『養われてるくせに』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】

スカッとする話【短編 - 傑作選】まとめ - 全5話

 

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スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話

 

養われてるくせに

義実家での出来事。

義母、義兄嫁、私でお茶を飲んで世間話をしていた。
義母は公務員で兼業主婦だったが、定年退職して現在専業主婦。
義兄嫁は会社員だが育休中。(臨月)
私は旦那の転勤についていくため退職して求職中。

そこへ義父の姉(以下義伯母)が、息子を連れてやって来た。
義伯母、「買い物に行くから息子ちゃんをその間預かってて」と言いさっさと退場。
息子は幼児ではなく30歳超えヒキニート君。
普通に留守番できるだろうになぜ預けていく…。

最初の30分は気を使ってお菓子を薦めたり、話題を振ったり色々したが
オールシカトだったのでこちらも諦め、
また三人でお茶&世間話に戻った。

義兄嫁「旦那くんは産んですぐ働けると思ってるけど、やっぱ無理そうですわー」
義母「ゴメンねー、あの子考えなしなトコあるから」
義兄嫁「お義母さんが謝ることないですよ」
私「男の人は自分が産むわけじゃないから、想像が及ばない部分ありますよね」
という会話をしてたら
部屋の隅からボソっと「……養われてるくせに、偉そうに」
一瞬幻聴かと思った。

しかしボソボソが止まらないし、義伯母息子の口が小刻みに動いているので
ああしゃべっているんだな、とわかった。
「…悔しいなら稼げばいい…ダラダラ昼間から女のおしゃべり…これだから××(聞き取れなかった)…
養われてる分際で陰で悪口…夫の稼ぎがなかったら飢え死にするくせに…」

義母と唖然としていると、義兄嫁が大きい声で
「一度も働いたことない人に限って『稼いでる男が一番偉い!』って言うのってなんででしょうね」
「確かに稼いでる男は偉いけど、稼いでないどころか稼いだことない男が言うのって意味不明ですよね」
義母がプーっと吹き出して
「そうねえ。うちのお父さんは稼いでたし私に感謝もしてくれたし偉かったわー。
でも一生稼がないのに感謝もしない男はねえ」
私「うちの旦那くんも偉いですよー。働き者だし優しいし、一人で留守番できるし」
義母、義兄嫁爆笑。

義兄嫁「稼ぐ男って意外と『稼いでる男が一番偉い!』って言わないもんですよね。私、旦那くんと結婚してよかった~」
私「私も~」義母「私もだわ~」
その後は「うちの旦那は働くしこんなに素敵」大会で盛り上がった。
義伯母息子は壁の方を向いてあぐらをかいて拗ねていた。

義伯母が迎えに来たのは結局2時間後。
「待った?ゴメンね~」という義伯母に「おっせえんだよババア!」と顔を真っ赤にして怒っていた。

「うちの旦那素敵大会」がけっこう楽しかったのが怪我の功名?でした。
その後、義伯母息子が壁紙をひっかいて傷をつけていったのを帰宅した義父が見つけて
「義伯母息子に働かせてて弁償させろ!」と怒ったとかなんとか。
でも義伯母息子が謝ったとかバイトしたとかいう噂は聞こえてこない。

 

 

離婚の原因になった女性が婚約

離婚の原因になった女性が婚約をしたと聞くたびに
彼女の婚約者の実家に訪ねて行って払ってもらっていない
慰謝料を払ってもらえるのか聞いてほしいということにしている。

かれこれ3度ほど同じことをしているが、なぜか凸されたことはないし
慰謝料の払い込みもない。
しかし婚約者の親からはお礼の品とお手紙をもらっている。

お手紙はいただくが、お礼の品は丁寧な手紙とともに送り返すことにしている。
いい加減慰謝料を払い込んでくれれば許すつもりでいるんだけど、
払い込んでくれないので許すことができないでいる。

元夫が職場で彼女と浮気をして(ここはあえて浮気と書きます)
私にばれて元夫のほうが私と別れる気がなかったので、再構築を図りましたが
彼女がストーカーのようになってしまい、1日に無言電話を50回以上かけてきたり、
家の玄関にごみをまき散らしたりといったようなことが1年近く続き
私が限界になって離婚しました。

その後私と夫が離婚したことに納得したのか、元夫と彼女は付き合う事すらせずに、
彼女はすぐにお見合いをして婚約。

これにもいろいろあるのですが、ほかにもいろいろ職場や友人にやらかしていたのか、
差出人不明で、彼女の婚約と婚約者の連絡先等が詳しく書かれた手紙が送られてきました。

私も最初の時は本当に腹が立ってどうにかしないと気が済まないと思ったこともあり、
慰謝料を全く払ってもらっていないこともあり、(不倫に対する慰謝料と嫌がらせに対する慰謝料で300万ほど)
彼女の婚約者の実家に行って、彼女に慰謝料を払わせてくださいとお願いしたのです。

その後彼女から凸があるかと思っていましたが、凸もなければ、慰謝料の支払いもなく
離婚してから7年くらいの間に3回やりました。

そのたびに差出人不明の手紙が届くのも不気味と言えば不気味なのですが、
いい加減私もめんどくさくなってきたのでいい加減婚約者のところに行くのはやめて
結婚してもらってから夫になった人にお願いしに行こうかと思っています。
早く次の人と婚約しないかな。
とまあ面白くもない話なんですけどね。


 

働いてるのを見つけてしまった

実家に行った帰りの結構遅い時間に、普段行かない遠くのコンビニに寄ったら
普段からやたら絡んでくる奥さんが働いてるのを見つけてしまった。

普通だったらこっちもむこうも気まずいかもと思って
コッソリ引き返すんだけどわざとその奥さんのレジに行ったったw

向こうも気付いて一瞬ビクッとなったので
「こんばんは(ニコッ こんな遠くでお疲れ様です」とご挨拶。

私、分譲マンションの賃貸しの部屋に住んでるんだけど
「分譲の中に賃貸で住むって惨めにならない?私だったら嫌だわ」とか
「賃貸組に資産価値を落とされたくないのよね」とか言われたんだよな。

その奥さん、ペット可マンションなのにペット飼いの人に文句言いまくって(規約守って飼ってるのに)
ペット禁止にすべき!って議題を出して以来、他の住民にシカトされてるんだよね。
その鬱憤を私ら賃貸組に向けてると他の奥さんから聞いたことがある。

別にコンビニバイトが悪いとも思わないし、私もやったことあるけど
わざわざこんな遠くでこんな時間にやってるってことは多分知られたくないんだろうなぁ。
それなら挨拶するのは礼儀よねw

 

 

うちの母

エネmeな女性が
「涙が止まりません」
「子供たちはパパ大好き」
って判で押したように書くのを見て、
これってエネmeの教科書にでも載ってる言葉なのか?と思った。

※エネmeとは、「エネミー(敵)」と「ミー(自分)」を合わせて作った造語。 自分で自分の不幸に気付いていなかったり、無意識に自分の意識や感情を抑制していたりする状態で、「無意識に自分で自分を苦しめ、結果的に、真のエネミー(敵)は自分だった」という意味。

なぜならうちの母(典型的エネme)も、いつもこれを言っていたからだ。
避妊嫌いな父の望むままに応じ、11回妊娠し5回流産し2回堕胎し1回死産し
われわれ3人兄弟を産んだ母。

周囲に愚痴っては「涙が止まりません」
「パパ大好きな子供たちからパパを奪っていいのかと…」。
中学卒業後、全員が実家から瞬時に逃走。

「パチンカスサイマーDV梅毒持ちの親父が好きなわけねーだろ!」
「生まれてこのかた親父が好きだった瞬間なんかねーわ!全員ボッコボコに殴られてただろうが!」
「オカンが親父に未練があっただけだろ!子供のせいにすんな!」
と全員に2時間にわたってなじられ、ようやく
「子供はパパ大好きではなかった」
と知る阿呆な母。

「じゃあ私の二十年に渡る我慢はいったい何のため…」と泣くが
「あんたがいらん我慢したからこっちは迷惑したんだよ!」
「おめーがさっさと別れないから苦労したんだろうが!」
と子供たちは誰も同情せず。

お得意の「私が間違っていたなんて…涙が止まりません」を繰り出すものの
「知るか」「一生泣いてろ」
「こっちに頼ってくんなよ、ペッ」
と一刀両断にされ、「あれ?え?え?」という顔をしていた。

上記のことは母から父に話がいったらしいが、
母の話は無視する癖がついている父はまだ脳内お花畑で
「なんだかんだ言ってガキどもは俺の愛を欲しがってる」
と思ってたらしく、イベントごとに「金は」「プレゼントは」としつこく電話してきた。

下の弟が成人になった記念に本格的に縁を切るべく、三人で親父のやってる商店に押しかけ
「おまえが嫌いだ」
「心の底から嫌いだ」
「顔を見てるだけでヘドが出そうだ」
「一刻も早く死んでほしいと思っている」
と近所から訪れる客たちの横で、正直な心情を延々と打ちあけてきた。

父が完全に理解するまで「本当に嫌いなんだ」「死んでも葬式にも出たくない」
と言い聞かせてきた。
ついでに「おまえに殴られた傷がまだこんなに残って」
「寒くなると折られた骨が痛む」とアピールもしてきた。

父は最終的に「お前らなんか俺の子じゃない」と泣きながら商品のサンダルを投げてきた。
「その言葉、ありがたくいただきましたぁ~」と弟が大声でわざと言うと
父はチックの発作を起こしていた。

その晩母から恒例の「私が間違っていたなんて…涙が止まりません」メールが来たので
全員同時に「知るか」と返事して着拒した。

 

 

アトピーが酷くてゾンビって呼ばれてた

小学生のころ私はアトピーが酷くてやんちゃなイケメン男子1人に執着されて、
ゾンビって呼ばれてた。
すると因果応報というのか、イケメン君は事故にあい顔だけに大怪我してしまった。
誰がみても叫んでしまいそうなぐらいの怪我で本当に痛そうだった。

半年もたてば子供の驚異的な治癒力のおかげか随分綺麗になっていたけど
彼は虐められたわけではないのに一気にカーストが下がってしまったことが
ツライらしく陰気な子供になっていて、私の事をからかうことも自然になくなっていった。

私の仕返しはその彼に「私はゾンビだなんて言わないから大丈夫だよ?」って言ったことです。

中学にあがる前に私が転校してしまったので彼の顛末は知りませんが、
私の発言で自分がいかに酷いことをしていたのか、
因果応報を感じてくれたのではないかと思ったので満足でした。
ぬるくてすいません

 

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