ほっこりする話 短編5話【13】
母の日に何か贈る
妹に「母の日に何か送らないの?」といわれた。
社会人になってはや数年。
母の日に何か贈るなんて、小学校の授業参観以来。
たまには送ってやるか、と思ってネットで華を配達できるサーヒスをみつけ、
カーネーションを送った。
数日後。
母からのメール
「涙が出ました。花束とメッセージ、ありがとう」
たいしたことないって。
メッセージなんて、何種類か用意されているのを適当に選んだだけだから。
「忙しいでしょうに、そのこころづかいがうれしいです」
ネットで頼めるんだよ。5分もかからないよ。
「この花、押し花にして大事にするね」
そんなことせんでいいよ!
来年もまた送ってやるからさ!
私より先に逝かないでね
結婚15年目の子供2人、40代夫婦です。
夫が御揃いのジャケットをいきなり買ってきて<これ着て2人でツーリングに行こう>と。
いい年してペアルックって、、、と思いましたが夫の気持ちを汲んで出掛けました。
2人乗りでバイクに乗った時
<ママの手、俺のジャケットのポケットに入れなよ、白い手が日焼けしちゃうから!>と。
ちょっとキュン、、、。
両手をポケットに突っ込んで、ピタッとくっ付きながら走りました。
あと夫に長生きしてね、私より先に逝かないでね、と私が言った時
<じゃぁ、一緒に逝こうか>
これは、キュンというよりグッと来ました。
本当、そう出来れば良いのにな、、、。
手話で《わたしも》
嫁は妊娠中。もうすぐ八か月。
西日の部屋で、ソファに座ってお腹を撫でてる嫁を見てたら、なんとなく言いたくなって
後ろから抱き締めて「愛してる」って言った。
ただ、俺の嫁、ろう者なのね。なんも聞こえないの。わかんないの。
わかんないはずなの。
でも、
嫁、振り返って
手話で
《わたしも》
って言ってくれた。
俺、明日もがんばれるわ。
愛車を傷つけられた隣人
イギリスで起きた実話です。。
ある3歳の女の子が、なんと隣人の車に傷をつけてしまいました。
車のドアに大きな落書きのように目立つ傷・・・
小さな子どもって特に悪気はなくてもときにとんでもないことをやらかす事がありますよね。
しかし、
そんな子どものした事とはいえ、実際にやられた方からすれば
たまったものではありません。
この最悪の事態に気づいた両親は、すぐ隣人宅へお詫びに行きました。
そして、
「修理代を弁償させて下さい。」
と申し出ました。
大切な愛車を傷つけられた隣人は、女の子の両親宛てに「請求書」を
作成しました。
その請求書に驚愕してしまいました・・・・
●修理代とスプレー代・・・1,500ポンド(約287,000円)
●それらにかかる税金・・・300ポンド(約57,000円)
その金額に動揺し、言葉を失う両親。
弁償するとは言ったものの、修理費がこんなに高額だったとは・・・
両親は動揺しつつも
おそるおそる請求書の続きに目をやると・・・
●修理のことを考えている間に飲んだ
大量の紅茶代・・・28ポンド(約6,000円)
●その紅茶と一緒に食べた
大量のビスケット代・・・10ポンド(約2,000円)
えっ!?なにこれ・・・
でも、内訳の一番下には・・
こんなこともあるよ!!・・と
1838ポンド(約352,000円)をマイナスで
請求は発生しません!
寛大でウィットに富んだ隣人の対応に感激した両親。
そして、請求書の最後には一文が添えられていました。
「お願いしたいのは、もし私たちが留守にしたときに
荷物が届いたら預かっておいてっていうことぐらいかな。」
その気持ちずっと忘れるなよ
電車の優先席で居眠りしていたガラの悪いお兄さんを
小さな男の子が揺り起こして
「おばあさんに席を譲ってあげてよ」 って
そしたらお兄さんがスクッと立ち上がって席を譲ったあと
「よう坊主!すまなかったな、その気持ちずっと忘れるなよ」と頭を撫でてた。
寒かったけど心は暖かな一日になりました
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