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【山にまつわる怖い話】『お稲荷さん』『妖少女』など 全5話|洒落怖名作 短編まとめ – 山編【11】

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【山にまつわる怖い話】『お稲荷さん』『妖少女』など 全5話|洒落怖名作 短編まとめ - 山編【11】 山系
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山にまつわる怖い話【11】全5話

 

お稲荷さん

京都方面の田舎(失礼)の神社で、確かお稲荷さんだったような。
社の森が鬱そうと茂ったところで、神殿は大鳥居から土の参道を通り、ゆるい
カーブを右に向いた先にありました。用事があって、初めて社務所を探しに入った
のですが、両側の森が天蓋のように頭上を覆っていて、ドームに入ったようでした。
で、この中が、周囲からのプレッシャーというか、もの凄い威圧感。拒絶されて
いるとか、嫌われている、怒られている、という感じはなかったのですが、ひたすら
空気の密度が高くて、居るに居られない雰囲気だったんです。私がこの場に見合わない
というのが、一番近い感覚だったと思います。まるで水の中を泳いでいるような気分で、
大鳥居の外で、車に乗って待っていた家族のところに引き返しました。
入れ替わりでダンナが神殿まで行ったのですが、帰ってきての感想は「凄まじく霊圧の
高いところだな!」 とある漫画に出てきた言葉ですが、まさしくその通りの感覚でした。
結局、鳥居の脇にある民家が社務所も兼ねていたのですが、人が居なくて用事が足りず、
別の神社にお願いしました。
後日地元の方に聞いてみたところ、「ごくごく普通のところでしょ? 他の神社と何も
かわんないよ。」とのこと。氏子にならないと、お祭りの子供御輿でさえ参加の声が
かからない土地だったので(少なくとも、私の生地、札幌、関東某所では、子供は関わりなく
お祭りに参加できます)、よその人間には厳しかったのでしょうか。
不思議な体験でした。

 

妖少女

ガキの頃の話になるが。

父親が渓流釣り好きで俺もよく連れて行かれ、釣り場に着くと父親は余り遠くに行くなよ言うと俺を放置。

そのおかげか何時しか自分の庭感覚で山の中を歩ける様になった。

そんで夏の暑い日に子供用竿を片手に川岸を歩いていたら同年代の女の子に会った。

その女の子も一人で、この子も親に放置されたな思って声かけると、近くに住んでて川を見に来たそうだ。

何時しか仲良くなって俺の持っていたコアラマーチやラムネを飲み食いしながら話してたら。

女の子が帰らなければと言い出したので、また会おう行って別れた。

俺も親父の所に帰り女の子の話しするが、デカ岩魚を逃がした親父は俺の話しなんか聞いちゃいない。

それから釣りに行く度に女の子に会って遊んだんだが、ある日の夕暮れ。

俺そろそろ帰るわ言ったら女の子が、このままここにずっと居ない?って言い出した。

寂しそうにしてる女の子には悪かったけど、当時小学生の俺に女心なんかわかる訳も無く。

ごめん、ここじゃTVの電波悪くてZガンダム見れないでしょ、遊びに来るのはいいけで住むのはちょっと、って言ったら。

女の子は、そう、ってだけ言うと自分の家がある方向に歩いて行った。

流石に悪い事言ったかな思った俺は、今度来る時は女の子用のお菓子とか買って来るね、って言ったんだが返事は無かった。

そんで後日また親父と釣りに行く事になり、前日に母親とスーパーで明日のお菓子を買いに言ったら。

あんたなんでそんなの買うの?何時ものと違うんじゃない?なんて言われる。

まぁ、何時もベビスタやビックリマンやらそれ系しか買わない俺が女の子用の玩具入ったお菓子買うの不思議に思ったんだろな。

それで、釣り場で会ってる女の子にあげるんだ言うと、泣かすなよなんて母親にからかわれる。

んで帰宅して母親から話しを聞いたらしい婆ちゃんが、これも持って行けなんて柑橘類を干して砂糖まぶしたのを渡して来る。

年寄り臭いから嫌だ言う俺だが、婆ちゃんは途中で捨てるなよ言いながら無理矢理手渡す。

それからどこの女の子だ?なんて年寄り特有の勘繰りが始まり。

面倒だが言わないと拗ねるので女の子の事を俺が話していると、いつしか婆ちゃんが黙り込んでいる。

それ間違いねぇか?なんて婆ちゃんに聞かれた俺が頷くと。

あの近辺には今は人住んでねぇはずだぞ、わだしらわらしの頃あたりに人引っ越したはずだ、なんて言い出した。

でも間違い無く女の子に会った俺が言うと。

婆ちゃんが悪いのじゃねぇな、んでもついで行くなよと念を押される。

それで翌日何時もの場所に着くと俺は親父と別行動し。

何時も河原に行ったんだが女の子は何時まで待っても現れない、その場で釣りしながらお昼近くまで待っても全然現れない。

どうかしたんだろうか思った俺は女の子が家に帰る道の方に行ってみた。

前にこの様に行くと家があるって女の子から聞いていたので、目印になる馬頭観音って掘られた石まで迷わずに行けた。

そしてスノボーのパイプみたいに凹みになっている道を出ると視界が開けたのはいいが、そこらにあるのを見て俺は言葉を失った。

時代劇とか日本昔話にでも出て来る様な古い家、それも皆かなり朽ちている。

一目見ただけで人が住んでる訳無いと思いつつも俺は足を進めたが、どの家にも誰も居ない。

結局女の子を探すの諦めた俺は帰宅してから婆ちゃんに今日の事を話すと。

狐につままれたんだ、ただそれだけ言われた。

それから翌年またあの場所に行ってみようとしたんだが、何故か目印の石さえ見当たら無い。

探し回った疲労から河原で休憩していると人の気配がしたのでそちらを向くと、あの女の子が居た。

その顔はとても寂しそうに、このままだて連れて行ってしまうからもう来ては駄目、とだけ言うと目の前から消えてしまった。

その時は恐怖とかより、俺が来ると女の子が嫌がる、そっちの方のショックが大きく。

その日は釣りをする気にもなれず親父の車で寝ていた。

それから数年経過してから女の子は俺を気遣ってくれたんだなって気づいたよ。

それから20年近く経過するが今でもあの時の事は覚えている。

 ストレッチャーのある家

俺が大学の時の話なのだが聞いてくれ。
当時通ってた大学が埼玉の辺鄙な場所にあって、友人とよく学校から
少し車で走った峠に肝試しにいっていた。その日は結構霧がかかってて
何か怖い雰囲気だったんだけど、頂上まで行って何事も無かったので
引き返してきたんだ。そしたら、山の中腹にポツンとある一軒の家に
クラウンのバンが止まってて、そのリアゲートがガバって開いてる状態
でストレッチャー(病院とかで病人や死人を運ぶやつ)が置いてあって
マジ、びびった。しかも人の気配ないし、夜中の2時ごろ・・・
あれって、死んだ人を病院から自宅に搬送する車なんだよね。
俺も爺ちゃん死んだ時横に乗ったから判るけど・・・
男3人位で行ったんだけど、みんなガクプルだった。

それから何日かして、突然バイクで峠を走りたくなった俺は、夜中に
なぜか一人で例の峠を走っていた。丁度、前にストレッチャーのあった家の
近くで転倒してガードレールに頭をぶつけ、チョコッと気を失っていた
ボーっとしてた所をたまたま車が通ったのでバイクを起こしてもらって
「大丈夫」「救急車呼ぶ?」って言われたんだけど、大丈夫だったので
フロントフォークの捻じ曲がったバイクで何とか下山した。
バイクで転倒したのはあの時の一回だけだなぁ。
何かがそこに在ったのか、偶然なのか、不思議な出来事だった。

 

H県とS県(T県だったっけ?)の境目に、A山という山がある。
学生時代、その山を含む周辺の山を縦走したときの不思議な体験話でも。

メンバーは大学の先輩6人、新入部員でで縦走初参加の自分、他大学の学生
10人ぐらい。母校は女子大だけども、先輩たちは縦走を何度かこなしている。
他大学は共学だがメンバーは全員男性、新入部員3名もアウトドア経験は
結構あるという、私にとっては頼もしいメンバー。

スタートしてから最初のあたりは天候もよく、結構良いペースだった。
途中、先にキャンプ予定地を目指し、夕食の準備をしたり、キャンプを張ったりする
グループと、横に逸れてはいるが、キャンプ予定地に続く道のある山を登るグループに
別れ、私は後者のグループに入った。
予定では山頂に3時ごろ到着。30分ぐらい休憩を挟んでまだ明るいうちに下山することに
なっていたのだが、登山を始めたとたんに濃霧発生。
おかげで頂上に着いたときには、辺りはだいぶ薄暗くなってきていた。
明るいうちに下山しようと、休憩もそこそこに出発。だが、案の定すぐに明りなしでは
歩けないくらいにあたりは真っ暗になっていった。
道も、明りが照らすわずか先までしか見えない。
「……遭難?」
その言葉が頭に浮かんだとだった。

「おい、アレ!!」
少し先に見えたのは何かの「光」
きっとキャンプを設置したグループの誰かが、あまりの遅さに心配して迎えにきてくれたのだろう。
安堵のため息をつき、さぁ、もう少しだとその光を目指して歩き始めようとした。
「行くな!!!」
他大学の先輩の声が響いた。
「……あの光、変じゃないか?」
よくよくその光を見れば、確かにおかしかった。左にゆれ、右にゆれたかと思えば、急に上下に
勢いよくゆれ始める。
明らかに、人間の持つ明りの動きをしていなかったのだ……。

その後、光を無視しながらなんとか無事に下山。
キャンプ地にたどり着いた。

光は、キャンプ地につくまで、まるで自分たちをどこかに呼ぶように、道を外れた斜め前を
漂っていたが、キャンプ地がある広場についたとたん、消えた。

 

精霊系

私は霊感ゼロで、何か見たとか聞いたとかは一度もないんだけど、
ただ、すごく強く「感じた」ことは一度だけある。
南伊豆を夜中ドライブしていて、日の出まで休憩、といって展望台へ上る山林道に入ったときだった。
ウバメガシが生い茂っているような原生林の小山で、時間は午前3時とかだったと思う。

で、そのときの体験というのはほんとうに「感じ」でしかないのでネタにもならないのだけど、
そのときに感じた(気がした)ことは2つ。
「ココニハイッテクルナ!」という強い命令を受けているような感じと、
そう命じているのは何か、人間由来ではない何者かだな、という感覚でした。

まあ「先入観でしょ」って言われれば否定もできはしないんだけど、
それまではしゃいで盛り上がっていた車内のみんなも一斉にしーんとしちゃって・・・。
展望台へ抜けるまで数分間、突然の恐怖で、いつまでも忘れられない体験となりました。
(Uターンできる場所もない一本道でした。)

そんなわけで、やっぱり山の恐怖というのは、「幽霊系」ではなくて「精霊系」。
私の中ではそういうことになっているのでした。

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