『やくざと妹と痴漢と私』など 短編10話【75】修羅場 – 本当にやった復讐の体験談

『やくざと妹と痴漢と私』など 短編10話【75】修羅場 - 本当にやった復讐の体験談

 

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短編 – 本当にやった復讐 修羅場編【75】

 

友達に親の車を貸した

友人が引っ越しするからウチのワゴン車を貸してほしいと言ってきた。

親の車だから無理と断ったが頼みこまれて渋々貸した。

その日のうちに返してくれるのかと思ったら連絡がなく翌日になってもまだ連絡すらない。

昼頃連絡入れたら

「夕方そっちに行く」

と言い出して帰ってきたのが夜になってから。

「いつ返すと約束しなかったし」

荷室には土足の跡やゴミ、バンパーやマットには明らかに引きずった後があり、いったいどういう使い方したのか燃料は空っぽ。

「傷なんか付けてない。おれじゃないぞ。それに黙っとけば親には分からないよ」

「ガソリン?おまえの車じゃないだろ、親の車だろ」

家の前で夜遅く二人で言い合ってたら父が出て来て

「さっきらから聞いていたが君はどうしてそう自分勝手なんだ!」

と怒りだし友人はシュンとなった。

大学生なんだしけじめはちゃんとつけなさいとガソリンだけ満タンにさせて帰したが、自分も父から

「貸す時はきちっと条件を決めて約束させろ」

と延々と説教された。

友人は翌日から自分と距離を置くようになったw

 

お通し代を無料にしろ

居酒屋でバイトしてるんだが、昨日来た

母親(金髪)、
娘(高校生ぐらいで金髪)
娘(中学生ぐらいで茶髪)
の3人親子がずうずうしかった。

食事をしている時は何ともなかったのだが、会計の時に豹変。

僕は調理をしていて、同僚♂が会計をやっていたのだが、レジの方から怒鳴り声がする。

何事だ?と思って行ってみると、同僚めっちゃ困りながら対応してる。

その時、店長がいなかったので同僚に代わって、僕が対応。

お通し(小鉢)を頼んでいないのに出された

→頼んでいないのに出されたということは無料だと思った

→無料だと思って食べたんだからお通し分の料金を取るのはおかしいし、払う必要もないでしょ?と主張。

(基本的にうちではお通しと飲み物をセットで出すのだが、もしお客がいらないならキャンセルは可能)

(いやうちはボランティアで店やってるわけじゃねーし!)

と思いながら、頼んでいないなら店員に聞いてほしかったし、食べてしまったのなら料金を払うべきだと説明。

以後、

「無料にすべきだ→説明→無料に!→説明」

がループするのだが、全く聞く耳持たず。

他にも「私たちは常連なのよ!私の顔知ってるでしょ?」←(いや、知らんわ・・・。)

「私たちのおかげでこの店は繁盛してるの知ってるでしょ?」←(いや、知らんわ・・・。)

とか関係ないことも抜かしてくるし、娘2人も母親に乗っかってギャーギャーとうるせえよ、氏ね、カス。

結局、しぶしぶ払っていったのだが、食べておいて払おうとしないなんてずうずうしい。

たかが一つ200円でケチケチすんなよ。

 

盗癖、虚言癖、暴力、不倫

昔、職場の先輩にものすごい人がいた。

一見ちょっときつめに見える感じの美人なんだけど、盗癖、虚言癖、暴力、不倫、とにかくやることが酷い。

仕事中なのに延々、男につきまとわれて困ってると言う話。

(しかしそんな事実はない)をしたり、はては自分はさる高貴な血筋の末裔で,とか言ってたのでなんかの病気だったのかもしれない。

最初のうちはその先輩のしわざってわからなかったんだけど机においてあったものや、ロッカールームでひんぱんにものがなくなった。

誰かが間違えて使ってしまったのかな?と思ってたけど名前の書いてある備品や私物が無くなり始めて明らかにおかしいと思い、上司に相談したら微妙な顔をされ、

「気のせいだよ」

と言われてきちんと対応してくれなかった。

実は先輩は他の人からも盗んでいて、その被害報告が頻繁にあったみたい。

その時点では私はその先輩を疑ってはいなかったんだけど、ある日、その先輩がカメラをかしてほしいと言い出した。

私は当時、趣味で写真を撮っていて、その関係で広報の仕事をちょっと手伝ったりして、一眼レフのカメラを職場に持って来ていた。

先輩はそれを見て、近々甥っ子の運動会があるので両親の代わりに写真を撮ってあげたいんだと言う。

すぐ返すから、と言うのでうかつにもかしてしまった。

そしたら、返ってこない。

一週間経っても返ってこないので催促したら

「なんのこと????」

って。

いや,カメラ貸したでしょう、高価なものなので使い終わったら返してください、と言ったら

「借りてないけど,そんなもの!!!何言いがかりつけてるの?頭おかしいんじゃない?新手のタカリ?」

と言う。

びっくりして同僚に相談したら

「甥っ子って言うのも...多分嘘だよ。
今先輩、上司と不倫してて、それが理由で上司は別居中。
子供もいるんだけど,奥さんと離婚をさせるために子供にべったりで子供の運動会にも先輩が出しゃばって行くので奥さんは来られなくなったみたい」

という。
結局私が最初に盗難を相談した上司が,先輩の不倫相手だった。

聞くと,その事実を知ってる同僚には影で暴力を振るって告げ口をさせないようにしていたらしい

(うちの職場は不倫=即解雇。ちょっと倫理的に厳しい仕事だった)

頭に来たので他の同僚達にも被害がないか聞いてまわり、あきらかに彼女からの被害を受けている人の話をまとめ、上司のさらに上の部長のところにまで直談判に行った。

先輩はその翌週に解雇。

カメラは部長が先輩の両親に電話して取り返してくれたのだが、キャップが紛失していた上に本体にヒビが入っていたので先輩の両親が全額弁償ということになった。

本当なら他の人にも被害があったので警察介入してほしかったのだけど職場的にどうしてもそれは。。。ということだったのでそれはあきらめました。

後から聞いた所によると彼女は高校時代万引きの常習だったらしく退職後他の人と結婚して出産したけれど盗癖が収まらず、同じスーパーで5回ほど万引きして前科が付き、離婚されたとのこと。

多分ああいう人って一生ああなんだろうな,と思った。

 

キチママのピンポン凸

さっきリアルにキチガイなママにピンポン凸された…

2時前だけど怖かった…

キチ「4階の基地田と申しますが、鍵を忘れてオートロックが開けられないんです。解錠してもらえない!?」

私「すいません…私は4階の方とはお付き合いがなくて…基地田さんがお住まいなのを存じませんので、開ける開けないの判断が出来ません」

キチ「そんなこと言わずに開けてよ!!子どものクラブで一緒じゃん!!困ってるんだから!!たすけて」

(うちは1人目妊婦です)

私「管理事務所にお願いします」

キチ「管理事務所なんて知らないわよ!どこにあるの!住民税払ってるんだから開けなさいよ!!」

(管理事務所は前の棟の1階にあって住民なら誰でも知ってる)

私「判断が出来かねますのですいません…」

キチ「管理事務所の場所教えろよ!!駅前の不動産屋のこと!?往復10分以上かかるんですけどー?!」

旦那も起きてきたので、ガチャ切りしてロビーとのインターホンの音を消して、自分の部屋の前のドアモニを録画にした。

旦那はちょっとしてまた寝たんだけど今度はドアを叩く音がして、飛び上がるほど怖かった…

キチ「ちょっと!鍵忘れて家に入れないから一晩泊めてよ!!さっきは基地田って言ったけどほんとは概田だから!ごめんなさいね♪子ども同士遊ばせようよ」

怖いんだけど、キチガイをマンションにいれた誰かへの怒りの方が大きくて頭がおかしくなりそうだった。

旦那を起こして玄関をドアモニで確認しと見に行って貰ったんだけど、旦那が見たときは隣のお宅の門をガチャガチャしてたらしい。

怖すぎる…

とりあえず管理事務所に通報、隣の奥さん(姉妹のように仲良し)からlineが来て、管理人さんに連れていかれたらしいから安心した。

30分くらい音沙汰ないからもう大丈夫かな…

–後日投稿–

管理事務所に尋ねたら、私のこともお隣のことも知らない(接点のない)真性のキチさんだったようです。

駅を挟んで反対側のマンションと間違えたのではないかとの話でした。

 

新聞配達のババアに仕返し

うちが契約してる新聞店の配達のババアがすごく感じ悪い。

うちのポストは玄関前の門扉の横の塀に埋め込みになってるんだけど別に投入口が小さいわけでもないし、郵便局のエクスプレスバッグが入るぐらいだから新聞を入れるのなんて何でもないはずなんだ。

なのに、いい加減に放り込んでるのか、しょっちゅう外の道路側に落ちてる。

何度も新聞店に電話して、ちゃんと投函してもらうように頼んだんだが一向にそれがおさまらない。

それで一度、配達にくる時間(早朝4時頃だけど)に待ち受けて直接文句言ったんだ。

そしたら次の日、ポストに入れずに塀の内側に放り込んでやがった。

新聞店には担当を変えてくれと言ったんだけどそこの主人には猫かぶってるのか何なのか知らないけど、やたらババアをかばいやがる。

なんでもご主人を亡くして、年頃の子供を4人育ててる苦労人でどうか暖かい目で見守ってやってくれまいかと。

暖かい目で見守るも何も、ポストにちゃんと入れることなんて難しくもなんともないだろうが。

問題をすり替えんな。

頭にきて新聞社に電話したら、なんだかよくわかんないけど○阪の販売店は治外法権みたいなところがあってこちらでもなんとも・・・という返事。

まぁそういう言葉(治外法権)は使ってないけど、そういう事を言われた。

新聞を変えることも考えたが、俺にとっては何十年も読み続けている新聞なので変えたくなかった。

それで向うから辞めると言えばいいんだと思い、配達時間に塀の内側に隠れて待ち伏せ。

ポストの内側の扉はあけておいて、ババアが新聞を差し込むやいなや内側からズボッ!!と引き抜いてやった。

ビックリして、ひゃあああああ!!と悲鳴を上げるババア。

こっちは引き抜いたら息を殺して気配を消す。

しばらくそこに佇んでたけど、やがて去って行った。

次の日も、ババアが入れる、すぐさま引き抜く!!!

次の日も、入れる!引き抜く!!!

10日ぐらい続けたら、やがてババアが来なくなった。

めでたし、めでたし。

私の誕生日に妹が

数年前、6年生だった時の修羅場。

その日は私の誕生日だった。

両親は飲食店経営してて、あんまり裕福ではなかったから、誕生日とクリスマスは高価な物を買ってもらえる日だった。

その日も朝からワクワクして、店の裏にある小部屋で、4歳下の妹と待機してた。

祖母もお祝いに来てくれて、三人で静かに本を読んだりゲームしたりしてたんだけど、突然。

妹がひきつけを起こした。

背中を仰け反らせて唸り出す妹。

祖母は小さく悲鳴を上げ、私は頭の中が真っ白。

訳が分からないまま、父のいる厨房に駆け込んだ。

でも、言葉が出て来ない。

「〇〇(妹)が、〇〇が、」

と繰り返す私に、不審に思った父が

「〇〇がなんや!?」

ようやく、

「〇〇が変!!」

と言った私を見て全てを察したのか、父は仕事を放り出して小部屋に飛び込んだ。

必死に妹の背中をさすってた祖母と、痙攣する妹を見た父、ホールに向かって

「お母さああああんッ!!」

と怒鳴る。

すぐに母も飛んできて、祖母と交代。

父は救急車を呼びに行った。

その間、私は恐怖のあまり部屋の隅で震え上がってた。

救急車が来て、一緒に病院まで着いて行って、祖母と二人待合室で、店を閉める為に残った父が追い掛けて来るのを待ってた。

本当に怖かった。

そして、かなり遅れて来た父が、

「誕生日プレゼント買いに行こか」

と言って、欲しかったゲームソフトを買いに連れて行ってくれた。

その後は祖母の家で待っているように言われて、とりあえず大人しくしとかなきゃいけない、と思って、買ってもらったゲームをしてた。

その時炊いていたらしい生姜のきつい匂いを、今でもたまに思い出す。

妹はすぐに回復した。

第二の修羅場はその十日後、今度は父の誕生日。

朝起きたら、妹がお腹を抱えて唸ってる。

父が背中を撫でていた。
またひきつけた!? と一瞬思ったけど、

「お腹痛いって。お前はとりあえず学校行け」

と言われ、心配しながらも登校した。

帰って来たら、妹に原因不明の病気が見つかったらしく、入院していた。

この時一番修羅場だったのは両親だと思う。

私と妹にとっての修羅場は、厳しい食事制限がついたこと。

子供が好きな食べ物は全部ダメになった。

二人の好物のチョコもダメになった。

お姉ちゃんなんだから我慢しろ、とは言われなかったけど、妹が

「食べんといて!」

と怒るので、私も食べないようにした。

最初は本当に食べる物が無くて、毎日お粥みたいな食事だったけど、料理上手な母はすぐに工夫した料理を作って、普通とほとんど変わらないような食事になった。

むしろ、冷凍食品なんかが消えて野菜が増えたので、健康的な食卓に。

まだ病気は治ってないけど、妹は食事制限以外は元気。

むしろ私の方がよく風邪とかインフルとか罹る。

 

キチママ、土地くれ蟹くれ

流れ読んで無いので空気読めてないかも。

ごめんなさい。

最近一軒家を買って引っ越したんだけど。

引っ越してそうそう、近所のセコキチに目を付けられてしまったww

挨拶に行った時、渡した洗剤にもお礼の前に

「ダウニーが良かった」

と文句を言う様な人で第一印象から最悪で。

挨拶程度に付き合おうと決めてたんだけど両親の知り合いで、私を小さい頃から知っている人が近所に居るんだけど、その人が私の両親の仕事と旦那の両親の仕事を言った途端、クレクレになってしまった。

実家と義実家の仕事を聞いたであろう次の日朝の5時からキチママのインターフォンで起こされてしまい、何事かと聞いたら

「土地を寄越せ!」

「蟹を寄越せ!」

と叫びだした。

うちの実家は不動産屋さんで、旦那の実家は北海と蟹の業者。

はぁ?だったので

「迷惑です」

とおかえり頂いたんですが。

何故かそれを了承したと取られてしまい

その日の昼に再びキチママがやってきて

「土地は××(高級地)で家は三億以上のものでおねがい。」

「蟹は親戚にも送るので最低でも20kg」

と言われて思わず吹き出した。

「なんで私が見ず知らずの人にww」

と思わず言ってしまい、キチママキィーっと叫ぶとお約束の

「ケチ!どうせ此処もタダでもらった癖に!」

(多少安くはなったがスズメの涙程度、ほぼ満額でローン組んでる)

「我が家は子どもも沢山居て大変」

「貴方達は若いし、うちの負担分(恐らく家の料金?)位借金してでも払え」

「払わないなら、訴えるから!」

とうちの前で叫び脅してきたので。

ご自由に~と聞き流してリビングに戻ってテレビ見てた。

それからは特に何もなく帰ったみたいだと安心して、夕飯の準備してたら外から旦那の叫び声がしたww

何事かと思って玄関に向かったら、玄関の磨りガラスに顔をくっつけたキチママがww

最初誰か分からなくてすんごい怖くてw泣きそうになったけど、キチママだと分かったらため息しか出なかった。

旦那に気付いたのか、キチママは旦那に交渉しているようだった。

会話の内容は後から旦那に聞いたことだけど

「私さんから土地と家をもらう約束をした」

「蟹もくれるみたいで、助かります」

と旦那に言ったらしく朝の出来事を知ってる旦那は

「勘違いですよ」

と答えたらしい。

そしたらキチママ

「ですよね、一万なら払うので~私さんと交渉してください~」

ってヘラヘラしてお財布から一万だして旦那に押し付けて帰った。

結局その一万はキチママ旦那さんの両親経由で返した(凄い謝られた)けど。

キチママ旦那さんの両親いわく、あの嫁なので…と諦めた様子で言われた(´・ω・`)

正直どうしていいか分からなくて、実家に相談したら母が任せて~と言い、キチママさんを呼び出して欲しいと言って来た。

うちの不動産屋がバレるのも嫌だったのでファミレスにキチママさんに話があるのと呼び出した。

キチママは蟹が貰えるなら行くわ!とついて来た。

(私は否定もしなかったが肯定もしなかった)

そして母と約束したファミレスに着くと母の隣には知らない男性がいて、話を聞くと大工の棟梁?さんらしい。

そして始まる母の営業トーク。

そしてキチママを持ち上げる持ち上げる。

中古なんてあれよ!新しく建てた方が素敵よ。

彼処は洋風のお家が多いけど、和風なお家があればめだつわよーとまくしたてる。

大工さんも口下手なんだけど、凄い素敵な設計図を見せていく。

キチママ、これが私のものに?と夢心地の様子。

正直私はぽかーんとしまい置いてきぼり。

で最終的に出した契約書と魔法の言葉。

「うちなら(仲介料)タダで良いわよ!」と母。
キチママ

「ありがとうございます!」

涙ぐみながら私と母に頭を下げるキチママ。

え?なにしてるのとよくわからない私。

そしてファミレスから帰ると母から明日になったら解決するわよーと言われ益々なんのこっちゃとなってたら。

案の定次の夜、キチママ旦那さんに引っ張られるキチママがやってきた。

そして其の儘キチママ旦那さんに土下座ばりの謝罪をされた。

旦那さんの話と私の知ってた事を纏めると。

昨日の段階で明日契約書貰いに行きますねーと、最後に言っていて。

その日は日曜日でキチママ旦那が居ることを確認した上で、キチママ宅へと契約書を取りにいったらしい母。

キチママ家玄関で契約書を書いてもらってたんだがそこに顔を覗かせたキチママ旦那へと今回はお家建てていただける様で感謝してますと、挨拶。

キチママ旦那、ぎょっとしてキチママに問いただしたら、私さんがうちを買ってくれるのー!と素直に言ってしまい追い打ちをかけるように母が

「うちは不動産屋なんで仲介料が無料なだけですけど?」

ってすっとぼけて、キチママが切れて今迄の経緯を叫びながら暴露しキチママ旦那が慌てて謝罪にきた、と言うことでした。

その後はキチママ旦那に相当しぼられたらしく、家が欲しいとは言わなくなりましたが会うたびに蟹…とつぶやかれたり、私は傷付いたのだから蟹をもらうとボソボソ言ってますが害はないので無視してます。

 

やくざと妹と痴漢と私

二週間ほど前の朝、満員電車に乗ってたら、後ろから肩を突かれた。

振り返ってみてみると、そこに完全に見た目やくざな兄ちゃんがいた。

180以上ある身長に、坊主頭、ひげを生やして、目つきのこわい兄ちゃん。

何人か◯してるな、って感じの兄ちゃんだった。

一瞬で頭が真っ白になって、私は固まった。

ところが、やくざはちょいちょいと私の腰の辺りを指差す。

で、そちらを見てみると、お尻を撫でまわされてる女子高生がいた。

私と同じ生物とは思えない、可愛い女子高生だった。

私の胸くらいまでしかない、小っちゃい女の子が、泣きそうになって、俯いてる。

(どういうこと?痴漢を止めろってこと?)

正直、意味がわからん。

で、私は動けなかったわけなんだが、そんな役立たずな私を押しのけて、やくざの兄ちゃんが、痴漢の腕をがしりと掴んだ。

痴漢は、何かどこにでもいる感じの中年のサラリーマンだった。

やくざ「えらいことしてくれてんなあ、お父さん」(ほんとにこう言った)

痴漢「え?え?」

やくざ「痴漢はアカンで。そこらに貼り紙あるやろ?」

痴漢「あ、あの…」

痴漢、しどろもどろ。無理もねえよ。

やくざ「言い逃れはきかんで。証人もおる」

で、私の方を見るやくざ。

正直勘弁してくれと思いながら、私はコクコク頷いた

その頃には、私、やくざ、女子高生、痴漢を囲むように、何か二メートルくらいの人垣ができてた。

さっきまで私の腹のぜい肉にカバンを押しつけてたおっさんとかも、向こうの方で、立ったまま寝たふりしてたw

で、痴漢は認めたわけなんだが、その途端、やくざはとんでもないことを言い出した。

やくざ「実はこいつ、俺の妹なんや」

リアルに噴きそうになったw

その場にいた全員、(ねーよ!)と思ったと思う。

が、図々しいことを言い出すやくざの勢いは、まだ止まらない

やくざ「どうする?」

痴漢「え?」

やくざ「とりあえず、この後は当事者間で話し合うべきなんやろけどなあ」

わざとらしく女子高生を見るやくざ。

やくざ「妹は無理みたいやし、俺が代わりになるわ。お父さん、俺と話しよか」

痴漢「…」

痴漢は泣きそうだった。

というか、泣いてた。

あれよあれよという間に痴漢は名刺だの免許証だのを取り上げられて、次の駅でやくざに引きずられていった。

残された私は、ほとんど放心状態になってたw

一人のサラリーマンの人生が終わる場面を見てしまった衝撃は、すごかったです。

で、腰が抜けかけてる私に、女子高生が

「すいません…」

と言ってきた。

正直ホッとして、私は

「あ、うん。大丈夫やった?」
女子高生「はい」

私「怖かったねえ」

女子高生「すいません…」

私「うん?」

女子高生「あの、兄がご迷惑をかけて…」

その日一番の衝撃発言を、女子高生が口にした。

女子高生が何を言ってるのかしばらく理解できなかったけど、何か、やくざはほんとに女子高生の兄だった。

後から女子高生から事情を聞いたところによると、こういうことらしい。

この四月から、女子高生はあのサラリーマンにずっと痴漢されてた。

乗る電車を変えても狙ってるように、ほとんど毎日なので、怖くなってやくざ(お兄さん)に相談したそうだ。

で、警察沙汰とかにして事を大きくするのは怖いという妹のため、やくざ(お兄さん)が一肌脱いだらしい。

その後は、しきりに恐縮する女子高生となぜか連絡先を交換して別れたんだが、その日の夕方に、女子高生から電話がかかって来た。

出たら、やくざだった。

やくざ「あの、今朝はご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」

私「あ、いえ、どうも、フヒヒ…(誰だよ、お前)」

やくざ「よろしければ、一度お会いして、改めてお礼をしたいのですが」

私「い、いえ、フヒ」

遠慮したんだが、どうしても、ということなので、妹ちゃんの方とだけ会うことになった。

で、この日曜日に妹ちゃんとお茶をしたんだが、この時に事情を聞いた。

ただ、痴漢がどうなったかは、妹ちゃんも教えてもらってないらしい。

やくざ(お兄さん)の話とかも、色々と聞いた。

お礼のことを私があまりにも遠慮するから、やくざは

「怖がらせてしまった」

と落ち込んでるらしい。

ちなみにやくざは、私と同い年だった。

しかも、国立理系の大学生、超インテリだった。

で、あまりにも妹ちゃんがやくざの話を楽しそうにするから、

「お兄さんのこと、大好きなんやね」

と私が言うと、妹ちゃんは

「そんなことないですっ」

と言った後で、慌てて、

「あ、そうじゃなくて、大好きだけど、普通に大好きなだけです。特別じゃないです」

と言い足した。

かわいすぎて、死にかけた。

あんな妹が実在するとは。

何とかして、妹ちゃんに「お姉ちゃん」って呼ばれたい。

以上です。

色々と衝撃的な事件でした。

痴漢された友人

数年前の、しかも知人の話だけど。

知人のA子(当時20くらい)が、朝の通勤電車の中で痴漢にあった。

尻を揉まれ気持ち悪いので、体の向きを変えて逃れようとしても、痴漢はしつこく触ってくる。

とうとうA子は痴漢の手を取り、振り返って

「やめてください!お尻触らないで!」

と叫んだ。

痴漢(中年男)は「はぁ?触ってないし」

と逆ギレ。

A子「触ってたじゃないですか、この手で!今!」

痴漢「触ってないって!言いがかりじゃねーか!」

周りの乗客が、ざわ…ざわ…と振り返る中、A子涙目。

「言いがかり?あんたのは言い訳でしょ」

そこへ急に参戦してきたのは、痴漢の後ろに立ってたBさん(女性)

Bさん「あんたのヒジが、私にぶつかってきてたんだけど。うざいから、何してんのか気になっちゃって」

痴漢「…」

Bさん「その子のお尻を触ろうとして、ぶつかってきたわー。見てた」

痴漢より10cm以上は背が高そうなBさんは、痴漢の肩ごしにヒョイと見る仕草をしてみせた。

A子がBさんに

「すみません、一緒に警察に来てもらえますか」

と頼むとBさんは

「良いよ、次の駅で降りる?」

と快諾。

その間、痴漢の顔はみるみる真っ青に。

A子・痴漢・Bさん、と痴漢を挟んでホームに降りるとA子は

「駅員さーん!」

と大声を出したが痴漢はいきなり回れ右して改札に猛ダッシュ!!…しかけたところ、Bさん

「おーっと!」

と痴漢の腕を掴む。

「逃げないから放せよ」

と言う痴漢に

「え?w じゃあ今の何なの?www」

とBさん。

痴漢が駅員数人にドナドナされていく後ろを、駅長に連れられてA子とBさんが続く

駅長「お二人とも、この後○○警察署に行っていただきますが…」

Bさん「あ、会社に遅刻の連絡しなきゃ」

A子「すみません、私のせいで…」

Bさん「良いの良いの、悪いのはあなたじゃなくてあいつ」

と痴漢を指さした。

痴漢は輸送車に乗せられる時、A子に

「自首する!自白するから!警察はちょっと!」

と赦しをこうたが警察官が

「自首とかじゃないんですよねー、これって一般市民による現行犯逮捕なんですよねー」

と車に押し込んだ。

その後、痴漢の取調べは

「やった」

「やってない」

と二転三転したらしいが、A子の訴えをBさんの目撃証言が後押しして事はサクサクと進んだそうだ。

ちなみにA子とBさんは見ず知らずの他人。

Bさんにお礼が言いたくても、名前も連絡先も知らないし警察も教えてくれず、あの時に聞いとけばよかったー!と、A子の後日談。

以上です。

 

義兄嫁のイヤミ

お金お話ははしたないかも知れないけど、ちょっと愚痴らせて。

しかも長いです。すみません。

10数年前に義父が脳溢血で一命を取り留めたものの半身が麻痺してしまった。

義母はそれ以前に亡くなっており、一人暮らしの義父だった。

夫は次男で同じ市内に住んでいる。

長男は転勤族で、当時は飛行機の距離に住んでいた。

我が家は小梨、長男家は当時小学生が2人いた。

で、義兄夫婦と私たち夫婦の4人で今後の話し合いがあった。

長男である義兄は夫に土下座して

「親父の面倒を私子さんにお願いしたい」

と言った。

義兄嫁は、うちは転勤族だから引き取ることもできないし子供がふたりもいるから介護にまで手が回らないし、自分は腰痛もちなので男性を抱えることは出来ないし…などなど言ってた。

実は話し合いがなされる以前から、こうなるんだろうなと予想はしてた。

だって、状況としてそれしかないだろうと思ったから。

私は中学高校の頃、実家の母が父方の祖母の介護をしてたのを見てて手伝ったりもしてたから、介護に対してさほど抵抗は無かったけど、お金のことだけは頭にあった。

我が家は不妊治療で貯金は殆ど無くなってて、子供を諦めてこれから老後資金を頑張って貯めなきゃねって言い合ってた時だったし、正社員で働き始めたばかりだったから。

義兄もそのあたりの事情が分かってたから土下座までしたのかもしれない。

で、義兄から相続を放棄するという誓約書を出された。

もちろん義父が存命している時に、法的に全く効力のないものだと分かってたけどどっちにしろ、うちが看るしかないって覚悟してたから了承した。

それから夫の実家を車椅子仕様にリフォームし、私たちが引っ越してきた。

私は仕事を辞めて専業主婦に。

介護は慣れてるつもりだったけど、義父とはいえ異性の下の世話は正直苦痛だった。

最初の数年は義父自身にも嫁に介護される苦痛もあったようで当り散らされることもしょっちゅうだったし。

夫が仕事休みの土日には代わってくれて、友達と会ったり映画やショッピングなど息抜きをさせてくれたから続けて来られた感じだった。

そして一昨年、義父が亡くなった。

約束通り、義兄は相続を放棄した。

が、義兄嫁と一緒に洗い物をしていたとき、

「でも本当なら遺留分ぐらいは頂きたかったわ」

と言われた。

「それはお義兄さんが言ってることなの?」

と聞いたら

「あの人は欲がないからねえ・・・うちなんていまだに賃貸なのに」

って。

それで二人が帰ったあと、夫にその話をしたら夫が義兄に本当に放棄でいいのかと電話して聞いたらしい。

そしたら義兄は

「そういう約束だ」

と言ったので、夫が私が聞いた話をしたらしいんだ。

でも

「約束は約束。俺らがやらなかっことを私子さんがひとりでしょってくれたんだ」

って頑として遺留分は拒否したそうだ。

その後義兄夫婦は派手な夫婦喧嘩やったらしい。

義兄嫁は私が告げ口したと、それはそれはお怒りでその後、義兄とその子供たちが遊びにくることはあっても義兄嫁だけは絶対来なくなった。

が、たまたま今春、義兄に地元への転勤の辞令が出てこちらに引っ越してきた。
義父のお墓参りも兼ねて、珍しく義兄嫁も含めて家族で我が家に来たんだけど義兄が

「親父も亡くなったし、この家建て替えれば?」

って言ってくれたので実は今考えてる所なんだって夫が言ったんだ。

その直後、台所でお茶淹れてる私のところに義兄嫁がやってきて

「裕福な暮らしを手に入れて、介護のし甲斐もあったわね。ほとんど寝たきりで手がかかったわけでもないのにね」

と嫌味炸裂。

もう面倒臭いので、その事は夫にも言ってないんだけど

「あのー、できればもううちには来ないでくれます?」

とだけ言っておいた。

ちなみに義父が倒れてから亡くなるまでの間、義兄一家が帰省してくるとき義兄嫁は自分の実家(同市内)に直行直帰でうちに来たことはなかった。

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