【優しい話】『クリスマスツリー』など短編10話【16】 – 心温まるちょっといい話 まとめ

【優しい話】『クリスマスツリー』など短編10話【16】 - 心温まるちょっといい話 まとめ 優しい話

 

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優しい話 短編10話【16】

 

 

1

某ドンキにて、ぐっちゃぐちゃに置かれていたカートをすごい勢いで整列させている人に遭遇
一緒にいた人に「そんなの店員の仕事だろー」と言われたら
「めちゃくちゃになってるのはどうでもいいんだけど、自分がめちゃくちゃなところにカートを置くのが気に食わん。ちゃんと片付けるにはカート置き場全体を整理しなきゃいけなかった」てなことを怒りながら言っていた
でもその後、自転車置き場で倒れてた2、3台の自転車も立て直して、自分は徒歩で帰っていった
ただのいい人だった

 

2

デパートの駐車場でお財布を落としてしまった、
もうダメだろうと諦めてたが誰かが拾って事務所に届けてくれてた。早速少々の商品券とお礼状を送ったら
「人として当たり前の事をしたまでです…恐縮しますetc」と美しい字の丁寧なお手紙が返ってきた。
世の中捨てたもんじゃないなぁ~ と感激しました。

 

3

バイト帰りに自転車置き場にて、俺の自転車と両隣の自転車が倒れていた。

まさに三位一体な様子で、車輪にペダルがはまり込んだり、
カゴにハンドルが食い込んだり、ストッパーがギヤカバーに突っ込んだり、
完全に一つになっていた。

立ててみると、真ん中に位置する俺の自転車は少し宙に浮いていて、
持ち上げながら取り外さないとどうにもならなかった。

しばらく四苦八苦していると、大学生風の好青年が「手伝いますよ。」と言って
三体合体した自転車を持ち上げてくれた。しかも持ち上げながらもハンドルとかの分離作業をしてくれている。
無事に自転車の分離作業を終えてお礼をしたが、「いやいや、よくあることですし、気にしないでください。」と一言。
この好青年は「困っている人を助けること」が「よくあること」、「当たり前のこと」だと思っているのだろう。
手のひらを自転車の油や汚れで真っ黒にしてまで、自分の当たり前を通した好青年に感激した。

せめてものお礼に、バイト帰りに買って持っていたコーヒーを上げたが、コーヒー飲めない人だったらゴメンよ。
一人じゃ難しい分離作業だったから本当に助かった。。。

 

4

小さい頃、バス停でバスを待っていて、1時間に1、2本のバスが来なくて
隣で待っていたおばあさんがしびれを切らしてタクシーを止めた。
「あんたも乗りなさい」と言われ、当時1年生(ランドセルしょっていた)の私は
いいのかな・・と迷いつつも、「いいから、いいから!」と強気なおばあさんの
態度もあって、乗り込んだ。
おばあさんは私より先にもう着く距離なのに
「あなたどこまでいくの?運転手さん、この子のいくとこまで払っておくわ」
と、お金を払ってくれて、降りていってしまった。
小学校1年生で、普段は口が達者といわれたませガキだったのに
そのとき、ちゃんと「ありがとうございました」も
「ご住所とお名前」を聞くのもできなかった。
おばあさん、ありがとう。
信じて乗って、危ない目にあうこともあったのかもしれないけど
30超えた今でも覚えていて、お礼が言いたいよ。
別にお金を払ってくれたことじゃなくて、見ず知らずの小さい子に
そこまでしてくれた太っ腹でおおらかなところが、うれしかった。
今は、ああいう強気であったかい親切をしてくれる人が減ったし
変質者?とか怪しまれると思うと、自分も親切をするのが怖いこともあるけど
あのときのことを思い出すと、自分もああいう人になりたいと思う。

 

5

去年子供が足を骨折したので
しばらくそりに乗せて幼稚園バスのバス停まで送迎していた。
その朝も子供を乗っけてそりを引っ張っていたら、
塀にこすったか、元々紐が弱っていたかで
ものの見事にぶっちんと切れてしまった。
子供+松葉杖+そりを自分一人で何とかするのはきついな…。
一旦そりをその場において行って、
子供と松葉杖だけ背負ってとりあずバス停まで…
とか考えていたら、全然知らないおばあちゃんが
「これ、これ使いなさい!」とそりを手に近づいてくる。
見れば上着も着ていない。
目の前の家のおばあちゃんで、
窓から見えた光景に慌てて飛んできてくれたらしい。

その気持ちがすごく嬉しく、
ことわるのも悪い気がしてありがたく使わせてもらいました。
朝早くだったのでどこも開いてなく、
せめてと思いコンビニで和菓子を買ってそりを返しに行くと、
おじいさんが置かせて貰ってた私のそりの紐を
新しいのに替えてくれていて
親戚が誰もいない街で孤独に子供を育てていた自分には
すごく嬉しく、有難たい出来事でした。

 

6

これは私が小6のときの話
当時遠い塾に通ってましたがその日は雨の日だった
帰り道、途中で小雨になったから傘をさすのをやめて
アホな私はハンドルに傘をぶら下げて家路を急いだ
気をつけたつもりだったがやはり隙があったのだろう
傘が前輪にからまった
そして同時に雨も強まっていき私は反泣きだった
まだまだ遠いのに家までチャリを引っぱって帰らなければいけない
するとすぐに目の前のガレージからふたりの男性が駆け寄って
「よっしゃ!直したろ!」と、傘を前輪から取り出してくれた
「傘・・もったいないね」「いえっあ、ありがとうございました!」と
何度も私は頭を下げ、家路を泣いて帰りました
なぜだか無意識に涙が止まらなくなって
改めて私は優しさの大きさと偉大さに気づかされたのです
おふたりには本当に今でも感謝しています
お元気にしておられるでしょうか
おふたりはこの事を絶対に忘れてるかと思いますが
私は死ぬまで忘れませんから!!!

 

7

先週の出来事。コンビニでバイトしてるんだけど
レジ違算、-5000円出してしまったorz
その日は店長と私と2人きりで、ほとんど私がレジをやってたので
100%私のミスだと思って自腹切ることに。
その時は持ち合わせがなく店長に立て替えてもらって
激しく落ち込みながら帰った。
次の日、店長に立て替えてもらった分を返そうと店に行ったら
なんと、私が帰ったあとにお客様から電話があったらしく
お釣りを多くもらったので返しに行きます、と
自腹切るつもりでいたので一瞬( ゜д゜)ポカーン
残念ながらそのお客様には会えなくて
お詫び&お礼の一言も言えなかったので
ここに書き込ませて頂きました。
本当にありがとうございます!

 

8

彼女が病気持ちだったので、願掛けのため自分の大好物である
ラーメンとパンを食うのをやめた。

結局彼女とは別れてしまい、今どうしてるか知らないが、
7年経った今でも願掛けは続けている。
食べてしまうと病気が再発(悪化)するのではと考えてしまう。

理由を知らない周りの人は、俺のことを変わった偏食だと思っているようだw

いつかラーメンとパンを食うことがあるのかな。

 

9

子供にクリスマスツリーを買うことにした。
まず、ホームセンターのA店でケースに入っていてビーズの雪が降るタイプのやつを見つけ
「これがいいなー」と言う子供。
でもツリーって飾り付けるのが楽しいんだよな…
今はこれが良いと言っても後になってやっぱり普通のが良かったって言うんじゃないかな…
そう思って通常タイプの商品の種類が豊富なB電器店に連れて行って色々見せた。
しかしそこでも「やっぱりA店にあったのが好き」という子供。

そこまで言うならとA店に戻ると、なんと売り切れ。
半分泣きそうな子供。
サービスカウンターに「午前中まであった、3900円で売っていた、これこれこういうツリーは取り寄せできませんでしょうか?」と訊ねる。
すると色々調べてくれ
「近くのC支店に在庫がありますので明日いらっしゃればお売りできます」との返事が。

C支店が近かったので、取り置きして貰い、そのままC支店に向かうことにした。
サービスカウンターで支払いを済ませ、外に出ようとする途中
今買ったばかりのツリーと同じモノがまだ並んでいた。
「5980円」の値札が付いていた…
A店のは展示品だったから安かったんだ!
これは申し訳ないことをしたなと思いカウンターに戻る。
でもにっこり笑って差額は受け取って貰えなかった。

子供は毎日眺めて楽しそうだ。
A店もC支店も贔屓にします。

 

10

体調不良で間に合わず駅のホームで吐いた時
当たり前だけどみんな遠巻きにチラッと見て通り過ぎるだけ。
そしたら孫がいそうな年齢の夫婦が介抱してくれた。
あとで御礼をしなきゃハンカチ返さなきゃと名前と住所を聞いたら
旦那さんが「自分はサンタ。こっちはルドルフ。サンタだから住所は内緒。」って。
結局何も教えてくれないまま夫婦は去っていった。
それが数ヶ月前の話。
そしたら今日ルドルフが働いてるケーキ屋に来たんだよ!!
自分は作る側だから接客してないんだけど
ルドルフはクリスマスケーキの予約をして帰ってった。
名前は山田さんだった。だからサンタなのか。

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