『留学経験を鼻にかけた嫁』など短編5話 – スカッとする話

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

留学経験を鼻にかけた嫁

留学経験を鼻にかけ、「日本語しか喋れない人間とは話をしたくない」が口癖のいとこの嫁
この間の法事の際、長らく入院していが祖父が退院して久しぶりに皆と顔を会わせる事になった
初対面の祖父の前で、いつもの調子で親戚たちにいかに自分の語学力が優れてるかを説くバカ嫁

輪の外で聞いていた祖父だが、やがて山陰なまりのおだやかな口調で
「そうかそうか、それじゃわしとちょっと話しようか」
いきなり訳の分からない言葉でしゃべり出す祖父、バカ嫁ポカーン
「ドイツ語だ、遠くから大変だったなって言うたんだが、分からんかったか?」
また別の言葉でしゃべり出す祖父、バカ嫁あわあわし出す
「スペイン語だ、こっちは寒くて大変だろうって言うたんだ」
さらに別の言葉でしゃべる祖父、バカ嫁真っ赤になって完全に沈黙
「中国語だ、となりの国の言葉も知らんのかって言うたんだ」

このジイさん、大戦中は軍の諜報員として活躍していた人物なのだ
俺を含めた親戚全員はその事を知っていた為、ニヤニヤしながら事の次第を見守っていた
バカ嫁はいとこのいる離れに逃げ込み、以後帰って来る事はなかった

 

 

内政干渉はげしいトメ

内政干渉はげしいトメ(おまけに手癖悪し)にうんざりしてたある日

地域のコミュニケーションのHPにペット自慢コーナーが出来てた

冗談で『※※(トメの名前) 毛の色は紫 高齢ですがいつも元気一杯で食欲旺盛です。
発情期はすぎてるんですが私の下着を見てはうるさく泣いてます。
手癖が悪く私の光物等をすぐ隠してしまうのが悪い癖ですetc』

みたいな事を目線入りの写真つきで書き込んだら担当がチェックしなかったのか、2週間近くそのままだった。

 

アウトレットに行ってきた

私は独身なのですが、埋めがてらカキコ。

暇にまかせてアウトレットに行ってきた。

歩き疲れたので、おやつついでに歌いながら混ぜてくれるアイス屋でアイスを買って食べていたら女の子がやってきた。

「おねえちゃんのアイスおいしそうねー。」
と言われたので

「これはお姉ちゃんのだから、好きなのをお母さんに買ってもらいなね。」
と答えた。

そしたらその子はあーんと口を開けて私を見ている。

まさかこのアイスをよこせと言っているのか?嘘でしょ?と思っていると、その子は自分の母親の所に行ってあのお姉ちゃんアイスくれないーと泣き声をあげた。

その母親は子供と一緒に私の所まで来て

「今日は何の日か知らないの?こどもの日よ!こどもの日!だから家の姫ちゃまにアイスよこせ!」
と捲し立ててきた。

あんまりにも腹が立ったので

「アイスも買えない貧乏人なのに姫とか笑えるんですけどwそんなにアイス食べさせたいんですか?私の食べかけ恵んであげましょうか?恵んで欲しいって言えば恵んであげてもいいですよ?」
とpgrしながら言ってやった。

そしたら近くにいた若いお嬢さん方が大爆笑。

「やべーw乞食だww」
「姫wアイス乞食姫w」
「うわーマジうっぜー。アイスくらい買えよww貧乏人ww」
等々援護射撃。

クレクレは顔を真っ赤にして去って行きました。

それにしても人の食べかけを子供に食べさせようとするとは…。
理解出来ない思考回路です…。

 

 

父方の遠縁に不幸があった

先日、父方の遠縁に不幸があったんだがそちらとは家が近くてガキの頃から凄くお世話になってたんだ
伯父よりも遠いけどもう一人の両親みたいな感じで(血も繋がってたし)伯父さん伯母さんって呼んでた
ただ伯父さんは半年ぐらい前に検査で影が見つかってその時にはもう手の施しようがなかったらしい
病院も近いとこに入院してて逝くまでかなりの頻度で通ってた

俺の腸が煮えくりかえったのはこの後
葬式で伯母さんの家族が来たんだが寿司食いながら遺産の話やらなんやらで金の話ばっか
まぁここらはDQN遺族でよくある話だから大した事でも無いんだろうが、あろうことか遺産が並みの金額しかないと知るや否や「車を売れば金に」「バイクを売れば金に」とほざきだしやがった
伯父さんはドライブ好きで俺が免許取った時もお祝いだって言って教習費用よりちょい多いぐらいの額をくれたような人で「二輪取ったら一緒にツーリング行こう」って約束もしてた
あっち行く直前にも「俺のバイクやるから好きにしな」とかって言ってくれたのに…とか思うと怒りで体が震えてきて逆になんか客観的に『キレる』ってこういうことかと思った
そしたらいつもニコニコしてた伯母さんがバァン!ってすっげぇ音でテーブルぶん殴った(平手かな?)
んで顔あげたらもう鬼が居たとしか言えん表情で「さっきから黙って聞いてりゃワレェ銭の話ばっかりし腐りよって死人をちったぁ偲ぶたぁ思わへんのかド腐れどもがァ!」ってがなった
後から聞いたところによると叔母さんは京都の南の方の生まれで同級生から河内弁を凄味が出るからと教えて貰ってたらしい
全員があっけにとられてる中伯母さんヒートアップして「バイクも車もあの人が死ぬ前に俺に譲るって遺言で残しとるわ銭の亡者ども!分かったらさっさと帰れ!旦那だっておどれらみたいなんぞに手ぇ合わせて欲しゅうなんぞ無いわボケェ!」
と一喝された一部の親族はすごすごと退散していった
言い終わった後に我に返って他の参列者にペコペコ謝る伯母さんに萌えるとともにこんな良い女の人をものにした伯父さんにちょっと妬けた
DQN返しかもしれないがGJと心の中で叫んだわ

 

 

僕かっこいいだろ?

アルバイト先の同僚(A男)の話。

A男は職場の女性なら子持ちでも主婦でも高校生でも話しかけに行ってる。

話の内容は「僕かっこいいだろ?こんなことできるんだぜ(キリッ」というもの。

漢字検定4級とったぜ?とか、あの犬の犬種○○って言うんだぜ?レベル。

「こんなに物知りで賢い俺は職場にモテモテ」

と男同僚仲間に自慢げに話にいって苦笑いを買ってる人。

挙げ句の果てには「お前あの子のこと好きなの?じゃあ俺が手伝ってやんよ、あいつ俺のこと好きだけどお前に譲るわ^^」という発言。

要するに「職場で一番好かれてるのは自分、リーダー的自分が言えば人間関係良くなる」という人。

仕事は一応真面目にするので、みんな無視してた。

で、この前新しいアルバイトの高校生(B子)が入ってきた。

その人にも猛烈に「俺賢い、惚れた?」アプローチ。

B子はポカンとした顔で一言。

「えぇぇぇぇー!?その程度のことで騒ぎまくってんですか!?先輩ちょっと恥ずかしいですよぉー」

その場にいた全員で吹き出し、呆然とするA男をみて「しまった」という顔を全員でした。

A男は真っ赤になってB子を睨んでたけど、その場に座り込んでぐすぐす泣き出した。

誰も声をかけなかった、唯一声をかけたのは「そこ邪魔どいて」といった正社員の人だけだった。

A男どんまい。

 

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