【意味怖《その玖》】『電車』など全5話

【意味怖《その玖》】『電車』など全5話 意味がわかると怖い話

 

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ノック音

出張で泊まるホテルは同僚が出るぞーって散々脅していたところだ。
ビビりな俺はガクブルでその夜ベッドに入った。

案の定深夜にドアをノックする音がする。
ホテルの人かな? と思い声をかけたが返事がない。
もうドアを見るのも怖くて
ひたすらノックの音がする中夜が明けた。
ノックが止んだ後俺はすぐチェックアウトした。

出張から帰って同僚にノックの話をすると
「やっぱり出たか」とこんな話をしてくれた。
そのホテルは以前火事になり逃げ遅れた人がいたという。
その人は運悪く部屋の中に閉じこめられて、そのままなくなったそうだ。

ああよかった、ドアを開けていたら
今頃どうなっていたことか。

 

 

解説

閉じ込められて死んだということはノックは内側からしている

 

 

てるてる坊主

明日遠足なのに雨が止まないと息子が泣く。
そこで私はてるてる坊主を作り窓にぶら下げたが
もっと大きいのがいいと息子がせがむ。
次にサッカーボールにバスタオルを被せて作ったが
もっともっと大きいのと泣き喚く。
仕方なく毛布を被せて窓に吊るしてあげたら
満足したのかようやく泣き止んだ。

 

 

解説
もっともっと大きいのをとせがむから、息子を吊るした。
だから、息子は泣きやんだ。

 

 

息子

3日前の夜中の話。
飲みに行った帰り道、メチャメチヤ寒くてさ家の近所の自販機で温かい茶を買ってたの。
そしたら右にある交差点を子供が凄い勢いで駆け抜けた。

『糞寒いのに』

と思いながら茶飲んで歩くと女の人が近寄ってきて

『息子見ませんでした?』

と聞いてきた。

眠いし、寒いし面倒臭いから見てない事にして帰宅して寝たんだけど。

翌日驚いたね、俺が見た子供の母親が自宅で刺されて重体なんだって。
近所の煙草屋が言ってたわ。

新聞には載らなかったから詳しく解らないけど発見者が子供で警察まで走って行ったみたい。

俺助けてあげられたのかも

電車

私は仕事の時はいつも電車に乗っている。

今日も電車に乗っていると、突然目の前に女性が現れた。

ああ、またか。気が滅入ってしまう。

次の日、またその女性が目の前に現れた。

私は叫んだ。

 

 

解説
”いつも”電車に乗っているということは、電車の運転手。
その目の前に現れた女性は、電車への飛び込み自殺。
その次の日に、”また”その女性が現れるということは、幽霊として、また飛び込み自殺を繰り返した。

 

 

衝突事故

ある男と女が車の事故を起こした。
双方の車は完全に大破していたものの、
二人は無傷。
なんとか車から這い出ると、女は言った。
「男の人だったのね、なんてステキ!ねえ車を見て。
もう車はダメみたいだけど、
あたしたちは幸運にもケガはないみたい。
きっと神様があたしたちをめぐり合わせてくれたのよ。
今後も会って、二人で残りの人生を楽しみなさいって!
そういうことなのよ!」
男は喜び、
「そうだとも!まったくそのとおりだ!」
女は自分の車の助手席付近から何かを取り出しながら、
男にこう言った。

「ねえ、もうひとつ奇跡が起きてるの。
あたしの車はもうめちゃくちゃなんだけど、このワインは平気みたい。
これって、アレじゃない?神様がお祝いをしなさいってことなのよ!」
女はワインをその場で男に手渡すと、男はうなずき、
キャップを開けて半分飲み干し、女に返した。
女はワインを受け取るとすぐにキャップを閉めて男に再度渡した。
男「どうした?きみは飲まないのか?」
女「うん…。もうすぐ警察が来るから…。」

 

 

解説
男にはワインを飲ませ、自分は飲まなかった。=飲酒運転事故として、男は逮捕されることになる。

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