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『貴船神社』|洒落怖名作まとめ【田舎の怖い話】

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『貴船神社』|洒落怖名作まとめ【田舎の怖い話】 中編
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貴船神社

 

友人たちと、京都の山の方にある神社に行った。
わりと有名なところだから、ほかにも観光客はいっぱいいて明るい雰囲気の中、変わった女の子がいたんだ。
目が合ってからなんか付いてくるんだけど、話しかけられても声が遠くてよく聞こえないし、
何より、ぴょーんと一回ジャンプするとめちゃくちゃな跳躍で、
さらに、同行した友人たちはその女の子のことを見もしなかったから、
ああ人間じゃないのかって思って。
霊感とか無いはずなんだけど、不思議とその、明らかに人間じゃない女の子のことは怖くなかったんだよね。

神社まで、川がすぐそばを流れてる山道を歩くんだけど、
天気も良かったし、すごく景色が良いというか雰囲気が良い感じで、
「いいとろこだねー」って友人と話してたら、
「そうだろうそうだろう」って、女の子は嬉しそうにぴょーんと跳ねてた。

神社自体は、その昔は丑の刻まいりに来た人もいたとかで、
かけられた絵馬も、誰それが別れますようにとか、そういうどろどろした内容ばっかりで、
ちょっと怖い場所だなんて聞いてたわりに、清清しくてきれいだった。

□ □ □

神社におまいりした後、すぐそばの川で、大学生くらいの集団が足を水につけてばちゃばちゃ遊んでたわけ。
暑い日だったし、川もそのあたりはせいぜい足首くらいしかない浅い部分で、
楽しそうだから友人たちと便乗したんだけど、
靴も靴下も脱いで足をつけたら、あんなに暑かったのに、川の水はめちゃくちゃ冷たくて痛いくらいだった。

で、実は二年近く前から、左足の中指だけ皮膚病で爛れてて、いくつかの皮膚科に行っても全然治らなくって、
おかげでサンダルも履けずにずっと悩んでたんだけど、
それを見た女の子が、「治してあげる」って言ってきた。
「治してあげるから、もうしばらく川の中にいろ」って言われて、
まあ急いでなかったし、友人たちも川遊びが楽しいみたいだったから、
「神社のそばの川だと水がきれいだったりすんのかなー」って、呑気に川の中をぱしゃぱしゃ歩いてた。

□ □ □

観光に来てたから、その後も他の神社やら寺やらを巡る予定で、ひとしきり遊んだら山を下り始めたんだが、
女の子が途中までついてきて、「もう行くの」「また来るよね」って何度も言ってきた。
何か気に入られたんだろうか、と不思議に思いながらも、
友人が「いいところだったねー」って言うから、 「そうだねまた来たいね」って返したら、
女の子は「本当?本当だよね?」って何度も言ってた。

そしたら、本当にその日から、あんなに爛れてぐちゃぐちゃだった中指の皮膚が、きれいになったんだよね。
毎晩痒くて、かきむしってしまって布団に血がついてたのに、
ホテルのシーツはきれいなままで、少しも痒くなかった。
たった数日で、あとかたもなく治ってしまったから、
本当に川の水とか、あの女の子とかが治してくれたのかもしれない。

感謝してるんだけど、これってやっぱり、そう遠くないうちにまたあの山に行った方がいいんだろうか・・・
でも、そんな頻繁に京都旅行できるような財力はないし、
行ったとしてもけっこうな山の方だったから、その旅行に同行してくれる人が行きたがらないかもしれないし、
かといって一人で行くのもなあ・・・

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