グッとくる話『猫を抱えて走る女の子』など 短編10話【13】 – しみじみ体験談まとめ

グッとくる話『猫を抱えて走る女の子』など 短編10話【13】 - しみじみ体験談まとめ グッとくる話

 

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– しみじみ - グッとくる話 短編10話【13】

 

 

今はなくなった光景

子どもの頃、寒い冬のある日。
みんなで外で遊んでいたら、知らないおじさんが写真撮らせてくれと。
みんなめいめいポーズ取ったり、自由に遊んでるところを撮られたり。
最後に住所聞かれてみんな素直に答えて。
後日、みんなの元にすごくよく撮れた写真がその人から送られて家族で大喜びしたんだけど、もうそういうことはないんですね。

 

 

静かな会場に

新婦が不幸だった結婚式

両親への手紙を新婦が読みあげているときに
「ぶぼぅぅ!」と静かな空間に屁の音が響いた
あまりの爆音に会場がシーンと静まり返った

そんななか新婦の母親が「私です!ごめんなさい!」と叫んだ
新婦母の告白に会場にホッとしたような空気が流れた

だが新婦は違った
新婦がうわあああんと泣き崩れたと思ったら涙声で叫んだ
「お゛か゛あ゛さ゛ん゛~~~~~~!!!
こ゛め゛ん゛な゛さ゛い゛~~~~!!!」

新婦、黙ってればバレなったのになあ・・・

 

 

猫を抱えて走る女の子

震災での被害はほとんどなかったものの、津波で水をかぶった地域。

地震発生後、町内で一番高いところにある神社に避難していく途中、
見慣れない女の子が、前から町内をうろついていた猫を数匹抱えて走るのを
複数の人が目撃している。

小学校低学年くらいの女の子で、黒か紺のジャージの上下着用。
ほとんどの目撃者は走って追い越されたそうだ。
当時は不思議に思わなかったが、死に物狂いで走る壮年の男性などを、
腕いっぱいに動物を抱えた小学校低学年の女の子が追い抜けるものだろうか?
しかも、うちの町内は南と西が海に面しており、北は山で、
東は車で30分ほど行くと隣町というどんづまりの田舎町なもので、
基本的に「知らない子供」がいることがまずない。

町内で直接の死人は出なかったが、海に近い通りなどは軒並み半壊。
しかし、浜の近くに住んでいた野良猫の多くは無事だった模様。

あの女の子は神社の神様かな?
それともその手前にまつってあるお地蔵さんかな?
と、地元で今一番ホットな話題として語られている。

 

 

窓の外に見たもの

ある病室に2人の末期ガンの患者が入院していた。一人は窓側のベッド、もう一人はドア側のベッド。
2人とも寝たきりの状態だったが、窓際のベッドの男はドア側のベッドの男に窓の外の様子を話してあげていた。

「今日は雲一つない青空だ。」
「桜の花がさいたよ。」
「ツバメが巣を作ったんだ。」

そんな会話のおかげで死を間近に控えながらも2人は穏やかに過ごしていた。

ある晩、窓際のベッドの男の様態が急変した。自分でナースコールも出来ないようだ。
ドア側の男はナースコールに手を伸ばした。が、ボタンを押す手をとめた。

「もしあいつが死んだら、自分が窓からの景色を直接見れる・・・」
どうせお互い先のない命、少しでも安らかな時をすごしたいと思ったドア側のベッドの男は、自分は眠っていたということにして、窓側のベッドの男を見殺しにした。 窓側のベッドの男はそのまま死亡した。

晴れて窓側のベッドに移動したドア側のベッドの男が窓の外に見たのは、
打ちっ放しのコンクリートの壁だった。

 

荷物を持たない人

私がアメリカで最初に働いた会社で一緒だったHさんは
いつもどこに行くにもほとんど荷物を持たない人でした。
その会社が倒産した後Hさんは日本に一度帰国したのですが
数年後またアメリカに戻って来たことがありました。
その時Hさんが手にしていたのは小さなスーツケースがひとつだけ。
でもスーツケースを持っていること自体珍しかったので
そう言うとHさんは笑いながら『これですべてだから』と言ったのでした。
人生50年生きてきて今自分が所有してるものはその小さなスーツケースに
入ってる物ですべてだということだったのです。
もう結構前の話になりますが私はその言葉を聞いて
『ああ、人間ここまで身軽になれるものなんだ』と不思議に
納得した気がしたのでした。Hさんの大切なものも
みんな心の中にしまってあるのかもしれません。

 

 

猫の最期

<猫の最期>
(´・ω・`) ああ・・・身体が冷たくなってきちゃったな

(´・ω・`) なんだよ、泣くなって、俺が先に逝くのが当たり前じゃん

(´・ω・`) ・・・・・幸せだったぜ

(´・ω・`) なぁ・・・、泣くなってば

(´・ω・`) 俺充分生きたんだぜ、20年だぞ20年

(´・ω・`) あとな、俺が死んだら代わりの猫飼え、これ最後の命令な

(´^ω^`) おっ、兄弟が迎えにきた、子供のとき以来だな

(´-ω-`) じゃあもう行くぜ

(´-ω-`) ありがと・・・な・・・・・

(´-ω-`) ・・・・

(´-ω-`) ・・・・

猫缶< パキュッ

(`ФωФ’) カッ

 

 

株式市場とは

株式市場はこういうことだそうだ。
消えた3000兆円のはこういうこと

むかし昔、ある男がある村に現れ、村人たちに言いました。
「猿を一匹1000円で売って欲しい」と。
サルは村では珍しくもなく、そこら中にいたので、村人たちはさっそく森へ捕まえに行きました。
村人たちが捕まえた何千匹ものサルを男は一匹当たり1000円で購入し、そのうちサルの数が少なくなってきたので、村人たちは捕まえに行かなくなりました。
そこで男はサルの値段を一匹当たり2000円にすると発表しました。この新しい発表により村人たちはまたサルを捕まえに行きました。

しばらくするとサルの数がさらに減ってきたので、村人は捕獲をやめました。
すると男の申し出は2500円へと吊りあがりました。しかしサルの数はかなり減ってきているので、捕まえるどころか見つけるのさえ難しくなっていました。
とうとう男は値段を5000円にまで吊り上げました。
しかしながら、男はビジネスのために町へ出向かなくてはいけなくなったので、彼のアシスタントが代わりにサルを買いつけることになりました。

男が留守の間に、このアシスタントは村人たちにこう言いました。
「今まで彼が集めてきたこの多くのサルを、あなたたちにこっそり3500円で売りますから、明日彼が戻ったら、それらを5000円で売るといいでしょう」
村人たちはそれぞれお金を出し合って、そのすべてのサルを一匹3500円で買いました。
しかしその後、村人たちは男もアシスタントも二度と見ることはなく、ただサルだけはそこらじゅうにあふれていました。

 

 

おもてなし

ドナルド・キーンが京都に留学生として下宿していたときのこと。

「或る晩のことです。十五夜で、それはそれはきれいな月の晩でした。私は大学からの
帰り途、その月を見上げて惚れ惚れしながら京都の町を歩いておりました。」

キーン博士は思ったのだそうだ。こんな月の光に照らされた竜安寺の石庭はさぞ美しかろう。
是非見てみたい。博士はその足で竜安寺へ向かった。当時(大戦前)の京都の寺はいずこも
終日門が開いていて、人の出入りも自由だったという。

「私は竜安寺の門をくぐって本殿に入り、あの有名な石庭を前にした縁側に座り込みました。
月光に照らされた石庭の美しさ。私はしばらく身動きができませんでした。三十分、いえ
小一時間ほども私はぼんやりと庭を眺めていました。もう十分すぎるほど石庭に見惚れた後です。
ふと傍らへ目をやると同時に私は驚きました。いつの間にか私のそばに、一杯のお茶が置いて
あったのです。誰が?いつの間に?どうして?想像するしかないのですが、おそらくお寺の誰か
だったのでしょう。外国人の若い学生が石庭に見惚れているのを見て、邪魔をしないように、
そうっとお茶を置いていってくれたのです。私は、とても感激しました。」

こんなもてなし方ができる民族は日本人だけだ、と博士は思ったそうである。

「そして、だからこそ私は日本のことが大好きになりました。」

 

 

夜中、寒いのに

このくそ寒いのに夜中に一人でふらっと入ってきて
カップ麺買って湯を入れ、店の前で座って食って帰る意味が分からない
見かけは普通の若い兄ちゃんなのに
ラーメン屋感覚なんだろうか?

>>
俺も昔、深夜の仕事帰りに立ち寄って飯食ってたよ
アパートなんかで家族と一緒に住んでたりすると
電気つけてテレビとか見ながら食べられないから心が寒くなるんだw
だから外で食べた方が解放感があってマシな感じなんだよね

だからそっとしておいてあげて

 

 

本当に大切な事

高校三年のときの担任。
あとは卒業式をむかえるばかりというときに、
「今日は君たちが3年間過ごしたこの学校を掃除したいと思います。
掃除したい人だけ残って掃除してください」
まあ、当然というかなんというか、面倒くさいので殆どの奴が帰ってしまった。

「残ったのはこの5人だけですか?さて、掃除というのは嘘です。
人間はこういうときに本性が出るというのを知ってもらいたかったのです」
先生は俺を含めた5人を、学校の近くにあるお好み焼き屋に連れて行ってくれた。
お好み焼きを食べてる先生はどことなく寂しそうだった・・・

俺は帰った奴を責めるつもりはさらさらないけど、
なんだか「本当に大切な事」というものがわかった気がした。

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