短編『百年の恋も冷めた瞬間 – 発言・態度編【2】』全5話

短編『百年の恋も冷めた瞬間 - 発言・態度編【2】』全5話

 

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百年の恋も冷めた瞬間 – 発言・態度

 

言いふらす人

他の人が言っていた事を、さも自分の意見のように言いふらす人がいた。
でも本人は矛盾に気づいておらず、私が指摘すると
でも世の中絶対こうなんだって!!と熱く語りだして始末に困る人だった。

例えば
・ス○キの車なんて最低、特にワ○ンRなんて乗ってる奴は馬鹿だ→車どころか免許さえ持ってないのに。
・公務員なんて全員俺らの税金で楽してる→そもそも税金払ってない。(学生)
・結婚式なんて下品な自己満足だ→実は今まで一度も結婚式に出たこともない、見たこともない。
・食事マナーは大切だ→そういう本人はクチャラー。
・会話時に人を指差す癖を人に指摘され、本人は直したつもりらしいのだが、
指した指先を自分に向かって曲げ、関節を人に向けるようにして普通に人を指している。

中二病なのか馬鹿なのか分からないけど、20代半ばにしてこれは無いと思った。

 

 

エリート校

高校のときいた彼氏はエリート校通いだった
馬鹿は嫌いだの、どこ高はクズの集まりだの・・・
自分の友達でさえ、自分より下の高校通ってたらばかにしだす。
私もそんなにいい高校に行っていたわけじゃなかったから
そうやって馬鹿にされてクズ呼ばわりされるのに相当腹が立った。
嫌って伝えても全然直らない。
彼からそういう言葉が発せられるたびに気持ちはフェードアウト・・・。

馬鹿な私に自分から告って付き合って、あいつはいったい何がしたかったんだろ

 

 

死んだ人間の歌

そんなんで何故と言われるかもしれない冷め話。
私のずっとずっと好きなアーティストは既に亡くなっているのだが、
そのアーティストの曲を聴いてたら
「死んだ人間の歌聴いたり、写真飾ったりしてんの気持ち悪い」
って言われた時一気に冷めた。
じゃあお前一生モーツァルトもベートーベンも聴くなよ。

 

 

不安

資格試験を受ける事になって、方向音痴甚だしいので、試験前に一度会場を見に行こうと思った。
「そんな事しなくても大丈夫だよ、バカじゃないんだからさ、平気だっての」
ぐぐって経路も時間も分かっても、方向音痴を自覚しているし、安心して会場に行きたい
「大丈夫だよ~、俺がいないとどこにも行けない訳?連れて行ってってアピール?」
どっちでもない、私の試験なんだから私はそれに合格するために努力する事の一環だと言っても
へらへら笑って
「俺、ついてけないよ~試験困ったねえ、お前といると心配が増えるなあ」
昨日試験終わってから、メールしておいた。
『心配ありがとう、ちゃんと着いた。別れる事にしたからもう心配しなくていいよ』
「お前には俺が必要だ」って雰囲気のメールが来てる、
不安をあおってばっかりの彼氏より、検索と、自分の足の方がいいって思った時
冷めると言うよりすっきりしちゃったからもう無理だ。

 

 

前向きな気持

最近付き合い始めた彼は尿酸値が高いらしく、しばらく病院に行ってないとの事。
私はナースをしているのでどうしても気になる。
健康でいてほしい、と伝えたら渋々受診して薬を貰ってきた。
でもその後に彼が言った言葉。
「ほら、何でも前向きに考えないとね。心配ばかりしてても始まらないでしょ?」
おいおい、前向きな気持ちだけで尿酸値が下がるのか?
「時々すごく痛くなるんだよ~」って言ってたのはどこのどいつだ?

バカっぽい発言になんか冷めた。

 

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百年の恋も冷めた瞬間
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