恥ずかしくて死ぬかと思った体験 短編10話【43】
1
あれは今から20年以上前のこと。小学生だったおれは、姉につれられて
某アイドルの武道館ライブに行った。
冬の寒い時期、水分をとりすぎたせいか腹の調子が芳しくない。
「ちょっとトイレ行ってくる」
平静を装って席を立ったが、堤防は決壊寸前だった。
「もう少し、もう少しでトイレだ・・・!」
我慢に我慢を重ね、やっと見つけた男子トイレ。ドアを開けた瞬間、おれは
その場に凍り付いた。
個室の前には、若い女性の列、列、列・・・。
「何で男子トイレに女の人が・・・?も、もうだめだ・・・」
パンツの内側でスポンジが膨らむような感覚とともに、ウン漏れしてしまった。
姉はその後家に帰るまで、おれのそばに近づかなかった。
2
私は大雨の日に待ち合わせの時間に遅れそうですごくあせっててスニーカーはいてつるつるの道を青信号になったと同時に駆け出した瞬間、転んで全身強打。
信号待ちをしていた自動車の人が車から降りてきて
「大丈夫ですか?!救急車呼びましょうか?」と言ってくれた。
痛くて起きあがれないのに、恥ずかしくて「大丈夫です・・」と言った。
しかも転ぶ瞬間を遠くで待ち合わせてた友達とその彼に目撃されてた。
さらにそのときめがねが吹っ飛び、ほとんど初対面の友達の彼が雨の中探してくれた。
でも見つからなかった。(涙)
3
学生のとき、合コンではじめて知り合った人と一緒に帰った。
帰り道公園を歩いてたら突然抱きしめられんだけど
同時にかなりの音量で「ぶ~~~」っておならしちゃった。
ずっとオナラしたいのがまんしてたんだけど
急なことにびっくりして・・・
しかも真夜中だったので静かな中ひびくことったら。
その人もあぜんとしてたけど私もあぜん。
笑ったけど、かなり恥ずかしかったョ。
でもそのあとつきあった。やれやれ。
4
中学生時代、全校集会にて。
校長の話が長く、つらいなーと思っていた
矢先、貧血を起こしてしまった。
そのままおとなしく倒れたりしゃがんだりすれば良かったのに、何を血迷ったか自分、安定感を保つため、足を大きく開き膝に手をあて、中腰になってふんばってしまった。
そのとき「全員着席!」の声が遠くで聞こえたような気がしたけど意識が遠のいていたので判断できずそのまま中腰を続行。
全校生徒が体育座りをしている中、一人大股開きの中腰でゆらゆらと揺れながらふんばっていた。
あぁ・・。
5
人より少し汗かきの私。その日に限ってハンカチ忘れた。
満員電車に駆け込んだ途端額に汗がじんわり・・・。
そうだ!ティッシュがあった!と思いつきそれで急場をしのいだ。
汗もひき、一息ついていたら前に座っていたおばちゃんが、「ねえちゃん、顔にいっぱい紙ついてるで。」と教えてくれた。
そういえば、駅前でもらう最近のティッシュは水に溶けるヤツだった・・・。
10分くらい顔中ティッシュまみれだった。
混んだ電車内でティッシュを剥がす自分の姿は今想像してもカナシイ・・・。
6
家では、布団を敷いて寝ている私。
修学旅行でベッドに泊った時、なんか嬉しくてジャンプしたら天井に頭をぶつけた。
みんなに見られて、いまだに同級会とかで言いふらされる・・・。
7
中体連という、近隣の中学校運動部で競う大会があった。
その日の競技も終わり、全体が集まっての話が始まった。
その時わずかにお腹におならの気配を感じた私は、
「これくらいなら音無しでいけるかもしれない」と思いすかしっぺをする事に。
が、ガス量が少いのを少し力を入れて出してしまったため
「ぷひ~~~~」 というかん高い音になってしまった。
後15分くらいで解散だったのに・・・
女性の少ない部活だったのでなおさら恥ずかしかった。
8
中学の頃
友達とトイレへ、生憎一つしか空いてなかったんだけど、友達に先に入られてしまった
しかし、その日は寒く直ぐに我慢の限界が見えてきた
でも、誰も出てこない。そこで、
「まだ?はやくしてよ」とドアノブをガチャガチャやったらガタン!と言う音と共にドア外れ倒れてきた
慌てて避け、ドアは外側へ倒れたが、その向うには尻丸出して口をポカンと開けてる友達・・・・・
友達も悲惨だったんだろうけど、私も自分のせいでこうなった事が凄く恥ずかしかった。
それ以来その友達と絶縁状態になったのは言うまでも無い・・・・・・・・
9
嫁に頼まれ銀行へ金を下ろしに通帳とハンコ持って行ったわけさ、(カードは俺が勝手に使い込んでしまうとの理由で暗証番号が知られてしまうとマズイので持たせてくれない)
窓口利用する順番待ちの整理券を取り椅子に座り周囲を見るとそんなに客も多くなさそうだし、「すぐ終わりそうやな」って思ってたら、それから1時間半も待たせやがった!!
店内を案内して立ち回るババァに「もう1時間以上待たされてるんですけど何でですか?」って聞いたら
「申し訳ございません只今職員のお昼休憩と重なっておりますので」って
平然とした態度で言われた、アホちゃうか!!
お前等の都合なんか知るか!
俺もかなりイラついてたが回りの客もかなり長時間待たされるのにムカついているのが一目瞭然でおばさん連中も「えらい長いな~まだかいね」「ほんまやなぁええ加減にしてほしいわぁ」って怒り気味に話してる、「整理券番号○○番の方、5番窓口へお越し下さい」ってアナウンスが流れ
やっと俺の順番が来た、早足で窓口へ行くと結構カワイイねーちゃんが受け付けしてた、「が」しかし頭に血が上ってた俺には関係ない、銀行員「○○様、3万円ほどお引き出しでよろしいですか?」
俺 「大変お待たせしましたの一言くらい言われへんのか!?さっさと早よせんかい!」
ねーちゃんは顔面蒼白になり沈黙し、奥に居た偉そうなハゲた上司らしき奴の所へ
走って行きなにやらヒソヒソと話している、そうするとハゲ銀行員がこっちに
歩み寄ってきやがった、俺は一瞬「まさか軽く怒鳴ったくらいで警察呼ぶなんか
言わんやろな・・・」と内心ドキドキしてたら
ハゲ 「長い事お待たせしまして申し訳ございませんでした(汗)」
俺 「もうええから早よしてや、こっちも人待たせてんねん」
ハゲ 「ところであのー・・・(汗)」
俺 「何ですか?(怒)」
ハゲ 「残高が不足しておりますのでお引き出しできないんですが・・・」
俺 「エッ?・・・」
目の前が真っ暗になるってよく言うけどアレって本当なんだね・・・
あの一瞬は絶対意識「トンデル」よねぇ・・・
結局は通帳記入だけで終わりかよ!
残高112円って!!
112円の「2円」って何や!?利子か??何でそんな中途半端な金額が入ってんねん!!
誰が悪い?嫁か?銀行か?実は俺が持っていく通帳間違ってたんだよ!!
ついでに言うとこれは今日の出来事だコノヤロー!!
10
高一の朝、学校に行くために朝の道を歩いていた。
天気がよかったし、その日は目覚めもヨカッタから、ごきげんで歩いていたら、人にぶつかった!
顔を上げると真面目に私を見るおじさんが!
「すみませんでした!」と恐る恐る顔を上げると、そこには選挙ポスターが・・・。
私がぶつかったのは電柱だった。
散歩してる猫に「へっ」って顔をされたのが、せつなかったな。
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