『セクハラ上司』など短編5話 – スカッとする話

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

セーター作ってクレクレ

今年もバレンタイン用に、手編みのセーター作ってクレクレが沸いた。

じゃあ、彼氏連れてきてね。採寸必須だから。
料金は手数料込みで3万円。何か模様入れるなら4万ね。
日にち無いから特急料金入れて5万出せばバレンタインの朝までに仕上げる。
通常料金なら仕上がりは3月下旬。
え?特急料金の五万?勿論基本料金の3万とは別だよ?☆
模様入り、バレンタイン仕上げ、で9万円。これに毛糸代で約十万円かな。どうする?

とDQN返しをしたら、何か私を悪の権化の用に罵って去っていった。
彼氏に自分の手編みじゃないのがばれた上に10万は流石に無理だったみたい。

ちなみに本当に10万出すなら、編んでいました。

 

 

セクハラ上司

昔勤めていた会社のセクハラ上司。

飲み会になると、女の子に自分の指をイチモツに見立てて握らせ、
「おまえ、握り方下手だなあ」とか
「よ、その慣れた握り方は相当遊んでるね」
とかましてはいやがられていた。

途中入社のAちゃんは小柄で、可愛いタイプで、いじられやすいと見られていた。

で、件の上司が飲み会でAちゃんに指握らせようとしたら、
「えええ、そんな皮かむってそうで短いの、握ったことないからわかんなーい」
とかましてくれた。

凍りつく上司の指をのぞきこんで、
「あ、色悪いし、栄養状態悪いですねえ。なんかすぐに役に立たなくなりそう」
とさらに畳みかける。

最後に「指の話ですからねえ」とけむに巻いて、飲んでいた。

 

ヤンキー先生

なんか大沢親分も朝の番組で関口とかがヤンキー先生について
「生徒と本音で向き合う義家最高」みたいな論調で番組進行しようとしてたら

「あのよー、ヤンキーだかなんだか知らねぇけどさ。
誘惑の多い十代に誘惑に負けずに一生懸命勉強して大学入学して、誰にも迷惑かけずに今も生徒と保護者・学校と板ばさみになりながらも頑張ってる世の中の普通の先生の方が偉いんじゃねぇかなぁ。
言っちゃわりぃけどこいつはマイナスがゼロに近づいただけだろ?
俺が言えた義理ねぇけどよ」

と言って皆を黙らせた親分に天晴れ。

 

 

宗教の勧誘に来た男性と祖母の会話

遊びに行った田舎の祖母の家で、宗教の勧誘に来た男性と祖母の会話。

男性「お婆ちゃんこんにちはー」

祖母「おめえみてえな孫はいねえ」

男性「あはは。お元気ですねえ。ところで桜の植えてあるおうちは風水学的に??」

(桜のある家は不吉なことが起こりやすいから守ってくれる壺?数珠?を買うよう勧める)

祖母「梅だ」

男性「え?」

祖母「その木は梅だ。どうしたら桜に見えるか」

男性「あっああ・・・梅ですね!でもこのおうちのつくりも災厄を招きやすくて」

祖母「おめえが災厄だ」

男性「え?」

祖母「久しぶりの孫との団欒邪魔しくさって。さっさとけえれ。」

男性「・・・」(肩を落として帰る)

何か買わされそうだったら口を挟もうかと思ったけど婆ちゃん自分以上にしっかりモノでした。

 

 

担任の先生が退職

子供の担任の先生が退職なさるということで、お別れ会を開いた。

保護者会の父兄と子供たちがどういう催しをするか検討し、一人当たりの予算を見積もりし他の父兄にアンケートもとった。

異議はなく当日を迎えた。

目次を渡し、粗方説明をした時にAさんがブツブツと文句を言い始めた。

一人あたりの予算に対して食事が粗末だとか飾りが子供じみてるとか。
(会場の準備は子供中心)

始まる前にいや?な雰囲気が流れようとしていたら

「そんなに文句言うならお母さんも手伝えばよかったじゃん。何にもしないくせに文句言うなっ!っていつもお母さん言ってるのに!」とAさんの娘。

いつも口ばっかりで何もしないAさんもこのときばかりはバツが悪かったようだ。

保護者一同胸がす?っとした。

 

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