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【山にまつわる怖い話】『幽霊列車のアナウンス』など 全5話|洒落怖名作まとめ – 山編【44】

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【山にまつわる怖い話】『幽霊列車のアナウンス』など 全5話|【44】洒落怖名作 - 短編まとめ 山系
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山にまつわる怖い話【44】全5話

 

 

山がわらう

親父に聞いた話ですが・・・
当時の親父の趣味は渓流釣りで、
たまたま山中で知り合ったマタギを生業にしていたAさんに教えて頂いたそうです。
Aさんは当時、群馬県の利根川を7日~20日位かけて野宿をしながら鮎やマスなどを、
下流から上流へと釣りのぼり、民宿などへ卸していたそうです。
そんなAさんが何度か経験した怖いお話です。
いつものようにポイントを変える為に山中を歩いていると、
その人の表現”山がわらう”で、静かだった山中が急にザワザワと騒がしくなり、
四方八方から視線を感じる時があるそうです。
そして、そういう時は必ず決まった行動をしたようです。
釣った川魚を腐敗防止の為にさばきながらザックに入れていたそうですが、
さばきに使用するナイフをザックの口部分に刃が真上に向くように固定して、歩き続けたそうです。そうすると不思議と”わらい”が収まったのだそうです。

Aさんとは一度だけ会ったことがあります。
私が小学生の時、親父に初めて釣りに連れていってもらった時です。
Aさんの容姿は全く記憶にないのですが、
釣り上げたその場で焼いてくれた鮎の塩焼きの味だけはハッキリと覚えています。
とっても美味しい鮎でした。。。

 

山がわらうの経験

よく山がわらう、経験しています。
仕事でよく山に入るのですが今でもよく経験します。
私の場合は普段ナタを腰の後ろに吊るしているのですがそれが横に水平になるように付け替えます。
これは地元の元営林署勤めの老爺から聞いて実践してるおまじないみたいなものです。

木の後追いというのもあります。(林の後追いって言う人もいる)
確かに進んでいるんだけれど周囲の木々が変わらない。
木っていうのは、慣れてない人にはどれも変わらないように見えると思いますが、葉の付き方、幹の状態それぞれ全く違うんですね。
そんなことがあるから、山の中で正しい道を進んでいるのに道に迷ったと思われる方がいるのかもしれません。

気づいたら同じ木が同じ配置で周囲にあった、という感じなので。
しばらく歩くと何度も同じ風景が出てくる、に近いと思われます。
たぬきに化かされたというものとは違うような気がします。
(化かされたことは無いのですが)
初めはぞっとしたもんです。独特な雰囲気がありますよ。
どちらかというと下山する時に多いので後追いと言っているようです。
危害は特にありません。
たまに後追いとわらいがMIXして起こることがあるらしいのですが私は遭遇していません。
後追いに合った時、(これも伝承のおまじないですが)一度全ての道具を下に置けといわれています。
再び顔を挙げたとき後追いの木は消えているだろうというものです。

いろいろ聞いてみたのですが、後追いにも種類があるようです。

私が経験した
「気付いたら同じ木が同じ配置で周囲にあった」
というのは周囲の人によると、どちらかというと林の後追いのようです。
ところが人によってはそれが一本だけある、という人もいます。
同僚の人で、山頂近くの木にふともとまで追いかけられたという人もいました。
下山しながら後ろを振り返ると同じ距離を保って、その木がずーっと追いかけてくるんだそうです。
翌年、同じ場所を測量した際確かに見覚えのある木が山頂近くにあるのを確認したそうです。

木の話ばっかりになって申し訳ないのですが、私が以前北海道の原生林で研究していた時分に聞いた話です。

ある山のある場所では広葉樹の葉っぱの裏表が逆になっている場所があるそうです。
その場所の木の枝は全て尋常ではない角度で上を向いているそうです。

もうひとつ
ある山のある場所には繋ぎ木というものがあり、その木の枝が全て周囲の木に繋がっているそうです。
繋ぎ木の枝を掃って道を開いてはならない、もし掃ったら繋ぎ木に身を取られるという話です。

 

幽霊列車のアナウンス

これは自分の経験
小さい頃 石川県の田舎へ夜行列車(死語?)で帰省していた時
どこのトンネルかは覚えて無いけれど(岐阜のあたりだったかな?)
必ずそこを通過する前に理由も言わず 窓の日よけを下げてくれとアナウンスが入る区間があって 車内の誰もが疑いもせず閉めるんだよ

親に聞くと オバケがでるからだよ と言われ 最初の頃はそれだけでビビってトンネルを抜けて 親がイイよと言うまで目隠ししていたんだけど
何度めか(毎年通るので)に男の子だから怖くないぞ!と思いきって 日よけの外を見た事があった・・・

見たとたん・・・ 手・ 手・・ 手・・・ 無数の手 というか白い手形・・ ボヤァっと顔らしきものも・・・ もう言葉にならず 結局親にしがみつき目隠し・・・なんとも情けない話し

時は経ち 俺も厨房になった頃 たまたま田舎へ一人旅する機会がありどこのトンネルだっけかぁ と気にしながら向かったが そのアナウンスも無く 結局分からなかった
親に後で聞いても 昔は機関車だったんでトンネルに入る前は煙が入らないように窓を閉めたものだよって・・・
(つかさず俺は機関車世代じゃ無いんだけどって事で終わったけど・・)
あれは幻? でも兄は覚えてるって言うんで本当だと思うが同じ経験した方 いらっしゃいますか?

 

蛆虫の音

少し前の大型台風で荒れた山で、沢筋を詰める事数時間、沢が尽き、そこから先は尾根までの直登となった。
尾根までの距離は長く急斜面で、台風に流され、浮いた状態の木切れや石が、踏ん張りがきかずに滑る足を痛めた。
岩が消え、木が流され、地面さえその高さや形を変えてしまっている。
天候は良かったが、山は、お遊びで登るのに適しているなどと、決して言えない状態だった。

そんないつもと違う山が俺たちを、浅はかにも高揚させていた。
普通に考えれば、あるいは今なら絶対に奥まで踏み込まないが、それは今回の本題ではない。

沢から抜けてすぐ、臭いには気付いていた。
沢登りが好きだった俺たちは、登山やハイキングのコースから外れたあたりを歩くことが人より多かったが、時に出くわす、あの臭い。
山中で息絶え、土に返ろうとする大型生物が、自らの生きた証として周囲に染み付かせようとするかのように撒き散らす、あの臭い。

空の上の誰かさんが念入りに調合した青を流したような空、そこにあるだけで、充分に恵みと言えそうな太陽、丹念に葉を揺らしながら、斜面をゆったりと行く風、地面から、木々から、もしかすると岩から立ち昇る、程よい湿り気。
そうした気持ち良いはずの一切合財を、台無しにする死臭。

やがて分かった。

斜面の一角に、多くの鹿の屍骸。
30頭までは居ないだろうが、20頭以下という事はなさそうな、そんな多くの鹿が倒れ、足を突っ張り、腹を膨らませ、微動だにしない。
鳥や熊にでも食われたのか、腹が裂けている屍骸もある。
大嵐の中、何があったのか、ともかくこいつらは、ここに追い込まれた。
不思議なのは、木や岩に挟まれて動けないまま死んでいるのは3~4頭で、その他のはなぜここで死んだのか見当がつかない。

不自然に折れ曲がった背中、口から突き出された舌、すでに血膿でしかない眼球、こんな場所、状況でなければ、きっと欲しくなったはずの、見事な牡鹿の角。
流れ出た内蔵には、赤やピンクだけでなく、青っぽい色をしているのもある。
明るい空の下、奇妙に光る死の塊。
長く見ているようなものではないと分かっていながら足が止まり、息が止まり思考が止まった。
地獄絵図と言って良いだろう。

不意に肺から空気が押し出され、まともな意識が舞い戻った。
よく見ると、動いている。
白い元気いっぱいな奴らが、ざわざわと動いている。
目や口から溢れた奴が地面にこぼれ、避けた腹から押し出された奴が盛り上がり、波打つように動いている。
鹿の内容物が化学変化を起こし、この白い小さな生き物に変わるプロセスを想像した。
いや、もしかすると、鹿は元々こいつで満たされていたのかもしれない。
それほどの量に見えた。

そして、蛆虫の音というのを初めて聞いた。
一種独特の湿った重い音。
炊き立ての白米にしゃもじを突き入れ、かき回しているような音だがもっと活動的でエネルギーに満ちた音。

吐き気を感じたが、自分の口から大量の蛆虫が吐き出されるのを想像した。
喉を、口を、内側から逆流する蛆虫の感触までリアルに感じた。

その沢に行ったのは、それが最後だった。

 

檀家の方

親父の話し

うちは別に仏教徒というわけじゃないんだけど、
知り合いに、やたらと寺や神社の神主さんがいる。
親父が大学受験を控えた高校生だった頃、
いつもと違う環境で勉強しようと、
仲間3人と連れだって山の中にあるお寺に2泊3日で泊まりに行ったそうだ。

真夏だと言うのに、やはり標高が高いからか、気温は肌寒いぐらい。
食事が精進料理だったのが、育ち盛りだった親父たちには辛かったらしい。

寺に到着した、その夜。
本堂で勉強をしていた親父たちは、不思議な物音を聞いてしまう。
ヒタ、ヒタ、ヒタと、まるで石の上を裸足で歩くような音。
それが、さっきから、ずっと本堂の外から聞こえいる。
そういうものを一切信じてなかった親父は、
どうせ動物か何かだろうと勉強を続けていた。

ちなみに、後の2人はガクブルだったらしいけど。
しばらくすると、本堂と廊下を繋いでいる分厚く思い扉が
バンッ!と大きな音を立てて開いたかと思うと、
しばらくしてから、再び大きな音を立てて閉まったと言う。

その扉というのが、俺も一回見せてもらったんだけど、
そんな思いっきり開く事なんて出来るような代物じゃなかった。
建て付けが悪いのか、そう簡単に開く事もできないし、何よりもひどく重い。

3人はいたたまれなくなって、住職さんの部屋に飛び込んだ。
すると、住職さんは何度か頷いた後、
「檀家の方が先ほど挨拶に来られた。
本堂に立ち寄ったのだろう。別に怖がらなくても大丈夫」
親父たちは、その夜は一睡もできず朝を迎えて、早々に山を下ったらしい。

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