆の独壇場

昨日のこと。

会社の忘年会で、和気藹々と雑談していたところ、突然50過ぎの婆が話しに入ってきて

「うちなんてね?」
と一瞬にして婆の独壇場に。

しかも話が長くくどい。

気を利かせて他の人が違う話を始めても話の腰を折ってまで

「あー、そういう場合ね。うちの場合は?」

と話を奪う奪う。
結局最後まで婆が主役を奪う始末。

少人数に別れ二次会に行く事になったけど、しっかりついてきた。

そしてやはり婆の独壇場。

そろそろ終電が近い時間になった頃。

それまで一番相槌を打っていた最年長のおっさんが一言

「その調子じゃ、単身赴任の旦那さん浮気してるんじゃない?」

「してません!だって結婚してからずっと事あるごとに“愛してる”とかプレゼントを買ってくれたりしてくれます!!!」

参加した既婚男性全員が口を揃え

「そんなの浮気を隠そうと思ったら誰だってやるよ」

「ちがーう、私は旦那と大恋愛で結ばれて、今も愛されてるもん!」

「はーい、じゃあお開きね。お疲れ様でした」と幹事。

その後も婆が必死に説き伏せようとしてたみたいだけど、皆退散。

おっさんGJ!幹事GJ!

さて来週婆がどんな調子で現れるか楽しみだわ。

 

 

実母が信者だった

宗教がらみなので嫌な方はスルー推奨。

実母が犬作信者だったという繋がりのせいか、嫁いで親元離れてからも住んでる地域の学会員からのお誘いを受けます。

(私も物心つく前に入会させられてたけど、長じてから『信心する気はない』と母に宣言し、母も了解済)

先日も近所のスーパーで学会員に遭遇してしまい、やれ犬作先生、やれ世界平和だのと語りはじめる。

適当に流してさっさと帰ろうと思ってたら、一緒にいた娘が不思議そうな顔で学会員に問いかける。

娘「みんなが信心しないから世界平和にならないの?」

学「そうよ。犬作学会こそが世界のみんなを対話させることができる唯一の宗教云々」

娘「他の宗教は悪いことなの?」

学「そうよ。他の宗教を信じる人がいるから戦争が起きるのよ!」

娘「でもおばちゃんもクリスマスケーキ買ってたのに」(12月にも同じようなことがあった)

学「え?」

娘「だってクリスマスって宗教のお祭りなんでしょ?」

学会員、ごにょごにょ言い訳してたけど、娘の

「バレンタイン宗教のお祭りて聞いた。バレンタインはお父さんにチョコレートあげれるから大好き」

などという娘の無邪気な発言にそそくさと退散していきました。

娘GJ!と思うと同時に、今後はちゃんと信心する気がないことをはっきり相手に告げるべきだなと反省…。

 

 

地味な格好

同居トメは私が普段地味な格好でいるのが気に入らないらしい。

それが旦那の好みでもあるのに

「ただでさえ地味な顔なんだから化粧しないとのっぺらぼうみたい」

「そんな地味な格好してると浮気されるよ」
と影で言う。

あんまりうるさいので、実家に帰省した時に置きっぱなしにしていた昔の洋服を着て化粧をしてみた。

そしてそのまま帰宅。

ドアを開けて私の顔を見たトメ絶叫。旦那は大笑い。

一瞬誰だか分からなかったらしい。

「お義母さんが化粧しろってうるさいんでしてみました」と言った。

それからトメは何も文句を言わなくなった。

元ヤマンバをあんまなめんなwwwwwwww

 

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