ロミオメール体験談【短編 – 傑作選】まとめ – 全５話
1
俺：アラフォー、体ごつい・いかつい・ﾊｹﾞ
K子：高校時代の同級生・高校卒業後一度も会ってない
文章書きなれてないので読みづらかったらスルーでお願いします。
付き合ったことないのでジュリ未満かもですが、個人的に衝撃的だったので。
4月、実家にK子から封書が届いた。
中には「お久しぶりです。元気ですか？卒業してずいぶん経ちましたね。もしよかったら連絡ください。近況でも語り合いましょう＾＾」
と、メアドと携帯番号の書かれた絵葉書。
なんか怪しいので無視。
9月下旬、また実家に封書が届く。封筒には差出人の名前はなく、メアドと携帯番号のみ。
中身は「大スキなあなたへ」というA6サイズほどのポエムの絵本（楽天で売ってたのを確認）
裏表紙にメッセージカード「今度久しぶりに帰省するので会いたいです」→面倒くさいので無視。
10月上旬またも封書。ワードかなんかで作った文章。カッコ内は俺の感想。
あれから何年たったのだろう。
ホワイトデーでもらったかわいいお皿（あげた記憶はない）
見るたびに切なくなります
こんなにも好きになるとは思わなかった。
こんなにも会えなくてツライとは思わなかった（20年以上連絡なかったのに？）
通学路で偶然会って話せる度嬉しくて仕方なかった。
伝える機会はたくさんあったのに、失うのが怖くて言えなかった。
大人になって伝える勇気が少しできて頑張ってみたけど、
何度も手紙を送っても返事はなくて空虚なばかり（空気読んで）
それでもやっぱり、私は俺君が好きです（20年以上会ってないのに？）
私の「これまで」と「これから」は俺君の返事次第（なんで俺の責任になるの？）
高校生のままの私をどうか解放してください。
さらにその2日後
「俺君へ。好きです。よかったら付き合ってください」
と、どストレートな手紙。
あまりにも気持ち悪いのとたびたび実家に手紙が届き、その都度転送してもらってたので
いい加減実家に迷惑もかけられないのでフリメから
「迷惑だからもう手紙送ってくんなボケ」をオブラートに包んで送信。
最後にそのメアドに来た返信
「返事ありがとう。
告白せずにうやむやのままいたのでずっと忘れられませんでした。
私も今では二児の母となり、主人と協力しながら生活しています。
その状態で手紙を書いたのは、やはり片隅に思いがあったからです。
いつまでも忘れられずに本当につらかったですが、これではっきりしたので前進できそうです。
俺君のおかげで高校時代は本当に楽しかった、
ありがとう、幸せになってくださいね、さようなら」
今までの手紙は全部高校当時のままの名字で届いてたので（少し珍しい苗字）
最後のこのメールで呆然としました。
2
弟がロミオだった…。
「君と別れて一週間、とても寂しいよ。
もう一度、君と会いたい。君のごはんが食べたい。
浮気なんて二度としない。君一筋だ。神に誓ってもいい。
もうすぐクリスマス。予約したケーキが俺たちを待っている。
二人仲良く取りに行って聖なる夜を過ごそうよ！
そしてそのまま家族になろう。きっと家族も君を歓迎する。
婚姻届けも用意するから。それなら許してくれる？
俺は忙しいけど姉が多分暇だから当日取りに行ってもらうよ。
返事は送らなくていい。ただ、君が○○（待ち合わせ場所）に来てくれるだけで…
それでは待ってます。ずっとずっと待ってる。君の眩しい笑顔を…」
私に「添削してー」と送ってきた。
とりあえず両親に送信して家族総出で締め上げた。
メールを読んだ両親（彼女をとても気に入っていた）が激怒しまして、とりあえず携帯など彼女につながるものはすべて削除。
両親＋私で説教三時間後に反省してたか確認したら「だって俺が一人なのに…」とふてくされたので父が殴った。
そこから従兄（彼女を紹介したのが従兄）も来て四人で三時間。
私たちは交代でだったけど弟はトイレも行けず水も飲めずで最後は土下座。
もし次に同じようなことをしたら家から追い出して祖父母の家に強制引越しが決定。
祖父母の家と言っても今は従兄が一人で住んでるんだがかなり山の中。車がないと何もできない＋弟は免許持ってない。
この条件だしたら「二度としない」と言ったので一応終わり。
彼女にも連絡してなにかあったらすぐに連絡してもらうことになってる。
3
私と彼氏はほぼ家デートしかしない。
パソコン相手の在宅ワーカーと唯一の趣味が料理の人間が付き合ったらそりゃそうなる。
だが、それを共通の知人から聞いた元彼が勝手に盛り上がってロミオメールしてきた。
あいつの浮気で別れたって言うのに！
浮気は完全に行為こみのお泊まりコース、私が大げさなわけじゃない。
「俺は閉じ込められるのが嫌いだから、お前に束縛された時に別れを選んだ。
けど、一度は付き合った仲だから。
今お前を閉じ込めてるアイツから助けてやるからさ。
閉じ込められて、自由を渇望する今のお前なら、俺の揺らめきを悦べると思うから。
S駅の南口で待ってる。
愛を絡めたら、それを見せつけて、そいつをきれさせたら、逃げられるから。
前にお前がした事だから、ある意味ルーフしてるけど、それがお前の贖いだから。」
多分ルーフはループかな？
から、から、うるさい！
4
彼氏があまりにも傍若無人で別れた。
それでも反省の態度を見せていたので、ある一定の距離をとって恋人ギリギリ未満な関係でいた。
そしたらその嫁(いたの知らなかった)からメールがきて４年間も騙されていたことが発覚
関わりたくもないし、お嫁さんも「騙されてたんだよあなた。私も今お腹に赤ちゃんがいなければ別れてるところだわ。アイツ今留置所にいる」
の言葉での言葉でサクっと着拒、携帯のアドレスも変更した
そしたら暫くたってＰＣにメールが・・・
「俺だよ・・・わかるか？○○」
シカトしてたら「あいつとは別れた。俺はお前と結婚する為に全てを白紙にしてきた！」
「○○の言うとおりにしていたら、と今になって思う。遅すぎるかもしれないけど」
「だから俺と幸せになろう！！！」
「実はずっと思ってて。お前を孕ませたら俺のものになるって思って実は中で出してた」
・・・なにいってだコイツ・・・と思って
「身重の嫁さんほって何してんだヴォケ。テメーが無責任に孕ませてトンズラこいてんじゃねぇよ
つーか４年間もよくまぁ騙してくれたな。オメーなんて信用できねぇよ最低。人間のクズ」と返信
「○○だけが俺を一生懸命愛してくれていたのに、俺は最低だ。でもケジメをつけてきた」
「子供は悪くないんだ！」「アイツ(嫁)がキチ☆イなんだ。信じてくれ」
そのほかにも頭の弱さてんこもりな内容のメールが来続けてＰＣのアドレス変えた
もう少し早くここの存在を知っていたら進行形でニラニラしてもらえたのになと少しションボリ
結婚決まったので厄落としついでにカキコ!
「俺と別れたら、どうなるかわかってんだろうな。家も把握してるんだからな」
とか言ううんこ野郎だったわりに
結局家までは押しかけてこなかったなぁ
5
二年前に別れた彼氏から来たロミオメール
気味が僕の胸からいなくなってすまってから僕の胸の中はスカスカだよ。
あんなにいっぱい詰まっていた君の愛がすっかり溶けて流れてしまったんだ。だから今すぐ僕のこのからっぽの胸に君の濃くて甘い愛をいっぱいいっぱい注入してくれないか？
ああ、気味が愛そのものだったんだね。君がいなくなって、初めて君のくれる愛の大きさ大切さに気付きました。
当たり前だと思ったあの愛…。失って初めて大切だと思ったよ。
君が望むなら君が欲しがっていたぬいぐるみも買ってあげるよ。
だからその代わりに僕にも愛をください。
メールアドレスも電話番号も変わってません。
ずっとずっと待ってるから、気味の甘くてとろける幸せな愛を…
私のアクセやパソコンを売り払った上に、タンス貯金を奪ったクズが今更何言ってんだか。
□ □ □
胸スカスカの訛りロミオから二通目届きました。
気味からの返事、ずっと待っていたのにどうして来てくれないんだ？
安っぽい作り物の愛じゃ僕の心はやっぱり満たされないんだ。
気味がいないと僕はこんなにも弱くて悲しい男なんだ。
気味ももう３０になるだろう。そろそろ売れ残りだ。
大晦日に近づくケーキなんてもう腐りかけだよ。
そんなゲテモノを好んで愛して上げれるのは僕みたいな心広いおとこだけだよ。
だから安心して僕の胸の中に飛び込んできてください。
久しぶりに食事にでも行こうよ。
君は貯金が趣味だったから、もちろん君の愛のオゴリで…
残念ながら私はもう結婚してるし子どももいる。
全然気づかなかったけど三画面分くらいスクロールしたら気持ち悪いポエムがあった。
貴女は真っ赤な苺さん
僕が食べようと大切に大切にとっておいた苺さん
でも、熟れた苺もおいしいけど、とろけるマンゴーもおいしいんだ
苺とマンゴー、味も形も違うけど僕はどっちも大好きだった。
苺さんはずっとずっと傍にいてくれると思ったのに
マンゴーに目を奪われても待っててくれると思ったのに。
僕という温室から逃げ出した苺さんは太陽に妬かれて腐って溶けて
もう食べられない。
誰からも見捨てられた可哀想な苺さん
僕は神様じゃないけど、、、精いっぱいの愛で
気味の腐って流れた苺ジュースを飲み舗装
□ □ □
飲み舗装ｗｗｗｗ
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