【意味怖《その弐拾》】『兵隊』など全5話

【意味怖《その弐拾》】『兵隊』など全5話 意味がわかると怖い話

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警察

近ごろの警察はなにやってるんだろうね。

血税で食わせてもらってるくせに、
ろくな働きしねぇんだからとんだ穀潰しだ。

先週、職場の近くで殺人事件があったんだよ。
若い女をアイスピックでめった刺し。

しかも普通のアイスピックじゃない、
業務用の三本歯のやつでだぜ?怖ぇだろ。

小さな町だから、どこいってもその話で持ちきりだよ。
マスコミもかなり大きく取り上げてる。

滅多にない大ニュースだから無理もないけど、
恐怖を煽るだけ煽って無責任なもんだ。

うちのばあちゃんなんか、可哀相なくらい怯えちゃって、
毎日何時間も仏壇の前で手を合わせてる。

なのに警察ときたら、まだ凶器すら判明できないだとよ。
まったく馬鹿にしてるとしか思えないね。

 

解説

凶器が判明していないのになぜ業務用のアイスピックだと知っているのか、、。

 

 

有名なたこ焼き屋

有名なたこ焼き屋があるというので行ってみることにした。
三浦半島にあるそのお店に行ってみると、小汚いし客もそんなに居ないようだ。
隠れた名店だと考えることにして、たこ焼きを1パック注文した。
しかし、食べてみると肝心の蛸が入ってない。
たこっぽいものはあるのだが食感が違う。俺はおやじに問い詰めた。
「おやじ!大きい蛸入りたこ焼きと銘打っといて
まったく蛸がはいってないじゃないか!どうしてくれるんだ!」
「お客様、それは大きな誤解です」

 

解説
「お客様、それは大きな誤解です」

「お客様、それは大きなゴカイです」
ゴカイとは釣りエサのミミズに似た虫のことである。

 

 

未来予知

もう昔の話だが、ガキの頃はいつも親友のAとお喋りしながら学校から帰っていた。

俺「なぁ来週テストだろ?明日一緒に勉強しようぜ」

A「わりぃ、明日はドラクエ1の発売日だから学校サボって買いに行くわw」

俺「お前毎日徹夜でゲームばっかやってて授業中も殆ど寝てるクセに、成績いいよな」

A「・・・俺、実は未来予知能力があってさ。テスト内容分かるからいい点取れるん
だ・・・」

俺「はぁ?wそんな能力あるんなら俺にくれよ、競馬当てまくって金稼ぐわー」

A「・・・バカ、冗談だよw」

俺「つまんねー」

次のテストで、Aは満点を取った。今思えばそれは当たり前の事だったのだ。

 

 

解説

発売当時は「ドラクエ1」っていうのはつまる所ドラクエの初代なので当時「1」なんて言われない。
彼が「1」と言い表したのは後々2も3も出る事が予知能力で解っていた為、本当に予知能力もってた。

 

 

ライオン

アフリカで私が写真撮影をしていた時の事。

望遠レンズで遠くを見ていたら大木(バオバブとかではない普通の樹木)に地元の人たちが10人位登って下を見ていた。

下を見るとライオンが呑気そうにいて、その近くに帽子が一つ落ちていた。

もう一回木の上を見ると、登っている人たちはみんな落ちているのと同じ帽子をかぶっているではないか。

「おやおや、帽子を落としたがライオンがいるので取りに行けないらしいw」

私は笑ってカメラから目を放し、別の撮影に向かった。

 

 

解説
帽子の持ち主は食べられてしまった。

 

 

兵隊

先日、俺が妹の部屋で大便していたら、旧・日本兵の格好をした見知らぬ男が入ってきた。

最初は泥棒かと驚いたんだけど、
無言のまま血走った眼でこちらを睨みつけてくる。

ちょっと薄気味悪くなって、「貴方は誰ですか、何をしているんですか?」って尋ねたら、
「バカヤロー!」って叫んでそのまま霞みたいに消えてしまった。

その後、帰宅した妹に事情を話したんだけど、泣き叫ぶばかりで話にならなかった。

両親も怒鳴ったり喚いたりするばかりで、その男の話は何も出来なかった。
もしかすると家族は俺の知らない秘密を抱えているんだろうか?

いま思い出しても背筋が凍る思いだ。

 

解説
男が脱糞してるのは首吊ってるから。
兵隊の幽霊に、命を粗末にするなと怒られた?

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