切ない話 Vol.21
いまどきの女子高生
去年の秋ごろ、「いまどきの」と表現するのにピッタリの女子高生の3人組が会社(小さな工務店)にやってきた。文化祭で部活の展示用に余った角材やベニヤ板が欲しいんだと。
ルーズソックスとムッチリした生足に気を取られながらもアホが集まる高校の制服だったのでものすごく適当にしゃべってたんだけど、彼女らの熱心さが伝わってきて協力してあげた。
最初は「やばくねー?」みたいな言葉だったのが、しゃべってるうちにけっこうちゃんとした敬語に変わり、クギとか木ネジをわけてあげたら「お金払いますよ」という気遣いも見せてくれた。
おれは見下していた自分を恥じた。紙袋いっぱいに材料を入れて本当に嬉しそうな表情で帰っていった。
それから1ヶ月ぐらいした頃、その3人がお菓子を持ってやってきた。文化祭で作って近くの養護学校や老人ホームに配ってなんとお礼にうちにも持ってきてくれたのだった。将来は看護学校に進んで老人や病気の人の世話をしたいんだと熱心にしゃべってった。
やっぱり見た目はいまどきの女子高生だったが、「今の若いの」も馬鹿にしたもんでもないね。おじさん、応援してます。
私が引き取ります!
数年前、私の夫がいきなり前妻の子供を引き取りたいって言ってきた。
前妻さんが、再婚する時も言われたそうだけど、もう私と結婚していて
「それは出来ない、お前が養育費出せ、子供を寄越せと言って来たんだから無理」
と私が知らない間に断ってた。
でも今回は再婚した前妻さんと前妻さんの現夫が子供を虐待してると聞いて私に相談してきた。
私も、前妻さんの子供と仲良くやっていける自身はなかったけど、初顔合わせの時、子供の顔を見て前妻さんに
「私が引き取ります!」と言った。
面倒そうに連れられた前妻さんの子、長女は夏なのに長袖で、腕と足には古いのと新しいのと混ざった、やけど、タバコの跡、赤と青の打撲痕。
暗い表情、汚れた服、虐待のオンパレードだった。
最初はご飯でさえ、びくびくしながら食べてた。
中にガラスや絵の具、ゴキブリが入ってたり、腐ったのを食べさせられてたから。
でも今は私の産んだ子(引き取った時に中にいた)を面倒見てくれてる。
はっきり言って夫より仲がいい。
「あなたは私の大切な子よ、生まれるところを間違えただけだからね。お帰り。」
と言ってます。
今はどうしてる?
281: 04/07 21:56
最近中学の頃友達と過ごした日々が夢に出てくる
バカな事やってたな
俺の事親友だって言ってくれたな
今はどうしてる?
あいつらは俺と違って面白い話が出来て友達も沢山いたな
きっと今も楽しい人生を送ってるんだろうな
俺は何をしているんだろう?
みんな周りのせいにして何もしようとしないできっと俺はもうこれから生きてても楽しい事なんて無いんだろうな
283: 04/08 01:33
>281
懐かしいな281。中学の時以来だが、どうだ元気にしてるか?
にしてもお前どうやらレス見かけた限りでは、自分のいいとこだけはすっかり思い出から抜け落ちちまってるようだな。そうやって抜けてるとこがお前らしいんだけどな。アハハハハw
ま、そのうち徐々に思い出すだろうよ。だってお前は俺にとっても大事な思い出の一部なんだしな。忘れようったってさせねえぞ。じゃ、またな。
謝罪できる立派な大人
高校の頃欲しいわけでもないのにゲーム感覚でコミックを万引きした
友人数名と「(コミックのタイトル)を全巻揃えようぜwwww」とかそんなくだらない理由で何十冊も盗んでろくに読みもせず捨てた
悪い事だとは思っていたが当時悪ぶっていたし友人とのノリもあって
それから何年も経って社会人になったが色々あって会社を辞めて無職になり実家に戻った
就職活動中にふとその本屋の前を通った時店の規模が小さくなっている事に気が付いた
元々おじいちゃんとおばあちゃん二人でやっている店でそれほど流行っていなかったが心臓が痛くなるほど罪悪感を感じた
その足で銀行に行き貯金から3万おろして店番をしているおじいちゃんに若気の至りを謝罪し3万差し出した(盗んだ総額が3万くらいだったから)
おじいちゃんはその3万を俺に返してこう言った
「自分がした悪いことをちゃんと告白して謝罪できる立派な大人になったんだね
万引きは悪い事だし許される事じゃないけど僕は許してあげようと思う
その気持ちを忘れないでいてくれたら僕は万引きされた事くやしくも何ともないからね
その3万円は君の将来の為の使いなさい」
泣いた 人前なのに泣いた
親にメチャクチャ怒られた時よりも彼女にフられた時よりも泣いた
すみませんでしたすみませんでしたと泣きながら何度も頭を下げる俺の肩に手を置いていいから大丈夫だよとやさしい言葉をかけてくれた
先日その本屋が閉店したと聞いて思い出した
無償で大切にしてくれる
俺は特に親を大切にしてきたわけでもなく、親に大学まで行かせてもらってる。両親共働き苦労してるよ。まぁ兄弟3人だしな。
毎年、俺の誕生日には2000円くらいのものではあるけどカーチャンがプレゼントくれるんだよな。20歳の誕生日って、なんとなく区切りの歳だろ。俺、逆に何かプレゼントしてやろうと思って一日かけて探した。
カーチャン、コーヒー飲むのが好きだから、結局買ったのがコーヒーミル(コーヒー豆挽くやつ)とコーヒー豆。
まぁ、それでも二つあわせて4000円くらいだ。我ながら良い物買ったなとか思ったよ。
いつもよりちょっと豪勢な晩御飯の時に例年通りプレゼントもらった。
俺も照れくさかったけど、
「まぁとりあえず20年ありがとうということで・・・これ」
ってプレゼント渡したんだ。
そしたら不思議そうな顔して大粒の涙をこぼした・・・
今まで、馬鹿なことして泣かしたことは何度かあったけど、喜んで泣いてもらったのは初めてだったな。
さすがに驚いた。こんなことでも泣いてくれるのかって。逆に自分はこんなこともしてこなかったってことだよな。
今俺は22歳、無事就職も決まって卒業を待つばかり。
これからはもう少しカーチャンを大切にしようと思う。無償でこんなに大切にしてくれる親って、やっぱりすごいよな。
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