本当にあった図々しい話 短編10話【26】
1
当方、土日が稼ぎ時という3次産業。
いつも求人はハロワにお願いしているんだけど、たまにはということでアルバイト情報誌に掲載。
そしたら面接に来るわ来るわ、いわゆる「DQN」なのが。
履歴書すらまともに書けない、服装はチャらい、初対面なのにタメぐち…
もっともそういう、「俺は最初っから真面目にはたらく気なんてありませんよおpgr」なオーラ全開な輩は、
こっちも遠慮なく落とせるからある意味扱いやすいとも言える。困ったのは真面目なのか不真面目なのか、判断に迷う主婦。
「えっとぉ、アタシはバツいちでぇ、幼稚園に通っているどものためにも一所懸命はたらきたいですぅ(キリッ」
『そういう方は大歓迎ですよ。』
「あっ、でもぉ、特別な日は休みを下さいねぇ」
『特別な日って?』
「子供のお遊戯会とか運動会とかぁ、あと子供が病気になったときも。あ、土日は必ず休みを下さいねぇ(キリッ」
『いいですよ。その代わり特別な日は必ず出勤してもらいますからね。』
「特別な日って?」
『土日とかゴールデンウィークとかですね。あと盆と暮れは必須です。』
「アタシの話聞いてたんですかぁ?そういう特別な日は休むと言ってるんですぅ!子どものためにも…」
『帰れよ』
2
今年から一人暮らし始めたんだが、当たり前だが金が無かった
俺は結婚してるアネキがいるんだが、心配して食料やらいらなくなった旦那の服を送ってくれた
食料はありがたく食ったし、服はブランド物ばっかりだったから着れるのは着て着れないのはリメイクしたりした
友達にちょっとその話をしたら、「俺はこういう服が欲しい」とか「こういう物が食いたい」とか頼んでくれ、と言い出した
俺のアネキなのに何言ってんだ、と思って断ったけど、しつこくて
しまいには「アネキを紹介してくれ」とか言ってきた
もううざすぎる
3
桜の季節になると思い出す話
友人宅の庭には、樹齢が100年以上になるという見事なしだれ桜がある
田舎なので庭といっても囲い等もなく、満開のころは近所の子供達が遊びに来て、友人宅でも
お茶や軽いお菓子を出してあげたり、和気藹々と皆でお花見をする状態だった
しかし雑誌だかテレビだかでこの桜がちょっと話題になったとたん、遠く離れた都会から
わざわざ車でやってきて、花見をしたいから庭を貸せ、トイレを貸せ、お茶をだs(ry等々
ずうずうしいことを臆面もなく言い出すよそ者が増えたんだそうだ
もちろんマナーなんか最悪で、ゴミはおいていくわ煙草の吸い殻を畑に捨てるわ、やりたい放題
腹に据えかねた友人や近所のおっちゃんおばちゃん達が働きかけ、地元の自治体が、その桜に
なんか歴史的な謂われがあるとかないとかで、文化財(?)に指定してしまった
文化財なので、周囲をバリケードみたいな柵で囲んで「無断立ち入り禁止」の立派な立て札も作ったw
それ以来ずうずうしい花見客も激減したそうな
そして桜の周辺には、また地元の人たちがゆったりと花見を楽しむ空気が戻ってきたという
めでたしめでたしw
4
よくある土地の権利問題の話
ウチの爺さんの話。
爺さんの父親が35くらいで倒れてそのまま寝たきりになってしまったため、長男だった爺さんが、父母は当然、10人くらいいる兄弟全員を独立するまで面倒みてきた。
爺さんの父親は10年か20年か寝たきりのまま死んでしまったんだが、ウチの爺さん、土地だの権利だのについてはだらしなく、
自分の名義に移さないまま、ほったらかしにしてしまった。
それから数十年後、家を新築する時に、土地の名義を俺の父親にするって時になって問題が発生。
法律のことはよくわからないんだが、土地が爺さんの父親(曽祖父)の名義のままになっているんで、曽祖父→父に変更するには
爺さんの兄弟全員の印鑑が必要になるんだと。
爺さんの兄弟のほとんどは、爺さんが自分たちやその父母の面倒を見てきたし、土地もずっと守ってきたし、当然、固定資産税もずーっと払っているってことで
快くハンコを押した。
…が、爺さんの妹の旦那、これをAと呼ぶが、このオッサンA、血のつながりはないのに、ずうずうしくも断固として反対しだした。
理由はよくわからんが、最後あたりは
「神様が俺に乗り移って、あの土地はかまっちゃいけないといってるんだ」とワケのわからんことばかり言っていた。
そのAにたぶらかされて、他の兄弟たちの何人かも「やっぱり承諾しない」と言い始めた。
弁護士をたてたが、一番悪いのはほったらかしていたウチの爺さんなので、裁判は結局負けて、反対していた兄弟たちに総額400万ほど支払われた。
代わりに、その爺さんの兄弟たちとはすべて縁切りした。
……と思ったら、その400万、ほとんどAがぶんどって他の兄弟たちには10万くらいしか渡さなかった。
他の兄弟たちの何人かはやっとそのときAに騙されたときづいて、騒動のあと、しばらくしてウチに「すまなかったね」とずうずうしくも謝ってきたが、
もはや親戚づきあいは一切していない。
このA、まだまだ金がほしいらしく、数度、自分の家の倉庫等を保険金かけて放火して金をせしめているんだが、
証拠がないのかまったく逮捕される気配がない。
5
昔、とあるゲームのアンケートをメーカーに送ったら、出演してる
声優さんのイベントの招待券が当たった。
特に声優に興味は無かったので、その声優のファンの友人に
あげようと思ってた。
で、その友人に会ったときに「声優の○○のイベントの招待券が
当たったんだ」と言ったら、次の瞬間「クレ!」の言葉が (‘A`)
「どうせファンじゃないんだろ。クレ!」「そういうものは、本当に
欲しい人にゆずるべき。だからクレ!」等、言われ、ずうずうしさに
むかついて、その場では「やらん」と言ったんだが、後であげようと
思ってた。
でも、その後も会うたびに、開口一番クレクレ攻撃を受けて、
すっかりあげる気をなくしたので、結局自分がイベントに行ってきました。
クレ!って言わなければあげたのになあ・・・
イベントは普通に楽しかったです。ゲームはクソゲーだったけど。
声優さんも、プレイ途中でコントローラーをぶん投げたって言ってました。
6
いらない衣装ケースが6個あって
売ろうかなーという話をしていたら、友人Aにくれと言われた。
まあどうせいらないものだし、と快諾したら
「Aは車持ってないから、私の車でAの家まで運んで☆
私の都合のいい時に、Aの家の前に置いといてくれればいいから☆」だと。
女の私一人に衣装ケース6個を運べと?
いくら車あるとはいえ、私の家もAの家も2階で車に積み下ろしするだけで一苦労なのに。
ちょっとイラっときたし、実際忙しかったので
理由をつけ、私が運ぶのは嫌だと断ったらごねるごねる。
近くで台車を貸してくれるところがあるので、
台車借りて運んだら?(二つの家の距離は1キロ程度なので無理ではない)
と提案したら、いやそれはーごにょごにょって口ごもる。
多分面倒くさいんだろう。
じゃあタクシーでも使えば、って言ったら
お金が……って2往復しても、衣装ケース1個分程度の値段なんだから
十分もととれると思うんだけど。
まだどうなるか決まってないけど
こんなんだったら最初から、リサイクルショップにでも売ればよかった。
そしたら引き取りにくれただろうし。
7
家の物を自分が壊した時は「こんな所にモノを置くんじゃねえコラ!!」
自分の物が壊された時は「テメェ目が見えねえのかメ○ラが!!」
Mr.団塊の父。ケチ付けに関しては天才的
8
職場で書類を扱うことが多いので、家からペーパーウェイトを持っていったら
夕方には職場の先輩が自分の机に持って行ってた
「それは私物なんで、すいません」て言ったら
「私物は職場に持ってきた時点でみんなが使っていいことになってるんだけど
どうしても使われたくないんならしょうがないよね」
とか言われた
でも先輩は冷蔵庫に入れてあったお菓子を一個食べられてキーキー言ってた
どんな理屈なんだろう…。
9
以前、職場で万引きが発生した
犯人の中学生たちはすぐに捕まり、初犯ってことで警察には連絡せずに親に引き渡すのみにした
親はとりあえずよくここで書かれるようなモンペではなく、引き合わせた際は普通に修羅場と化しただけだったが、問題は後日出させた反省文
店長の机にあったので、何気なく読んだら
「やってみたけどつまらなかった」と万引き品のダメ出ししか書いてなく、最後に
「こんなことなら盗まなければよかった。反省してます。二度とやりません」
と書いてあった
何て言うか・・これがゆとりなのか、と実感した
10
私が車を買おうと思うと言うと
「どんなの買うの?」と聞いてきて、気に入ってる車の説明をすると
冗談でもなんでもなく本気で
「そんなのよりもっとゆったり(助手席の)人が乗れるの買えばいいのに」とか
「旅行に行くときに荷物載せられないし」とか
「なんでオートマにしないの?私が運転できないじゃん」と
自分がその車でどこかに連れて行ってもらうことを前提にして
「なぜ自分が快適に過ごせる車にしないのか」と人の好きな車にケチをつける。
またその人は
シリーズ物で箱の中身が分からない
マスコットの類のおもちゃを集めるのが好き。
一緒にそのおもちゃが売っている店に行くと必ず何個か買うんだけど
「かわいいでしょ、○○ちゃん(←私)も買いなよ~」としきりに進める
「で、開けてみて私が持ってないやつだったらくれればいいし」と本気で言う。
あと、「○○ちゃんが携帯の機種をソフトバンクに変えればお父さんもらえるのに」
とかも本気で言う。
変えたとしてもグッズあげるわけないだろ。
なぜ人が自分の都合の良い買い物をするって本気で思えるのか
こういう人って頭の中どうなってるんだろう。
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