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【山にまつわる怖い話】『山の掟』など 全5話|洒落怖名作まとめ – 山編【71】

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【山にまつわる怖い話】『山の掟』など 全5話|【71】洒落怖名作 - 短編まとめ 山系
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山にまつわる怖い話【71】全5話

 

 

山の掟

1.弁当などの携行食は食べ尽くさない。(小屋や家に戻るまで、形式的にでもひと口は残しておく):非常食としての意味はなく、おまじないの類らしい。

2.用便の際は斜面に向かって(山側を向いて)行う。:落石避けなどの一見もっともらしい理由もあるようだが、
実は山の神は女性というのが一般的で、用便のときに
男性器を山に向けると神が喜ぶ、という説がある。

3.登山口で山に向かって一礼。山頂に立つとき頂は踏まない。:山の神関連。
山への畏敬と感謝の念の発露、とか。

4.刃物は肌身離さず、寝るときも枕許に。:有名なおまじない。魔除け。
ナタやマキリなどの大袈裟なものである必要はなく、
ビクトリノックスや卑語の守のような小さなナイフでも良いとのこと。

5.人の真後ろには立たない。真後ろから声をかけない。:魔除けの類らしい。
物の怪は背後から現れるから、とか。

6.山に入った後は互いに屋号や通り名で呼び、本名では呼ばない。:魔除けと言霊信仰が混合したもののよう。
山で本名を口にすると、時に物の怪や山ノ神連れ去られてしまうのだとか。

 

山道の恐怖

小学1年の頃、山にキャンプに来ていた時、ちょっとした冒険心でコッソリ周囲を探索してたら獣道(道の右側は上り斜面、左側は急な下り斜面で下は川)を見つけた。
その獣道を道なりに歩いてたら、道そのものが足元から崩れて、斜面を10メートル程転がった。途中の木にぶつかる形で何とか止まったけど、落ちたら死んでたろうなぁ…。

次は小学5年生の頃。これは、一番恐ろしかった。これ以上の体験は、後にも先にも無い。
内容が内容だけに信じてくれない人も居るが、俺は確かに見た、と思っている。そして見たのは俺一人じゃない。

親の後に付いて山中の獣道を歩いてた。季節は夏。周囲は夕闇が迫って来ていた。
陸自空挺レンジャー出身の親父が先導していたので、疲れはしていたけど恐怖は無かった。頼れる親父であった。

聞こえる音といえば二人の歩く音と木々のざわめき、種類は分からないが鳥の鳴き声と、谷を流れる川の音…だけだと思っていた。
何か、人の声が聞こえた気がした。でも、特に川の音などは人の声に聞こえる場合もある。最初はそれだと思っていた。
けれども、気にすれば気にするほど、人の声としか思えなくなってきた。

「とうさん…誰かの声、聞こえない?」「……」「誰だろ、何言ってるんだろ?」「いいから、歩け」
言われるままに、黙々と歩いた。だが、やっぱり声が気になる…どこからしているんだろう?

周囲をキョロキョロしながら歩ていると、谷底の川で何かが動いているのが見えた。
獣道から谷底までは結構な距離がある上に、木や草も多い。そして夕闇が迫っているので、何かが居たとしてもハッキリ見える筈は無い。
ところが、ソイツはハッキリと見えた。

獣道と谷底の川は距離があるものの、並行したような形になっている。そして、ソイツは谷底を歩きながら、ずっと我々に付いてきていた。
「お~い、こっちに来いよぉ~!」谷底を歩く坊主頭の男は、我々に叫んでいた。ゲラゲラ笑いながら、同じ台詞を何度も繰り返している。
それだけでも十分異様だったが、その男の風体も奇妙だった。

着ているものが妙に古い。時代劇で農民が着ているような服だ。顔は満面の笑顔。だが、目の位置がおかしい。頭も妙にボコボコしている。
そして、結構な速度で移動している。ゴツゴツした石や岩が多い暗い谷底を、ものともせず歩いている。
大体、こんな暗くて距離もあるのに、何故あそこまでハッキリ見えるんだろう?と言うより、白く光ってないか、あの人?小学生の俺でも、その異様さに気付き、思わず足を止めてしまった。

「見るな、歩け!」親父に一喝された。その声で我に返る俺。途端に、恐ろしくなった。
しかし恐がっても始まらない。後はもう、ひたすら歩くことだけに集中した。その間も谷底からは、相変わらずゲラゲラ笑いながら呼ぶ声がしていた。

気付けば、俺と親父は獣道を出て、車両が通れる程の広い道に出ていた。もう、声は聞こえなくなっていた。
帰りの車中、親父は例の男について話してくれた。話してくれたと言っても、一方的に喋ってた感じだったけれど。

「7,8年位前まで、アレは何度か出ていた。でも、それからはずっと見なかったから、もう大丈夫だと思っていた。お前も見ると思わなかった」
「呼ぶだけで特に悪さはしないし、無視してれば何も起きない。ただ、言う事を聞いて谷底に降りたら、どうなるか分らない」
「成仏を願ってくれる身内も、帰る家や墓も無くて寂しいから、ああして来る人を呼んでるんだろう」

大体、こんな感じの内容だったと思う。
その後も、その付近には何度か行ったけれど、その男には会ってない。今度こそ成仏したんだろうか?

 




 

幽霊の集団

才能は無いし雷鳥さんでもありませんが一つ小話を投下。

10年くらい前の、ひいばーちゃんが無くなった時の話です。
この時初めて幽霊さんの大群を見ました。

ひいばーちゃんの家が狭かった為に通夜・葬式は会場を借りて行う事になりました。
場所は寂れた山の中、建物もボロっちい平屋、廃屋と墓場が会場の下手にある嫌な所でした。
会場のすぐ近くにある雑木林の中には苔生した御地蔵さんの残骸などもありました。

子供の時の話ですから、やる事も無く暇で近くを探検して遊びまわってました。
ですが、墓場の端にある石碑付近は何となく空気が悪くて近寄れませんでした。

日が沈む頃まで雑木林で遊んでいて、そろそろ戻ろうと思った時、
あの嫌な感じの石碑のそばに人影が見えました。
しかも見ているうちに人影は増えてゆき、少しずつ上手にある会場へ移動しているようでした。
何かヤバイ見つかったらヤバイ追い越されてもヤバイ!
そんな風に感じて気付かれないようにこそこそ雑木林から会場に戻りました。

途中で気付かれてないか心配になり、
何度か振り向いてその集団を見たんですが、明らかに異常な人ばかりでした。
目の焦点が合ってないようなのに必死で会場を見つめてるような…
上手く表現できませんがそんな顔してました。
中にはもんぺ?のような服や、時代劇に出て来れそうな格好の人も多く混じってました。

恐怖心で泣きそうなくらいの限界の状態でしたが、何とか会場に着けました。
通夜に集まった人が大勢居て安心し、ちょっと下手を振り向いてみたら、
あの集団はどこにも見当たりませんでした。
ただ、やはり墓場の石碑の方は相変わらず嫌な感じがして、
会場に居る間ずっとそっちの方は視界に入れないようにしてましたが。

その何年か後にひいばーちゃんと同居していたばーちゃんも亡くなり、
また同じ会場で式をする事になった時に知ったのですが、
件の石碑は無縁仏を祀ったもののようです。
中には、山の中ですから過疎化が進んで供養する家族も居なくなり、
仕方なく無縁仏に入れられた古い時代の方も居るそうです。
(ばーちゃんの時は集団幽霊さん見ませんでした。会場に閉じ篭ってましたし。)

きっと供養してもらって成仏したかったんでしょうね。
結局怖くて近寄れず何もできませんでしたが…。

 

この世の者で無い

とある、南からの下山中、長い林道をとぼとぼ歩いていると、下から上がってくる親子?が向こうに見えた。
もう夕方で暗くなってくるのに?と思っていたら、カーブの死角で見えなくなった。
すれ違う距離まできたが、見当たらない。(人里まで2時間の距離)やっぱ遅いから、戻ったかな、とも思うが、けっこう健脚の私が
追いついてもいいのにとも思う。脇道は無い状況。
不思議に思って歩いていると、頭上で枝の折れる音が。
山側の斜面を見上げると、かなり上の大木に、その親子が枝に腰掛けて、無言で遠くを見ていた。
なんか、この世の者で無い感じがして、心臓がドキドキ、走ってその場から離れました。
まあ、物理的には可能だけど、不自然な体験でした。

 

縛られた若者が見たもの

ある夏の夜、若者達が里の裏山の頂上にある神社で宴会をやっていたそうです。
そのうち「じゃんけんで負けた者を木に縛って置いて行こう」ということになったらしい。
縛られた人が嫌がったか、度胸を示すために頑張ったかは忘れました・・・
とにかく、一人を残して皆は引き上げた。

翌朝、縛りつけた若者のヒモをほどきに仲間たちが神社に行くと
境内の木の下で、縛られた若者は眠っていた。
しかし、近づいてみると彼は眠っていたのではなく、目を見開いたまま
気がふれていたそうです。

何かを見たようなのですが、言っていることがめちゃくちゃで
何を見たかは分からなかったとか。

70年代末、東京郊外での話だそうです。
野外学習中、引率の先生からその神社の境内で聞きました。

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