優しい話 短編10話【3】
1
この前電車で見た出来事なんだけど
若いサラリーマンの人が優先席ではないけど前にいたお年寄りの
おばあちゃんに席を譲ろうとしてた
でもおばあちゃん降りるの次の駅だったみたいで普通に断って
サラリーマンの人見たら(´・ω・`)ショボーンとなってた・・・
それ見たこっちもまで悲しくなった
2
高校生の時、バイト帰りに急に雨が降ってきた。
困って家の人に今から迎えに来られないかなど電話してたら、
見ず知らずのお姉さんが『どうぞ』と傘をくれた
すぐ行っちゃったし咄嗟だったからあまりお礼ができなくて少し後悔
ありがとうございました
3
駅のホームの自販機でジュースを買おうとしたら
チャリーンと100円玉が自販機の下に転がってしまった。
あっと思ってしゃがみかけたんだけど
買ったばかりのカチカチブーツのせいで足首が言うこときかない。
思い切ると体勢崩してパンツ見えそうなので泣く泣く諦めて
新しくお金入れてジュースを買った。
今日はツイてないなーとか思いながら電車を待っていると
いきなり大学生みたいなお兄さんに話かけられた。
何かと思ったら「さっき落としたでしょ」と100円玉を渡してくれた。
わざわざ拾って持ってきてくれたらしい。
実に爽やかないい兄ちゃんだった。
4
去年札幌に初めて行った時、カチコチに凍った地面で盛大に尻餅ついた
痛さと地面のおかげで身動き取れずにいたら
地元の小学生三人が「大丈夫かー！」と駆け寄って来て手を引っ張って起こしてくれた
ありがとうとお礼を言ったら
「気にすんな！頑張れ！気合いだー！」
と三人はアニマル浜口の真似をしつつ去っていった
5
昨日の東京メトロ某線、快速通過待ちの車内にて
よく先頭や最後尾の車両に乗ると、線路正面の窓の外を見たがる子供っているよね
んで、その最後尾車両に若夫婦と２，３歳位の男の子が乗ってきて
男の子、案の定窓の外の通過する電車を正面から眺めたがってるんだわ
男の子「だっこちて～！ だっこちてください！！」（なぜに突然敬語かと、俺噴き出す）
そんでパパにだっこしてもらって、男の子が車窓の眺めをひとしきり楽しんだトコで
その様子を見ていた若い車掌さん、わざわざ客室の方へやってきて
男の子にメトロの（多分オリジナルの）車両カードをあげてた
多分、俺と一緒で心の中がほっこりしちゃって、そのお礼の気持ちからだったんだろう
車掌さん、あなたその後の車内アナウンスの声のノリ、アゲアゲでしたよ
それと、さっきの微笑ましい光景にニヤニヤ顔が抜けない俺をさりげなく観察してましたよね
ほっといてください。お互い様です
6
子供を抱いて電車に乗ると、必ず席を譲ってもらえる。
基本的にはお礼を言って、有難くご好意を受け取るようにしているのだが
先日、おばあちゃんが席を譲ってくれようとして、
どう断ってよいものやらとアワアワしていたら、
近くに座っていたお姉さんが席を空けてくださり、丸くおさまった。
おばあちゃんもお姉さんも本当に有難うございました。
7
去年の初夏くらいの話。
北海道に住んでて、その日は知人に会いに札幌に行った。
たまたま、よさこいソーランの日で、車で最寄りの駅までは行って、ＪＲで札幌まで行ったんだけど、帰りに事件が起きた。
駐車場のコイン投入が100円のみだった。
値段を詳しくは覚えてないけど、千円札一枚と五千円しかなかった。
よさこいの日だったので、私の後ろにも車が並んでた。
どうしようどうしようって思ってて、コンビニに行こうと思っても、近くにはコンビニがなかった。
私の後ろには、確か二台車が待っていた。
どうしようもなくなって、恥ずべき行為だったけど、後ろに並んでる男性に、五千円札と千円札。千円札を100円に両替していただけるか聞いた。
男性は、嫌な顔ひとつしないで両替してくださいました。
子どもが車にいるんでしょ？はやくお母さん言ってあげなさいと。
その車の後ろのご夫婦も、焦らなくていいから大丈夫だよと優しい声をかけてくれました。
今までこんなに恥ずかしくて、嬉しくて泣いたことはありませんでした。
確認しなかった自分が一番情けなく、恥ずべきなのですが、今でも車に乗っていた男性には感謝しています。
8
私が20台くらい人通りも多い道で自転車の将棋倒しをしたら、何も言わずに私が自転車を立て直してる反対側から手伝ってくれた人がいた。
あの時の「一人で何やってんだよ恥ずかしい」感から救ってくれた人ありがとう。
9
こんな世の中だから、他人のちょっとした親切ってありがたく感じるよ。
この間、郵便局で窓口受付の整理券取り忘れていたおじいさんに、自分のと取り替えて
あげたら、何回もお礼を言われてしまった。
10
以前札幌の「ＪＲタワー」にのぼったときの話。
地上３８階だかに展望室があって、飲み物や軽い食べ物を買えるカウンターがある。
私と友人はそこでカフェ・オ・レを頼んで、さあ展望しましょうと思ったら、
私の手がすべってカフェオレをぶちまけてしまった。
あわあわして氷を集める私をよそに、さっさとカウンターの人に雑巾を借りに行く友人。
カウンターの中の人も急いで駆けつけて、お掃除をしてくれた。
んで新しいカフェオレを買おうとカウンターに行ったら、何も言わずカフェオレを出してくれて、
「あの、いくらでしたっけ」「ああ、お金はいいですよ^ ^」「でもそういうわけには」「いいですよ^ ^」
「でもご迷惑もおかけしたし」「いいんですよ^ ^」「でも・・・」「いっすよいっすよいっすよ」
結局これ以上ごねてもなんなので、ありがたくタダで頂いた。
お掃除もしてくれてお金も取ってくれなくて、ありがとうあのときのお姉さん。そして友人。
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