『痩せの大食い』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

スポンサーリンク

スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

痩せの大食い

学生時代の話です
俺はチビなのがコンプレックスで当時ガリガリでした
でも、痩せの大食いだったんですよね

学校のある駅の隣駅にお好み焼きの店がありました
そこは結構な有名店で大食いチャレンジなどもあったんです
20分で特大お好み焼き食べきったら3000円みたいなやつ

学校の友達がお好み焼きが食べたいというのでそのお店に行ってみました
ピーク時は済んでいるのに結構混雑していて
大柄ででっぷりした店長さんがウチの店は旨くてボリュームあるから!
としきりに自慢していました、少し高慢な嫌な感じで。

メニューを見て、友達と普通のメニューを頼みましたが
メニューにでかでかと書かれているチャレンジメニューが気になって
店長さんに「これってどれくらい大きいんですか?」と軽い気持ちで尋ねたんです

そうすると店長さん、大きな皿を持ってきてこういうんです
「この皿いっぱいの大きいお好み焼きだよ!あんたみたいなおちびちゃんじゃ半分も食べれないよ」
ってニヤニヤしながら言うんですよね

それだけだったらまだ良かったんですが、俺の友達やほかのお客さんにも
「こんなおちびちゃんがウチの特大食べたいってよwwwwwww」
みたいに言いふらすんですよ、俺興味あってどんなのですか?って聞いただけなのに…

俺がチビって言われるのが嫌なのを知ってる友人が「失礼じゃないんですか?」
と言ってくれたんですが、その店長さんは
「いやいや、そこのおちびさんがあまりにも身の程知らずだからさwwww」
みたいに言うんで、食べずに出てきてしまいました
で、仕返ししてやろうと思ったんですよね

当時の俺はバイクでツーリングするのが趣味で
バイク仲間たちと地方のテラ飯を食べに行くということをやってました
だからその仲間たちに声をかけて後日その店に行ったんです
大食い自慢が総勢7人で、しかもお昼の一番忙しいであろう時間帯に。

店に入るとあの店長がいました
店は混んでましたが三々五々カウンターとテーブル席に分かれて案内され
俺はこう言いました「チャレンジ7人でお願いします」と
すると店長は「あんたが?ムリムリ、うちのチャレンジはそんなに甘くないよ!www」
と言うんです、それでも俺はお願いしますと言って注文を通しました

店長は「どうせ食べきれないのに」とか「このくそ忙しいのに」とブチブチ言ってます
目の前の鉄板は俺たちの注文で手一杯(ほかのお客さんには申し訳ないと思います)
ちょっと、ざまあみろ!と思いながらお好み焼きが出てくるのを待ちました

待つことしばし、俺らの前に大きいお好み焼きがそろい始めます
正直、広島に行ったときもっと大きいのを余裕で完食したので全然問題なさそう。
実際10分かからず完食しました。もちろん7人全員美味しく頂きましたよ
店長が少しひきつった顔で「完食おめでとうございます」と賞金を持ってきたので
「俺みたいなチビでも余裕で食いきれるってショボイですね、この賞金で追加注文いいですか?」
と大きな声でわざと言い、そのまま居座って食べ続けました
仲間の一人はもう一回チャレンジを繰り返して見事完食してましたw
そして会計を済ませ店長に「美味しかったです、今度から毎日でも来たいなあ」と店を出ました

後日、その店に訪れるとチャレンジメニューは無くなっていました
大人げないけど、ざまあみろwwwwwwwと思ってすっきりしました
今は、食べる量を減らしても肉がついてしまう小太りのおじさんです

 

 

杏仁豆腐を食べられてしまった

小学生の頃、塾に通っていた。
そのごほうび的な位置付けで、塾のある日は母親が杏仁豆腐を用意してくれていた。

ある日いつものように塾から帰宅して楽しみにしていた杏仁豆腐を食べようと冷蔵庫を開けた。
しかしない。母親に聞くと3つ下の弟に間違って食べられてしまったそうだ。
当時反抗的だった弟は母に促されても一切謝罪しなかった。

でもまあ、弟はまだ幼かったし、食べ物のことで怒るのも卑しい感じがしたので、
仕方ないことだとその時は思った。でもその夜寝る前になって沸々と怒りが沸いてきた。
何か仕返ししてやらねば気がすまない。

翌日私は、弟に仕返しを敢行した。弟が話しかけてくる度に、
返事の頭に「何で杏仁豆腐食べたの」をつけるだけの、幼稚で地味な仕返しである。

でもこれが思いのほか良く効いた。
最初は言い訳ばかりしてた弟が次第にしおらしくなっていき、最終的に謝罪を口にしたのだ。
その時点で仕返しは終了し、弟は勝手に冷蔵庫の中のものに手を出さなくなった。

 

見知らぬ自転車ばばあ

昨日の修羅場

自転車でゆっくり橋を渡っていたら、見知らぬ自転車ばばあが「ちんたら走らんといて!鬱陶しい!!」と怒鳴りながら私を追い抜かした。

なんだあの言い方は、と頭に来たら、ばばあは急いでいたようで赤信号を無視して横断歩道を突き抜けた。
少ししたら青になったので、猛SPEEDで追いかけ、自転車ごとばばあの前に立ち塞がり、とおせんぼ。

「見てたぞ!他人の運転にはケチつけといて、てめえは信号無視か!」
「さっきの言い方を謝らないなら警察に言う!あんたの信号無視はスマホで録画してあるから(嘘)」
「自分、親戚に警官いるしな(嘘)、たかが自転車の信号無視でも、身内からのタレコミには敏感やで!」

ばばあは青ざめてガタガタ震えながら「許して!ごめんなさい!」を連呼。

「まあいいわ。人を見た目で判断してナメた口たたくなよ。何が人の逆鱗に触れるかわからんからな~」
と優しく言って、その場を後にした。

超スッキリしたが、何故あそこまでしたのか自分でもわからない。
こういうスレッドの読みすぎかな?

 

 

2Fに住んでた一家の騒音

昔住んでたアパートの話。
自分は1Fに住んでいた。
3Fには、自分の学生時代のサークルの先輩夫婦が住んでいた。
(自分の親戚絡みで偶然そうなった)
で、2Fに住んでた一家の騒音が以前から酷かった。

夜中までガンガン音楽。かけてるのはクラシック。
オペラもしくは交響楽みたいなやつ。
1Fの自分の部屋のテレビの音も聞き取れないくらいの大音量。
3Fの先輩のとこはもっとうるさかったと思う。
アパートの階段挟んだ構造上、被害に遭ってたのは主にその先輩夫婦と自分だった。
転勤シーズンだったため、その時、周囲には空き部屋が多かった。

ある夜、日付が変わってから、2F住人が帰ってくる音がした。
酔っ払ってる感じで、廊下でも大声で話してた。
家に入った2F住人は、大声で何故か「千の風になって」を熱唱しだした。
これがクソ。音程がクソ。リズムもクソ。
音の大きさよりも、音程の酷さが耐えられん!
と思った時、3Fから歌が聞こえた。

♪夜中の~十二時~過ーぎに~ 歌わないでください~
 上にーは人がーいーますー 眠ってなんかーられまーせーん~♪

自分と先輩夫婦の学生時代のサークル活動というのは合唱。
特に奥さんの方はソリストもやってた。
もちろん、本気で声出したら迷惑になるから、普段はみんな家では鼻歌程度しか歌わない。
でもこの時は本気声だった。旦那さんもハモってた。
自分も楽しくなって、ハモって歌い出す。
歌詞をどう変えるかわからんところは適当にハミングして合わせた。

♪千の音~に~ 千のおーとになーーーってー
 このー 小さな~家を~ 駆け巡っています~♪

このあたりでもう2Fの熱唱はやんでた。
自分たちはかまわずリピートして歌い、最後は気持ちよくハモった。
その日以来、2F住人が熱唱することはなくなった。

オペラはまだ、昼間たまに音量を落としてかけられてた。
しばらくしてほとぼりが冷めたと思ったのか、また遅い時間に2Fから凄い音量のオペラが鳴り響いたが、
それに負けない声量で3Fから、「オペラ座の怪人」のメロディで

♪オーペーーーーーラ座の隣人ーーーー
 あーなーーーーたねーーーー
 オーペーラー座のーりんーじんーーー
 あーーーーあああああーーーああーーああーーあーーー
 あーーーーー、あーーーーー(すごい高い音域)♪

とソプラノソロが聞こえてきたら、音楽はブチッと切られた。
どっかの部屋から拍手が聞こえた。自分も盛大に拍手しといた。
以降は2F住人が引っ越すまでそこそこ静かだった。

歌わないでくださいーと言いながら自分たちも歌ってたのが
DQN返しだったような気がするけど、反省はしてない。
お互い別々のところに引っ越したが、先輩夫婦とは今も仲良くしている。

 

 

盗み癖のある女の子

すっかりおっさんになった従兄に久しぶりに会って思い出した。

昔、盗み癖のある女の子(1学年上)が近所にいて、噂になってた。
でも田舎だったし事なかれ主義でヒソヒソするだけ。
私もいろいろ盗られた。たいした物はなかったけど、中にはお金盗られた子もいたみたい。
といっても証拠は無いし、実際勘違いや濡れ衣もあったかもしれない。

たまに盗った物戻したりして、その子が来た後で見つかったりもした。
他に無くなったりもしたけど。その子と遊ばなきゃいいんだけど、
田舎の集落でハブるのは難しかった。

夏休み、さらに田舎に住む従兄が遊びに来て、
なんかの弾みでその話をしたら、まかせとけ!と言われた。

昔から従兄はかなりぶっとんでて、正直全然安心できなかったが、とりあえず了承した。
そしたら見張ると。現行犯で捕まえると。

私が露骨に嫌な顔したので慌てて、罠も仕掛けるから大丈夫!と言って準備するからと出て行った。
その日は間に合わず翌日いろいろ仕掛けた従兄が、その子誘ってこいと言って押入れに隠れる。

他に一人一緒に遊びに来て、しばらくして私と他の子がトイレに行ってたら、叫び声がした。
慌てて戻るとその子が部屋の隅で硬直してた。
従兄は押入れから出て誇らしげに立ってる。

私の机の引き出しが開いて、そこに紙箱が入ってて、
そこからうぞうぞとムカデがたくさん!床にも数匹!
私と他の子もギャー!と叫んで逃げた。
その子は見捨てた。

その後、私は伯母に電話して、従兄は怒られた。
ちなみに何ヶ所かしかけてたらしい。
従兄は部屋の掃除をして帰ったが、その子はいつ帰ったか不明。
でも家には二度と来なくなった。

従兄が言い含めたらしく、盗み癖も無くなったみたい。
だから結果的には従兄には感謝してる。
でも作戦の説明くらいはして欲しかったなぁ。
されてたら断固拒否したけど。

 

【厳選】スカッとする話 一覧

【傑作選】スカッとする話 一覧

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スッキリ
kaidanstをフォローする

コメント

error: Content is protected !!