ほのぼの 和む話『カラスの友人』など 短編10話【1】 – 心がほっこりする体験談まとめ

ほのぼの 和む話『カラスの友人』など 短編10話【1】 - 心がほっこりする体験談まとめ 心が温まる話

 

スポンサーリンク

– ほのぼの - 和む話  短編10話 【1】

 

じいちゃんとアメリカ兵

近所のお爺ちゃん(もう亡くなった)が戦争でジャングルっぽい所をさまよっていた時
いきなりアメリカ兵に拉致られたんだって。
それで殺されると思っていたら野球場に連れていかれて、終戦までひたすらアメリカ兵と野球やったらしい。

 

 

コーン茶

コーン茶自作しようと思って
家にあったポップコーン炒ったら当然のようにポップコーンができたよ。
おいしくいただきました。

 

 

中学生時代で一番かわいい娘

中学時代母の同級生だった夫婦が家に来て思い出話に花を咲かせていた。

同級生の旦那さんが、よくある全校生徒が校庭に集合して屋上から撮った写真を出して、みんなでこの娘がかわいかった~とかこの子がかっこよかった~みたいな話を
お酒飲みながら楽しくしていた。
そこに父帰宅

父「ただいま~」

旦那「お~旦那さんいいところに!」

父「出来上がってますね~( ´∀`)」

旦那「この中でどの娘がかわいいと思います?」

父「え?すごい一杯いますね・・・う~ん」

旦那「パッとでいいんですよパッとで」

父「・・・この娘かな」

旦那「お~」

奥さん「あ~これ○○ちゃん(母)じゃない!ちょっと旦那さんどんだけ○○ちゃん好きなのよ~」

とからかわれて耳まで真っ赤にしてたらしい
恥ずかしくて死ぬかと思ったわって私に愚痴る母もまんざらじゃないって顔してたし、仲いいな~

 

 

ジャンケンで風呂掃除

ジャンケンで負けて、お風呂掃除しにいったお姉ちゃん。
なぜか脱衣所で服を脱いでしまって、
お風呂のフタを開けたところでやっと間違いに気づいた様子。

わたしがニヤニヤしながら眺めていると、

「今日は暑いし、着てた服お気に入りだったし…」

とブツクサいいながらそのまま掃除を始めちゃいました。

途中、お風呂場から大きなクシャミが聞こえたので、温かな新茶を淹れておきました。

 

おれおれ詐欺

ある日、ウチにも俺俺詐欺という奴の電話がかかってきたらしい
着信

母「はい○○でございます」←余所行きの声

偽俺「あ、俺だよ俺!」

母「あ、○○か」

偽俺「そうだよ○○だよ!それでお願いがあるんだけどさ」

母「どしたん」

偽俺「彼女妊娠させちゃってさ、中絶するのに20万居るんだ」

母「あーあの子か、ええやん結婚し?母ちゃん反対せぇへんで?」

父「!」

結果、俺俺詐欺の被害には遭わずに済んだようだが
父ちゃんが特上寿司を抱えて俺の家まで走って着てしまった

※父が走ってきて偏らせた特上寿司は一同で美味しく頂きました

 

 

不思議なコード

旦那が、映像関係の参考画面を編集する仕事してまして、ときどき自宅でも、テレビの手前にコードをさし、ミニDVの映像を再生したりするのです。
で、家でやる時、このコードの調子が悪くて、たまにテレビに映した映像が乱れるのですね。
コードをさし直せば収まるので、新品を買うのももったいないのでそのまま使っているのですが、最近、旦那がさし直した時しか、ちゃんと映らないようになったのです。
いろいろコツを教えてもらって、私も丁寧にやってみるのですが、30分近く頑張ってもダメ。
それが、旦那が指先でチョン、とつつくだけで直るのです。

それでいつしか、このコードを「コード子ちゃん」と呼ぶようになり、
密かに旦那を慕っているという設定になりました。
旦那の留守中に映像が乱れた時も、
「私にもしもの事があったら、旦那はコード子ちゃんのものだよ」

と言えばとたんにクリアな映像になるし、急ぎの時なども、

「今夜、旦那とふたり(?)にしてあげるから直って!」

と言うと直ってくれます。
で、先日、またまた映像が乱れたので、今度は

「美味しいパイあげるから機嫌直して!」

と言ってみたところ、直りました。
パイがあるのは本当で、ハロウィンに食べたパンプキンパイが残っていたのです。
約束した以上あげなくちゃ、と思うのですが、どうやってあげたら良いのでしょ。
旦那に相談したら、「バカじゃねーの?」と言われました。
コード子ちゃんはパイを期待してか、今日はとてもご機嫌です。

 

 

車の屋根の上の雪

先日の連休で雪山に2泊してきた。
3時間高速飛ばして帰ってきて、自宅近くのスーパーで買い物してたら駐車場にとめた車の周りで若い女性二人が何やらうろうろしてる。
もしかしてぶつけられたかと

「どうかしましたか~?」

って近付くと

「すみません、その屋根の上の雪を分けてもらえないでしょうか」

ってレゴのバケツを差し出してきた。
なんぞ?と思ってその女性の方を見たら、背後の車の中で子供4人がワクテカ顔で窓に貼り付いてたw

俺の車の屋根の上には2日分の雪どっさり、全部下ろすの面倒で走ってるうちに落ちるだろ~って思ったけど、スキー板の間とかに結構残ってた。
雪なんて勝手に持って行って構わないのに、わざわざ断るために俺が戻って来るの待ってるなんてすげー律儀な人だなーと感動しつつ、二つ返事でバケツに雪を山盛りにしてやったら
子供達が窓から手を出して雪つかんでヽ(*´∀`*)ノ キャッキャ

「つべたいね~」
「雪だるま作る!」
「雪合戦したい」

お母さん、

「車の中では雪投げちゃだめええぇぇぇ!」

女性二人は姉妹で、それぞれの子供連れて郊外のアウトレットモールに行ってきたところらしい。
たかだか雪バケツ一杯なのにすんごいお礼を言われて、アウトレットモール名物?のミニバウムクーヘンを貰ってしまった。
ウマかったw
子供達、車出す時にぶんぶん手を振ってくれて可愛かったな~。
あのバケツの雪があの子らの初雪だったのかもしれない。
今度はふかふかの雪がいっぱいあるところに連れて行ってもらえるといいな。

 

カラスの友人

旦那にカラスの友人(?)がいた事。
今日たまたま休みが重なって買い物に出かけた折に、その道を通って聞いた話。

学生の頃からバイクで通学してて、いつもちょっとした山というか峠を通っていた。
今では通勤ルートに変わり、やはりバイクでその道を通っている。
その山頂付近の道沿いに自販機とか設置してある、避難所と休憩所を兼ねたような場所がある。
道中そこでよく一服してると、ある日カラスが1羽いた。
何の気なしに余った昼食のパンをやった所、カラスはおっかなびっくり近づいて食べてくれた。

それからはちょくちょくカラスを見かけるようになり、その度に食べ物を持ってたらあげる、
というのを繰り返してたんだそうな。

んでまたある日、一服するつもりもなく峠道を走ってると、カラスがしきりに鳴いてるのが聞こえる。
気になって寄ってみたら、カラスが木の上でガーガー鳴いてる。
降りてくる気配もないし、何だろと思いつつ道に戻ると、ブラインドコーナーの先には
大小の落石が多数転がっていた。
先日まで続いた大雨が原因の模様。
そのまま立ち寄ることなく普通のスピードで突っ込んでたら転倒は免れなかった。
旦那はカラスに助けられたと思い、それからしょっちゅう立ち寄っては親交を深めていった。

やがてカラスは2羽で来るようになり、いつのまにかその間にちっちゃいカラスがおり、ちっちゃいカラスは大きくなるにつれて1羽で来るようになり、また最近2羽に増えた模様。
恩鳥の3代目が来るのも時間の問題だろうとの事。

テレビとかでよくみる、「種族を超えた絆」を、まさか一番身近な人が結んでるとは思いもしなかった。

 

 

手作りプレゼントの交換会

俺は小学校入学から3年生まで、学童保育所に通ってたんだけど、3年生の12月、そこに新しく1年生の女の子が入ってきた。

当時の指導員の発案で、まだ少し早かったけどクリスマス時期だし、歓迎会兼ねてみんなで手作りプレゼントの交換会をやろうってことになった。

こういう場合、どうしても手抜きができないのが当時の俺だったもんで、それはそれはがんばって、キャンドルを作った。
普通の蝋燭に塗料を溶かし込んで、クッキー型や卵の殻で形を作って、何層かに色分けしたりマーブル模様にしたりと、まあ小3にしてはなかなか良い仕事のキャンドルが出来上がった。

交換会の日、母親だか姉だったかに可愛いくラッピングまでしてもらった
プレゼントのキャンドルを受け取ったのが、その1年生の女の子。

「お兄ちゃん、ありがとう」

「どういたしまして」

すっごく可愛いってめちゃくちゃ喜んでくれて、嬉しかったっけなぁ。

……なんてのが初めての会話だったよね?とかなんとか食事しながら話してたら、嫁さん嬉しそうにニコニコしつつ席立って、どっかから出してきたよ、俺がプレゼントしたそのキャンドル。

「大事にとっておくに決まってるじゃない、初恋の記念品だもの」

だってさ。

子供の頃の話なのになんでそんな簡単に出てくるんだよ、恥ずかしすぎるんだよ。
やっぱりずるいよね、女って(´・ω・`)

 

 

既猫と新猫

子供の頃飼っていた猫は、とても気の弱い奴だった。
昭和の頃の田舎なので、今程室内飼いにはうるさくなかったが決まった場所からは動かないような、そんな奴だった。

ある日、未成年猫が家に来た。
あちこちの家をたらい回しにされ精神的には人間不信になっている、とのことで田舎の我が家で世話して欲しい、という流れらしかった。

既猫と新猫は、しばらくはお互いに無視をし合っていたが、そんなある日、新猫が屋根に乗って降りられなくなってしまった。
人間達は梯子を掛けたりと、頑張ったものの、猫相手だ。
逃げてしまう。
困り果てたところ、超臆病な筈の既猫が、屋根に登り、新猫の首ったまをくわえて降りて来た。

以来、既猫と新猫は、実の親子か兄弟のように仲良くなった。
あいつ、かっこよかったな。

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました