『変質者の出没が多い地域』など全5話 – スカッとする話 短編 – 傑作選【因果応報・復讐・武勇伝】 2021.01.21 目次 スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話変質者の出没が多い地域 武勇伝になるかわかりませんが、大学時代の話をひとつ。 私の通っていた大学はものすごく田舎で、大学の周りは駅と田畑しかなく街灯も少ない様なところ。 しかも大学は夜間部もあるところだったので必然的と言うか変質者の出没が多い地域だった。 ある日、東京で行われるライブに行くために、始発に乗ろうと一緒にライブに行く友達にメールをしながら駅に向かっていた。 駅のロータリーに着くと早朝なのに1台のワゴン車が止まっていて、男が運転席のドアを開け足を外に出して座っていた。 男は私の方へ何か言いながら手招きしてきた。(MD聞きながら歩いてたため何を言ってたかまではわからなかった) どのみちロータリーを通らないと駅に入れないので近づいてみるとその男、なんと自分のモノをシコってたw 普通の女子大生ならキャーキャー可愛く悲鳴をあげるところなんだろうけど、ごめんね。私、福祉科の学生なんだ。 実習先の入浴介助で割りと見慣れちゃってるんだ。半年に一度は露出狂に遭遇してたし。 そして私、何を思ったのか持っていた携帯で男を撮影。アップでシコってるところと引きで車のナンバーが写ってるところを。 写メ撮られてると気づいた男は慌てて車に乗り直して逃走していった。 その後私は始発に乗りライブへ。 自分の携帯のデータフォルダに変態の画像が入ってるのは大変気分が悪かったので、 翌日近くの交番へ行き事情を説明して画像データを移したSDカードを預けてきた。 事情を聴いてくれたお巡りさんの微妙な顔は今でも忘れられない。 上履きがしょっちゅう盗まれていた 中学入学したての頃、上履きがしょっちゅう盗まれていた。 新しい上履き代もバカにならない。 校長に相談しても、いじめを隠したいのか、対応はのらりくらり。 ある日、ひょんなことから犯人が同級生の人気者三人組で、 連中が「とにかくあいつの(俺)上履きを盗みまくり、卒業式の日にまとめて机の上に置いおき、その困惑の表情をみんなで楽しむ」という長期間のいじめを計画していることを知ってしまった。 三人組のほかにも加担している連中もいるようだった。 それならこっちも応戦しようと決意。 まず、学校側に、「いじめの件をどうこういうつもりもないし、学校側の調査も求めない。 その代り、上履きがなくなったら、その都度弁償してほしい」と申し出た。 いじめを公にしたくないのか、上履き代は校長が個人的に出すということになった。 その後、上履き盗難のサイクルはどんどん早くなり、下校時に靴箱に入れた新しい上靴が翌朝には無くなっていることもあった。 体育が終わったらなくなっていることもあった。1日2回盗難も当たり前。 幸い、上靴は購買部で売られているので、無くなるたびに校長にお金をもらいに行っていた。 あまりの頻度に校長の顔は歪んでいたのが印象的だった。 一時期途切れがちになったが、連中にも意地があるのだろうか。 クラスが別になったりしても、これらのやりとりは卒業までの3年間続いた。 盗まれた靴の総数は500足くらいまでは数えていたけれど、めんどくさいので止めた。 靴盗難の現場を密かに撮影した写真のコレクションは100枚近くになった。 そして卒業式の日の朝。人気者三人組と計画に協力していた連中総勢数十人は、 途方もない量の上靴が入ったゴミ袋を、いくつも抱えて登校していた。 ゴミ袋の総数は100個ちかくになっていたかと思う。 あれだけの量を長期間保管しておくのはたいへんだったろう。 すれ違う人の白い眼も予想上にきついものがあるだろう。 ひとつひとつのゴミ袋も、けっこうな重さだろう。 明日は体の節々が痛くなるかもしれない。冬なのに汗ばんでいるやつもいた。 校長の財布も薄くなった。 でも、彼らの顔にはみな笑顔が浮かんでいた。 全ての困難も俺の困惑の表情を見たい瞬間笑顔に変わる。流した汗も、いい思い出となる。 ワンフォーオール オールフォーワン。 俺は連中が学校に入るのを確認すると、即帰宅。 かねての計画通り、「体調が悪いので残念だけど卒業式は休みます」と学校に連絡を入れた。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); デブって言い訳上手いね 武勇伝ではないけどスカッとしたので。 高校生の時に、母親が介護鬱になって 祖母が亡くなったあとも体調が悪くて投薬が続き一気に太った。 ある日、文化祭の打ち合わせで友達が数人うちに来た時、 Aが「私子の母ちゃんすげえデブじゃん」って笑ったんだ。 それがなんか悲しくて、元々は細かったんだけど 病気して薬の副作用で太っちゃったんだって説明した。 お母さんも気にしてるからあんまり大きな声で言わないでって。 そしたら「うちの母親も病気で薬飲んでるけど全然太ったりしないよ。 病気にかこつけて食べてたんじゃないのー?www」って笑われた。 「大体太ってる人ってそういう言い訳だけは上手いんだよね」とまで言われて 自分の母親が侮辱されたことに腹が立って喧嘩になり 打ち合わせどころじゃなくなって帰って貰った。 あれから10年以上経って、先日偶然Aと再会したら 当時のうちの母よりデブってた。 私の目線から何を考えてるのかダイレクトに伝わったみたいで 聞きもしないのに病気して大変だった、投薬で太ってしまったと 必死感アリアリで言い訳が始まった。 「ふぅん、確かにデブって言い訳上手いね。でもデブはデブだからね」 って言ったったw ちょっとスカッとした。 違法駐車 姉の復讐話 俺の家の裏は道が広くあいていて、お陰で違法駐車の温床になっていた 一晩どころか数日停めてることもある 一度その違法駐車の車を利用して窓から泥棒に侵入未遂されたことがあり、姉がブッチギレ 姉は違法駐車の人たちに 「ここ道が広くて駐禁とられないからって調子のって置くなよ、絶対置くなよ!」 と張り紙してまわった 勿論そんな張り紙で違法駐車やめるわけなく、むしろ駐禁とられないんだって調子のって違法駐車が酷くなった そのタイミングで姉はすべての違法駐車の記録を開始 駐車を開始した日付と時間、持ち主が帰ってくる時間を把握 昼間は12時間経過、夜は8時間経過した時点で警察を呼び、常習性も説明 その日から数日、朝晩と警察が見回りを続け、ある日一斉摘発で違法駐車者全員にガレージ法違反で前科がついた 今は車が一台もなく、広い道地戻っている お酒が恋人の会社の上司 酒飲めないなんて人生損してる が口癖だったお酒が恋人の会社の上司 LINEのグループで新人を新年会にしつこくさそってこっぴどく断られてた そしたらまた持論の「酒飲めないなんて~」と説教が始まろうとした矢先 新人「私はお酒が飲めません。飲めないので飲みたいとも思いません これまでお酒なしの人生で人生の様々な楽しみを見出してきました 私の人生はお酒がなくても充実しています 毎日毎日お酒が飲みたくて仕方なくて飲めないとイライラして飲み過ぎて二日酔いになって体調崩して医者代かかって医者から禁酒を言い渡されそれでまたイライラすることもありません そして私はお酒を飲みませんからお酒代がかかりません 少なく見積もって月3万円がお酒代に飛ぶとしたら私は年間36万円のお金が手元に残ります それがこれから60年続くとしたら2160万円が私の手元に残ります あなたがお酒として飲み干してしまうお金だけで私は家も買えますし、車も買えます 物の財産として残さなくとも私の楽しめる趣味にお金をかけることで心の財産として残すこともできます ですから人生で損をしているわけではありません お酒として消えない分、お酒を飲む人と比べて私には2160万円を自由に使える様々な未来があります ひとまずは上司が昨年消費した36万円分を私は今年結婚式の費用に充てる予定です 私は今とても幸せです」 とつらつらと長文を返していた 上司はブチ切れていたが、独身彼女なしの上司は何を返しても虚しく響くだけ 結局、新人のおかげで上司のしつこい新年会のお誘いが全くなくなった この上司、酒癖が悪くて皆辟易してたから、新人ホントによくやってくれた 【厳選】スカッとする話 一覧 【傑作選】スカッとする話 一覧 スポンサーリンク スカッとする話【短編 – 傑作選】まとめ – 全5話 変質者の出没が多い地域 武勇伝になるかわかりませんが、大学時代の話をひとつ。 私の通っていた大学はものすごく田舎で、大学の周りは駅と田畑しかなく街灯も少ない様なところ。 しかも大学は夜間部もあるところだったので必然的と言うか変質者の出没が多い地域だった。 ある日、東京で行われるライブに行くために、始発に乗ろうと一緒にライブに行く友達にメールをしながら駅に向かっていた。 駅のロータリーに着くと早朝なのに1台のワゴン車が止まっていて、男が運転席のドアを開け足を外に出して座っていた。 男は私の方へ何か言いながら手招きしてきた。(MD聞きながら歩いてたため何を言ってたかまではわからなかった) どのみちロータリーを通らないと駅に入れないので近づいてみるとその男、なんと自分のモノをシコってたw 普通の女子大生ならキャーキャー可愛く悲鳴をあげるところなんだろうけど、ごめんね。私、福祉科の学生なんだ。 実習先の入浴介助で割りと見慣れちゃってるんだ。半年に一度は露出狂に遭遇してたし。 そして私、何を思ったのか持っていた携帯で男を撮影。アップでシコってるところと引きで車のナンバーが写ってるところを。 写メ撮られてると気づいた男は慌てて車に乗り直して逃走していった。 その後私は始発に乗りライブへ。 自分の携帯のデータフォルダに変態の画像が入ってるのは大変気分が悪かったので、 翌日近くの交番へ行き事情を説明して画像データを移したSDカードを預けてきた。 事情を聴いてくれたお巡りさんの微妙な顔は今でも忘れられない。 上履きがしょっちゅう盗まれていた 中学入学したての頃、上履きがしょっちゅう盗まれていた。 新しい上履き代もバカにならない。 校長に相談しても、いじめを隠したいのか、対応はのらりくらり。 ある日、ひょんなことから犯人が同級生の人気者三人組で、 連中が「とにかくあいつの(俺)上履きを盗みまくり、卒業式の日にまとめて机の上に置いおき、その困惑の表情をみんなで楽しむ」という長期間のいじめを計画していることを知ってしまった。 三人組のほかにも加担している連中もいるようだった。 それならこっちも応戦しようと決意。 まず、学校側に、「いじめの件をどうこういうつもりもないし、学校側の調査も求めない。 その代り、上履きがなくなったら、その都度弁償してほしい」と申し出た。 いじめを公にしたくないのか、上履き代は校長が個人的に出すということになった。 その後、上履き盗難のサイクルはどんどん早くなり、下校時に靴箱に入れた新しい上靴が翌朝には無くなっていることもあった。 体育が終わったらなくなっていることもあった。1日2回盗難も当たり前。 幸い、上靴は購買部で売られているので、無くなるたびに校長にお金をもらいに行っていた。 あまりの頻度に校長の顔は歪んでいたのが印象的だった。 一時期途切れがちになったが、連中にも意地があるのだろうか。 クラスが別になったりしても、これらのやりとりは卒業までの3年間続いた。 盗まれた靴の総数は500足くらいまでは数えていたけれど、めんどくさいので止めた。 靴盗難の現場を密かに撮影した写真のコレクションは100枚近くになった。 そして卒業式の日の朝。人気者三人組と計画に協力していた連中総勢数十人は、 途方もない量の上靴が入ったゴミ袋を、いくつも抱えて登校していた。 ゴミ袋の総数は100個ちかくになっていたかと思う。 あれだけの量を長期間保管しておくのはたいへんだったろう。 すれ違う人の白い眼も予想上にきついものがあるだろう。 ひとつひとつのゴミ袋も、けっこうな重さだろう。 明日は体の節々が痛くなるかもしれない。冬なのに汗ばんでいるやつもいた。 校長の財布も薄くなった。 でも、彼らの顔にはみな笑顔が浮かんでいた。 全ての困難も俺の困惑の表情を見たい瞬間笑顔に変わる。流した汗も、いい思い出となる。 ワンフォーオール オールフォーワン。 俺は連中が学校に入るのを確認すると、即帰宅。 かねての計画通り、「体調が悪いので残念だけど卒業式は休みます」と学校に連絡を入れた。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); デブって言い訳上手いね 武勇伝ではないけどスカッとしたので。 高校生の時に、母親が介護鬱になって 祖母が亡くなったあとも体調が悪くて投薬が続き一気に太った。 ある日、文化祭の打ち合わせで友達が数人うちに来た時、 Aが「私子の母ちゃんすげえデブじゃん」って笑ったんだ。 それがなんか悲しくて、元々は細かったんだけど 病気して薬の副作用で太っちゃったんだって説明した。 お母さんも気にしてるからあんまり大きな声で言わないでって。 そしたら「うちの母親も病気で薬飲んでるけど全然太ったりしないよ。 病気にかこつけて食べてたんじゃないのー?www」って笑われた。 「大体太ってる人ってそういう言い訳だけは上手いんだよね」とまで言われて 自分の母親が侮辱されたことに腹が立って喧嘩になり 打ち合わせどころじゃなくなって帰って貰った。 あれから10年以上経って、先日偶然Aと再会したら 当時のうちの母よりデブってた。 私の目線から何を考えてるのかダイレクトに伝わったみたいで 聞きもしないのに病気して大変だった、投薬で太ってしまったと 必死感アリアリで言い訳が始まった。 「ふぅん、確かにデブって言い訳上手いね。でもデブはデブだからね」 って言ったったw ちょっとスカッとした。 違法駐車 姉の復讐話 俺の家の裏は道が広くあいていて、お陰で違法駐車の温床になっていた 一晩どころか数日停めてることもある 一度その違法駐車の車を利用して窓から泥棒に侵入未遂されたことがあり、姉がブッチギレ 姉は違法駐車の人たちに 「ここ道が広くて駐禁とられないからって調子のって置くなよ、絶対置くなよ!」 と張り紙してまわった 勿論そんな張り紙で違法駐車やめるわけなく、むしろ駐禁とられないんだって調子のって違法駐車が酷くなった そのタイミングで姉はすべての違法駐車の記録を開始 駐車を開始した日付と時間、持ち主が帰ってくる時間を把握 昼間は12時間経過、夜は8時間経過した時点で警察を呼び、常習性も説明 その日から数日、朝晩と警察が見回りを続け、ある日一斉摘発で違法駐車者全員にガレージ法違反で前科がついた 今は車が一台もなく、広い道地戻っている お酒が恋人の会社の上司 酒飲めないなんて人生損してる が口癖だったお酒が恋人の会社の上司 LINEのグループで新人を新年会にしつこくさそってこっぴどく断られてた そしたらまた持論の「酒飲めないなんて~」と説教が始まろうとした矢先 新人「私はお酒が飲めません。飲めないので飲みたいとも思いません これまでお酒なしの人生で人生の様々な楽しみを見出してきました 私の人生はお酒がなくても充実しています 毎日毎日お酒が飲みたくて仕方なくて飲めないとイライラして飲み過ぎて二日酔いになって体調崩して医者代かかって医者から禁酒を言い渡されそれでまたイライラすることもありません そして私はお酒を飲みませんからお酒代がかかりません 少なく見積もって月3万円がお酒代に飛ぶとしたら私は年間36万円のお金が手元に残ります それがこれから60年続くとしたら2160万円が私の手元に残ります あなたがお酒として飲み干してしまうお金だけで私は家も買えますし、車も買えます 物の財産として残さなくとも私の楽しめる趣味にお金をかけることで心の財産として残すこともできます ですから人生で損をしているわけではありません お酒として消えない分、お酒を飲む人と比べて私には2160万円を自由に使える様々な未来があります ひとまずは上司が昨年消費した36万円分を私は今年結婚式の費用に充てる予定です 私は今とても幸せです」 とつらつらと長文を返していた 上司はブチ切れていたが、独身彼女なしの上司は何を返しても虚しく響くだけ 結局、新人のおかげで上司のしつこい新年会のお誘いが全くなくなった この上司、酒癖が悪くて皆辟易してたから、新人ホントによくやってくれた 【厳選】スカッとする話 一覧 【傑作選】スカッとする話 一覧
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