『不登校でオタクな女の子』など短編5話【57】 – 感動する話・泣ける話まとめ

『不登校でオタクな女の子』など短編5話【57】 - 感動する話・泣ける話まとめ 感動

 

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感動する話・泣ける話まとめ 短編5話【57】

 

 

なんでボクだけ

おかーさん。
なんでボクだけ、ハダカんぼうやったん?
おかーさん。
なんでボクだけ、シッポついてたん?
おかーさん。
なんでボクだけ、おててつかんとあるけへんかったん?
おかーさん。
なんでボクだけ、つくえでゴハンだべられへんかったん?
おかーさん。
なんでボクだけ、みんなとオシャベリでけへんかったん?
おかーさん・・・。
なんでボクだけ、さきにしんでしまうん・・・?

おかあさんからの返答

よう聞き。おしゃべり出来んかったって、何言うてんの
あんたいつもしゃべってたやないの
ほれエサちょーだい水ちょーだい、ササミちょーだいだの、みんなに言うとったやないの
みんなおまえの言う事、ぜーんぶ解っとったやろ?
おかーさんもおとーさんも、にいちゃんねえちゃんかて、ちゃんと返事してたやろ
おかーさんに「行ってらっしゃい」はよう出来んかったなぁ
おかーさんが「行ってきます」しても、いつも行かんといて行かんといてって言うとったなぁ
そういえば、おまえはまだ自分で「行ってきます」言った事、無いんやな…
はじめての「行ってきます」やな…
おかーさんも「行ってらっしゃい」言いたないなぁ
おんなじやんな、行ってらっしゃいって、こんなに辛いんやな
何度も行ってらっしゃいさせてしもて、ごめんなぁ…
ほら、身体、つらいんやろ?
もう、目ぇ閉じや。
おかーさんも、そのうち行くから待っててな。
向こうで会えたら、もう行ってきますも行ってらっしゃいもなくなるよし。
「行ってらっしゃい。」

 

 

思い出させてくれた

俺は小学校の時にいじめを受けた。
なぜかって?
俺だってわからない。
『黒人!』『外国人』『死ね』
それが学校での日常だった。

でも、こんな俺にも友達はいた。
決して多くはなかった。
4~6人位だろう。
その中には、転入してきた人が二人
いた。
いつもは、5人位で遊んでた。
すごい楽しかったなぁ~。
遊戯王などのカードゲームにはまってたなぁ。

まぁ~こんな感じで小6までずっと一緒だった。
だけど、いじめはやっぱりおさまらなかった。
前よりもひどくなった。
友達にも内緒で自殺をしようとした。
リストカットもした。
スゴく、辛かった…先生にも言ったが何もしてくれない。
それ以来、人間不信になった。

でも、やっぱりその5人は居てくれた。
その5人のおかげで俺は生きている。
もしも、俺が友達もいないままだったらきっと生きてはいないだろう。

そして…中学生になった。
二人は私立へいってしまった。
はっきり言うと寂しかった…
だけど…そんな俺を慰めたりしてくれた3人がいた。
スゴく、安心した。

いじめも無くなり…友達も増えた。
嬉しかった。
新しい友達と遊びはじめて
いままで一緒だった人と遊ばなくなった。
忘れかけてた友達との記憶…
それを、思い出させてくれたのが
自分でつけた『リスカ』だった。

リスカを見るたび自分は、あの人達がいなきゃ何も出来ないことを実感した。
俺は…あの人たちと遊び始めた。
やっぱり楽しかった。
俺は心のそこから思った…
『俺と一緒に居てくれてありがとう』

 

子供達に教わり続けてる

11年前のはなしです。
当時付き合っていた彼女が妊娠しました…
僕は周囲の反対を押し切り、結婚し出産させた…
なぜ、反対されたかというと、彼女には精神的に弱いところがあったからだ…
僕は子供さえ生まれれば強くなると勝手におもいこんでいた。
あまかった…
若かった…

出産後、やはり、彼女はおかしくなり、とても子育てどこではなく、一緒にいる僕までもが、おかしくなりそうだった…
恥ずかしいことだが、僕には、まだ、他人の責任を負う事はできなかった…
離婚までの話は半年位、かかった。
そして、互いの生活が続いていたある日、彼女から、連絡があった
「息子を保育園に迎えに行って欲しい」との事だった…
僕は了解し、車で迎えに行った。

三ヶ月ぶりのわが子を膝に置き、車を走らせた、久しぶりの息子はちょっと重くなっていて、以前よりもよくしゃべるようになっていた。
そして車内から目つくもの全てに「あれ何?これ何?」としゃべりかけてくる…
はじめのうちは「あれは信号だよ」とか「車だよ」とか応えていたけど、そのうちに僕は応えられなくなっていた…
これから、こうして息子に喋りたい時に喋ってやれないと思うと、僕は涙が止まらなくなっていたんだ…
その涙で息子が何を指差してるのかがわからなかったんだ…
息子はまだ片言の言葉で笑いながらこう言った…
「つめたいよー」
…僕の涙が息子の頭にボタボタかかっていた…
僕は声はでなかったから、心の中で…
『ゴメン…』

それから、数日たったある日また彼女から連絡があり
新しい彼氏ができ、息子を引き取って欲しいと言ってきた…
僕はその時の仕事のことも考え実家の母に相談し引き取ることを決めた。

あれから8年が経ち、僕は再婚し
今では二歳になる娘と四人で裕福ではないが、なんとか、暮らしている。
最近、娘がどこかに出かけるたびに「これは?これは?」と聞いてくる…
そのたびに、あの日の車の中での気持ちが今でも、鮮明に頭に蘇る…
もう二度と自分の子供達にあんな思いはせたくない…
子供達に教わり続けてる、駄目な僕だ…

 

 

弟はまだ赤ちゃんなんだから

男だけど、いいですか?

俺には、3つ違いの弟がいた。
お袋は俺には「お兄ちゃんだから我慢しなさい」なんて一言も言わなかったと思う。
でも、甘えるの我慢してた記憶はたくさんある。
3歳ながらに「弟はまだ赤ちゃんなんだから」っておもってたんだよなぁ。

親父は出張が多くてほとんど家にはいなかったな。
俺が小学生なって初めての運動会の朝、お袋は
「○○君(俺)がんばってね!お母さん、△△(弟)とお弁当持って見に行くからね!」
って送り出してくれた。
それが、最後の言葉だった。

お袋は自転車の後ろに弟を乗せ、
カゴには俺の大好きなものばかり詰まった弁当を乗せて、
俺の初めての運動会を見に行く途中信号無視したトラックにはねられた・・・。

小1の頃の記憶は、ほとんどない。
「お母さん。お母さん。お母さん。お母さん。お母さん。」
もっともっと、甘えればよかった。
弟が乳を飲んでいる時にも、
「もう片方のひざはぼくのモノ~」って甘えればよかった。
もっともっと甘えたかった・・・。

今日の午前2時55分、俺は親父になりました。
ちゃねらー歴はずいぶんだが、初めて来た育児版でふと目に止まったこのスレ。
俺は、嫁と娘を全力で一生守ります。
誓います。
お母さん、けんじ、どうか天国で見守っていてください。

 

 

不登校でオタクな女の子の友達ができた

泣けるかどうかわからんが・・・・・
私の話。
中学三年の夏。
私に不登校でオタクな女の子の友達ができた。
きっかけは些細なことだった。

担任の先生から「運動会の練習するから呼びにいって!」
と、何故か私に頼んだのだ。
まともに話したこともないのに・・・と思ったが、文句を言わずに行った。
おおげさかもしれないけど、本当にアレは運命だったのかもしれない。
その子はびっくりするほど元気で、私に話しかけてきた。
そして、私がアニメが結構好きだと知るや、自分の趣味も話してきた。
そして私とその子は友達になった。

一週間経って、先生が私とその子の席を前後ろ同士にした。
二週間経って、その子が朝と帰りのHRにでるようになった。
三週間経って、その子が授業にちらほらでるようになった。
四週間くらい経って、いきなりその子から電話が掛かってきた。
「あ~、○○ちゃん(私の名前)?」
「え・・。そうだけど、どうかしたの?」
「あのさ~、さっきテレビで・・・・」
それからその子と小一時間話をした。家族のことだったり、アニメや漫画のことだったり
ようするに、他愛もない話をした。
最後にその子はこんな事を言った。

「あ~明日さ~、暇だったらカラオケいかない?」
涙がでそうになるのを、私は必死で堪えました。
だって、カラオケとかに一緒に行く遊び友達なんていなかったから。
そもそも、友達と他愛もない話で長電話をしたことだって初めてだったから。
私は昔から一人ぼっちでした。
軽く話せる友達はいるものの、彼女らと遊びにいくほど親しくはありませんでした。
中三になってから、私はクラスの皆から少しずつ離れていきました。
そんな私の様子を先生は気が付いていたのかもしれません。

いっつも教室の隅っこでひとり本を読んでいる私のことを心配してくれてたのかもしれません。
今となっては分かりませんが、先生のおかげで私には初めて親友と呼べる存在ができました。
月曜日が待ち遠しく感じることができました。
この場を借りて、お礼を言いたいと思います。
ありがとう。

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