『山の中に置き去りにされた』など 短編10話【18】修羅場 – 本当にやった復讐の体験談

『山の中に置き去りにされた』など 短編10話【18】修羅場 - 本当にやった復讐の体験談

 

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短編 – 本当にやった復讐 修羅場編【18】

 

母の事を愛したことはない

中学生の私に向かって、父は言った、母のことを愛したことは一度もないと。

青年時代、父には愛する恋人がいたそうだが、父実家も貧乏、その三男である父も貧乏。

自分と結婚したら、大事な恋人は確実に苦労する(父実家よりも裕福な家庭の娘さんだったらしい)、でも世間体のためには、誰かと結婚しなければならない。

そこで「好意を全く持っていないので苦労をかけても胸が痛まない相手」である母を選んだそうな。

小学生の私に向かって、母は言った、おまえは親戚から貰った養女なのだと。

私が実母の腹の中にいるときから、どうやら横取りしようと狙っていたらしい。

「絶対に、女の子。もし生まれてきたアンタが男の子だったら、いらなかった」

母の言葉は、小学生の私にとって不思議なものだった。

実子が男の子ばかりで、どうしても一人ぐらい女の子を育ててみたいというのなら、わかる。

けれど養母にも養父にも、実子は一人もいない。

どうして女の子だったら「いる」になって、男の子なら「いらない」と極端に走るのか。
私が疑問に思って訊ねると養母は、

「どうしても、どうしても」

と言うばかりで、理由は全く教えてもらえなかった。

そして、大人になって知った養父母の秘密。

私を養女にしたのは「老後のため(タダ働きで自由に使える介護員)」だった。

なぜ女の子にこだわったかというと、男の子を養子に貰った場合だと、男は基本的に家事なんかしないものだし、成人後も身の回りの面倒を見なくてはならないから。

更に迎えた嫁が気が強くて性格が悪かったら、こちらが肩身の狭い老後を送らなくてはならない。

でも女の子を養女に貰えば、女は基本的に家事をするものだし、自分の身の回りのことも自分でする。

仮に結婚したとしても相手である夫は、婚家のすることには口を挟まないだろうから、いても邪魔じゃない。

実際に老後の世話をするのは娘一人、しかも小さい頃から育てているので、こちらも余計な気を使わなくていい。

そんな理由から。

毎日の酒代・煙草代・パチンコに通う金・スナックに通う金・複数の相手と不倫する金も時間も体力もあるのに、どうして「高校に通わせる金なんか無い!!」と私が中卒で働かされたのか。

養父母は保険には一口も加入しないくせに、私にだけは生命保険金に入らせて、こちらが万が一のときは金を出せよと、老後の生活費・入院費・治療費・葬式代・墓代みんな中卒のアンタが用意しろとニヤニヤ笑いながら言われる理由が、やっとわかった。

18歳になった私に「アチラの老後はどうでもいいからコチラの老後の面倒を見ろ!!」と離婚した養父母が再婚相手と一緒になって迫るまで、わからなかった。

結果、みんな、捨てた。

失踪した。

どこで潜伏先が漏れるかわからないから、同僚も上司も従姉妹も幼馴染みも友達もみんなみんな捨てた。

みなさんも、親戚の子供がいない夫婦に騙されないでくださいね。

「あんなに子供を欲しがっているんだもの、きっと可愛がってもらえる」

「もう年齢的に実子は望めないんだから、大事に大事に育てるはず」

そんなの、幻ですから。

私は、恋愛観も結婚観も金銭感覚も破壊されて終わった。

同性も異性も信じられないし、友情も恋愛感情も持てない、誰も愛せない。

 

職場でお金抜かれてるかも

当方は、毒女だったけど相手が泥ママというか泥ババ。

あとイライラしてるのとフェイクが編だったりで、読みにくかったらすみません。

母がケアマネの仕事を再就職して数週間。

私に申し訳無さそうに「職場でお金抜かれてるかも…」と相談に来た。

既に確認出来る金額では、5千円が盗られてるとの事。

私は「即警察!私と母以外の指紋が出るハズだよ!!」と言うものの、母は、新しい職場で問題とか…デモデモダッテというか、事なかれ主義。

なので、私はジョークグッズとして作成したアホ偽札。

(野口さんの名前部分がパ○ラ王だったり、樋口さんはアゲ嬢風の髪型にしたり
あと単位はペリカにしてみたwwwww)

を母には使うなと言って、財布に忍び込ませ、見事泥ババ一本釣りいぃぃっぃいいい!!!

ババがコンビニかどっかで使おうとしたらしく、使えずにKにお持ち帰り。

私母にハメられた!ファビョーン!!になったため、私にも警察から連絡が来た。

私は「これただのジョークグッズ。見れば判るだろ。そして何で母の財布からこんなの盗んだ」

と問い詰めたら、ババは金が無いのよぉぉぉ~!私母は大人しいから金づるになるかと思った。

他の人は文句言わなかったのにいぃぃぃいい!!!!と、余罪有り?的な発言をして、牢屋行き。

その後出てきた、泥ババ旦那も香ばしく、出会った第一声が

「俺は○○社の社長だ!えらいんだぞ!だから妻を許せ」

だったシラネーヨ。

その後は、泥ババ旦那のほうが更に香ばしく、私の職場付近に凸(仕事帰りのガチムチおっちゃんグループに助けられた)

社員のヤンチャ(笑)連中を連れて私に暴行(物理)未遂。

(これは自分で追い払えた。会社から借りてた圧着工具を相手の頭にシューッ!超エキサイティンッ!!)

こんな事をやらかして、泥ババ旦那も檻の中へ…。

しかし、すべで終わったら終わったでカーチャンが

「アンンタが余計な事しなかったら、それで何事も無かったのに」

が腹たって夜中のポテチ中←イマココ

泥ケアマネって信用ならんし、入居者がドロでも問題あると思うんだけどなー。

 

子供を預かってほしい

数年前、コトメから、どうしても預け先が無い、申し訳ないが2時間ほどコトメ子を預かってもらえないだろうか、と泣きつかれて承諾した。

その頃小梨で、保育園、児童館、シッターなど、な~んにも知らない私は

「世間は働く母親に冷たい」

というコトメの言葉に同情して預かった。

(平日なので夫は仕事、私は就活中。コトメは離婚後義実家出戻り)

約束の2時間経ってもコトメは迎えに来ない。既にお昼すぎ。

コトメから貰った連絡先は何故か通じない。

仕方なくコトメ子に好き嫌いを聞いて少し遅めのお昼をとらせた。

その後、何時間経ってもコトメは来ず、託児されたなど知らない私は真剣にコトメを心配し、夫にメール。

夫から連絡が入ったトメが、

「あの子あなたに預けたの!?」

と驚き呆れ、すぐに迎えに来てくれた。

子供抜きで彼氏と遊び回ってたコトメは、ウトメにこってり〆られた事を今だに根に持っていて、私と会うたびに

「気の利かない、空気読めない馬鹿嫁」

と嫌みを言ってくる。

8年経った未も嫌みを言われるけど、私も二児の母となり、やっと心からコトメに

「空気より子供の気持ちを読め♀豚」

って言い返せるようになった。

ちなみに、コトメ娘は未だにあの日私が食べさせた卵焼きが、この世で一番美味しい食べ物だったと言ってくれる、とっても良い中学生になりました。

何が怖いって、当時無知な私は「何食べたい?」って簡単なやり取りだけで、アレルギーの確認もせずに卵料理を幼いコトメ子に与えた事。

妊娠して初めてアレルギーの事を真面目に勉強してぞっとした。

ちなみにコトメはその時の彼氏とは子供の事ですぐに別れ、その後も次々とバイト先で相手をとっかえひっかえ。

コトメは美人だけど、加齢には勝てないみたいで相手の質が段々落ちていき、去年はとうとう既婚者に手を出して、大揉め。

怒ったウトメに勘当され、現在コトメ子はウトメが育てている。

コトメからは時々メールが来るけど、何故かあの時の彼氏とのデートを私が邪魔した!っていう恨みつらみ。

あの時、あなたが空気呼んでたら、あの子にも良い父親が出来たかもしれないのに。

と、いう内容のメールが何度も来る。

よっぽどお気に入りの彼だったんだろうけど、それよりもコトメ子の事をもっと心配してやれよって思う。

泥は泥を呼ぶ

泥は泥を呼ぶのかな。

状況がひと段落したので投下。

文才ないので箇条書きにしてみました。

・空き巣に入られ、結婚指輪などアクセサリーを中心とした貴重品を盗まれる

・後日犯人逮捕。犯人は絶縁同然だったテンプレ糞コトメとそのDQ馬鹿彼氏。
カードを使おうとして足がついた。アクセサリーはすでに売っていたorz

・義実家、コトメ彼氏実家(割と金持ち)から、そうとうな額の賠償をしてもらう。
(しかし御両人とも塀の中)

・噂を聞きつけた近所のシンママで、日ごろから香ばしい行動をするAがクレクレ攻撃開始。

・Aママ、家族旅行で留守の我が家に侵入しようとしたところを近所のスピーカーおばさんたちに見つかる。

・Aママ前科餅ということもあり塀の中。

・Aママの母、Aママの彼氏?による凸。

・引越し完了。←今ここ

A母は、「孫から母親を奪うなんて~人でなし!!」

「Aはかわいそうな子なんだから恵んでやったっていいだろう」

Aママの彼氏はチンピラみたいな人で、この人もどこから聞きつけたのか、空き巣の賠償金目当てだったみたいです。

塩まいて追い返しましたが。

 

どこに目ェつけとんじゃ

車通勤の帰宅途中でのこと。

帰宅ラッシュで幹線道路が混雑していて抜け道を通ろうと、小さい道から、大きめの道へ右折で出ようとした。

が、死角になっていたようで直進車がこちらへ向かってくるのが見え、慌ててブレーキを踏んだものの、ガッシャーーーーン!

相手と自分の車の前方がぶつかった。

なにもかもスローモーションのようで、ブレーキが間に合わず、車がすべっていく様がコマ送りのようだった。

それなりに衝撃はあったが、お互いケガもなく、事故処理のため車外へ出ると、相手の姿にびっくり。

スキンヘッド、DT松ちゃんのような刺青柄のTシャツ、ニッカポッカ(幅のある長ズボン)の中年男性で

「ねえちゃん、どこに目ェつけとんじゃ!」
と怒鳴りつけられた。

暗闇の中、ヘッドライトに照らされたその姿は迫力ありすぎた。

こちらが悪いので謝罪をし、賠償すると伝え警察を呼ぼうとしたら

「車なくて、どう仕事せぇってことや!」

「金はらえっ!車 直せ!! 誠意っちゅうもんはないんか?」

「お前が悪いのに警察呼ぶんかーーー!」

と相手はおさまらず怒鳴り続け、どうしようもないので強引に110番した。

すると突然、トーンダウン。

「これぐらいなら自分で直すわ」

「たいした事故じゃねーな。俺もあせりすぎた」
と言い出した。

実際、相手の車はバンパーが一部へこんだ程度だったし、私の車はへこみもなく塗料が付着しているくらい。

でも私はそのまま電話を続けた。

つながった警察は

「今ねー、事故処理30~50分待ちなんだわ。交通量多いし、もっと待ってもらうかもしれんな。自走できる? 署に来てくれたほうがいいかもね」
と。

相手は私が本当に警察と話しているとわかるとまた怒り出し、

「ほら、こっちは誠意見せてんぞ!」
と土下座をしたり

「これで満足だろ!」
とお札を渡して車に戻ろうとしていたので、こちらも相手には聞こえないように

「相手から怒鳴られてるんです。逃げそうだし怖いです」
と必死で訴えた。

怒鳴り声が電話ごしに聞こえたのか、最寄の交番から警官を向かわせると言ってくれた。

警官の到着を待つ間も相手は知り合いに電話して

「俺さー、車ぶつけられてさ、明日現場行けないかもしんね。すっげー迷惑かけるけどごめんなー」

聞こえるように話し続けた。

事故過失はこちらにあり、本当に申し訳なかったので

「すみません、すみません」

と言い続けたが、

「お前は俺の人生をつぶした」

とまで言われた。

到着した警官に身分証や車検証の提示をもとめられると

相手「俺、免許ねえわ」

一同、ア然。

警官に取り囲まれ、尋問が始まった。

どうやら飲酒運転をして免許停止中だったらしい。

その間、私は一人で車中待機。

110番につながるまでとつながってから、そして警官が来るまで危険を感じていた身には、とてつもなく長く感じて安心感から号泣した。

そこへ携帯へ着信。

警察から警官が到着したかの確認だった。

号泣していた私は

「う゛ぇ、来で、ぎで、ぐでま゛じだぁ~ っひっく」

とうまく話せず、何があったのかとびっくりされ、しばらく泣いてから

「ちょっと怖い思いをしたもので・・・」

とやっと答えることができた。

現場の警官へも事情が伝わり、あれから相手の男性に会うことはなかった。

それからようやく事故処理車が到着。

ただの事故なのに他にパトカー数台、野次馬もそれなりに集まり、大事件のようだった。

相手はパトカーで署へ連行され、私も無免許を立証するための参考人として事情聴取された。

調書にもパターンがあり、通報させまいと脅した行為が重くみられ

(悪い)犯人へ悪印象しかなく、厳罰に処してほしい

(普通)犯人は法に基づき、厳正に処してほしい

(良い)犯人は十分反省しており、温情をもとめたい

警察には(悪い)をすすめられたが、相手が怖いので(普通)にした。

前科もあったようだが具体的には教えてくれなかった。

事故対応のため、警察仲介で連絡先交換をしたが、相手の携帯は料金滞納のため使用停止中とのことで友人の携帯を取り急ぎの連絡先としていた。

車も無保険ではないらしいらしいが、友人名義だった。

保険屋によると、連絡もつかなかったらしい。

相手があまりにも怒ってたのは無免許バレを恐れてのこと。
こちら過失の事故だったし、車ないと不便きわまりない地域なのであまり不思議に思わなかった。

冷静になればおかしいと気付けたはずと反省。

そしてどんな事故でも警察をよぶべきと実感した。

自分の不注意で起こったことなので、怖い思いをしたのは自業自得だと思います。

本来であれば過失割合もこちらにあったようですが、今回は相手側過失で相殺できるとのことでした。

ただ相手と連絡がとれなくなり、最終的に結論は出なかったようです。

自分の車は車両保険として処理しました。

これを教訓として今後運転に十分注意します。

 

今すぐじゃないとダメなの?

以前、働いていた会社でのこと。

私は社内外のネットワークを主に担当してたんだけど、よく他部署の課長が割り込みで仕事を依頼してくることがあった。

基本的に、自分の部署での仕事がメインで、他部署の仕事は自分の部署に依頼書を出してもらってから引き受けるシステムだけど、他部署の課長はそれをまったく無視。

「依頼書出してからお願いします」

と頼んでも、

「後で出すから取り敢えず急ぎだから来て」

と言われることしばしば。

平社員の身分なのでそうそう断ることも出来ず、引き受けてたのもダメなんだろうけど、自分の部署の上司に相談しても

「困った人だね~」

で終わるだけだった。

ある日、母親が倒れて緊急手術することになった。

夜間に倒れて連絡が来て、そのまま翌日朝から仕事を休んで付き添ってた。

病院からは「助かる可能性が低い」とか「今夜が山場です」みたいなことも言われていた。

会社支給の携帯は電源切ってたけど、プライベート用の携帯のみ親族との連絡用に電源を入れていた。

手術前1時間くらいだったか、電話がなり出ると件の課長だった。

どこそこのお客さんがトラブルで今すぐ出てこれないかと言われ、親が危篤でこれから手術します、無理です、と断ったら。

「その手術、今すぐじゃないとダメなの?伸ばせないの?付き添ってたって助かる時は助かるんだし、いなくてもいいよね?」

それがきっかけで会社辞めました。

 

合同結婚式

先日招待された友人(新婦)の結婚式。

初めて合同結婚式なるものに招待された。

招待状をもらった時は「???」だったが、新郎は結構イイとこのご子息で、年内に兄も結婚することになっていたので合同でとなった模様。

私の感覚だと、折角二人が主役として輝ける日なのに、新郎二人、花嫁も二人とはかなり微妙。

招待状が届いてから、新婦に連絡をとったところ、やっぱり納得がいってない様子だった。

彼には、

「一生に一度の主役の日なのに」

「私と義兄の嫁は関係がない」

「私側の親族が納得しない」

などと反対したらしい。(当たり前だが)

ちなみに、新婦はものすごく太ってるというわけではないが、ぽっちゃりタイプの子で、顔も中の下程度。

そこに、兄嫁はかなりの美人ときてるもんだから、比べられるのも目に見えていた。

そもそも合同結婚式の案は新郎両親のもので、理由としては、式を二度挙げるより費用が安く済むということ(必然的に新婦側の費用もかなり浮く)、親戚を何度も式に呼ぶのは申し訳ないということ、新郎父の仕事関係の人(お偉いさん)に一度に息子をお披露目できるといくこと、などらしい。

新郎はあまり結婚式にはこだわりがないらしく(というより父に逆らえないらしく)、新婦が何を言っても聞いてくれない。

自分たちの負担が減っていい。費用が浮くんだから、その分主役にふさわしい豪華なドレスを着たり、いろいろできる。と。

新婦は最後まで反対したけれど、兄カップルが合同結婚式でいいと言ったらしく、自分だけが反対している状況になり、結局泣く泣く了承したそうだ。

ちなみに、新婦両親も納得はしていなかったらしいが、事を荒立ててしまうと今後のお付き合いに障るということで、我慢したらしい。

そして披露宴当日。

会場は超高級ホテルで、出席者は300人程(内、50人くらいが新郎父の招待客)。

ちなみに挙式は親族のみ。

納得いかない形で式を挙げることになってしまった新婦は心配だったが、なかなか体験できないであろう「合同結婚式」への出席に、ちょっとわくわくしてしまった私・・・。

いよいよ、新郎新婦の入場となった。

スポットライトとともに大きな中央の扉から現れた二組のカップル。

ライトや曲、スモークなどの演出が凝っていて、会場はおお~~っと盛りあがった。

そして温かい拍手。
・・・しかし、誰もが思ったに違いない。

二人の花嫁のシルエットが違いすぎるということを。

友人新婦とは1年会っていなかったが、おそらくダイエットをしたのであろう、一年前よりもややすっきりしていた。

しかし、ぽっちゃり体型なのに変わりはなく、身長も150センチとやや小柄。

対する兄嫁は、話には聞いていたが、モデルも顔負けのプロポーション。

どこもかしこもすらっと細く、マーメイドラインのドレスがその美しいくびれを強調していた。

そして、遠目にも分かる、美しい顔立ち。

近くの新郎友人席からは、小さく笑い声が聞こえた。

会場ををラウンドするときも、兄嫁は美しい笑顔を振りまき、優雅にお辞儀をしながら、キレイキレイと言われながら歩いていった。

その5メートルほど後を行く友人新婦は、笑ってはいたが、明らかに表情が曇っていた。

私たちを見つけると、バツの悪いような、恥ずかしいような表情で目配せをした。

明らかにグレードの違う花嫁に、「触れてはいけない」というような微妙な空気はありながらも、二組そろってのケーキカット、ブーケプルズ・・・と、とりあえず式は滞りなく進んだ。

しかし、あまりの美しさに、キレイキレイと絶え間なくもてはやされるのは兄嫁ばかりで、友人新婦の笑顔はかなりぎこちない。

友人新婦ももちろん化粧をしていつもよりは綺麗になっているものの、兄嫁を隣にすると、如何とも言い難い。

ゲストたちは気を使って「おめでとう」と連呼していた。

そして、後半に差し掛かったあたりで事件は起こった。

会場の後ろから、新郎の親戚(おそらく)が、酒に酔ったのか、笑ながら大声で

「○○(友人の新郎)~!××(新郎兄)の嫁はべっぴんだけんうらやましかろ~!」

「お前ももうちょっとべっぴんな嫁さんを連れてこなぁ~」

とヤジを飛ばし始めた。

それまで、思いながらも触れないようにしていた会場は一気に凍りついた。

周りの親戚があわてて制したので、おっさんはおとなしくなったが、新婦は高砂で目を真っ赤にして震えていた。

そして、泣きそうになるのを必死こらえた結果、泣き出してしまってからは、嗚咽が過呼吸のようなカンジになり、もう会場にいられるような状態ではなくなってしまった。

新郎とスタッフに支えられながら、退場。

会場は騒然となり、司会が必死に納めようとしていた。

もう戻ってこないかも、と思っていたが、それから30分ほどたって、二人は会場にもどり、(新婦の目は泣き腫れていたが)

「お見苦しいところを・・・」

と新郎がスピーチし、微妙な空気の中式は終了した。

サムいというか、とにかく友人がかわいそうな式だった。

兄夫婦とのやりとりや、親同士のやりとりなど、その後のこととかも想像すると・・・・。

文才がなく、だらだらと長くなってしまい申し訳ありません。

一人お茶会を開催していた

取りあえず、前提条件として

私:紅茶とカップが好きな小梨兼業主婦。
親の跡を継いで小さいながら医院長(世に言う若先生)

A:泥ママ:何故かうちによく来たがる
(一応親子ともに患者なので無碍に出来ないから病院では話す程度、かつて2度だけ家に上げた)

先日家で一人お茶会を開催していた。

久々の休診日ということもあり、ちょっと良い茶葉とお菓子でお気に入りのカップで孤独にお茶を飲んでいたら、誰かが家のチャイムをピンポンした。

我が家は病院と家は離れている作り(といっても歩いて3分ほど)。

基本的に患者は家に来ないので宅配便か何かと思いモニターを確認したらAだった。

A曰く「子供が熱を出したから診て欲しい」とのこと。

私たちには応召の義務があるし、普段通ってくれているしということで診ることにしたんだが、何故かここで診て欲しいという。

本当なら機材のある医院で診たかったのだが、

「うちの子病院まで動けそうにないの」

ということだからまぁしょうがないか…ということで家に上げて診た。

幸いA子は大したこともなく、抗生剤を処方する程度でどうにかなりそうだったので、処方箋を書きに病院へ行くためにこの時5分ほど家を空けた。

で、処方箋を書いて渡してAを送り出し孤独なお茶会を再開して、直ぐに気がついたのだがリビングのガラス戸棚に飾っておいた私の大切なカップが気がついたら2セット消えていた…。

そのカップはヘレンドというメーカーで、しかもそこの中でもハンドメイドでかなり高い。

国家試験合格時に一客、親の病院を継ぐ時に一客購入。

一客正規輸入で20万円ほど。

今は不況だからもう少し安いかもしれないが、決して安くない。

それよりも何より親の思いがこもっている。

それがないという事実に混乱してAが来ていたことなど忘れ、すわこれは泥棒か、と思って警察を呼ぼうと言うところでもう一度ピンポンがなった。

モニターを確認するとAとA姑が立っていた。

その手にはカップが………。

どうやらA、処方箋を書きに私が家を出た隙に泥したらしい。

しかしA姑と私の母は仲がよく、家でよくカップを見ていたから直ぐに気がついたらしく、返しに来たという。

後ろにはエッチングで私の名前が書いてあるから言い逃れも出来ない。

だがA謝らない。

お姑さんが米つきバッタみたいに謝る横でまったく反省もせず、それどころかふて腐れていた。

その態度に普段患者さんだし、と我慢していたが(結構医院の備品を持って行っていたことはスタッフから聞かされていたが、今まで言わなかった)堪忍袋の緒が切れて

「もう二度と診ない。紹介状を書くから他の病院に行ってくれ。カップは返してくれたらもうそれでいいから二度とうちには来ないで」

と告げたところA、逆上してカップをたたき割った。

そりゃそうかもしれない。

小児科を標榜しているのは田舎だから、あんまり無いし。

Aの子供はあまり体が強くない。

それはさておき先程書いたとおり、高価なものであることは当然だが、そこに詰まった思い出が綺麗に粉々。

その場で私、奇声を上げてAに掴みかかるも、ちょうど上から異変を察知して降りてきた父に止められてしまいAを殴ること叶わず。

取りあえずA、若先生(私)に休日というのに子供を診て貰って、金も払わず(まぁカルテ書いてないからそこはしょうがない…)それどころか大先生(父)から贈られた大切な物を泥棒した挙げ句破壊して悪びれない鬼母どころか、極悪非道の鬼として返品されたらしい。

余罪もぽろぽろあったらしく、私も私も、ということで大変なことになった。

……なんだか、ここであるパターンなんだけど、A夫と姑さんが非常に小さくなって可哀想になった。

結局お子さんは継続して診てるけど、なんて言えばいいんだろう。

あの時もっと私が冷静に対処していたらこんな事にならなかった、と心が痛い。

カップは弁償して貰わなかった。

Aの家の保険が切り替わっていたのでこの不況だし、何かあったんだろうな、って思ったから。

それと同じものを弁償して貰っても、もう二度と、「禁忌選んだかも…」って合格発表まで青くなった懐かしい思い出とか全部上書きされてAしか思い出せないだろうし、もういいやって思った。
それと病院じゃないところで診察はあとで親に怒られた。

そう言うことをするとキリがないから止めなさいと。

親も若い頃開業したての時は家でやったらしいけれど、公私の区別が付かなくなるからと。

ストレッチャーで運ぶ、というのは無理だった。

まず休診日で人がいない。

スタッフがいないのに(自分の親はいるけれど)通用門を開けて、ストレッチャー出して…は、きつい。

しかもうちは代替わりした時に夜間休日診療はやらないと決めていたのでストレッチャーの存在を正直失念していた。

あと、病院の備品の件は親に相談した時に

「一人の患者さんの後ろには3人患者さんがいると思いなさい」

(つまり諦めろ)と言われたので不問にしてた。

…ごめん、月末でレセプト診てたらA一家の名前を見て悲しくなってしまった。

ダメだ、もっと強くならないといけない。

 

バイキングに出かけた

1ヶ月程前妹(高2)が誕生日だったので近くのバイキングに家族で出かけました。

平日で早めに行ったのでそれほど客はおらず、家族連れがぽつぽつと。

うちら家族は好きなように取ってテーブルで食べていた。

10分ほど経った時、子供のな泣き声が。

ちょうど振り返ると子供(B子、見た目小1くらい?)が泣いていた。

その隣にギャルママ(キチ)がいて何やら言っていた。

自分の娘の泣き声に気がついたのか、B母、B旦那がB子にかけより理由を聞いていた。

いけないと思いながらも食べ物選ぶふりしながらそちらに耳を住ますと

B子「このおばちゃんが私のケーキ取った」
らしい。

詳しくはわからないが、キチママのトレイの上にはチョコレートケーキが1つあり、B子が最後の1個残っていたケーキをトレイの上にのせたらいきなり現れたキチママにぶんどられたらしい。

それを聞いたB両親が「どういう事ですか?」とキチママに詰め寄ると。

「A子(キチママ娘)ちゃんが食べたいって言ったの!でももうなかったからその子から貰ったの!そうよね!」
とか言っていた。

でもどう見ても同意を得てもらったとは言えないB子。

B両親が「うちの子供が泣いているのにそれはありえない。仮に貰えたからと言ってこんな小さな子供にそれをせがむなんてどういう事だ」

とキレ気味。

かなり大声で店員やら客の視線がすべてその家族1点に。

そうしたらキチママが「いいじゃない!本当に貰ったんだからふじこふじこ!」と地団駄踏み出した。

ビビるB子、さらに泣く。ここでやっと店員が駆け寄る。

「お客様、トレイに乗せた物を勝手に取るという行為をこちらは認めていませんうんたらかんたら(色々言っていたけど忘れた……)」

で、店員の言動に腹が立ったのか、

「分かったわよ返せば良いんでしょ!ふじこ!」

と言って自分のトレイの上に置いてあったチョコレートケーキを鷲づかみにしてB子のトレイに叩き付けた。

B子の持っていたトレイ落下。
乗せていた皿などが一面に散らばる。

「これで返したから良いでしょ!私は早くA子ちゃんとご飯が食べたいの!」

そう怒鳴って何事もなかったように自分のテーブルに行こうとするのでそこで店員とB子旦那が捕まえて警察を呼んでいた。

床に散らばった食べ物をB子母がB子と一緒に片付けていた。

他のお客さんとか店員が手伝ってあげてた。(自分も行こうと思ったけど気がついた時にはキレイになってた)

その後B旦那が戻ってきて、すいません、と客の人に謝りながらB子とB母にとこに行っていた。

B家族は食事を取る前だったらしく、前金を払っていたがこんなとこにはもう居たくないらしく帰ろうとしていた。

出口でオーナーらしい人がその家族呼び止めて多分前金分を返そうとしていたようだが旦那が「いいです」と手を横に振っていた。

ちなみにA子はキチママと2人で来ていたらしく騒動の間にも黙々とデザート食ってたらしい。見た妹によるとピザで中学生くらいだったとか。

そのA母とA子がどうなったかは分かりません。

 

山の中に置き去りにされた

ちょっと仲良くなった人にテーマパークへ誘われた。

いいなと思ってたのでこのまま仲良くなってお付き合い?とか思ってた。

でも並んでるときとかに、ほかのカップルの採点とかする。

失礼だしあまり気分よくないからやめようよと言った。

「なんで、お前お方がランク上って思ってるよ」

と的外れな返事ばっかり。

彼のスタンスは「他と比べてほめてあげてるのになんで嫌がるの?」だった。

帰りの車の中で告白されたけどお断りした。

すると、「断るなら家に帰してあーげない」と言われ山の中へ。

デートコース定番おドライブウェイだったけど山の中置き去りとかは洒落にならなかった。

実は数年前までその近辺に住んでてハイキングコースも登山コースも熟知してたから自力で帰れる目算はあったけど、夜の山は危ない。

この男と一緒にいるのと、山の中で自力下山どちらが安全か葛藤したのが修羅場。

結局、置き去りにされたのですぐち近くの山荘に駆け込み兄に迎えに来てもらいました。
私を置き去りにするふりをして、私が泣いてるところで登場して改めて口説くつもりだったみたい。

「すぐ迎えに戻るつもりだったのになんで待ってなかったの?」

とか言われたけど、あんな脅しみたいな手口使う相手とは無理と言って断った。

泣いてる私を救出→ラブラブ→二人で夜景→ホテルという計画だったみたい。

昔さんざんナイトハイクした場所だったとはいえ一人っきりはさすがに怖かった。

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