– ほのぼの - 和む話 短編10話【12】
バイク乗りと猫
今日は天気が良かったのでソロツーリングにでも行こうと思い、準備をして駐輪場に行くとシートの上に野良が。
丁度日当たりが良く、シートも黒いためか暖かくなってるらしく丸まって寝ている。
自分が近づいても全くどかない。
「あのー、バイク乗りたいんですが、どいてもらえますか?」
と聞いてみる。
まぁ人間の言葉がわかるワケもなく、一回自分の方を見てまた眠りだした。
ちょっとナデナデしてみる。
ゴロゴロいってる。
仕方ないのでシートのあいてるトコに自分も腰掛けて、猫タンが起きるまで一緒にボーっとしてました。
30分ぐらい。
親父は猫を好きすぎて
親父は猫(3才・空子)が好きすぎて、たまに発作を起こす。
猫を捕まえると、両手で持ち上げて顔をぺろぺろ嘗める。
猛烈に抵抗する猫。
親父は多少引っ掻かれたぐらいではびくともしない。
顔がぐっしょりぬれてきた頃には、手も足も尻尾も力なくぶら下がっている状態。
親父は満足すると手を離す。
その場に崩れ落ち、ぐったりして動かない猫。
陵辱された猫を見て、なぜかニヤニヤする爺さん。
ニヤニヤするお袋。
「なんか、嫌な家族だなぁ。」
と、しみじみ思う俺。
皇太子殿下にコブラツイスト
知り合いの『ご学友』は皇太子殿下にコブラツイスト掛けたことがあるそうだ。
怒られなかったの?と聞いたら、
「殿下は黙って耐えておられた」
だって。
ちょっと親近感が湧いた。
Aカップな彼女の憂鬱
昨日夜バイトから帰ったら、彼女が部屋中のブラのパッドを総動員して胸にミチミチ詰め込んで、偽巨乳になっていた。
ちなみに普段はAカップ。
やべぇと思い;`;:゛;`(;゜;ж;゜; )こうなりそうになるのを堪えつつ、なおも窓からこっそり室内を伺っていると、おっぱい星人の俺から日々聞いている巨乳の体験談を再現しだした。
小さいTシャツ着て「ああ~ん、柄が伸びちゃう」みたいな顔をして見たりやや猫背で歩いてみたり、肩をもんでみたり。
とうとう堪え切れず「ホポショイ」とかそんな笑い声を小さく発してしまうや否や、
彼女がこちらに感づいて、般若の形相に。家の中に力いっぱい引きずり込まれ
「いつから見ていた!いつから見ていた!」
と半泣きで馬乗りになられて、今まで俺が履いてた靴下(納豆風味)を口にガン詰めされた。
死ぬかと思った。
その後
「もっとおっぱいおっきい子彼女にすればいいじゃん。はげろ」
「むしろおっぱいと付き合えばいいじゃん。山に帰れ」
「ていうかあんたが豊胸手術しろ」
「ちんこもげろ」
などなどいじけて泣かれたので、夜中の一時に豆乳とDHCの豊胸サプリ、コンビニまで買いに行きました。
おばあちゃんとドラクエ
小1の頃、ばあちゃんに旅行の土産にと『ドラクエ2』を頼んだ。
でも買ってきたのは黄金に輝くソフト『ドラゴンバスター』。当時60歳くらいだったばあちゃんにはそんな違いわかるはずも無いのに俺はばあちゃんが憎くて、
「ばあちゃんなんか嫌いだ!!」
といってその日は一言もばあちゃんと話さなかったっけ。
物心ついたときから毎日いっしょに寝てたばあちゃん。
でもその日だけは両親と一緒に寝たんだ。
ばあちゃんその日は寂しかったろうな。
んで、次の日学校から帰ってしょうがなく『ドラゴンバスター』をやってみた。
そしたらこれが以外に面白い。
夢中になって遊んでいるとばあちゃんが突然部屋に入ってきて、
「ごめんなぁ。○○○。ばあちゃん馬鹿だがらわがんねくてよぅ・・・(山形弁)」
俺はゲームに夢中で
「もういいから!入ってくんな!!」
そう言われた時のばあちゃんほんとに悲しそうな顔してた。
でも、『ドラゴンバスター』が面白かったから怒りなんてとっくに忘れて
その日はいつもどおりばあちゃんの部屋に行った。
布団に入るとばあちゃんがぎゅっと抱きしめてくれた。
俺はその日ばあちゃんに抱きしめられながらばあちゃんの腕枕で眠った。
ばあちゃんが死んでもうすぐ5年。
ばあちゃん、あの時は本当にごめんね。
急病で亡くなったばあちゃんに俺は何もしてあげられなかったけど、一人暮らししている今でもあの『ドラゴンバスター』は大事に持ってるよ。
ばあちゃん、いろんな思い出をありがとう。
父親とドラゴンクエスト
父親が発売日にFCのDQ4を買ってきた。
私と弟とで順番にクリアしたあと、父親はなぜかずっと4章のトルネコの序盤(店でひたすら武器とか売りまくる)を続け、それだけで5万も6万もゴールドを貯めていた。
思えば父親は2でも全員のLVをMAXまで上げたり
単純作業が好きなのかなと思っていたが
もう、一度クリアしてしまったそれらのゲームでまた私や弟が遊ぶときにキャラが強かったりお金が多いと喜ぶだろうとそれだけのためにちょっとズレた愛情表現をしてくれていたってことがわかった。
私も弟も成人し、実家を離れて生活をしていた頃、父が入院した。
お土産に、なぜか私はGBAとGB版のDQ1&2、そして3を買って持って行った。
父は骨と皮だけになっていた。
私がお土産を渡すととても喜んで、ヒマな入院生活をそれと共に過ごしたらしい。
もう、子供のために単純作業続けなくてもいいんだよ、お父さん。
いっぱい冒険してね、お父さん。
父は普通の食事が喉を通らなくなり、DQ3のパーティにこんな名前を付けた。
勇者コロッケ 武闘家つくね 僧侶とんかつ 商人おでん
「はよ元気になってこれ食べたるねん」
と笑う父。
ガリガリに痩せた父の姿を見たのはこれがさいごだった。
今では食べられなかったあのころのカタキをとるかのように
体重も激増!ムチムチ状態で
「8まだ出えへんか!」
と電話してくる父です。
退院おめでとう。
ボランティアの人じゃないけど慣れてる
バスで、2人座席に座ってたカプ(多分学生?)。
車椅子の人が乗ろうとした途端、彼女の方がスルっと立ち上がって
彼氏に荷物渡して、運転手が車椅子乗せるお手伝いしてた。
その後も当然のように車椅子を手で支えて、車椅子が下りるまでついてた。
それ見てた これまた知らないお祖母さんに
「偉いわね。ボランティアの人?」
て聞かれて
「いえ、慣れてるだけです」
って真っ赤な顔して答えた後に恥ずかしそうに彼氏の座席に戻って、嬉しそうな小声で「褒められた」って言う彼女。
彼氏も嬉しそうに彼女の頭をぽんぽんって軽く叩いて撫でてた。
降りるバス停に着いて、杖ついて足ひきずってる彼氏と、彼氏を支える彼女を見て「なるほど慣れてる」と納得したよ。
皆が期待してるのとは違うけど、俺はほのぼのした。
カニと両親
蟹食った。
父:(;`・ω・´)‥‥(蟹の身をひたすら取り出し、溜めている)
母:(゚д゚)お父さんったら、もう。嫌な食べ方してー。
父:(;`・ω・´)‥‥(脚の取り出し作業終了。胴体へ移行)
母:(*゚∀゚)あらすごい蟹味噌!
父:(;`・ω・´)‥‥(蟹味噌の詰まった甲羅に取り出した身を苦心して盛り付けている)
母:(*゚д゚)もう、お父さん!子供みたいな事しないでってば!
父:(;´・ω・`)フゥ‥‥終った。
父:(*´・ω・`)はい、お母さんどうぞ。
母:(*゚д゚*)‥‥。
なんか知らんが非常に居づらくなった。
トーチャンカーチャンテラカワイスwwww
だニャ♪
過去っていうか昨日の事だけど、デート後に彼氏宛てにメールしたつもりが
父親宛てに誤爆してしまった・・・・orz
しかも通常の文章じゃなくて、盛り上がった時にだけ送る「○○だニャ♪」って感じのメールを。
慌てて
「さっきメールしたけど絶対開封しないで!」
と再度メールした。
そして父からの返信。
「残念!もう開けちゃったニャ♪」
ああああああああああああああああああああああふぉdじょあvfでりbfまj
ラブラブ年寄り夫婦
車内で立っている老夫婦がいて目の前の席(優先席)が一人分だけ空いた。
妻「あなた座りなさいよ」
夫「いや俺はいいよ」
妻(優先席の表示を見ながら)「お年寄りは優先で座れるのよ」
夫「・・・ちっ、仕方ねえな」
何このラブラブ夫婦
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