【怖い話 短編集】『小学校のトイレ』など全6話|洒落怖・オカルト・都市伝説

【怖い話 短編集】『小学校のトイレ』など全6話|洒落怖・オカルト・都市伝説 短編
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小学校のトイレ

【長編・オカルト・怖い話】都市伝説・本当にあった怖い話
出典:【納涼】怖い話【VIP】

 

あれは小学校4年生のころだったかな。学校のトイレで体験したちょっと怖い話。

その日は、台風が近づいていて大雨で警報がでたため、学校が途中で中止になり下校命令が出ていました。
みんな帰り支度をしている中、私はふとトイレに行きたくなってしまいまして、一人で学校の一階にあるトイレに行ったんです。

そこのトイレは特にこれといった噂もなく、普通のトイレだったんですが、台風のせいかいつもより薄暗く少し肌寒い気がしました。

「早く用を済ませて帰り支度しなくちゃ」

そう思って小便器の前に立っていたのですが、ザーーっと横の個室から水を流す音が聞こえてきたんです。

その時は「あ、誰か入っているのかな?」くらいにしか思わなかったんですが、どうも何かがおかしい。

鳴りやまないんです。ザーーっと水を流す音が。

そのころにはさすがに用も足し終わっていて、恐怖心もすごくあったんですけど好奇心が勝っちゃったみたいで、その例の音がする個室の前に立ってドアを開けようと手を伸ばしたんです。

「バンッ」
勢いよくドアが開きました。
私はまだドアに手をかけていません。
中をのぞくと、水だけが勢いよく流れていました。

もうこの時点で今すぐ逃げ出したかったんですが、なぜか足が動かない。
すると後ろで気配がしました。
首だけを後ろに向かせると、びしょびしょに濡れた男の子がうつむいて立っていました。
この子の顔を見ちゃいけないと、なぜか直感で思いましたね。

足も動くようになっていたので、ゆっくりと顔を上げていっている男の子を尻目に、一目散に教室に逃げ帰りました。

結局みんなに話しましたが誰にも信じてもらえず、もどかしい気持ちでいっぱいだったのですが、あれ以来、そこのトイレは一人では行けなくなってしまいました。
あの時、男の子の顔を見てしまっていたらどうなっていたのだろう…と今になっては思います。

 

夜に騒ぐ人形

【長編・オカルト・怖い話】都市伝説・本当にあった怖い話
出典:【納涼】怖い話【VIP】
51以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2019/07/23(火) 15:25:47.066ID:7blKN20t0

 

私の家には私が生まれたときに購入された雛人形があります。それと共に市松人形も購入されました。

いずれの人形も母が私のために大切に大切に毎年飾ってくれていました。
私も気に入っており、幼い頃はずっと雛壇の前で人形達を見つめていたくらいです。

しかし、ある年その人形を出し忘れたときがありました。

その頃にはだいぶん私も成長しそこまで人形に入れ込んでいた訳でもないので、気にもとめていませんでした。
しかしひな祭りの二、三日後から夢を見ました。

内容は、市松人形が私の髪を宙に浮いて撫でていたり、兄弟のように私と市松人形が育てられていたり、等身大の雛人形が出てきて私を雛壇の上から見下ろしていたりと様々でした。
ですが、そんなことが何日も続くとさすが気持ち悪くなり、母に頼んでギリギリに人形をだしてもらうことになりました。
そうすると夢を見ることもなくなって私はほっとしていました。

ですが数日後、夜中2時くらいにトイレに起きると雛人形のおいている部屋からほら貝の音が鳴って来たのです。
気持ち悪くなって部屋へすぐかけ戻りましたが、その後特になにか起こることはありませんでした。

次の日に雛人形を見ましたが…変なところは何もなくいつもの雛人形でした。
今から考えてみると、出してもらえた人形達が祭りをしていたのではないかと思っています。

それ以降毎年飾るようになったので何か起こることはありませんが、大切にしている物は魂が宿ると言いますし、私の人形たちにも宿っているのかもしれませんね。
なにか悪いことが起きたわけではありませんが、それ以降雛人形を見て純粋に可愛いや綺麗と思えなくなったのは確かです。

来年の雛祭り、家の都合上どうも今回はまた雛人形が出せないかも知れないのですが…。またあの夢に悩まされるのかと思うと、今から不安でいっぱいになってしまいます。

 

三本足のリカちゃん人形

【長編・オカルト・怖い話】都市伝説・本当にあった怖い話
出典:【納涼】怖い話【VIP】

 

ある女性が公衆トイレを利用した時、ふと足元を見るとリカちゃん人形が転がっていた。
なんでこんなところにリカちゃん人形があるんだろう?忘れ物かな?
不思議に思った彼女が何気なく手にしてみると、そのリカちゃん人形には通常の足の他にもう1本、不気味な茶色い足がついていた。

ビックリして思わずリカちゃん人形を投げると、その人形が喋りだした。
「わたしリカちゃん。呪われてるの…。」

恐怖を感じた彼女は、急いでその場から逃げだした。
しかし三本足のリカちゃん人形の声は、その後もずっと彼女の耳に聞こえ続けていた。
まるで耳元にいるかのように、ずっと同じ言葉を囁き続けているのだ。
「わたしリカちゃん。呪われているの…。」

耐え切れなくなった彼女はついに発狂してしまい、自分で鼓膜を破ってしまった。

 

初めての1人暮らし

【長編・オカルト・怖い話】都市伝説・本当にあった怖い話
出典:【納涼】怖い話【VIP】
61以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2019/07/23(火) 15:32:56.940ID:7blKN20t0

 

これは私が初めての1人暮らしをした時のお話です。

1人暮らしは初めての経験で、期待と不安の両方の気持ちがありました。
家賃は安めで駅からは近くて、築年数も新しめの場所がいいなと思っていました。
しかし当然ながらこの条件に合う場所はなかなか見つからず、何かひとつでも条件を諦めれば見つかるという不動産屋のアドバイスで、築年齢10年のところを選ぶことにしたのです。

きっと古くてボロいイメージなんだろうなと思いながら内見に行くと、意外と綺麗な造りだったのでびっくりしました。
部屋の中はジメッとしていて、長い間人が住んでいないような印象はありました。
陽当たりも良く収納有、お風呂は追い焚き機能がついていたので、これは掘り出し物だと勘違いした私は、他の人に取られてしまうという焦りもあって即決してしまったのです。

引越をして新生活が始まりました。
昼間は太陽が入り明るく気持ちが良いのですが、やはり夜になると1人は寂しく少し怖い気持ちにもなりました。
まぁ初めての1人暮らしだしそのうちこの生活にも慣れるだろうと思っていたのですが、気持ちは日が過ぎても落ち着かず、あまり眠りにつくことができないため毎日お酒を飲んで気を紛らわせていました。

気がつくといつの間にか眠っていたのですが、どこからか聞こえる物音で目が覚めました。

「何の音かな?」
身体を動かして部屋を見ようとしたものの、全く動きません。金縛りです。
金縛りは以前もなったことがあったので、焦らず動く目だけを頼りに辺りの様子を伺います。
どうやら物音はお風呂から聞こえているようで、シャワー?からポタポタと水が垂れているような音がします。

当然ながら寝る前は蛇口をしっかりと締めていたはずです。
いつから水が出ていたのかは分かりませんが、とにかく金縛りをほどこうともがきました。

すると異変が起きました。
水の垂れる音が、お風呂場から近づいて来るのです。
何かの気配も感じ、恐怖でパニック状態になった私は目をつぶって「助けて!助けて!」と何度も頭の中で繰り返し叫びました。
ですが容赦なく音と気配は私に近づき、恐る恐る薄目を開けてみると…
黒い塊が動いているのを目にしてしまいました。

気づくと朝になっていました。
部屋が明るくなって体も動くことに安堵した私は、昨日の出来事が夢だったのか現実だったのか分からず、お風呂場を確認しに行きました。

シャワーの水は止まっていました。そもそも蛇口は全く緩んでもいません。しかし足元を見ると水たまりができていたのです。
そして水のシミが足跡のように点々と、私のベッドの横まで続いていました。

次の日、1人では居られないと感じた私は友人を呼んで泊まってもらおうと思いました。
その友人は、いわゆる霊感のあるタイプです。
ところが友人は部屋に来るなり「この部屋何か変な感じがする」と言い、泊まるのを拒否されてしまいました。
友人には、私が体験した事は何も伝えていません。
これはマズいということで、私は友人の家へ泊まらせてもらうことになりました。

後日、不動産屋さんで状況を説明すると、実は事故物件だったと聞かされました。
本当は入居する前にその説明をしなくてはいけないのが決まりらしいのですが、案内してくれた方が新人で知らなかったようです。
私はそのまま部屋を解約して、引越ししたばかりで転居することとなりました。

事故の内容は怖くて聞くことはできませんでした。
でも、お風呂場で何かがあったのだろうとは思っています。
今もあの部屋が存在しているのかは知りません。

 

いわくつきの川

【長編・オカルト・怖い話】都市伝説・本当にあった怖い話
出典:【納涼】怖い話【VIP】
63以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2019/07/23(火) 15:34:12.233ID:7blKN20t0

 

今ではどこの場所にもプールがあって、子供が川で泳ぐことも少なくなりました。
また大人も自然の川に接する機会が少なくなって、鮎やうなぎやそのほかの魚を川で取ることもなくなって来ています。昔は貴重な蛋白源だったのでしょうし、私が子供の頃は事実そうでした。

ですがその代わり、川で亡くなる人の話は何度となく子供の頃から聞いていました。私の知っている人だけでも、何人かいます。
厄介なのは、川の石の苔は乾いているときは全く滑らないのですが、ひとたびぬれた手でその苔に触ると滑って石を掴むことが出来ません。
それですぐそばに石があるにも拘らず、つかまり切れずに死ぬ人がいたのだそうです。

そんな場所はなぜか限られていて、そこで何人もの方が亡くなった話を子供の頃から聞かされました。
そこは学校の帰りの途中にあり、狭い道路が川に向かって突き出したところにありました。その下は崖になっていて、上からは見通すことが出来ませんでした。
その道を通って学校から帰るとき、ましてや一人で日も暮れた時はいつも恐怖感に襲われました。

ある日、新しい自転車を手に入れたことが嬉しくて、そんなことなど忘れて手放しをして走っていました。
自転車の運転で大きなミスなどしたことがなかったのですが、その道にくると突然不自然にハンドルが左に切れて、そのまま川の方へ墜落をしました。
どのくらいの時間落ちていたのかわかりませんが、幸いにも川に入るギリギリの所で留まっていたらしく、向こう岸を歩いていた人が気が付いてくれて私は病院に担ぎ込まれ、助かりました。

その他にも何かと事故が多いので、地元の篤志家がその場所にお地蔵さんを建立して無事を祈ったというほどでした。

その後のことはわかりませんが、そこは幽霊の目撃談も多かったらしく、崖の上に人影が浮かんでいたとか、その付近を泳いでいると川底に引っ張り込まれるなど、子供の頃から聞かされ今でもはっきりと覚えています。

 

無表情な男性の顔

【長編・オカルト・怖い話】都市伝説・本当にあった怖い話
出典:【納涼】怖い話【VIP】
64以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします2019/07/23(火) 15:35:37.683ID:7blKN20t0

 

私は夢でよくない知らせなどを知ることが多いのですが、その時もそうでした。
その日は普通に疲れて11時ごろに床に就いた日でした。さほど暑くもない日でしたが、夜中寝苦しくなり、ひどくうなされたのです。

私は暗闇を見つめていました。どこを見てもただのうす暗闇で、なんとなく不気味に思っていると突如男性の顔が現れました。
暗闇の中から男性の顔がこちらを無感情な顔つきで見つめてくるのです。誰なのかはわかりません。私の目線の先1メーターほどのところに顔だけが浮かび上がっている感じで、真正面でずっと見つめられているのです。
しばらくすると虚しさと苦しさを訴えてくるような表情に変わり、また無感情な表情に戻りました。

幽霊というよりは普通の人間の顔つきなのに、その皮膚は薄暗くどんよりとしていました。その顔を3日3晩見続けたのです。

その男性について面識はなかったと思っていたのですが、後日にニュースを見ていた時、偶然にも誰なのか判明しました。
ニュースで事故の報道を見たとき、被害者の男性がまさにその人でした。それは昔住んでいたところでお世話になった、近所の男性だったのです。

ご近所さんに気さくにあいさつされる方だったので覚えていたのですが、間違いなく彼でした。事故の具合からして即死なようでしたが、あの顔は事故に会ってしまったことへの無念さだったのでしょうか。
あれ以来彼の顔は見ていません。

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