【 怖い話 短編集】『ベッドの下に』『猛スピード』『トイレのオバサン』|洒落怖・オカルト・都市伝説

【 短編集】『ベッドの下に』『猛スピード』『トイレのオバサン』|本当にあった怖い話・オカルト・都市伝説 短編
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ベッドの下に…

【長編・オカルト・怖い話】都市伝説・本当にあった怖い話
出典:【納涼】怖い話【VIP】
19以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2019/07/23(火) 15:07:21.399ID:7blKN20t0

 

マンションで一人暮らしをしているA子の部屋に、友人のBが泊まりで遊びにきていました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、気づけば真夜中。明日も朝が早い2人は、もう寝ることになりました。

じゃぁどうやって寝ようか?という事になったのですが、その部屋はシングルのベッドが一つしかありません。
仕方なくA子がベッドで、Bは床に布団を敷いて寝ることになりました。

「じゃおやすみ~」

A子が部屋の電気を消そうとした時、Bが突然
「あ~ちょっとコンビニ行きたくなっちゃった!ね~一緒に行こうよ?」
と言い出します。

眠気で面倒なA子は
「私はいいから、一人で行ってきてよ~」
と断るのですが、Bは絶対に2人で!今すぐ行こう!と言ってききません。

根負けしたA子は、渋々Bと部屋を出てコンビニへと向かうのですが、どうもBの様子がおかしい。
顔は真っ青で汗をかき、逃げるようにコンビニへ向かおうとするのです。

「ちょっと~B、どうしたのよ~?」
Aが問うと、Bは答えました。

「A子が電気を消そうとした時にベッドの下を見たら、そこに包丁を持った男の人がいるのが見えた…。」

 

 

猛スピード

【長編・オカルト・怖い話】都市伝説・本当にあった怖い話
出典:【納涼】怖い話【VIP】
25以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2019/07/23(火) 15:10:34.215ID:7blKN20t0

 

漏れにはちょっと変な趣味があった。その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。
いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。
遠くに見えるおおきな給水タンクとか、酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。

漏れの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ漏れの家の方に向って下ってくる。
だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるわけね。
その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな~」なんて思っていたら、坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。
「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。
奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、漏れと目も合いっぱなし。
ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ

ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」
って怯えていたら
ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。明らかに漏れを探してる。
「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」って心の中でつぶやきながら、声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。

しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら
ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。
「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」って感じで、奴のうめき声も聴こえる。
心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。
さらにガクガク震えながら息を潜めていると、数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態に……。
それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。
あいつはいったい何者だったんだ。
もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。

 

 

トイレのオバサン

【長編・オカルト・怖い話】都市伝説・本当にあった怖い話
出典:【納涼】怖い話【VIP】
27以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2019/07/23(火) 15:11:48.960ID:7blKN20t0

 

学校のトイレって怖いよな、怪談に事欠かない舞台だと思うよ。
昔の学校のトイレっていうのはやけに薄暗くて、それでいて何となくひんやりした空気がある。
特に放課後ともなると人の気配が無くなって、その空気の冷たさが際立つんだろうな。

最近は綺麗なトイレの学校も多くあるらしいが、どんなに明るい色のタイルを張り付けても、どんなにモダンなデザインの手洗い場を設けてたとしても、あの学校のトイレにある独特の空気や恐怖は簡単に拭いきれるものじゃないと思うんだ。

うちの学校のトイレも、当時としては珍しく綺麗だった。
前年に車いすの為のバリアフリー化が行われ、その一環だったと思う。
けど旧校舎のトイレまでは手が回らず、そちらは相変わらず陰気な雰囲気だった。

こちらの陰気なトイレには噂があって、放課後に一人で用を足していると便器の中から河童の手が現れて、中へ引きずり込まれると言うものだった。
水洗トイレにどうやって引き込むんだろうかとの疑問もあったが、小学生にはトイレに河童と言うだけでも怖い物で、皆そのトイレをなるべく使わないようにしてた。

ある日クラブ活動でちょっと帰りが遅めになった時、職員室の方で女の子が何人か泣いて居たことがある。
聞き耳を立てていると、トイレで変な人を見たと言うのだ。

「ああ、あの旧校舎のトイレってやっぱり何か出るんだな」と一人で納得していたが、どうも違うらしい。
変な人を見たのは新しいトイレの方なんだって。

その子がトイレに入ると、手前にあるトイレの扉が閉まってて開いてるのは奥の方しか無かった。
仕方なく一番奥の扉が開いてるトイレに入ろうとしたら、オバサンが和式便器にしゃがんだままコッチを見ていたらしい。

一瞬、使用中だったんだと思ったその子は謝って別のトイレに行こうとしたんだけど、よく考えれば扉を閉めないで用を足す人が居るだろうか…?という疑問が湧いた。
変な人がいたなと思って、先生に言いに行こうとトイレを出た時、そのオバサンが個室からしゃがんだまま出てきたのだという。

オバサンはしゃがんだまま、ずりずりって摺り足で女の子の方に近づいてきて、あまりの恐怖に女の子は逃げ出してきたのだとか。

ただの不審者だとは思うんだけど…なんか見たっていう女の子が言うには、そのオバサン、腰から下が無かったって言うんだよね。

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