墓場まで持っていく話 短編10話【6】まとめ

墓場まで持っていく話 短編10話【6】まとめ

 

 

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墓場まで持っていく話 短編10話【6】

 

1

来週 入籍するのに浮気している。
「今度会ったら不倫だね~」なんつって相手とニガワライしてたが
それでも会わずにはいられない。浮気か本気かもわからなくなってきた。
でも結婚する相手とも別れられない。とても大事な人だとわかっている。
一生を共に過ごすにはこの人しかいないと思っている。
私は最低だと思う。自分のバカさにたえられない。逃げたい。
誰かに言わずにはいられなかった。

 

2

自動車教習所に通ってた頃、一緒に通ってたあまり親しくない友人Aの原付を
教習所の二輪置き場で倒してしまった。ミラー、指示器は割れてるし
ハンドルは曲がっちゃったし…。

で、すぐ教室へあがって友人Aに謝りに行ったら、Aの周りには
僕の友人やらが帰り際って事もあり群がってて、謝るタイミングが
図れなかった。

二輪置き場に戻るとAはびっくり、周りの友人も「なんてひどい!」と
大騒ぎ、ますます自白できる状況から遠のいた。

翌日学校に行ってもその話題で持ちきり。結局謝ってない。
一生懸命バイトして買ったバイク、ごめんよ。

 

3

友人Aの嫁が産んだ子供は、Aの子じゃない。(嫁自信から聞いた)
子煩悩で、「目元は俺に似てるよな~」
なんて嬉しそうにしてるAを見てると、言えない。
Aの子供の為にも、墓場まで持って行こうと思うが、
教える方が友情か?

 

4

免許取りたての頃に路駐してあった見知らぬ車にコスって、そのまま当て逃げしてしまった。
逃げてから、夜も眠れないくらい本当に後悔してたんだけど
3日くらい後で全然別の場所に停めてた自分の車が今度は当て逃げされてた。
直すのにかなり出費だったけど、「因果応報ってこのことだな」なんて思って
罪を償ったような気になってだいぶ心が軽くなってたんだが、そんな訳ないんだよね。
自分の車に当てた人と、自分が当てた人は(ほぼ間違いなく)別人だ。
車に乗る仕事に就いた事もあって、近頃しょっちゅう思い出して胸が痛くなる。
あの時の見知らぬ車の人、本当にごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…。

 

5

墓場まで持っていくかわからない
…ってゆうか多分他の兄弟にもいつかはばれるだろうけど、
最近知ってしまった母の秘密。

母は私が18年間祖父(母の父)だと思ってた人とは血がつながってないということ。
母が幼稚園のころ本当の父親はガンで亡くなったそう。
そして小2のとき、祖母は自分が営んでいたラーメン屋に
客として来ていた男性と恋に落ち再婚。
それが私の祖父。
聞いたときはすごくびっくりして、
私と祖父が血がつながってないことに悲しく思えたが、
それでも私が祖父が大好きだと思う気持ちには変わりがないから。
母も妹(再婚したあとに生まれた)と自分(母)を
祖父は分け隔てなく接してくれていたといっていたし。

この話は3人兄弟の中で今のところ私しか知らないと思うが
兄は数年前まで母方の祖父母の家に下宿していたので
もしかしたら知っているかも。

 

6

長年つきあった彼氏には内緒で浮気を繰り返していたこと
しかも浮気相手には自分はフリーだと偽り、本気にさせたこと(結婚とか)
結局彼と結婚したがその浮気相手のうちの一人とまだ続いていること
その浮気彼が私を略奪し結婚しようとしてること
だけど私は離婚するきなどさらさらないこと
でも彼を『いつかわかれるから』と自己都合で繋ぎとめてること。
そして私がまた出会いサイトで新しい男を探していること。
何人かとすでに会い、全て未婚と嘘をついてること

 

7

結婚したけど本当は旦那の弟のことがスゴイ好き。
1回寝た。やっぱり好き。
どうしても好き。諦めきれん。
でも旦那と別れて弟と結婚することはできないだろうから旦那とは別れないよ。

さいてーでごめん

 

8

当事者たちは忘れてるだろうけど、私が覚えてるから書いてみる。

もう20年近く前の話。私はまだ消防の頃のこと。
当時はビールといえばビンの時代で、ケース単位で買っていたと思う。
ある日、親父がいつものように晩酌用にビンビールを開けて一口飲む。
が、「・・・なんじゃこりゃ!?」と叫んで吐き出した。
普通のビールに見えたが、オカンも驚いて臭いを嗅いで、やっぱり騒ぎ始めた。
ビンの製造年月日を見てみると、なんと5年も前のもの!
慌ててケースの中身を確認するが、他は最近のもので、この1本だけがおかしい。
この時のビールは、いつもの酒屋じゃなくて、どうしてか街のデパートを
経由して買っていたものだった。(その辺の事情は消防ゆえわからない)
個人経営の酒屋なら、たまたま古いのが紛れ込んだってこともあるかもしれんが、
天下のデパートがこの失態、どう責任取るんじゃー!ってオカンが激キレ。
デパートにクレームの電話を速攻入れると、おそらく現場の担当者と、
その上司らしき二人の男性が、お詫びの品を持ってうちまでやって来た。

とにかくキレ続けるオカンを前に、二人はひたすら恐縮しまくっていた。
二人は「どうして紛れ込んでしまったのかわからない」「あり得ない」と
言い訳にもならないような言葉を言い続けていたように記憶している。
散々怒鳴られた揚句、お詫びとして、新しいビールを1ケース置いて行った。
そんな嵐が過ぎた3日後、真相は意外な形で現れた。
うちのジイさん、とにかく物を捨てられない人なのだが、随分と昔に親戚から
もらったビールを1本、黙って冷蔵庫に入れておいたらしい。
未開封、だから腐らない、ゆえにいつまでも飲める、と思った様子。
それを知らずに親父がいつものように取り出して、飲んでしまったのだ。
・・・今さら、うちのジイさんが犯人です、とはオカンは言えなかった・・・。
「誰にも言っちゃダメよ」と口止めされたが、幼心にひどく罪悪感を覚えた。
あの時の男性二人、マジスマソ。減給になったりしてないことを祈るばかり。

 

9

大学時代~社会人2年目くらいまで私がやってしまっていた電車内の悪事。

1.座って寝ていたが、ヨダレをたらしていた。(しかも正面向いたまま)
2.しかも6年間で2-3回は確実にやった。。
3.満員電車で電車が揺れた拍子に前に立っていたリーマンのスーツに
口紅がベッチョリついてしまった。妻子いたら、マジごめん…
4.同じく満員電車で、ドア前に立っていた時、眠くて頭ガックンガックン
していたらドアガラスとデープキッスしちまった。。
ガラスには口紅とヨダレが。

そのとき電車に乗り合わせて私の恥部を見てしまった人たちにはバレバレか…
でも知ってる人たちには絶対知られたくない!!!

 

10

大学生の頃の話だ。
当時自分の家から車で約5時間の所に好きな人が引っ越してしまった。
学校がない日に行く事にしたんだけど、もちろん男の家に泊まりに行く、
なんて親に言える訳がない。
どうしても行きたかったため、学校の行事で遠出するということにでっちげ、
親を納得させる為にその行事のパンフレットを作った。
念入りに宿泊地や博物館、スケジュール、料金プランなどをネットで調べ上げ、
それはもう親が疑う余地がない程に完璧な学校行事案内のパンフレットに仕上がり、
親の許可も簡単に降りた。

学校まで車で集合して、その後バスに乗るという設定にして、
車を家から持ち出す事にも成功。
遠い道のりを友達について来てもらい助手席に乗せて好きな人の家まで行った。
楽しい時間を過ごし、友達を乗せまた長時間運転して帰ろうとしていた時、事件は起きた。

高速を運転しだして1時間程経った頃、
ハンドルを誤り前の車にぶつかりそうになり急ブレーキを踏んだ時、
車は後ろに回転してしまい流れとは逆の方向に走り出し、
周りの車がハイスピードを出す中グネグネと左右前後に曲がりながら
高速の車線を横断していた。
その瞬間私は「ああ、死ぬんだな…..。」と思った。
その間、3台ものバンにぶつかった。
しかし、気付いたら高速車線の端で私の車は止まっていた。
奇跡的に無傷で助かったのだった。もちろん、助手席の友達も無事だった。
私の車と衝突した3台の車の中には合計で10人以上の人々が居たにも
関わらず皆無傷だった。
車も前方の部分が少しヘコんだだけで充分走れたので、
そのまま家路について親に事故にあったことを伝えた。
しかし、私は学校行事がでっちあげだった事は言わなかった。
バスで行くはずだったのに、車で行ったのは
「先生が車で行きたい人は自己責任で行ってもいい、という事になっていたので、
現地で何かと便利だろうと思って自分で運転した。」 と、告げた。
厳しく怒られると思っていたが、意外な事に親は
「おまえはバカな事をしたけど、生きているだけでも、本当によかった。」と、言ってくれた。

いまだに親はこの遠出を学校行事ではなかったとは疑いもしない。
「誰も乗せてなくて良かったなぁ。」と言って、助手席に友達を乗せていたことも知らない。
非常に申し訳なくて、心が痛むけど、絶対今後もこの話の真実は告げられない。
親は真実を知ったら、すごく悲しむだろう。
本当にごめんなさい、お父さん、お母さん。
そして、事故に巻き込んでしまった人々もごめんなさい。
誰も死ななくて本当に、本当によかった。

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墓場まで持っていく話
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