ほっこりする話 短編5話【21】
爆音を轟かせて追い掛けて来た
深夜のドラ○グストアで自販機横に車を止めたところ
複数のDQ…じゃなくてカスタムカーから
DQ…いや、マイルドヤンキーな方々が降りてきた。
嫌な予感がしたのでいつも飲んでる
缶珈琲を買って急いで車に乗り込んで退出。
…すると、何故か先ほどの車が後方から迫ってきた。
訳判らず逃げようとしたが信号で停止した所で
先ほどの方がやってきて運転席の窓をノックしたので
「な…何でしょうか…?」と震え声で聞いてみたら
「当たってたぞ!」との一言と共に俺が先ほど買ったのと同じ缶珈琲。
実は自販機で珈琲を買った直後、
もう1本が当たったらしく届けてくれてた…けど、
爆音を轟かせて追い掛けて来たら誰でもビビるわw
女々しい男です
スーパーで買い物をしていた時、男の子の泣き声が聞こえた。
振り返るとお菓子売り場で男の子が、お菓子を二つ持って泣いてる。
どうやらどっちかにしろと言われたみたい。その親子の会話。
母「ほら!泣かないの!ひとつだけって約束だよ!」
子「うあああ!どっちもがいい!次の時いらないもん」
母「何いってんの。はあ~。ゆう君カッコ悪いな~。たかだかお菓子買って
もらえないだけで泣くなんてかっこ悪いわ~。キララちゃんに言っとくね?
うちのゆうはお菓子買えないだけで泣く、女々しい男ですって」
子「・・・・(涙は出てるけど声は止まる)。こっち。」(片方差し出す)
母「お!!カッコいい!いや~決断力ありますね~!男ですね~!仮面ライダーの
ようですね~!」
なんか終始お母さんが楽しそうに男の子おちょくってて面白かったw
その後は男の子もちゃんと静かにしてたし。和んだ。
小太りのおじさん
3年くらい前だったかな?山手線の中での話。
当時の私は右足を大けがしていた為、真っ赤のガチガチプロテクター着用で右足だけシャアザク状態。
ただ、大変理解ある会社のお蔭で時差出勤させてもらい、朝のラッシュは回避していた。
自分が乗った駅では座れたが、座席は全部埋まってしまってた。
次の駅、20代前半くらいの細っこいの女の人と女子高生が乗ってきた。
女の人は私の左斜め前、女子高生はその左隣に立ってた。
その次の駅で私の左隣の席が空いた。
状況的には若干、女の人ほうが空いた席の前寄りだったんだけど、女子高生がものすごい勢いで座ってしまった。
女の人も若いからそれだけでは何とも思わなかったんだけど、チラリと見たらとっても青い顔をしている。
更に直後、カバンの取っ手からマタニティマークが見えた。(何故だか目立たないようにつけてた)
あ、悪阻だなと思い反射的に席を立って譲った。
女の人は私の足を見てすごく恐縮してたんだけど、立っている人も少ないし、まあ私は大丈夫だろうと思って。
(別にカッコつけるつもりじゃなかったよ。当時自分がみんなに親切にしてもらってたから、つい。)
なごむのはこの後。
実は女子高生を挟んで反対側の隣にはちょっとハゲて小太りのおじさんが座っていたんだけど、
不思議そうに私を見る→女子高生を超えて、座った女の人を見るを何度も繰り返してた。
(ジロジロというよりは首を伸ばしてヒョコヒョコという形容詞がふさわしかったw)
それだけでも面白かったのに、おもむろにワカッタ!!( ゚∀゚)という顔をした後、立ち上がり、超明るくて大きい声で
「いやーごめんねー!!おじさん全然気づかなっくて!さ、さ、座りなさい!!」と私を強引に座らせた。
私に席を譲った後も「ごめんねー!ホントにおじさん鈍くって!本来ならおじさんが一番最初に気づいて席を譲るべきだったのにねー!」と喋りまくってた。
いや、女の人、私の近くだったからおじさん気づかねーだろ普通・・・と笑いそうになったが
たぶん女子高生への気遣い含めた優しさでそう言ってくれてるんだろうな~と、笑うのは我慢した。
女子高生はムスっとして居心地悪そうに座ってたけど、女の人も、周りもみんななごんでた。
私が一番最初に降りたんだけど、降りるときにおじさんにお礼をいっても
まだ「ごめんねー!」とか笑ってて超なごんだ&会社に行って速攻みんなに話したらみんなもなごんでたw
あの時のおじさん、また会えるといいな。ってかあんな中年になりたい。
毎月恒例のイベント
うちは月末が給料日なんだけど、
給料日には我が家はキャバク●に変貌するの
家の廊下にはご丁寧に看板(旦那お手製)も出して
私は目一杯着飾って旦那を出迎えるんだ
この日ばかりは旦那もノリノリで
「いや~、今日も綺麗だね、可愛いね」
と普段口にしてくれない言葉をポンポン言ってくれる
もう嬉しすぎてタヒぬるw
私も旦那にしなだれかかったりポッキー口移しみたいな
普段恥ずかしくてできない事をやったりするんだけど
旦那、顔真っ赤でチョー可愛い!
それでお会計が旦那の給料→お釣りという名目で
今月の旦那の小遣いを渡す…
というのが毎月恒例のイベント
まぁ家庭内イメクラなんだけどすっごく楽しい!
今月末からは妹夫婦も参加する事になってるけど、旦那の隣は
たとえ妹でも渡さん!そこは私だけのものだぁーっ!
平和すぎて愚痴も出てこない
うちはド田舎なんだけど、最近近所にお洒落なイタリア料理店ができた
「一緒にランチ行こうよ」と旦那を誘ったら、恥ずかしいから一人で行けと言われたので、
旦那の昼食を作ってから一人でランチに行った
そしたらそれを居酒屋でグチったらしく、買い物先で会ったおかみさんに軽く叱られた
「俺をほったらかしにして俺の金でしゃれた店に飯食いに行って~」と言ってたそうだ
昼食はちゃんと作ったことや旦那の了承もあったこと、共働きなので自分の小遣いから出したことを
おかみさんに伝えたら、「一方的に叱ってごめんね」と謝られた
旦那に何言ってんだゴルァと〆たら、他の常連客が嫁の愚痴(料理が下手とか金遣いが荒いとか)をしていて
「おまえんちは何もないのか」と聞かれて、苦し紛れにひねり出した嘘だと白状した
だってうちは平和すぎて愚痴も出てこない!と言われたので、よろしいならばマズ飯でもくらえと
今日の昼食のロコモコ丼に、適当にサラダ用のドレッシング(オレンジ風味)をぶっかけて出したら
うまいうまいと喜んで食べていた
味音痴?と思って私も食べたら本当に美味しかった
なにこれ
ジューシーなハンバーグととろける目玉焼きに
オレンジの爽やかな風味がものすごくマッチしてた
元がドレッシングな分、レタスにも合うしねぇ
見た目も悪くないし、なんかすごい発見した気分
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