震災の時にあったずうずうしい話 短編5話【3】まとめ

震災の時にあったずうずうしい話 短編5話【3】まとめ - 恥しらずに遭遇した体験談

 

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震災の時にあったずうずうしい話 短編5話【3】

 

 

避難所で悠々と飯食ってるおっさん

避難所で隣にいたおっさんの神経が分からなかった。

2日目に食料の支給があったんだけど、
おっさんは悠々と飯を食っていた。
が、しばらくしておっさんの奥さんが大荷物持って避難所に帰ってきた。
奥さんは「なぜ子供の分くらいでも食事を貰ってこなかった!」と怒ったが
(事情を話せば人数分貰えた)
おっさんは「んー…や、並んでたし…」とかゴニョゴニョ言うばかり。

どうも奥さんの言う事を聞くと
おっさんが頼りにならなさすぎたため、
3歳位の子を連れて家に必要な物を取りに行ってたらしい。
見かねてまだ手をつけていなかった私のご飯を「お子さんに」と渡すと
奥さんは涙目でお礼を言ってきた。
おっさんはニヤニヤして顎で会釈。

そして「今水の配給をしてますよ」と教えたら、
奥さんは「子供に食べさせてて。私行ってくるから」と走って出て行った。
で、おっさんは小さな一口を子供の口に運び、
その後ご飯四分の一位をガッと取り、自分の口へ。
唖然として見ていたら、また小さな一口を子供へ、四分の一を自分へ。
結局子供の口に入ったのは3~4口。
9割がたおっさんの腹に収まってしまった。

我に返った周りの人たちがおっさんを怒鳴りつけたが
おっさんは俯いたまま何も言わない。
そこに水二本貰ってきた奥さんが帰ってきて、
周りの怒り混じりの事情説明を聞き、
無言で両手に500のペットボトル持ってガンガンおっさん殴りだした。
おっさんの言い分は「大人には少ないが子供には多い量だったから」。

結局奥さんは周りの人にお礼を言った後、
荷物持って遠くの場所に座ってしまった。
(子供は周りの人がお菓子くれたんでお腹いっぱいになったっぽい)
その後、何度かおっさんは奥さん達の所に行っては追い払われる、を繰り返してた。

次の日には老夫婦がおっさんを迎えに来て、
奥さんの悪口言いながら妻子置いて帰っちゃったよ。
昔は奥さんが「結婚しよう」と思える位いいところもあった人なんだろうけどなぁ。

 

震災で兄弟をなくした1年後に海に誘われた

震災で兄弟を亡くした。
一年経ったか経たないかで海に行こうと誘われたが断った。
返ってきた言葉が   まだ悲しいの?   だった。
もう無理。

身近な人を亡くしたときって正常な時だったら絶対話さない相手でも
すがりたくて聞いて欲しいことあるよね。
そして思いもかけない言葉と対応をされて傷ついちゃったり。
ちなみに海に行きたい理由は わかめ を買いに行きたかったらしいW
私が半笑いするしかないわW

 

 

バイト先のクレーマーが、震災で崩れた壁の下敷きに

バイト先によく来るクレーマーがいた。
「お客様は神様でしょ!」が口癖で、喚き散らして値引きかタダにさせる常習犯。
土下座ブームとかいうのが来るずっと前に土下座させられたこともある。
そしてその日もその客が来ていて憂鬱になっていた時、地震が起きた。
店はグチャグチャ、というか半壊状態。
客も従業員も揺れが落ち着くと一人が動いたのが合図みたいに一斉に外へ飛び出し
もちろん俺も避難しようとした。
で、何が声が聞こえてふと見るとクレーマーの腰から下辺りに崩れた壁が乗ってて
動けなくなってた。

「ちょっと、助けなさいよ!」とかなんとか喚き始めた。
それを見て俺は信じられないくらい落ち着いた。
「いつも迷惑かけて見下してる相手に助けてもらえると思ってんの?」
クレーマーは驚いたような顔をしてそれから明らかに焦り始めて
私はこの店の為を思って、とか別にアンタが憎いわけじゃとか言ってたけど
最後にいつものセリフ「お客様は神様でしょ!」と怒鳴った。
「神様なら自分でなんとかすればぁ?」
と嫌味っぽく言った後、わざとらしい大きな声で
「さあ、大事なお客様は全員逃げたから俺も逃げよう!」
と言って外に出た。
後ろで何か喚いてたけど知らん。
この後どうなったのかも知らん。
復讐したと言うより「何もしなかった」ってだけかも。

 

地震保険の保険会社の対応が酷過ぎた

俺の実家震災の津波で流されて両親亡くなったんだ。
遺体は直ぐに見つけることが出来てまだましな方だったんだけど結構精神的に参ってたんだ。
でも俺一人だけ残されて事後処理とかしなきゃって頑張ってた。

両親は流された実家に地震保険掛けてたのが判ったのは震災から1カ月後の事だった。
俺は保険会社に電話して受けとるためにはどうすれば良いのか聞いたところ
バカ「名義変更してくれ」
と言われた。
相続なのに名義変更?と思ったのでそのまま聞いたらその方が手続きが簡単だからとのこと。
何を言ってるのか全然わからなかったが取り敢えず名変書類送ってもらった。
俺には姉がいて姉は嫁いで車で5時間、新幹線でも2時間って所に住んでる。
親は元々東京に本籍があって戸籍謄本を挙げないといけなかったのもあり取りに行くついでに同意書を書いてもらいに行った。
結構大変な思いをしながらどうにか書類揃えて送り返した。

暫く後、保険屋から書類が届いた。
書類にはこうかいてあった
「相続手続きに関する書類在中」
もう意味不明。
しかも中身確認したら名変書類と被ってる物まである。
直ぐに保険屋に電話したら事務らしきババァが出た
俺「相続手続き書類が送られてきたんですけどその前に名変手続きやってんだけどどういう事ですか?」
ババァ「名義変更はあくまで保険を継続してもらうための手続きです。保険金支払いは別です」
俺「いや、別なのは良いけど家もないのに地震保険継続してどうすんの?」
ババァ「保険金支払いするのに必要です」
俺「はぁ?あんたさっき別だって言っただろ?」
ババァ「言いました」
俺「はぁ?じゃあ名変手続き要らなかったんじゃないの?」
ババァ「必要です」
俺「何で?」
ババァ「保険の継続(ry」
俺「いや、もうあなた何いってるか全くわかんないから偉い人出して」
と言ったら店長が出てきた。

店長「どうされましたか?」
俺「引き継いでないんですか?」
店長「すみません、詳しくは…」
俺「…社会人としてどうかと思うレベルですがまぁ良いです…と言うことですが名変は必要だったんですか?」
店長「結果的には不要です(キリッ」
俺「はぁでは俺は全くの無駄な事をさせられたんですね?」
店長「そうなります」
俺「そうなります(キリッじゃ、ねーよ。どう責任とんだよ」
店長「いや、どうと申されましても…」
俺「まず俺担当したバカ出せよ」
店長「実は本社からの助っ人でして。。。」
俺「じゃあ本社に回せよ。何て名前だ?」
店長「それは申し上げられません」
俺「何でだよ」
店長「…」
俺「あんたら何なんだよ。仕事なめてんの?」
店長「…私も家流されて辛いんですよ!」
俺「それ、俺に関係あんの?」
店長「ないですね、すみません」
俺「もういいわ直接本社に電話して進めるからもう関わるな」
って言ってガチャぎりした。

その後本社から電話かかってきて顧客窓口担当室長とか言うのが出てきてスゲー謝られた。
俺担当したバカの名前は教えてもらったが遂に電話口に出ることはなかった。
ググったらラグビーだかアメフトの選手だった。
室長は被ってる書類をなるべく再提出しないように便宜を図ってくれて凄く頑張ってくれたが最後に左遷されていった。
(電話が来た)
室長のような人なら別の生保でと入ろうかとも思ったが優秀な人を左遷するような会社とは契約出来ないと思って止めた。
今思い出しても腹立つ

 

 

東日本大震災の時、逃げ遅れて亡くなった人を罵倒した知り合い

東日本大震災の時、逃げ遅れて死亡した人がいるとの報道を聞いて知り合いが大爆笑したとき。
「こいつ馬鹿だ!もっと上に避難すれば良いよね!?頭おかしいし死ぬべきだったんだ!」
と笑いながら言われた時は耳を疑った。
しかも、そう思うでしょ?ね?と同意を求めてきたのが胸糞悪かったな。

阪神淡路大震災は物心がつく前の事だし、うちは関西じゃない上に当時は県内を震源とする地震があって人事じゃなかった。
多分知り合いは悪意とかそんなものはなくて、純粋に逃げ遅れたあいつは頭おかしい=死ねばいいと考えてたんだと思う。
私が高校生の時に生徒会員をしてて別委員会のミスをフォローした時も「なぜフォローする事態になったと思う?お前が頭おかしいからだ。
頭おかしい人は親になっちゃいけないんだよ?分かった?」とか平気で言う人だった。
知り合いなりの○○=頭おかしい=死ねという理屈があるんだと思う。理解できないけど。

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ずうずうしい話短編
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