【優しい話】『子供用の椅子』など短編10話【2】 – 心温まるちょっといい話 まとめ

【優しい話】『子供用の椅子』など短編10話【2】 - 心温まるちょっといい話 まとめ 優しい話

 

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優しい話 短編10話【2】

 

 

1

おじいさんの乗った車椅子を押してるおばあさんが
歩道の段差で困っていたら
大学生くらいの男の子がさっと手伝っていた。
優しい若者だなとしんみりして見ていたら
おばあさんも、そのおじいさんの奥さんだったわけではなく
立ち去って行った。

いい人ってたくさんいるなぁと本当に胸が熱くなりました。

 

2

何年か前にラジオで聞いた話。

若い夫婦が某テーマパークでレストランに入り、お子様ランチを注文した。
が、夫婦のどちらもそれを食べる気配がないし、空いてる席の前に置いてある。
不思議に思ったウエイトレスさんが尋ねると、
「うちの子は昨年亡くなったんですが、お誕生日はここでお子様ランチを
食べることにしてたんです」
と夫婦が説明。

ウエイトレスさん、それを聞いて黙って去り、子供用の椅子を持ってきて
そこの席に置いた。
若い夫婦は泣いた。

 

3

うちの職場に新卒で入ってきた男性社員だが、若いのにすごくしっかりしている。
そして誰かに何かを尋ねたり、してもらうと必ず「有難うございます」って言う。
勿論、誰だって誰かに何かしてもらったら感謝するだろうけど、仕事の合間にちょっと尋ねたりした位では、
了解と謝意も兼ねて「分かりましたー」てな感じでやり取りが終わる場合が多い。
その子は必ず「なるほど、有難うございます」って自然に言う。
なんてことないかもだけど凄く大事だと思う。

以前、「素直に自然に有難うが出るって素敵だね」みたいに話してたら、
「感謝と挨拶はきっちりと育てられましたね。それに、有難うって言うのも言われるのも嬉しいじゃないっすか」
こういう子が一人でもいると雰囲気が良くなる。いい子が来てくれたものだ。

 

4

学校帰りのとき、大型スーパーに入って本屋とか行ったあとにお腹が空いたから
マクドに行って100円マックの商品を買って帰った。
そんで寒かったから手袋をするために、自転車の椅子にバーガーを置いた。
ちょっと自転車が傾いてバーガーが見事に落ちて中身が飛び散ったw

やれやれと丁寧にレタスとかを取っていたら、ゴミ出しをしていたおばさんが俺を見て
「あんた、もしかして落としてしまったん?」と聞いてくれて、500円のマックカードを渡してくれて
「もう1回、同じやつ買ってきい!」っと言ってくれた。
そんで同じ商品を買って、お釣りとレシートを渡しにおばさんが働いているパン屋に行きお礼を言った。

上手く表現が出来ないけど、おばちゃんありがとう!

 

5

休みで特にする事もなく、あてもなくどっか行こうと電車に乗った。15時くらいで車内はガラガラ。
座った隣のボックスシートに、多分自分と10も離れないサラリーマンのお兄さんが身を小さくして
コンビニ弁当を食べていた。
お茶もご飯もあったかくないみたいで、暖房もそれなりに効いてはいるがちょっと震えながら食べていた。
こんな時間に冷たいご飯しか食べれないのか、すごい大変なんだな、って思いながらついつい
じっと見てしまい、お兄さんが視線に気付いてしまった。
「あ、すみません、気付きませんで。ご迷惑でしたね」と片付けようとしたので
「そんなつもりじゃなかったんです、こちらこそすみません。召し上がって下さい」と慌てて言った。
「お恥ずかしい限りですが、お言葉に甘えて・・・」とお兄さんは残りを片付けてお茶で流し込んで
次の次の駅で降りていった。

社会に出る、とか、働くってのは大変なんだなあと、なぜだかしみじみ思ってしまった。
これからはもっともっと父をいたわろうと思う。

 

6

ずいぶん前にテレビでやってたけど、

悟空の声優の野沢雅子さんには姪がいて、
その姪が少学校で「叔母さんは悟空の声やってるんだよ!」と誇らしげに話したところ、誰にも信じて貰えずひどく落ち込んでしまい、それを知った野沢さんは一肌ぬいで、姪の家に電話してきた友達一人一人に生声で「オッス、オラ悟空!これからも○○(姪の名前)をヨロシクな!」と答えた、というエピソードがあって

今も時々この話を思い出しては和むようにしている。

 

7

高校のころ、乗ったバスが激混みに混んでいて、降りる停留所が
近くなったから少しでも前に進もうと思ったのに全然通れない。

そしたらその様子を見ていたらしきおばちゃんが、
「あんた次で降りるの?」
と聞いてきたので、ハイ、と答えたら、
「じゃ、おばちゃんについてきなさい。背中つかんでね」
と言うなり私を背中につかまらせ、除雪車のように人をかきわけかきわけ、
降り口まで導いてくれた。
降りてから「ありがとうございました」といったら、
「なんもさ(地元方言。気にしなくたっていい、の意)、おばちゃんも降りるんだから」
と言って颯爽と去った。おばちゃん、ありがとう。

 

8

ショッピングセンター内で
どこかで貰った風船が子供の手から離れて
天井にくっ付いて紐がぷら~ん

ちょうど通りかかった綺麗なOLのおねえちゃんが履いていた
ハイヒール脱いでジャンプ&キャッチ
子供に風船渡してハイヒール履いてスタスタ

迷いなくハイヒール脱いでジャンプした姿が美しかった

 

9

十数年前の雪の日、夜道を軽ワゴンで走っていたら
人気の無い道で畑に突っ込んでしまった。
前輪が落っこちて友人と私女2人じゃどうにもならない状況。
周りには公衆電話も民家も無く、当時は携帯も持っていなかった為
大雪が降る中友人と途方に暮れていた。

するとたまたま通りかかった乗用車(ギャラン?)のおじさんが
「家が近くだから、これより馬力の有る車に乗り換えて引っ張り上げてやる」
「寒いから車の中で待ってな」と別の車を取りに行ってくれた。

おじさんのギャランが見えなくなってすぐの事
今度はタクシーが止まり中から4~5人のおじさん(+運転手さん)集団が出て来た。
「娘の乗ってる車と同じようなのが落っこちてるんでコリャ助けなきゃと思ってなー」
と皆でよっこいせーと持ち上げてくれた。
車が無事動くのを確認するとおじさん達は「じゃあねー」と
ニコニコしながらタクシーに乗り込み立ち去った。

車は持ち上げてもらったものの、気になるのはギャランのおじさん。
家が近いと言っていたので10分くらいで戻ってくるのかな~?と思いつつ
おじさんが戻って来たのは30分以上後だった。
大雪の中とはいえ片道15分以上かかる家まで見ず知らずの人間の為に
車を取りに行ってくれたのか!!と感動。
お礼とともに通りすがりのおじさん集団に助けられた事を話すと
にっこり笑って「良かったな。気をつけて帰れよ」と帰って行った。

ギャランのおじさんの印象がクリント・イーストウッドに似ていたので
友人とこの話をする時にはおじさんの事を「クリント」と呼んでいる。
ちなみにクリントの乗り換えて来た車はカローラだった。

 

10

高校生の頃、徒歩で帰宅中に急な大雨にあった。
仕方なく、閉まってるスーパーの庇の下で雨宿りしてたら、
通りかかったお姉さんが、
「家近いの?お家の方に迎えに来てもらえる?」と
携帯電話を貸してくれた。

自分も困ってる人に声をかけられる人間になりたいと思った出来事。

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