『嫁がコレクションを相続した』本当にやった復讐 – 修羅場【長編】

『嫁がコレクションを相続した』本当にやった復讐 - 修羅場【長編】- 実際に行動した体験談

 

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嫁がコレクションを相続した

 

かなりフェイクを入れています。

矛盾があってもスルーしてもらえればと思う。

そして長いです。すみません。

数年前の秋、嫁さんの親父さんが亡くなった。

進行性のガンと脳梗塞であっという間。

遺産の分配で、嫁は義父の趣味のコレクション全部を相続することになった。

同時期に、それをどこで知ったのか、義父のコレクションの一部を譲ってくれ、という人物Aから連絡がきた。

嫁も嫁実家も全然知らない人で、義父の趣味仲間のようだが正体がつかめん。

嫁は断った。

嫁実家からかなり距離のある我が家にもAの手紙攻撃はきた。

何故Aがうちを知っているのか、とかを考えて嫁とガクブルした。

手紙での懇願だったのがだんだんエスカレートしてきて、いつのまにか電話番号を入手されていたらしく毎日夜になると家電へ電話かけてくる。

それでも断り続けると嫁や俺の携帯の番号も入手して、携帯にも譲れ譲ってくれと1~2時間おきに電話。平日おかまいなし。

2人で速攻で着拒にしたが、複数の番号からかけてくる。

かたっぱしから着拒。

非通知・公衆電話からは取らないようにした。

この時点では警察に相談できるのかもわからず、せいぜいが嫁実家に報告と注意喚起をするくらい。

(その後嫁実家も相当アタックされたと報告が…)

現所有者の嫁が断固として拒否の姿勢。

こちらでもAが何者か情報収集をはじめた。

Aはおそらく義父と同世代の女性(電話の声から推理)。

ネットでその手の対策がないか探してるうちに、押しかけとかキチ関係のまとめなんかを読んでビビった俺と嫁は、万が一を考えてセコムに加入したり、子供に防犯ブザー持たせたり、でかい金庫を買ってコレクションは全部そこで保管するなど、予定外の出費に泣きながら出来るだけの準備はしておいた。

ある日、セコムから連絡が。

うちに泥棒が入ったとのこと。

慌てて会社を早退して家に戻ると、先に戻った嫁(嫁も会社員)が呆然と座り込んでいた。

家自体は予想に反して荒らされていなかったが(土足の跡とかはあったけど)、義父コレクションを保管していた部屋だけ、とんでもないことに。

押入れの金庫ごと盗まれることはなかったが(重量50kg。ヤケクソで床と柱に取り付けていたのも幸いした)ごついドリルとかバール?とかで取り付けた壁や床から剥ぎ取ろうとしたのか、部屋がメチャクチャに。

バール?を初めて見た俺は、とにかく家が無人で良かったと思った。

いや、本当は良くないんだけどさ。

警察への届出とかいろいろテンヤワンヤしたものの、犯人はあっさり見つかった。

やっぱり主犯はAだった。

主犯って書いたのは、実行犯が別だったから。
個人情報は興信所で調べて、実行犯はうちに無関係の雇われらしいというのは警察から説明されたが、それ以上は聞かなかった。

嫁さんが倒れてしまい、俺は嫁さんや子供のケアで精一杯だったし、俺もかなり精神的に来ていたから、あまり深く聞く気力もなかった。

今となっては聞いとけばよかったって思う余裕も出てきたけど、やっぱり当時は無理だったなあ。

A本人にも結局直接会うことはなかった。

まあ面通しされても知らないし。

Aが逮捕?連行?されてから速攻でAの弁護士から示談についてとか弁償をウンヌン言われたが、こっちも弁護士を立ててもうほぼ丸投げ。

家を修繕&売却して新居を購入する資金、転居にかかった費用、嫁や子供のケアにかかった費用、弁護士代、慰謝料などを割賦でもらい、Aは俺の家族や嫁実家・俺実家を含めて関係者には一切近づかない、監視人をつけて何もできないようにする旨の取り決めをして、被害届を下げた。

実行犯については何の連絡もなく、被害届も下げなかったので執行猶予で前科一犯がついたと連絡があって、それからはわからない。

義父のコレクションは宝石だった。

男性の趣味としては珍しいと思ったが、宝飾品としてではなく、純粋に鉱物としてコレクターしていたらしい。

(なので指輪とかそういうものはなく、裸石原石や磨いただけのものが主)

コレクションのたぐいがそういうものなので、俺と嫁さんは義父のコレクションを相続したということは人に話しても、それが何かは

「趣味人が集めるようなもので役に立たない」

という説明をして、中身が宝石やそれに近いものであるということは誰にも言わなかった。

子供にも大きくなるまでは言わないでおくつもりだった。

しかし、義父はその道ではけっこう顔が広かったらしく、葬式にも参列してくれたバイヤー?ブローカー?もいたくらいだった。

そしてそのつながりでAの耳に入ったらしい。

その昔、義父とAはとある宝石をめぐってどちらか所有するか、かなり競り合ったことがあったらしかった。

その宝石のことが忘れられなかったAは、義父の死後、それを譲ってくれと嫁に強引に頼み込むが、いろいろな思い入れのある嫁は断固拒否、そしてそれが我慢ならず犯行へつながったらしい。

ものすごく偏執的に件の宝石を探し出していたらしく、義父が懇意にしていて、嫁も知っていた宝石商が教えてくれた。

最近ようやくこの件に関しての一切合財が終わり、自分もかなり精神的にもとに戻ったと思うので書き込み。

義父コレクションは今、リストにして銀行に預けている。

コレクションの中身は子供や俺親にもバレてしまったが、誰が誰にしゃべることもなく、ある意味なかったことにされている。

これは非常にありがたかった。

この後もこのコレクションに関して、どうするか、俺や嫁が死んだら子供に相続させるのか、そういう博物館があればそこに納めるのか、いろいろ修羅場は迎えるだろうが、もうこんな事態にならないように嫁と対策していかないといけないと思う。

以上です。

–後日投稿–

被害届を取り下げる代わりの破格の損害補償内容でした。

どうやらA側は、A本人よりも周りの人間が(おそらく外聞を気にして)被害届を何としても取り下げて欲しかった模様。

こちらの希望は

「Aが接触してこないようにする」
「我々の生活を脅かさない」

ことだったので、それらを優先した結果です。

なにより子供がまだ小さかったので、本当に早く決着つけたかった。

Aが警察に拘束されてから◯年の時間がたちましたが、今のところは一切凸もなく平和です。

A側の弁護士いわく、今はA本人にとっては収監されているようなものだとか。

何かあればすぐに連絡はくるようにはなっています。

現在もセコムや他の防犯はきっちり徹底中。

石については、嫁さんは詳しくても、俺はさっぱりなので正直なんでここまでするのか理解できない。

あまり詳しく書くと特定がこわいのでこのへんで。

でもまあ、人を狂わす宝石ってやっぱり存在していて、まさかそれが自分の身近にあるとは思わなかった。

書いて少しすっきりしたよ。

家族にとっては触りたくない話題だし、他人には言えなかった。

読んでくれて感謝です。

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