”嫁に愛してると言ってみた”【22】『小さな花束』など全10話

”嫁に愛してると言ってみた”【22】『小さな花束』など全10話 嫁に愛してると言ってみた

 

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嫁に愛してると言ってみた【22】

 

□ □ 1 □ □

 

この間嫁の誕生日に言ってみました。

結婚十年目で誕生日にはいつも小さいケーキを買って帰るんですが、
仕事で遅くなりケーキ屋さんが閉まっていたので、小さな花束を買って帰りました。
家に帰り「誕生日おめでとう、愛してるよ」て言ったら数秒固まってた。
嫁が涙をこぼした。
「ごめんケーキ屋さん閉まってて明日買ってくるから今日はこれで許して」って言ったら
よめが「そこじゃない、ありがとう」と言われた
本気でケーキじゃないから泣かれたと思いました…

 

□ □ 2 □ □

 

ずっと前からこのスレは知ってたんだが、何かの記念日に言うのもワザとらしいというか。
自然の流れで言える時にサラっと言おうと。
要するに、そうやって自分に言い訳をして逃げていたんだが
不意に今日その瞬間が来てしまったので、言ってやったぜ!

んがー!こーいうの駄目だー!ニヤける自分がキモいwww
おまえら漢だよ、よく耐えられるな、クッソ恥ずかしいわ!!

ここ数日、ちょいとトラブルがあってバタバタしたんだ。
んで家族の為に俺なりに頑張って、一つの区切りが着いたのね。

いつもなら子供を部屋に寝ろと追いやってから嫁は風呂に入って、その後に俺が入るんだが、俺が出る頃には嫁は寝入ってる事が殆どなんだ。

でも今日は子供が部屋に入っても、風呂にすぐ向かわずに、俺の隣に座ってTV見てるんだよ。
実は数日前にモゲたから、その余韻みたいな物かな?って思ったら

「(トラブルの件)色々お疲れ様でした。私ね、貴方と結婚して本当に良かったと思ってる。ありがとう」なんて言うんですよ。

瞬時にこのスレが頭に。もう言うしか無いじゃないか!!
「俺の方こそ、そう思ってる。ありがとう。ああ…あ…愛してる」
言ったったったったwwwww

嫁、ピクッと動いた後「なぁーーっ?!」と叫んで抱きつ…いや、登ってきたwwww首折れるwwww
「私も私も私も私も」と連呼しながらキスされたり叩かれたり肩に乗ったりヘッドロックしたり頭に噛み付いて「あ、これ以上薄くなったらマズイねwwwお風呂入ってくるwww」
って現在入浴中。

あー恥ずい!




 

□ □ 3 □ □

 

昨夜、嫁に愛してるを言ってみた。

嫁とは同じ会社で年も同じだけど、部署が違って嫁のほうが職級が上
お互い忙しくて最近すれ違ってるなと思ったから言ってみようと。
勤務で俺のほうが遅く帰宅、んでもいつもの通り夕食を待っていてくれてたので

「仕事忙しいのに家事や食事任せててゴメン」

「いーよ、今稼ぎ時だし忙しいのはしょうがないよ」

「ホントゴメン、愛してるよ」

嫁、箸を止めて俺の顔を見るが、すぐにいつものクールな顔で

「…ありがと、私も愛してるよ」

と、クールに夕食続行。嫁はクールな人なので、
このスレの人達のように赤くなったり、はっちゃけたりすることはないな、
と思っていたので今日はどうだった?と、いつものように雑談しながら食事終了。
洗い物したり風呂入って床に入ると

「明日、休日出勤だけど、いい?」

休日出勤の時は疲れるから、と一日持ち越しがフツーだったんだけどコレがパルプンテの効果やつかな?
と、うれしくなって休日出勤の前日でちょっと長めの夫婦の時間を過ごした。

で、さっき。嫁の後輩がニヤニヤしながら俺のとこきて
「ねーねー、俺さん。嫁さんと昨夜がんばったの?」
「なんで、わかったの?」
「嫁さんがね、ヤ○ルトおばさんにタ○マンスーパー10本パック持ってきてもらって
いきなり二本一気飲みして、さーて、今夜も俺さんにがんばってもらわな!って笑ってた」

…クールな嫁よ、俺の前じゃなくてなぜ会社ではっちゃける…

 

□ □ 4 □ □

 

今年も勤務先の女子中学生から
チョコたくさん頂いてきた養護教諭の嫁
もらったチョコをおつまみに、良い気分で
ブランデーちびちび飲んでるのを
相変わらず人気者だねとか笑ってたら、そのうち

嫁「わたしが男だったら絶対せんせーに告っちゃうのに、
とか、よくお褒めにあずかります」
嫁「ひとはみんな愛し愛されて生きるのです」

なんて、軽くアルコールも回って上機嫌になってきたから、
今だ!と思った

俺「だね、俺も愛してるし」
嫁「……」
俺「?」
嫁「もう一回、目を見てゆってください」
俺「愛してる、すっごく」
嫁「あした、お酒醒めたらもいちどお願いします」

酒なんだか照れなんだか解らない赤い顔しつつ、
バッグからチョコ取り出して俺にくれました

PIERRE MARCOLINIって何か凄そうなやつ
でも、ググりたい衝動をグッとこらえるんだ
贈り物を調べたりしちゃ失礼だもんね

 

 

翌朝、嫁さんを車で学校の近くまで送るとき言った

俺「えーと、ゆうべの約束なので言います」
嫁「はい、言われます」

助手席で大真面目に姿勢正してるのが可笑しくて
でも空気が台無しになるから笑いたいのをグッとこらえて、
愛してるって、今日も仕事頑張ってって、真顔で言ってやった

酔ったりテンパッたりすると何故か丁寧口調になる嫁さん
「はい、頑張って仕事してきます」
そう言って嬉そうに車降りた

見送った俺が一人で、こんなに喜ぶならアメリカの映画みたいに
もっとちょいちょい言うべき?とか
でも恥ずかしさが尋常じゃないなこれは、とか色々考えてたら
横断歩道渡りかけてた嫁さん、キョロキョロしながら戻ってきて、
”ウィンドウ下げて”のジェスチャー

俺「なに?忘れ物?」
嫁「はい、言い忘れた。私も愛してるって」

と言いつつ俺にキスして、顔も合わせず、
また横断歩道を小走りに駆けていきました
こんなの付き合ってる時だってされたこと無いよ、びっくりだよ

 

□ □ 5 □ □

 

妻に愛していると、近頃は伝えられていないと思い。伝えました。
いざ言うとなると上手く伝えられない可能性があると感じ、手紙を読むという形で決行

0時頃、二人でテレビを見ているときに「話したいことがある」と切り出しました
割と真剣な表情で声をかけたからか嫁は「どうしたの?」とテレビを消して次の言葉を待ちました。
そこで件の手紙を出して読みました。

「唐突ですが、伝えたいことがあります。今年で結婚して10年が経ちますね。
昔は愛してるだの、好きだの、よく言葉に出していたような気がしますが
最近あまりそういった言葉を口にしていないと感じたのでこうして手紙をしたためました。

私はあなた(実際の手紙には名前で書いてます)に出会えて本当に良かったと。
今、あなたとこうして一緒に過ごせている事が一番の幸せだと常々感じております。
あなたは、不細工で彼女も出来たことのないような私を人生の伴侶としてくれました。
今でも私の親に「本当にこの子でいいの?」と聞かれた時に
「○○さんだからこそ、結婚したいんです」と言ってくれたことを覚えております。

あなたは天使のような女性です。
私が会社を辞めて起業したいと相談をもちかけた時、周囲は反対していましたが
あなたは反対するどころか応援してくださいました。

従業員を雇う余裕が無かったときには事務兼秘書として私の事を支えてくれました。

取引先企業に騙されて大きな負債を負ったときもあなたは、ただ励ましてくれました。
「大丈夫。もしも会社が無くなっても私はいなくならないから」と言ってくれましたね。

弱気になっていた私は、あなたの為に頑張ろうともう一度奮起できました。
秘書、そして妻として色々な社長にあなたを紹介していた事が功を奏して
「あんな良い嫁さん、苦労させちゃいけないよ」と助けてくれた取引先の社長もおりました。

あなたがいたから、業績も安定して今こうして一緒に穏やかな生活ができている。
会社の社員に家庭、家族を優先しなさいと言うようになったのもあなたのお陰です。

私はあなたを好きです。愛しています。
これからもずっと愛し続けます。私の青い鳥としてこれからも傍にいてください。」

と読み上げました。嫁は軽く頬を染めながら私に近寄ると抱きついてきて
「こちらこそ、末永く宜しくお願いいたします。」

と返事を頂きました。

これからも妻が喜ぶことは何でもしていこうと思います。

 

□ □ 6 □ □

 

俺45歳、嫁さん44歳

学生時代も会社でも友達らしい友達がいない自分。
運動音痴・ニキビ面・顔面グロ注意・笑ってるのにニヤケと言われる・コミュ障
精々見た目で良かったのは着やせして、
身長が170越していたことぐらいだった。

反対に嫁は社交的でスポーツもできる・勉強もできる・
見た目もギャル系→綺麗なお姉さん系

大学でやってた部活で知り合って、俺が耐えられなくなって抜けて、
告白されて…からしばらくして結婚。
研究職なのに、その中でも1人な俺なのに、
何故嫁さんは俺を選んだんだろうね

そんな思いでこのスレをずっと見てたから、
勇気を振り絞ってさっき言ってみた。
「あんまり、言ったことないけど…愛してるよ。
こんな俺を選んでくれてありがとう。」(カミカミ)

いつもは抱きついてくるのに、
今日はなぜか寝室にこもってしまった…。
一体何が悪かったんだ…。

 

 

ごはん食べて来て、嫁さんは風呂入った。
以下寝室突撃からの会話

「どした?俺まずいこと言ったか?ごめん…」

「違う、違う、謝んないで」

「じゃあどうしたの。」

「今まで、私、あなたに無理やり[好き]って言わせてるような気がしてた。
前からずっと私から好きって言ってて、
あなたに押し付けてたように思ってた。

私、こんなんだから、いつ嫌われるかヒヤヒヤしてた。
結婚も私からプロポーズしたし。
ギャルだし、オタクだし、変態だし、毛深いし、
あなたが苦手だって言ってた美容に気を使いすぎる人だから。

あれがあったせいで、私欠陥品になったし、
せめて見た目ぐらい自慢になる妻になりたかった。
だからさっき、初めて愛してるって言ってくれて嬉しかった。
もう死ぬくらい嬉しかった。」

「お前な、俺が嫌いな奴と結婚するように見えるか?」

「見えない…」

「俺は、お前が俺に告白してくれた時から、お前には感謝しかない。
俺ぼっちでコミュ障なデブだし。」(噛み

「だからって、こんな俺って言わないで。」

こんな感じ。
ホントは「嫁:号泣&俺:噛み噛み」だったから、
とてもじゃないけどこんなにまとまった言葉出てなかったよ。

んでも、よく自分の欠点思いつくなーって妙に冷静な部分があった
俺全然気にしてなかったし
嫁、新婚の時に事故られて子供を望めない体になったのを相当こらえてたみたいだ…。

そのとき「大丈夫か…?」「だいじょーぶだいじょーぶ子供苦手だし!」
という会話で終わらせた自分を全力で殴りたい。

そこから落ち着いて、出来ていたご飯温めて食べたんだけどさ
そのとき初めて、俺を好きになった理由聞いた。
「声に惚れた。どんなイケメンがいようと、
あなた以上にいい声の人はいない。」だってさ…。

もげれないから自慢だけさせてください
ビッパーだった俺に初めていいギャルだと思わせた嫁さんは
俺の中で世界一かっこいい女です。

 

□ □ 7 □ □

 

昨日言ってみた
付き合って4年、結婚して6年の小梨
自分の誕生日だったんだがサッカーみたかったのでささやかだけど自宅で祝ってもらった
誕生日ということもあり夕食が結構豪華
料理手伝ってる時に何度も言おうとしたけど中々言えなくて
俺「あのさ…」
嫁「ん?どした?」
俺「いや…これってどう盛り付ける?」
嫁「これは~」
みたいなやり取りが何回もあった
で、結局夕食食べ終わってしまってサッカー始まるまでまったりと過ごしてた
このままじゃいかんと奮起し、そろそろキックオフだって時に言った!
嫁「そろそろ始まるね!日本勝つかな?」
俺「…あのさ」
嫁「?」
俺「今日は美味しい料理ありがとう」
嫁「○○の誕生日だからねー喜んでもらえてよかった」
俺「今日だけじゃなくていつも美味しい料理と○○さんの笑顔で元気になるよ」
嫁「はいはい。今日はどうしたの?改まって」
俺「付き合ってもう10年経つなぁ」
嫁「そうだねー。10歳の子供が成人式迎えるくらい経ったね」
俺「よくわからんwそれで区切りってわけじゃないけどさ言葉にしたくて」
嫁「うんうん」
俺「○○さんも仕事とか大変なのに家事とかいろいろありがとう。○○さんと過ごす何気ないこういう時間が好きなんだ」
嫁「…」
俺「…愛してる。これから子供のこととかでより大変になるかもしれないけど一緒に頑張っていこう」
そしたら嫁、にんまりして台所に行ってワイン持ってきた
そのワイン、結婚した時にいつか飲もうと買ったちょっと高めのやつだったんだが
俺「どうしたの?それもう飲んじゃうの?」
嫁「いいのいいの!○○が愛してるって言ってくれたお祝い!ワインなんかまた買えばいいじゃない」
ということで飲むことに
その後は二人でサッカーみて盛り上がってたんだが、嫁、酒弱いので前半でダウンして寝ちゃった
なので膝枕しつつワイン飲みつつサッカー見てたよ
愛してるって伝えるって難しかったけど、やっぱり伝えてよかった
今日も余韻が残ってるのかくっついたり二人とも笑顔が絶えないや
これから二人で散歩行ってくる
久しぶりに手を繋ごうと思う




 

□ □ 8 □ □

 

結婚して7年も経つと、
なんとなく嫁が鬱陶しくなってくるもんだよね。

これで子供でもいれば、
七五三や運動会、遠足ってイベントがあって
季節や時の移ろいも感じることができるのにね。

どっちが悪いわけでもなくて、子供ができない、だから・・・
結婚する前と同じように、お互い仕事をして、
違う時間に食事して布団に入る前に、一言、二言話して寝る。

いがみ合っているわけじゃなく、
お互いのペースに合わせようとしないので
家にいても、会話も続かない。
嫁は一緒にいて楽しいのか、
幸せなのかってぼんやり考えていたのよ。

仕事中に横断歩道を渡っていたら、
信号無視した車に撥ねられて
一週間くらい意識不明になっていた。
あっちこっち酷い事になってて、
口もうまく開かない状態だったんだ。

気が付くと、嫁が目を真っ赤にして泣いている。
病院に運ばれてから一週間ずっとそばにいたらしい。

嫁も部下を持つ身で、長い間仕事を放置できないので
もう大丈夫だから、仕事に戻っていいと言っても動かない。
あんたしか家族はいないのに、仕事している場合じゃない
結婚してすぐに、
相次いで嫁の両親を亡くしたのを思い出したよ。

体にすがっている嫁を見たら、愛おしくなって
泣いている嫁の頭を撫でながら、
「愛している」と言ったら
痛いのに抱きつかれて、よけい号泣されてた
抱き着かれた痛みで、俺まで泣いてしまったよ。

退院してからも、たまにケガしたところが痛むと
泣いていた嫁の姿を思い出して、
愛していると言えるようになった。
嫁も一緒に食事を取ろうとするし、よく笑うようになった。

今年の末には、俺も父親になるらしい。

 

□ □ 9 □ □

 

今日嫁の誕生日だったからパルプンテ唱えてみた。

予約していたレストランで食事。その時にプレゼントも渡す。

でも呪文はまだ。

食事の後、ドライブ。
緊張で口数が減っていく俺(結婚して20年、一度も言ってません)

嫁「何黙ってんの」

俺「別に」
やべぇ、心臓が飛び出しそうだ。

付き合ってたときによく行ってた夜景ポイントに到着。

嫁「懐かしいね、ここ」

俺「ああ、あぁぁ、そだな」
日本語がぎこちないぞ、俺。

嫁「どうしたの? 変だよ」

俺「あのな、○○←息子の名前 も就職して独立したろ」

嫁「そうだねぇ。大変だったけどあっという間だったね」しみじみ

俺「それでな、あのな、そのな・・・・」

嫁「おーい、大丈夫かぁ」
と言いながら俺の手を握る。

今しか無い

手を握り返して「今までありがとう これからまた二人だからよろしくな。愛してるぞ」

嫁「え、え、え、え、え、・・・・・」

しばし沈黙 やばい 地雷踏んだか? 暗くて顔見えないし。

嫁 泣き声で
「ありがとう 私も愛してる これからもよろしくです。」

ばかやろう 泣くんじゃない  俺も泣きそうだろうが

下向いてる嫁の顔をこっち向かせてキス。
もう止まりません。

後は想像どおり 場所を変えてがんばったよ俺。
久しぶりに興奮したぞw

普段は気が強くて絶対に俺には涙なんか見せない。
結婚申し込んだ時以来だ。俺もそれ以来パルプンテ唱えてないし。

惚れ直した。おばさん化しないで頑張ってるし。

「生きてきて最高に幸せ(はぁと」
とか言いやがった。

俺45
嫁43

言ってよかったよ パルプンテ

横で幸せそうに寝ている嫁を見てると、やっぱり言ってよかったと思ってる。

続け勇者よ。待ってるぞ

 

□ □ 10 □ □

 

嫁に今日愛してるって言った!

朝起きてすぐダイニングに行ってもう既に起きてる嫁に向かって
「愛してるからな!」っていきなり。
したら嫁は最初「?」みたいな顔してて
その後あわあわしだして俺も凄い恥ずかしかったんだけどなんとか言えますた。

そしたらさっき会社から帰ってきた時嫁が玄関で、
「あの、朝の事なんだけど、私も愛してるからね!」
って顔真っ赤にして言ってきた。
可愛かった・・・そして凄く嬉しかった。

やっぱ言葉にするって大事だな。

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