『長女を押し付けられた』など短編5話【2】 – 感動する話・泣ける話まとめ

『長女を押し付けられた』など短編5話【2】 - 感動する話・泣ける話まとめ 感動

 

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感動する話・泣ける話まとめ 短編5話【2】

 

 

小2の娘がバイトに応募

昨夜、嫁とケンカした
きっかけは些細なことで、小2の娘がバイオリンを習いたいと言い出したこと

嫁は「本人がやりたいなんて言い出すのは珍しいから、習わせてあげたい」
俺は「どうせ思いつきだろ、ほっといたら三日で忘れる」

まぁ、俺はその日仕事でトラブルがあってイライラしてたっていうのもあったんだけどね
最終的に「俺は仕事で疲れてるんだから黙ってろ!」と思わず怒鳴ってしまい、終了

翌朝、俺も嫁も険悪なムードのまま、二人とも仕事に出た
仕事から帰ってきたとき、嫁はまだ泣きはらした目をしていた
なんとなくバツが悪くなって俯いてしまったとき嫁が

「あ…違うの。あのね、ちょっとこれ見て」
と新聞の切り抜きを俺に渡してきた
それは「DM封入のバイト」の募集記事で「封筒に紙を入れるだけの簡単な仕事です!」と書いてあった

俺「これがどうかしたの?」
嫁「今日ね、この会社から電話があったの」
俺「?」
嫁「○美(娘)がね、この会社に働きたいって電話したんだって」
俺「はぁ?」
嫁「先方が声も幼いし、おかしいと思って○美に連絡先を聞いてうちに電話をく れたの。
○美に確認したら…(ここらへんで涙ポロポロ流しだした)…
○美がね、
『ママとパパ、ケンカしてるのが自分のせいなのがわかったからいやだった。
だから、私も働いてパパのお仕事の大変さをわかりたかったし、お金も稼げるし そしたらバイオリンもならえるし、パパもママもケンカしなくてすむから   一番いいと思ったの』
って言うの…」

気がついたら俺も泣きそうになってて、嫁が「ごめんね」なんて言うもんだから、余計に泣きそうになって
顔あげたら、ちょうどドアから○美がこっちをこっそり覗いてた

俺は○美を部屋にいれ、盛大に説教をした
お前は働かなくていいんだ、つーか、勉強しろ、その代わりママとパパはできるだけケンカしないようにする
バイオリンは習ってヨシ、ただし、途中で止めるとかいいだすな判ったか!…とね

でもさ、説教しながら、俺、泣いてんのw

こんな小さい娘に気をつかわせるほどピリピリしてた自分に後悔しつつ
こんな良い娘に育ってくれたことを感謝しつつ、涙が止まらないんでやんのw

いやー、うちの娘は世界一の良い娘だ。マジそう思うw

 

 

ヤクザの事務所に乗り込む父

まだ子供の頃の話です。

実家はマンションを経営してるんですが、
そこのひと部屋に、893が事務所を構えてしまいました。
毎晩大騒ぎをして、近所迷惑この上なしだったんですが、
893なだけに文句を言える人もなく、周囲は空き部屋に。
当然の事ながら、入居者は激減。
このままでは、家族揃って食っていけなくなる…と本気で困っていました。

ある日、父が真剣な顔をして私と弟、母を呼び、1人ずつぎゅっと抱きしめた後
893事務所へ乗りこんでいってしまいました。

怖くて怖くて、どうしようかと思いましたが、泣いていても仕方ありません。
父が危なくなったら飛び込んでやる!と、子供心に決心して
木刀を持ってコッソリ家を抜け出し、弟と一緒にて父の後をつけました。

「あんたの言いたい事は解ったよ、でもなぁ、
あんたと家族、これから何があるかわかんねぇよ?」

咄嗟に父の足にしがみつき、隙間から見える893を睨むと
本物かどうかは知りませんが、チャカを構えていました。
たぶん、ずっと父に突き付けていたのでしょう。

私の姿が目に入ったのか、893はさらに続けて
「お嬢チャン可愛いよなぁ?オーナーさん?」
と、ニヤニヤしつつ父に言い放つと、その途端、父の形相が変りました。

「ああ?ふざけんな!てめぇ殺すぞ!」
「ははは、ヤクザを脅すんかい、オーナーさん」
「おまえらはヤクザだが、俺は親父だ!」
「オーナーさん、こっちはコレ(チャカ)持ってるんだよ?」
「その程度で俺は殺れねぇ!俺は親父だ!こいつらの親父だ!ふざけんな!」
「・・・わかった、俺の負けだ」

そう言うとヤクザはドアを閉め、翌日出ていきました。

普段、ひょうきんで明るい優しい父が、あれほど凄まじく怒りをあらわにしたのは後にも、たぶんこれから先もないと思います。

あの後、「お父さん、お父さん」と泣きじゃくる私と弟を、
「うん、お父さんだよ」と、優しく抱っこしてくれた父。
この人の娘で本当に幸せです。

 

弟と優しいヤンキー君

私の弟は28歳で亡くなりました。
脳疾患持ちで、合併症により15歳まで生きられない、20歳まで生きられれば幸いと、医者からは言われていました。
よくぞ28歳まで生きたものです。
弟が小学5年生のとき、無理を言って普通学級に編入させてもらったときのこと。
弟にケイタ君という友だちができました。
家庭に事情のあるケイタ君は、5年生ですでにゲームセンターに入りびたり、
タバコを吸うような早熟な不良でした。
そんなケイタ君、なぜか弟の面倒だけはとてもよく見てくれました。
子どもは残酷なもの。
クラスの中に呼吸器を引きずったクラッチ付きの子に、決して寛容ではありません。
弟は男の子からも女の子からも、陰湿なことをされました。
しかし、それはケイタ君がそばにいない時だけでした。

「ケイタがね、『いじめられたらすぐに俺に言え、お前は俺の舎弟だからな』
だって。でも舎弟ってなんだろね。子分のことかな?」

弟はいつも家に帰ると、母と私にそう言ってました。
修学旅行に行く途中で弟がそそうをしてしまったとき、一斉にはやしたてた同級生を尻目に、ケイタ君はシモの世話さえしてくれたのです。
6年生の男の子がです。

卒業した弟が養護学校中等部に入ると、ケイタ君は一層気合の入った不良になってました。
だけど、養護学校の催すバザーに来てくれたり、
生徒たちによるフォークダンスへの参加さえもしてくれました。
なぜケイタ君のような優しい子が、不良と呼ばれるのだろうと思いもしました。

その後のケイタ君、何をやったのか、16歳のとき警察に連れて行かれ、噂では少年院に入院したとのこと。
それから東京に行ってしまったとも聞きました。

とにかく、ケイタ君とはそれっきりになってしまったのです。

弟が死んだとき、28歳の短い生涯を象徴するように、身の回りの持ち物は極めて質素なものでした。
そんな所持品の中に、きっと弟が大切にしてたであろう木箱がありました。

弟が死んだ時、私も両親も、悲しみよりも、
「やっと楽になれたね、よく28まで生きたね」
と落ち着いた気持でその事実を受け容れました。

しかし、弟の身の回りの持ち物、その中の木箱を開けたときに、
母も私も胸しめつけられる思いに陥り、涙が止まらなくなったのです。

木箱の中には、弟の宝物がいくつか入っていました。
一枚の写真と数通の手紙は、薄紙で包まれとりわけ大切そうにしまいこんでありました。
写真は、弟の養護学校時代のものです。
弟の隣に寄り添い、腕を組み、カメラマンにガンを飛ばす金髪少年が写っています。

そうなんだ、ケイタ君、私たちが知らないときにも、弟のいる養護学校に訪ねてくれてたんだ。
手紙は、いずれも便箋1枚に少ない字数のものばかりです。

「おまえはいつでも俺の舎弟だ」とか

「早く元気になれ、ドライブに連れってやる」とか

「寂しくなったらいつでも言え、すぐ俺が来る」

とか、どれもこれもがつたないけど、弟を強く励ます一行二行です。
母と私は、それらを前にしてたたずみ、
あふれる涙をこらえることができなくなったのでした。

ケイタ君、
今どこにいるのですか?
幸せにしていますか?
私は、今、すごく君に会いたい。
会ってすぐにその手を握り締めたい。

周りからどんな目で見られても、弟くんの心に寄り添い続けたヤンキー君。
人は見かけでは判断出来ませんね。
一時的に道を外れてしまったとしても、これだけの優しさを持っていればきっと、強くたくましい立派な大人になっていることでしょう。

 

 

長女を押し付けられた

兄も兄嫁も甥っ子だけが生きがいみたいな所があったんだよね
甥っ子は本当に頭が良かったんだ。
勉強は教科書読めば全て頭の中に入ってくる。
スポーツも出来て人気者だったらしい。
長女は甥よりも出来が悪いと判断されて、ほとんど放置されていたらしい。
そのとき小学生だったけど、幼稚園生?と思えるぐらい細くて小さかった。
風呂には一か月に一回しか入れてくれなかったみたいで、そりゃ汚かった。

お風呂に入れてやったら、一緒に入っていた嫁が泣き出すんだよ
「頭を洗ってあげただけで「ありがとう」って泣くんだよ。暖かいお風呂だねって泣くんだよ」って。

食事を出せば
「おいしいね、暖かいね」って言うんだ。

これはもうダメだって思って、兄貴に言ったら
「100万よこせばそいつはやる」って。

嫁さんが「…100万。子供をなんだと思ってる!」と怒った。
俺は怒りを通り越して呆れしか出てこなかった。
こんなのが兄貴だったんだって。

次の日、俺が自分の貯金から100万おろして嫁さんに渡すと
「実は私も」って嫁さんも100万準備していた。
200万兄貴に渡して「これで俺たちの子供だな!」って。

金で子供を買ったみたいでなんだかあの時は何とも言いようのない気持ちだったな。
俺たち、その時まだ22歳だったんだよね。
突然できた子供に近所の人も驚いていたけど、優しい人たちばかりだったから色々助けてもらった。

長女が12歳の時に次女が生まれた。
不安もあったけど、長女はたくさん次女をかわいがってくれた。
お陰で次女はお姉ちゃんっ子に育った。

昨日は俺の誕生日だったんだけど
「お父さん、誕生日おめでとう」って手作りの煙草ケースをくれた。
これがまた凝ってるんだわ。
木と革で出来てるんだけど最高に使い心地がいい。
「吸いすぎないように」って書かれてるけど…

引き取った時とは比べ物にならないぐらい明るい子に長女はなった。
友達もたくさんいて、良く家にも遊びに来る。
勉強だって俺に似ないで嫁さんに似たのか良くできる子だ。
そのかわりに次女はアッパラパー(お調子者で今の自分を存分に楽しんでいる人)だけど、友達もいるし元気なら良いや。
そのうち目覚めるでしょう…。

これから二人とも大きくなっていって結婚して家を出ていくのかなと思うとなんだか寂しいなw
久しぶりに兄から年賀状が今頃届いて昔の事を思い出したので書き込み
「東大に受かったよ。息子。幸せな家族です」なんて書いてあるけど

俺たち家族の方が全然幸せで暖かい家庭だわ。

 

 

3姉妹で集めた貯金箱

パパ、ママ、小学生3人の3姉妹の仲良し5人家族
ある日ママが交通事故で死んじゃいました

慣れない家事にお父さんも奮闘
タマゴ焼きを焦がしたり、洗濯物をシワだらけにしたり・・・。
失敗しながらも笑顔で幼い3姉妹を育てます

そんなお父さんのささやかな楽しみはお風呂に入りながら唄うこと。
いつも
『カラオケボックスで思い切り唄いたいな~。』
と言いながら・・・

お父さんの誕生日の数日前、3姉妹は3人で集めた貯金箱を持って通学路の途中にあるカラオケボックスへ
『予約できますか?』
受付にいた若い女性店員は怪訝な顔で店長を呼びます。

この店長さん、いつも通学途中の3姉妹を見守っていました。
そして
『お母さんは?』
『死んじゃった!お父さんしかいないの・・・。』
『お父さんの誕生日会をしたいのです!』
現在と違い当時のカラオケボックスは高かったのです。
持参したお金では到底足りません。

全てを悟った店長は
『解りました、協力しますよ』
誕生日会当日、早くから個室を貸してくれたので、3姉妹揃って飾り付け
時間が来たのでお父さんを呼びに行く3姉妹。
幼い3姉妹とお父さんの誕生日パーティが始まります。

お父さんも唄ってビールを飲んで・・・(^^)
3姉妹もアニメの曲を歌ったり、踊ったり、楽しい時間を過ごします
パーティが終わり帰り際、お父さんはフロントに精算に行きます
お父さんも3姉妹の持参した金額で不足なのは、もちろん知っていたのです

そこで対応した店長さん
『会計は終わっています。娘さんから頂きました。』
父さん『足りないでしょう?』

店長『いいえ!充分頂きました。そしてお金以上の物を私たちも娘さんから頂きました。こちらこそありがとうございます。』

楽しそうに帰る家族を見送った後、店長と従業員は号泣!
お父さん、3姉妹、店長と従業員、みんな幸せな時間を過ごしたそうです。

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