『威張ったじじい』など全5話|スカッとする話 まとめ Vol. 36【因果応報・復讐・武勇伝】

『威張ったじじい』など全5話|スカッとする話 まとめ Vol. 36【因果応報・復讐・武勇伝】
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スカッとする話 まとめ Vol.36

 

灰皿の中身を道路に捨てた

 

新宿の裏通りの交差点で信号待ちしてたら、
俺の左前の白いクラウンがドアあけて灰皿の中身を道路に捨てたのよ
俺ポカーン。今時こんなことを、都会のど真ん中でやる馬鹿がいるとは・・・
咄嗟に注意ってできないもんだな、あーゆーときって

で、そのクラウンの右後ろ(俺の車の左前)にすり抜けしてきた白いBMW(バイクね)
が止まったんだ
吸殻をバイクで踏みたくないから止まったんだろうなーとか思ってたら
その場でスタンド立ててバイクから降り、クラウンの運転席のドアの前に立つ
「おお、わざわざ注意するために降りるなんてかっこいい!」
と思ったら

ドガシャパリーン
パンチ一発クラウンのサイドウィンドウ叩き割ってました・・・
あれってあんなに簡単に割れるもんなのか?
割れると同時にクラウンから黄色い悲鳴、そこからすごい早業
叩き割った窓から鍵開けてちょいと揉み合い(多分シートベルトはずしてたんだと思う)
30台半ばくらいの白いスーツ着た女が運転席から引きずり出された
大量の吸殻の上に片手で女をぶん投げ、混乱している女が何か叫ぶと同時に頭を鷲づかみし、
吸殻に女の顔をグシャ
そのまま女の襟首掴んで起き上がらせ、クラウンの運転席に押し込んで、ドアを蹴とばし閉める

ちょうど信号が青になり、
男はバイクに乗って車の間をすり抜けクラウンの右のサイドミラーをすれ違いながら破壊し去っていった
信号が変わり先頭車両が動き出しても俺含むクラウンの周りの車は10秒くらい動けずにいたが、
事を見てなかったであろう後ろのほうからクラクション鳴らされ移動開始
俺も移動しながらクラウンみたら、女運転席で泣きながら携帯いじってた
110番でもしてたんだろうけど、俺がみたのはとりあえずそこまで
新宿怖えええええ!

武勇伝とは違うし、女のしたことはどうあれ、バイクのライダーがやったのは立派な犯罪
ニュースにでも出るかなぁ、
と思って昨日今日とニュース見たり新聞読んだががとくにそういった報道はなかった
女もライダーもDQNなんだろうけど、俺はライダーに心の中で拍手を送りたい

 

 

カップルの別れ話

 

数年前、ちっちゃい喫茶店でカップルの別れ話

男「もう無理なんだよ」
女「……(黙ってぽろぽろ涙をこぼしてる)」
男「同棲までしといたのに、ごめん。本当にごめんしか言えない。ごめん、謝る事しか出来なくて」
女「……」
男「何か言ってよ。俺らなんだかんだ言っても長い付き合いだろ?最後は笑顔で別れたい」
女「……いいの?言っても」
男「え?」
女「じゃあ言わせてもらうよ。言っとくけど、○○が良いって言ったんだからね?
一緒にいてくれるならいいやってずっと我慢してたけど、もう別れるんだもんね、
そうだよね、もう関係ない(これまでの態度が嘘のようにテーブルを叩いて立ち上がる」
男「えっ、えっ!?」
女「浮気相手を私達の部屋に連れ込んで楽しかった?結婚資金をこっそり使いこんでまで
飲み歩いたお酒は美味しかった?私が入院した時まで仕事だって嘘ついて合コン行って
面白かった?私の親友にまで手を出そうとしてた事もとっくに知ってるんだよ?
(この辺うろ覚えだけど、とにかく物凄い勢いで男の悪行を怒鳴ってた)
大体さ、今回別れるって言ったのだって新しい女が出来たからじゃん!!○○さん。
写真も見たよ、美人だね~。○○さんに私の知ってる事全部教えてあげようか!?」
男はもうパニくってて返事も出来なかった
女「何とか言いなさいよ!!あんたが何か言えって言ったんでしょ!?
私をそこまで馬鹿にしておきながら、良く最後は笑顔で別れたいとか言えるよね!?
あーバカらし。決めた。私今から○○さんに電話するから。あんたがやってきた事、全部ばらしてやる」

そこで女は携帯片手に店を出てって、男が慌てて追いかけてた
女の方は華奢で色白でいかにも耐える女って感じだったから、怒鳴ってる時のギャップがすごかった
店中がそのカップルに注目してたから、二人が出ていった後は知らない人同士で
「すごかったな」「ひでー男」「本当にばらされればいいのに」とか話してたのも忘れられない

 

 

座席に土足で

 

昨日、電車内で見た武勇伝。

私の目の前に座っていたDQN男が、おそらく私が乗車する前からずっと
座席に土足で足をのせて座ってるようで、DQNの横だけ席があいてた。
それで次の駅で乗ってきた3~5歳くらいの男の子が、そのDQNを見て大声で
「あ~!あのお兄ちゃん、靴はいたままいけないんだ!!」と言いだした。
男の子のお母さんは焦ったようすで「シッ!」と男の子を黙らせて、
私の横に親子で座った。それで男の子は、しばらく靴を脱いで椅子にのって窓の外を見てた
んだけど、私の目の端で男の子がチラチラ動いてる。なんだと思ったら、男の子が
必死に無言でDQNを見つめながら自分の足とDQNの足を指差してる。
どうやら靴をちゃんと脱げと、無言でDQNにうったえてるらしかった。
凄いなこの子と見ていたら、母親が「やめなさい!」と男の子を叱ったんだ。
そしたらその子、はん泣きで「・・・なんで?・・・だって、あの人・・・ダメなこと
してるよ。ゆう君、したら怒られるよ・・・なんで?なんであの人怒られないの?」
と母親に言い出した。
そしたらさすがのDQNも居心地悪かったのか、ゆっくり足を下ろして寝たフリをしだした。

小さな男の子の小さな武勇伝でした。

 

 

威張ったじじい

 

高校の時の話し

日本史の講師が威張ったじじいだった。
授業はつまらないし、口臭いし、女子を贔屓するわで、
好きだった授業が段々嫌いになった。
授業中にヤツがする雑談はいかに自分が優れた人間かの自慢話。
気に入らないことがあるとすぐ怒鳴り、みんなも辟易としてた。

ある時、じじいは言った。
「俺が海軍兵学校にいた時は…云々」と。
その時自分は、「あ、こいつ嘘ついているな」と悟った。
一応最後まで話しをさせてから、「先生質問いいですか?」と挙手。

「先生は海軍兵学校の何期生だったんですか?」と自分。
「え?え?」とキョドリ出す講師。そして、答えない。
「兵学校にいたなら、分かるでしょ」としつこく迫る自分。
とうとう講師は逆ギレ
「おめぇに関係ないだろうがぁぁぁ!!!」

「いいえ、関係あります。
祖母の兄は海軍兵学校第○○期生でした。
終戦の年の4月、沖縄に向かい戦死しました。
海軍兵学校生を騙ることは、お国の為に戦死した人々への侮辱です。」
と怒鳴り返した。
ついでに、「兵学校の名簿もあるので(本当)家に帰って確認します」
とも言っておいた。
自分でも声が震えているのが分かり、恥ずかしかったけど、
こんなカスに嫌われても目をつけられてもいいと思った。
その時の授業がどう終わったかは覚えていないのだけど、
自分は怒りが治まらず校長先生にいきさつを泣きながら話しに行った。
その一週間後にじじい講師は学校に来なくなった。
やつがどうなったか知らない。今もどこかで嘘ついているのかも。

自分は右でも左でもない。
けど戦争を体験した人間は多くを語らないことを知っている。
自らベラベラ語る人間は嘘ついているんだよ。

 

 

作品評価

 

とある美術展でギャラリートークがあって、
その世界では高名な先生が解説してくれるというので、自分も参加しました。
その先生の解説はとても解りやすく、
無駄なくトークが進んだため予定時間より早く終了しました。

そこで本来は受賞作品のみの解説だったのですが、それ以外の作品も解説してくれることに。
ギャラリーの中には出品者が結構居て「是非自分の作品も・・」と申し出てました。

先生は作品の良い点、改善すべき点を丁寧に解説。
そして1人のオバちゃんが「私の作品もお願いします!」と申し出ました。
その作品は大皿に沖縄?の基地と「戦争反対」てなメッセージを描いた作品。
wktkするオバちゃんに、作品を見た先生が

「この作品は評価に値しません。この会場にある作品は皆、
純粋に美しいもの、より良いものを目指して作られています。
ですがこの作品には不純なモノが混ざって濁っています。
美の世界に余計な思想を持ち込むことは、愚かで醜い行為です。
こういった主張をしたいなら、他所でやって下さい。」と淡々と言いました。
恐らく「反戦を訴えててエライ」的な解説を期待していた
オバちゃんは引きつった顔で固まってました。

自分も全くの同意見で、偏見承知でいうなら反戦とか
「良いことアピール」で作品の評価にゲタ履かせようとしてる
意図が透けて見えてて嫌でした。オバちゃんはちょっと可愛そうだったけど、先生GJ。

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