学校にまつわる怖い話【11】全10話
学校時代の恐怖体験、七不思議や不気味なうわさ、怪現象などを集めて読みやすくまとめました。
コンクリートの壁
高校の時の話を。
うちの学校の体育館に開かずの部屋があった。
とはいっても部室棟の近くにあったから近づけない程怖い訳ではなかった。
昼休みだったら怖くもないし行ってみよう、という話になり友達と4人で行く事になった。
外は明るいし、体育館だから人の声もして全然怖くなかった。
それにうちの学校は鍵の管理にうるさいから開いてないとも思ってた。
だけど、実際は開いた。
まさかの展開に恐る恐るドアを開けると、見えたのは、
コンクリートの壁。なんていうか部屋自体が埋め立てられていた。
それが妙に気味が悪かったのを良く覚えている。
その後に聞いたところによると後輩も開けてみようとしたけれど鍵がかかっていたそうだ。
結局今でもなぜ扉が開いたのかも、部屋が埋め立てられていたのかも分からない。
母校に行く事があったら確かめてみようと思ってます。
子供の顔が映る
小学校の2階トイレの鏡に子供の顔が映るので
目撃した3年生の児童たちが、先生や親にお願いをしてその鏡を撤去してもらった。
何故か全校舎トイレの鏡が無くなったけど。
子供の小学校で2年前にあった話。
古いシャワー棟
うちの学校はプールに併設して古いコンクリートのシャワー棟があった。
入り口はひとつで、中に入ると左右に男女別の扉があって、その奥は脱衣所みたいなロッカー室、
さらにもうひとつ奥がシャワー室(敷居がなくてノズルだけがずらっと並んでいる)という構造。
男女のロッカー室・シャワー室はちょうど左右対称になっていて、天井のところの20センチぐらいだけ男女で吹き抜けになっていた。
その男子シャワー室の中に、夜一番最後まで残っていた水泳部の奴らが深夜まで閉じ込められた。
そいつら曰く、いつの間にかシャワー室と脱衣所の間の引き戸が開かなくなっていたらしい。
部活動終了の報告は先に帰った部長がやっていたため、しばらく後に当直に電源が落とされて真っ暗になった。
運悪くみんなタオル一枚持ち込んでいなかったので濡れた体を拭くことも出来ず、
シャワーの温水はやがてタンクの備蓄を使い切って水に変わり、晩秋の夜を震えながら過ごしたとか。
で、真っ暗になってから数時間後、10時~12時ごろのいつかに突然女子シャワー室のほうからガラガラと引き戸を開ける音がした。
そしてペチペチとタイルの床を人が歩く気配。当然、閉じ込められた男子たちは大声で助けを求めたわけだが、
どういうわけかその足音の人物はそれに全く反応することなく蛇口をひねってシャワーの水を出し始め、
真っ暗闇の中で3分ほどシャワーをばしゃばしゃと浴び続けたんだとか。
424: 本当にあった怖い名無し 2010/05/18(火) 21:48:14 ID:5QZ2PLdk0
さすがに不気味になった3人がそこにいるのは誰だと素性を聞いても無視し続けて、最後はキュッと水を止めて、
入ってきたときと同じように水音を立てながら引き戸を開け閉めして、その場からいなくなった。
それでも、続くロッカー室の扉や、建物自体の扉を開け閉めする音はいつまで経っても聞こえなかった。
結局そいつらは深夜の2時ごろに家族の通報から始まっていた捜索で助けられたんだが、
女子シャワー室の一件から救出までの間に2回もしくは3回、
引き戸を隔てた自分たち(男子)のロッカー室からロッカーの扉を閉めるような金属音が聞こえたという。
引き戸は救出時にはちょっと引っかかっただけで特に問題なく開いたらしい。立て付けが悪かったのでは、とのこと。
しかし出入り口の扉はというと建物、男子ロッカー、女子ロッカーのすべてが閉じて鍵がかけられており、
扉の音を立てずに出入りすることはちょっとありえない状態だった。
そして、その鍵束は男子ロッカー室内のベンチの上と、職員室の2箇所にしかなかった。
この話が出てからというものシャワー棟は気味悪がられるようになり、
それまで唯一女子シャワーを使っていた女子バスケ部はシャワーを浴びずに帰るようになった。
しばらく後になって別の場所にシャワー付きの部活棟が出来上がり、古いシャワー棟は取り壊され始めた。
今後「メディアセンター」という建物が出来るということで、俺たちの卒業時には更地になっていたが、
それから10年近く経った今も、何故かそこには何も建っていない。
>>
夜はお互いの輪郭がかろうじてわかるだけというほどに暗くて、女子側の一件以来
自分以外の「気配」が本当に残りの2人なのか不安になり、3人で無理矢理雑談を続けたらしい。
たまに一人がしばらく相槌を打つのを忘れていると、それだけで残りの2人が泣きそうになったほどだとか、
男子ロッカーの物音の時には、(それまでとは逆に)どうか引き戸が動かないままでいてくれますようにと思ったとか。
手の置物
1F図画工作室に飾ってある作品で、
わたしの入学当初からある茶色い粘土で作られた手の置物が不気味で
その教室に入るたびに興味をひかれていた。
4年生になってある日の昼休み、
3F資料室の前を通りがかったら扉が少し開いていた。
そのまま素通りして10分後に戻ってきたら同じ状態で開いたままなのに気付き、
興味がわいたので隙間からこっそり中を覗いてみた。
そしたら薄暗い室内の奥の棚に、
図画工作室に置かれているはずの手の置物があった。
4年間この学校にいて、あの置物が動かされたのを見た事がなかったので
なぜこんな所にと得体の知れない恐怖にかられ、慌ててその場を離れた。
その日の下校時に外の窓から図画工作室を確認してみると
その手はいつも通りそこにあった。
資料室に戻ってみるともう扉は閉まっていた。
それから約一年後、社会の授業で使った資料を戻すため
資料室に入る機会があったけど手の置物はそこになかった。
あの隙間から見た手はなんだったんだろうか。
何か曰くありの物だったわけではなく、ただ子供心に怖かったってだけの話です…
立ち入りできない部屋
俺の学校での話。
昔、屋上から人が飛び降りたらしい。
だが本当は屋上からではなく4階の勉強用具などがある部屋からだ、
と長年この学校にいる先生から聞いたことがある。
その証拠にその部屋は常に鍵がかけられ、生徒や新任の先生などは立ち入りができないという。
その部屋を何度かドアの上の窓から覗いたことがある。
※一回目 その部屋には千羽鶴があった。花も近くに飾られていた。
※二回目 誰かがいた。しゃがみこんで泣いているっぽかった。
友達に話して中を見てもらうと「誰もいないけど」と言われた。
廊下には人が多かったのだが、そこから人が出てくるのを誰も見ていない
あと、たまに教室のドアが勝手に開く
放送室
小学六年の時にあった話
お昼の放送を流す時は必ず決まったBGMを流してから放送を始める、というような流れだったんだけど、
その日は「ザザー・・ザザー・・・」というノイズと共に何人かが楽しそうに「フフ・・・ハハハハ・・・」って話している声が聞こえたんだ。
俺はその当時放送委員会の委員長をやっていて、この声の正体は委員が全校放送されているのに気付かず雑談してるもんだと思い、とっちめてやろうと思って放送室に向かったわけ。
んで放送室についたら放送室の前で当番の委員が全員ガタガタ震えながらうずくまっていたから、嫌な予感がしながらも「どうしたの??」と聞くと「入った瞬間赤いジャージを着た知らない女の子がニヤニヤしながらこっちを見てた」と。
ゾクっとしながらもふと上のほうを見上げると放送室のドアの上によくある「放送中」っていうランプがついたり消えたりをものすごいスピードでババババっと繰り返していた。
その瞬間女の子の委員が「ギャー!!」と悲鳴を上げ、野次馬も集まったりもうその場はパニック状態。
どうやってその現象が収まったのかまではおぼえてないんだが、しばらく夢に出てくるくらい怖かったのを覚えてる。
この現象以来、これから絶対放送委員になるのは止めようと決めた。
赤いコートとハイヒールの女
友達が小学校の卒業式の練習してるときに
体育館の下の小さな鉄格子がついた窓から赤いコートをきてハイヒールをはいた女の足元が見えたらしく、ぐるぐる体育館の周りを回っていたらしい。
夜の校舎
10年くらい前に本当に体験。
私はC県の県立F橋高校に通っていたんだけど、春の連休に弓道部で学校合宿したときの話です。
仲のいい友達と肝だめしをしようって話になって夜の校舎を歩いていたら音楽室からピアノの音が・・・
そりゃビビりますよ、ヘタレますよ。
深夜に音楽室からピアノなんてベタすぎ、なんてその場にいないから言えるんです。
でも本当に怖いのはこれからでした。
固まる私達の前にガリガリに痩せて血にまみれた子供が両手を広げながら走りよって来たんです!
恥ずかしながら腰を抜かした私の前で子供の霊は「グギョー!」とか「ピギュー!」とか叫びながらドン!ドン!と跳ねました。
もうチビりました。マジに。
でもね、本当に怖かったのは友達が二人とも私を置いて逃げ出したことでした・・・
あの中学には何かある
自分の通ってた学校じゃなくて高校の友人の通ってた隣町の中学校の話
その中学校は川の土手のすぐ隣に作られた学校で、その辺りは昔から災害や水害で亡くなった人の遺体がよく流れ着くところだった
あまりいい土地ではないけど、「土地が安いから」と言うことでその場所に中学校を作ったのだが、心霊現象らしきものが頻発していたらしい
自分が聞いた話は
・夜中に廊下を走り回る子供の足音を夏休みに泊り込みで合宿をしていた野球部の生徒全員が確認
慌てて職員室にいる顧問に知らせに行ったら「よくあることだ。先生も何回も聞いた」と軽くあしらわれた
・玄関にある大きな鏡に女の霊が映る
・下駄箱の裏、廊下に飾ってある絵画の裏、ロッカーの裏など至る所にお札が貼ってある(友人自身も見たらしい)
あまりにも心霊現象が頻発するので近所の神社の神主を呼んでお払いしてもらったときに貼られたものらしいが真偽は不明
・夕方、音楽室から校庭を見下ろす生首を部活中の複数の生徒が目撃
・塾の帰りに中学校の裏の道を通った生徒が屋上に佇む白い影を目撃
・当直の先生が夜中に学校内を走り回る何かの足音を聞いたので確認したが何もいなかった
普段は「幽霊なんか何かの見間違えか集団ヒステリーだ」と言ってる友人が「あの中学には何かある」と言ってて余計怖かった
ジョージアの謎
先に言っとくけど怖い話じゃない。
うちの高校は校内の裏手に小川っぽく水が引いてあるんだが、
そのある特定の位置のレンガの上にいつも仏花1本とジョージアが置かれていた。
さてはそこで誰か死んだりしたのかと思いきや、
その花とジョージアを毎週木曜日の朝に置いているのは野球部で、
その費用は野球部のOB会から寄付されており、
そのOBたち自身も事情はよくわからないらしく、
ただ昔からの伝統で置いているようだった。
俺は校内新聞部だったので、みんなで
わが校最大のミステリー「ジョージアの謎」についてOBを当たって調べたんだが、
40代50代の古参OBが知らない一方で1980年代半ばにはもう習慣があったらしい。
ただ、その頃は仏花を添える習慣はなく、木曜日だけではなく毎日で、
飲み物はレンガの上ではなく水中に沈めており、品目もジョージアではなくポカリスエットであり、
そして1本ではなく野球部の人数分が用意されていたという。
……そう、どうやら最初は「美味しく飲めるように清流で冷やしておく」ってだけだったようなのだ。
それが途中、小川が汚くなって来たために人気が無くなって需要が数本だけになり、
飲みたい人だけが自前で買ってきて冷やし、いつかのタイミングで勝手に飲むようになった。
結果、縁の薄い一般部員からは「あの缶は誰かに捧げている物」という誤解が加わってしまった。
そして1994年度、おそらく最後まで飲んでいたであろう人物が卒業したことにより缶が設置されなくなったわけだが、
それに気付いた新部長が危機感を抱いて部費から缶代を落として設置するようにした。
いつしか、缶の横には仏花が追加され、OB負担や木曜設置といった慣習もできあがり、
あのミステリアスな「ジョージアの謎」が完成されたのだった。
ちなみに、発端の94年度部長によれば
「それまでいつも缶コーヒーが置かれていたのでその通りにした」ということで、
「ポカリの謎」ではなく「ジョージアの謎」になった原因は93年度卒業生の嗜好だったようだ。
こうして「献花」という誤解が晴れたこの習慣だが、
その結果途絶えることになってしまったかというとそうではなく、
野球部の長い歴史に対する敬意とユーモア、そして願掛け的な意味が加わり、
花の種類をもう少し楽しげなものに変えてその後も続いている。
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