『6年かけて復讐完了』など 短編10話【34】修羅場 – 本当にやった復讐の体験談

『6年かけて復讐完了』など 短編10話【34】修羅場 - 本当にやった復讐の体験談

 

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短編 – 本当にやった復讐 修羅場編【34】

 

診察台の機械が故障した

歯医者で診察台に寝て、目一杯高い位置まで上げられて、頭のほうを下げられたところで診察台の機械が故障した!

歯医者は診察台のイスの昇降スイッチ押しながら

「あれっ?動かない…おかしいな…」
って言ってる。

手すきの歯科助手も集まってきて、診察台に繋いだコードとかいじってる。

高い位置に寝かされた姿勢のままで、患者の治療の終わった医師も駆けつけて

「おかしいなぁ~コンプレッサかなぁー?」
とか言ってる。

私に気を使ったのか、来る医師、来る医師みんな私の顔を覗き込んで

『大丈夫ですかぁ~もう少しお待ちくださいね~』

メチャメチャ恥ずかしいわ!

担当医が「隣の台に移ってもらいましょうか?」と言ったら別の医師が

「これ、最大限高くまで上げちゃってるな~降りれるかな…」

「じゃあ直るまでこのままで…」

まてーーーっ!

恥ずかしいし頭下げられて血が上るから早く下ろして…

院長が来て、また私の顔を覗き込んで、間が持たないと思ったのか

「診察台が急に動かなくなっちゃったみたいなんですよ~今調べてますからお待ちくださいね~歯のお痛みはありませんか?ご気分はどうですか?秋なのに今日は急に暑いですよね~長袖着たら急に暑くて、あわてて半袖だしましたよ~」

顔のぞき込んで世間話するな!

最終的に、踏み台持ってきてそこから降りて別の診察台で治療した…

晒し台かと思った…

 

毎日 母と父は大喧嘩

プチ修羅場でも。

今日は育ててくれた人の誕生日だからな。

俺……ごく平凡なリーマン。変わった所と言えば家族以外の女は苦手。

姉……小さい頃に、俺等を守ってひたすら虐待されてた姉。男性恐怖症な所がある。

母……よく違う男を連れて歩いてた。お水。

双姉……今でも一緒に住んでる。両親のお陰で仲がいい。男嫌い。

父……酒飲まなくても暴力に走る人。金をよく借りる。

男……見た目チャラい。チョコレートが好きなのかよくくれる。

俺が記憶にある頃、もう既に姉は俺等の妹弟を体を張って守っていた。

母は帰ってくると、父と大喧嘩の毎日。

母は母でよく違う男と歩いてるところを目撃してる。

ある日、また今までとは違った男と歩いてる所を目撃。

声をかけると怒られるのは知ってるから俺は双姉と一緒にスルーして帰った。

が、するとさっき母と一緒に居た男が俺等に声をかけてきた。

「可愛い子だなー、母さん!」

ホスト、というよりもヤーさんみたいな感じの人だった気がする。

「ほら、二人とも挨拶は?」

言われた通りに挨拶をすると、男は嬉しそうに俺等の頭を撫でた。

それから、日曜日になると母は一緒じゃなくても男だけ来るようになった。

そして、遊園地やらいろいろな場所に連れて行ってくれたし、お菓子もいっぱいもらった。

姉を見る度に、暴力受けてるんじゃないのかと心配そうに話していた。

子供の頃は、母と結婚したいからしてるんだと身構えていた。

だけど、ある日母が事故にあって死んだ。

それから毎日借金取りが家に来るようになり、姉は真っ直ぐ家に帰ってきてくれなくなった。

日曜日、男が遊びに来る時も姉は居なかった。

男は俺等に何か変わった事がないかとしつこく聞いてくるので、母が死んだ後の事を全て話した。

すると、男はその日遊園地ではなく自分の家らしき場所に連れて行ってくれた。

「ここでいい子にしてるんだぞ」

お菓子やらいっぱい用意してくれたけど、姉や男が来たら食べるんだと双姉が言うから、仕方なくそれに従った。

双姉が一番男に懐いていたと思う。

そして、一時間して姉と男が帰ってきた。

姉は泣きながら、男は姉を慰めながら。

当時、小学生の俺は何があったかさっぱりだったのだが中学になった頃、やっと男が話してくれた。

母が死んだ後、姉は援交をさせられてたらしい。

男はホストだったらしく、金で俺等三人を買い取ったんだとか。

今では男はいい父親になってくれて普通の企業に入社してる。

そして、俺ら3人は就職した。

姉は男の知り合いらしい4歳上の男性と付き合っていて最近結婚する予定。

が、その結婚を何処から嗅ぎ付けたかは知らないが父が姉の所に来たらしい。

金を要求していて貸してほしいとの連絡が姉旦那からあった。

で、金は用意しないで父の元へ。

父に一発顔面ストレートを食らわせてた。

「これ以上関わるなら幼児虐待で訴えるからな」

父を殴ったのは昨日の出来事。

今現在男が事故処理をしているけど、上手くいってるらしい。

おまけなんだが、なんで俺等を買ったのが聞いた。

・母が人生の先輩であり救ってくれた人らしい

・他にも色々世話になっていた(体の関係は一切ない、姉と弟のような関係だったらしい)

・なんで男をコロコロ変えたり浮気ばっかしまくるのか、そこらへんの精神はわかんなかった。
でも姉御肌な人、ああいう大きな男になりたい(母に言ったら確実に殴られてる)

・そんなこんなで恩返しのつもりで世話をしていたら、情が移った。

・だんだんと暴力を受けている姉を見ていて頭にきていた。
最初はよく生きてるなとしか思わなかった。

・そんな時に双子(俺、双姉の事)が「ずっと一緒に居れたらいいのに」と言ってくれた。

当時俺は男をまだ信用してなかったけど、双姉が男に懐いていたので適当に合わせた。

俺が男を信用し始めたのは俺等を引き取ってくれて数日たった辺りだと思う。

よし、3人全員料理した事ほとんどないけどチーズケーキ作ってくる!

姉さんは乾燥わかめとひじきの区別がつかないみたいだけどどうにかなるんじゃね?

俺?この頃砂糖と塩の区別がつくようになった、後目玉焼きを焦がさずに作れるようになった。

双姉が作ってくれたチーズケーキはチーズが分離してたっけなぁ。

ハッピーバースデイ親父、今日こそは逃げずに手料理食ってもらおうじゃないか。

 

モンペ母、自閉息子、空気父の一家

近所にモンペ母、暴れん坊自閉息子(20代?30代かも)、空気父の一家が住んでた。

モンペ母が奇声をあげて飛び出して、車にはねられ重傷で入院。

ママン大好きの自閉息子、ママがいないから暴れる。

ママを探して、近所中の家に突撃、侵入、暴れる、その辺の食べ物貪る。

年頃の娘さんがいる家は勿論、日中女性一人の家は閉じまり必至。

性犯罪的に襲うことはないけど、暴れると手がつけられないので、住人一同修羅場だった。

通報は三桁近かったらしく、警察と福祉課と住人交えて、空気父と談判。

施設の空きまで、ママンの代わりにヘルパーさんが入るようになった。

ヘルパーさんは日替わりで色んな人がくるが、なんかスゲー。

毎日一緒に掃除をしていて、ゴミ屋敷は人が住めるレベルになり、自閉息子はヘルパーさんの指示に従って、ほうきで道路はいてレレレおじさんになった。

空気父も、近所の人に挨拶するくらいになった。

無事に施設行きの日程が決まり、ホッと一息ついたのだが、入れ替わりに、モンペ母が退院してくるという噂に、再び修羅場かと戦々恐々。

モンペ母、多分メンヘラで、他人のものは自分のもの、自分のものは自分のもの。

取り返しにいって心を病んじゃった人もいたくらい、宇宙理論をふりかざす。

通りすがりの人がこっち見た!傷ついた!慰謝料請求するって暴れたこともある。

ある意味、自閉息子よりタチが悪く、手に負えない。

空気父、モンペ母の入所できる施設を探しているそうだが、中々難しいらしい。

我が家はもう避難として、引っ越しすることにした。

モンペ母が不在で、自閉息子が落ち着いてきた今日この頃。

これが普通の生活と気が付き、ここに住み続けるというのは自ら招いた修羅場でしかないと、目が覚めたから。

再婚相手&子の母親選び

過去の託児され解決した話です。

私はとある老若男女混合のサークルに参加していた。

そこのメンバーのA男が離婚して、子(3歳)を引き取り実家で母(子の祖母)と育てていた。

(元)奥はサークルに子と顔だしたりして、面識があり普通の人だと思っていたが、実は素行が悪く虐待するような人だったと離婚後聞いて同情していた。

ある日A男から

「明日土曜に出勤になった。母が風邪をこじらせて子の預け先を色々探したが、どうしても無理だった。一日預かって」

と電話がきて「なぜ独身の私に?」と思いつつ承諾した。

子はおとなしく家遊びできるいい子だったので、お迎えの6時まで平和に過ごせた。

次の週も同じような電話があり、慣れない子守で嫌だったがしぶしぶ引き受けた。

ところが約束の6時ごろ

「仕事が終わらない。申し訳ないが9時まで預かってほしい」

と電話が入り、無理とも言えず承諾。

子はお迎えまでちょっと淋しそうでかわいそうだった。

次の週も(略

「お母さん大丈夫?これからも同じようなことがあるかもしれないから、プロの人を確保したほうがいい。私なんかに預けて何かあったら大変」

とは言いつつ預かった。

ところが約束の6時になっても来ないし連絡もない。

こちらから電話入れるもつながらない。

何かあったのかと心配もあるし、イライラしつつ待っていたら9時に呑気にやってきた。

「忙しくて連絡できなかった」
と言い訳はするが謝罪はない。

「来る途中で連絡できるはず。心配するだろ」

と詰め寄るとムッとした顔して

「男の仕事を理解していない」
と逆ギレしてきた。

頭にきて

「男関係ない。親としての責任をもて。

他人に預けて連絡もできないのか。

子どもが不安そうにして待ってるのがわからないのか!」

と言ったら

「お前の本性がよくわかった。二度とコネーヨ(AA略)」

みたいな捨て台詞で帰っていった。

「こっちのセリフだ!二度と話しかけるな!」

と浴びせてやったが、子はかわいそうだった。

色々腹はたったけど、個人的にはもう一切かかわり持つことはないだろうからと自分を納得させ、だれにも言わなかったんだが、後日メンバーで仲の良いB子から

「A男の子預かったんだって!」

と怒り声の電話を受けた。

なぜ怒ってるのかわけわからず「うん。どうしたの?」と聞くと、A男は他に二人の独身女性メンバーにも同じようなことをしたらしい。

一人の女性は「無理」と即答して、思いやりのない女で不合格。

私は3回くらいで投げ出し、堪え性がなく文句を言って男を立てない生意気な女で不合格。

もう一人、日曜担当の女性は3回目のときにはA男の仕事をねぎらい、子ども安心させるために連絡ちょうだいねとやさしく言え、4回目はお礼wといってA親子と三人でおでかけしたらしいが、さそった時には健気にも親子水入らずで二人でどうぞと遠慮できる配慮のあるいい子。

後数回難易度あげて試練与えて合否判断する。

…と他のメンバーから聞き他人ごとながらも怒り、私に確認をかねて電話してきたんだとか。

B子は本気で親切心で言ってくれて感謝はしたんだけど、本命の美人が断ったので補欠の私に土曜担当頼んだけど使えない女だったとか。

私たち三人の内面や外見の非難を「俺様の再婚相手&子の母親選び選考作戦」のノリでおもしろおかしく酒の席で色々言ってたことまで教えてくれ凹んだ。

そんなA男の仕打ちを自分が気づけず、別の人の口から聞くという屈辱で情けなくショックが大きかったから、他の二人に電話すると言うB子をなだめて打ち合わせした。

結局、まだ託児されてる女性に私がやられたことの愚痴という形で話したら、すぐ察してくれ自分も同じことされてるからA男の託児は今後引き受けないと言ってた。

酒の席でとはいえ、他人を酒の肴にして笑いものにするメンバーたちにも嫌気がさして、サークルとは疎遠になったが、A男は良識あるメンバーに〆られて追放されたらしい。

今私は子持ちになってみて、連絡先知ってる程度で個人的付き合いもない他人にわが子を差し出してまで嫁選びの選考なんてよくできるな~と思うし怒りがわく。

10歳以上年上のバツイチ子持ち男なんて恋愛対象として考えもしない若い頃の話でした。

 

じいさんが怒鳴り込んできた

私の家にとっての修羅場。

でも対応した当時小学生の自分にとってもさらに修羅場だった話。

ある日、近所のじいさんがうちに怒鳴り込んできたことがあった。

共働きで両親いなかったのに、小学生の自分がじいさんにぎゃんぎゃん責められた。

内容は、じいさんの妻(ばあさん)がうちの犬に吠えられて、驚いて転んだから、治療費と慰謝料を払えといったこと。

私は何を言われているのかよく分からなかったんだけど、とりあえず、うちの犬のせいで怪我をしたということは分かった。

でも両親がいなかったので、伝えておきます。

と言ったところ玄関に入ってこられそうになって、思わず扉をしめた。

そのじいさんは文句をいいながら帰っていったんだけど、怖くて足ふるえてた。

まあそんなことは相手に直接言う訳もなく、後日、親が対応して、とりあえず治療費を払うので領収書をくださいと言ったところ、じいさんはそれをしぶった。

というのも、むこうの言い分が「顔面骨折して、さらに視力がおちた」

あとで本当のことが分かったんだけど、「打撲のみ」だった。

さらに、壊れたといって持ってきた眼鏡は、いたって普通の安い眼鏡だった(らしい)。

元々の眼鏡の保証書や領収書を持ってきてと言っても、絶対に持ってこなかった。

その後日、うちにやってきたばあさんがかけてた眼鏡はきらきら、ごってごてのゴールド。

領収書をもらったら、なんと20万円近く。

結局、治療費とか眼鏡については保険がおりたらしいけど、あのじいさんばあさんが怒鳴り込んできたときは、私にとってほんと修羅場だった。

小学生だったもんで、わんちゃん処分されちゃうかもとか、うち貧乏になっちゃうのかな!とか考えってたもんで。

いろいろ払った後も、しばらくの内はしつこくもっと寄越せときてたみたい。

ここらへんは詳しくは知らないけど。

こんなちょっとした修羅場でした。

 

オープンしたての店

フードコートに入ってるお店で、オープンしたての店。

オープン前にアルバイト・パートを大量採用。

オープンしてバタバタながら、なんとかうまく行き一月経過。

店長がバタバタでできなかった棚卸しをやることに。

すると明らかに足りないものが出てきた。

ちなみに食材は食材庫にあり、足りなくなりそうになると誰かが取りに行くようになってた。

そこで個人面談をやるという形で、全員から情報を集めることに。

浮上してきたのは

A(中学生の子供がいる昼パート、オープン前採用)
B(子供二人、オープン前採用)
C(子供一人、オープン後採用)

個人面談の話をまとめると

・A、B、Cが味見といいながら勤務中に食べているのを見たことがある

・食材庫に良く取りに行くのはA

・Aは良く別のパートの悪口を言っている。イジメもしてる

・Aを夜に食材庫で見たことがある

とAがかなり怪しいため事情聴取するも否定。イジメも否定。

B、CはAに強要され味見をしていたと話す。

この辺りでA、

「私疑われてる?やだ~もう食材取りに行くのやめる~」

と周りに言い出す。

ついでに誰がちくったかを探りだそうとし、イジメがひどくなる。

店長は食材もそうだけど、イジメを重く見て再度Aを事情聴取。

食材盗みは認めないもののほぼ黒と断定、問いただすと

「私だけなんで?BさんCさんも味見とかしてたし、イジメなんて~。むしろ私が職場の雰囲気を良くしてたから感謝されるべき」

と斜め上発言のため一旦話をやめ、次回処遇を決めると話して帰らせた。

盗まれたと思われる食材は2箱分。

勤務外の夜にわざわざ取りに来て持ち帰ったか、昼間どこかに移動してから仕事帰りに持ち帰った(目撃あり)可能性大。

面談後は棚卸しは合うようになった。

結局Aは解雇。

素直に認めて謝罪すれば解雇は免れたのに、謝罪は最後までなし、むしろ棚卸ししない店長が悪いとか言い出したので悪質と判断され即日解雇に。

BとCは強要されただけで盗みは関与してなかったから厳重注意のみ。

解雇後は平和…だったけど、最近になって「お客様の投書」みたいなのがあるんだけど、それに

「Bの接客がひどい」

「Cが仕事中に食材を食べている」

などが出るように。

他のパートやアルバイトに聞くもそんなことはない。

しかも明らかに同じ筆跡。

履歴書と照らし合わせたら…やはりAでした。

悪質なのでAはその後さらに厳重注意、ひどくなれば訴えると連絡したところおとなしくなった。

やっと平和になったということでカキコ。

 

解体の仕事で奇妙な依頼

この間解体の仕事をしていて奇妙なことがあったんで書いてみるよ。

うちらは建設会社だけど、その筋ともつながっていてある程度ヤバイ仕事も受ける。

これもそんな方面からあった話で、要は古い一軒家の解体だ。

ここは地方都市なんだが、その現場はある会社の社宅のように使われていたということで、2~3年で住人が入れ替わっていたらしい。

元が蔵だったのを改築したもので、平屋でキッチンと和室二間しかなく、家具類もいっさい事前に運び出しておくということだったんで、簡単な仕事だと思ってた。

現場を見ると重機を入れるまでもなさそうだったが、費用はいくらかかってもかまわないということだったんで、実際これはおいしい仕事だ。

ところが条件がついてたんだな。

それは内装をはがしたら外装に移る前に床下をさらってくれという作業手順の話。

もう一つ、外部の人間を一人入れてくれということだった。

あとはその人間にあれこれ尋ねたりしないで好きなようにやらせることと、現場で見たことは口外しないこと。

作業日になって、依頼主の会社の立会人といっしょに来たのは30代くらいのスーツの男だった。

ひどく華奢な体格をしていて色白だったんで工事関係者ではなさそうだったが、その筋の人間にも見えない。

その男はワゴン車から大きなボストンバックを抱えて現場に入ってきて、ヘルメットの着用を断った。

まず数人の手壊しで内装の木部を外して外で分別する。

それからしっくいの壁は最後に重機でやることにして、言われたとおり畳をはがして床下を解体してしまうことにした。

男はだまってじゃまにならないよう玄関で見ていたが、4畳半を終えて6畳間にとりかかろうとしたときにボストンバックを開けて、マスクと四合瓶に入った白濁した液体、それから金箔を貼ったと思える真ん中に持ち手があって両側が尖った奇妙な道具を取り出した。

バールで床板をはがしていったが、その部屋だけかなり厚い板を使っていてしかも他の場所より新しい。

そのとき部屋の隅のあたりをはがしていた若い作業員が「あっ!何だこれっ」と声を上げた。

すると男がさっと近づいていって下をのぞき込んだ。

自分もいってみたが、土台の土に頭蓋骨が見える。

ただし人間のではなくて動物のもののようだ。

さらに動物の口の前には白い小皿、それから気味の悪いことに頭蓋骨の30cm先のあたりに、額に入った白黒写真が下のほうを土に埋めるようにして立てかけてあった。

男はマスクをして革靴のまま床下に降りてその額を回収し、写っているほうを腹におしつけて上がってきた。

すぐにボストンバックに入れてしまったんでよくは見えなかったが、ちらと目に映ったかぎりでは、時代がかった和服の女性の全身像のようだった。

額の裏には墨で「大正十一年夏」と書かれていた。

男はもう一度床下に降りると、頭蓋骨の前の小皿に瓶の液体を注ぎ込むとマスクを外し、金色の道具をポケットに入れ、両手の指を組み合わせ聞き取れないくらい低い声で呪文のようなものを唱えだした。

それは20分ほども続いたんだが、自分らはあっけにとられたように黙って見ていただけだ。

男は最後にフーッという感じで強く息を吐くと、ポケットに入れていた道具の尖った先で頭蓋骨の天辺を突いた。

長い年月でかなりもろくなっていたらしく卵の殻のように簡単に破れて穴が開いた。

男は口を開いて

「これで私の領分は終了ですが、お願いがあります この頭蓋骨の下に体の骨があるはずです。

多少壊れてもかまいませんが、なるべく残さないように掘り出してください。

でないとこの場所が善用できなくなります」

と不可解なことを言った。

自分らはシャベルを使って丁寧にまわりから掘ってみたが、驚いたことに頭だけではなく全身が埋められていたんだな。

おそらく1m以上の動物の骨が出てきた。

犬かと思ったが正確なところはわからない。

男が出てきた骨をざっと土をほろって、皿と一緒にバックから出した黒いゴミ袋に入れたからだ。
それが終わると男は

「もう二つばかりお願いがあります。骨の真上にあたる天井裏に小さな香炉があるはずです。

それはいらないのでそちらで処分してください。それから今車から炭を出しますので、地ならしのときに骨のあった場所に埋めてください、お願いします。

私はこれで戻りますから」

と事務的に言った。

それで男は帰っていったんで、あとは屋根裏の木部とトタンをはがして重機を使って一気に仕上げる。

屋根裏からは男の言ったとおりごく普通の形の香炉が出てきたんだが、材質が緑の石製で、素人でよくわからないがヒスイというものじゃないかと思えた。

高価な品ならもらっちまおうかと一瞬思ったが、一連のことを考えると気味悪いんで廃棄処分にまわした。

これで終わりだが、後日談が二つある。

一つはこの仕事のことがあとあとまで気になっていたんで、ホントはしないほうがいいんだろうけどいろいろと探った。

わかったのは、その家は確かに会社の社宅だったんだがそれは誰でも名前を知ってる大会社で、その町には社員寮が別にある。

解体した家には主に家族連れの若手社員が入っていたそうだが、2~3年の赴任期間に、その社員自身か家族の誰かが亡くなっているということ。

もちろん犯罪性のない病気や事故で、自殺もない。

小さな子どもがトラックに轢かれた事故もあったようだ。

もう一つはこの3年後、参院選挙があったときにある保守候補の選挙事務所に出向いたとき、ばったり解体作業のときに来ていた男と出会ったこと。

男はどうやら候補のの地元秘書をやっているようで、自分の顔をみるとちょっと驚いたような表情をしてから、ニヤッと笑い

「へええ、この間はどうも。ご健在でしたか、これは何よりです。あの香炉は処分なさったんですね。

いやあ誠実に仕事をするのが何よりで。

おかしなことを考えてたらお命がなかったかもしれませんよ。」

男は前とは違う屈託のない声でそう言うと「投票よろしくお願いします」とつけ加えた。

どうやら世の中には知ってはいけない領域があるみたいだ。

これで終わり、文章が下手でもうしわけないね。

 

6年かけて復讐完了

6年かけて復讐完了したから記念カキコ

前の職場で知り合ってた年下のM子

家庭環境があまり良くないのを知ってたから、ワガママ言って甘えたいのかなと思ってた

それにしても、とにかく全て人任せのくせに上から目線で金にも男にもだらしないわ

見ず知らずの他人の容姿をバカにするわ

機嫌悪いのをわざと周囲にアピールして雰囲気壊すわ

だんだん手に負えなくなってきた

そんな中、私の同棲中の恋人(現旦那)が病気になった

病気に加えて罹患したことによる精神的なショックが大きかったらしく、しばらく休職して療養することになった

その事をふまえつつ

今までみたいに仕事終わってから遊びに誘うのとか

休みの日にアポ無しで家来るとか

当たり前のようり晩御飯食べにくるのとか

少し遠慮して欲しいとやんわり告げた

そしたらM子がこう言った

あまりにも衝撃だったから一言一句覚えてる

「は?所詮他人でしょ。そんなんいつ死ぬかわからんのによくやるわ。あーあ、こらから晩御飯どうしよー。金無いのにさあ。」

怒りで手が震えたし吐きそうになった

ぶん殴ってやりたかったけどショックの方が大きすぎて何も出来なかった

元々のM子の性格もあるだろうけど、私の、事なかれ主義がM子のワガママを増長させたんだと思った

諭したり叱ったりするのは愛情が無いと出来ないと気付いた

だから誰も何も言わなかったんだ

それならもっと増長させてやろうと思った

とにかくM子の言う事に賛成する

M子をおだてる

彼氏や友達とのトラブル話もM子が正しいよ~全部相手が悪い

と言い続けた

そしたらなんにつけても

「私、怒られるのとか絶対プライド許さないしマジで無理」

と言うようになった

プライベートでも、もちろん仕事でも

上司は呆れ、同僚には影で笑われ成績も給料も下がり耐えれずに退職

ランクを下げたく無いというプライドが邪魔して再就職先が見つからず、結局バイト生活

彼氏が出来てもすぐフラレ、学生時代の友達にも次々愛想尽かされ、いつのまにか1人ぼっち

私を含め周りの皆は結婚して家庭があって、それなりに幸せ

誰よりも結婚願望強かったお姫様のM子は誰からも相手にされないまま30代突入

これから先もずっとこのまま生きていけばいいと思う

考え方が泥棒なママ

実際には何もやってないけど考え方が完全に泥棒なママ

釣りに行ったら堤防の斜面にハンドバックが落ちてて、交番に届けて警官と中を確かめたら財布に4万円くらい入ってた

と言う話を釣りから帰ってきた旦那が家族の前で話したんだけど、それを口の軽いトメが近所でしゃべったらしく、旦那が拾ってから1週間後くらいに娘の同級生のママ襲来

「そのバック貰いに行くから形とか教えて」

とか無茶な事を言い出したので、そこまでは旦那に聞いてないと追い返した

ところが夜になって旦那が帰ってきたら(車通勤なので帰宅した事がわかる)再度ママが襲来して

「形を教えろ」
と言い出した

そしたら旦那は

「あ、もう落とし主見つかりましたよ」
と返答

ママは一瞬ポカンとした顔だったが

「じゃあお礼を貰ったんでしょ」
とニヤニヤ顔になった

多分お礼をクレクレするつもりだったんだと思う

でも旦那は

「いや、釣り人はそういうお礼貰うとゲンが悪いんで落とし主に断りました」

と平然と答えたんでママは途端に不機嫌な顔になり

「なにそれ信じられない!社会常識とか考えないと!」

と怒って帰って行った

ママは「あの家の旦那はバカだ」とうわさ流したようだが、内容が内容だけに近所には
「バカ正直な人」と伝わったようで被害は無かった

ところで旦那の「落とし主が見つかった」というのはとっさのウソだったとか

その月のうちにはホントに落とし主が見つかったけど

 

購入3日で廃車

向かいの家が解体されたので記念カキコ。

子供が大きくなったので旦那の趣味の車を解禁したら、最近出たばかりの車を買った。

10年近く旦那自身がコツコツと貯めて購入したので文句はないし、子供が生まれるという時に大事にしていた車を売却してくれたということもあったので、私たち家族は快くその車を迎えた。

ただ、その車が最近出たばかりのスポーツカー(の形をした普通車と旦那談)で、田舎ではかなり珍しかった。

購入して3日目に向かいの夫婦がいきなり突撃。

近所付き合い程度で仲が良いというほどでもなかったのだが、いきなり車を貸してくれと言い出した。

その理由が親が、急病で苦しんでいるから一刻も早く帰りたい。だから速い車を貸してくれとのこと。

私も旦那も???となりつつ、そんなに急ぎなら事故を起こすかもしれないから公共交通機関で行けばいいと旦那がいい時刻表を取りに部屋に戻った。

その隙に玄関横の壁に掛けてあった鍵を取られてその夫婦が逃走。

一瞬の早業に私もびっくりしてえっ?えっ?て感じになって追いかけようとしたら外からドアを抑えられて出られず。

パニックになって叫べばよいものを時刻表を探している旦那の元まで行って鍵盗まれたと説明しているときに外からはエンジン音が…

事情を察した旦那が居間の窓から裸足のまま外に飛び出すも時すでに遅し。

車は発進して走り去った。

旦那は冷静に私に怪我がないことを確認したら、警察に通報。

すぐに警察は来てくれて事情を離したら、すぐに探しますということ捜索してくれた。

その一時間後に田んぼに突撃した旦那の車が発見されました。

頭から突っ込んで一回転したそうで乗っていた奴らは逃走したとのこと。

一発廃車の状態でした。

その後、近くのファミレスにいた夫婦とその友人を警察が確保。

事故や盗んだことを否定していましたが、事故直後の車載カメラにばっちり映っていたので言い逃れできず逮捕。

盗んだ動機が、会社で買ってもいない車の自慢をしてしまい、後に引くこともできず、今度乗せてやるって約束してしまったそうです。

そのためうちの車を盗んで友人乗せてドライブして、慣れていない車&速度超過で緩いカーブを曲がれずハンドルを取られて田んぼにダイブ。

幸いなことに同乗していた人は誰も怪我していなかったので逃走したとのこと。

ただ、田舎といっても人はいるわけで逃げていく4人組はばっちり目撃されています。

もちろん向かいの夫婦は逮捕。

その友人は事情を知らなかったので罪に問われませんでした。

しかし、風のうわさではその友人らは事故の衝撃でむち打ちになったとかで、向かいの夫婦を訴えているそうです。

旦那の車は購入3日目で廃車となりました。

しかし、相手側の両親が謝罪に来て最高グレードの新車価格(オプション全盛り)+慰謝料を払うということで決着。

そんな大金をもらうわけにはと旦那も私も言ったのですが一歩も譲らず、後日現ナマもって再度謝罪にきました。

その両親が乗ってきた車がアスタンとかいう高級車ブランドらしく、旦那曰く相当金持ちだそうです。

1県に一台あるかないかレベルらしい。

払いなれているところかすると以前も問題を起こしていたのかも?

ちなみに相手は執行猶予付きの実刑で、奥さんは不起訴だそうです。

今はどこかにいるかもしりません。

あと一番ショックを受けたのは旦那ではなく子供。

購入時からすごく気に入っていて旦那とドライブしたり洗車するのを楽しみにしていたのに僅か3日で廃車。

野球から帰ってきて事件の話をしたらめちゃくちゃ泣いていました。

再購入しようにも旦那もトラブルになるならという感じで悩んでいるようです。

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