『新居チェック』霊感主婦シリーズ|洒落怖名作まとめ

『新居チェック』霊感主婦シリーズ|洒落怖名作まとめ 短編

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新居チェック

 

友達Yが引っ越しを検討、候補の新居をそういうのが解る人に見て欲しいと言うことで、
主婦さんが見に行くこととなった。(当然乗り気ではなくホテルのケーキ食べ放題で釣った)
行く途中で、主婦さんがいやーな顔をしている。駅を降りてからずっと。
「もしかして新居ってあのマンション?」と指さすと、Yは頷いた。
はっきり言ってくれと言われて彼女は言った。
「うー・・・駅からマンションへの道で、ずっと人のうめき声がする。一人ではなく多数。この道がなあ」と。
で、マンションの玄関ホールについて。
「あ、でも大丈夫。誰が設計したのかな? なんか拾っても、ここで落ちて外に戻るように
なってるよ。不思議だなあ。・・・あの中庭の噴水、いいね。あれ、何かしてあると思う。」と。
「でも、道は拾いやすいということだよね。」
「まあねえ。それを考えて、このエントランス設計してある感じがする。」
ただ、帰りに言った。
「ここは東京大空襲で、いっぱい人が死んでるんだよね。まあこの辺でそんなこと言ってたら
住む場所が無くなるんだけど、でもあのマンションを設計した人はいい。だから、あそこに住む
なら大丈夫。」
私は風水とかわからいけど、多分マンションを設計した人はそういうのが解る人だと思う、と言った。
マンションは、清浄な空気に包まれているそうだ。
ちなみに、そのマンションは全戸売れたそうです。Yも住んでます。
たまに、玄関ホールの電気が誰もいないのに作動するけど、それ以外は何もないとか。

まあこれは、新居だし何も無かったパターン。もう一つのはちょっと凄い。

□ □ □

もう一つは霊感主婦さんの親友とも言える、長いつきあいの友達が結婚する事になり、
その新居を見に来て欲しいとのことだった。
主婦さんの親友と、主婦ダンナの友達が結婚することになったのだ。
だがその時、主婦さんは出産直後で、見に行ったりが出来ず、結局見ないままに決めた。
(これは賃貸、築20年以上のマンション)
だが、地名を聞いたときから「まずいよ。そこにいると病気する。すぐ引っ越せ」と言ったが、
そのダンナが信じない人で、「大丈夫大丈夫」とそのまま住んでいた。
「いや、絶対に大病を患う」と彼女は言ったが、主婦ダンナも「何言ってるんだよ」と笑った。

だがそれから数ヶ月後。ダンナが友達から夜中に電話。
「××が危篤だ!」と。
何でも、ものすごく簡単な手術がありえない失敗をし、そのまま感染症で危篤状態との事。
当然、主婦さん夫婦は子供を親に預け、その病院に翌日行った。
主婦さん、病院を見て「ここは駄目!! ちょっとあなたのコネで他をさがして!」とダンナに言う。
結局、偶然のコネで××さんは日本でも指折りの名医の再手術を受け、以前んのようにとは
いかないまでも、普通に働ける状態にまで回復した。

「あそこのマンションは離婚して出て行く人とか多いでしょう?」
主婦さんに、友達は頷く。
「あそこはね、昔吉原だったの。不幸な女性が沢山、不幸な亡くなり方をして、供養すら場合に
よってはろくにしてもらってない。そんな場所、いくら安くても駄目。」とか。
だが、今度は奥さんが急性白血病になって危篤状態。引越どころではなくなった。
こちらもぎりぎりで死亡は免れたが。

結局そこを引き払い、交通の便は悪いが自然の多い、新興住宅地に引っ越した。
新しい家は、入ったところに関羽像、奥にはやはり魔除けの龍神像があった。
××さんの祖母が送ってきたらしい。
「あー、関羽いいね関羽ー」と主婦ダンナはうらやましがってたとか。
「ここは大丈夫だよ。ゆっくり回復して、きっと子供も生まれるよ。」と言い、主婦さんは家を後にしたが。

□ □ □

ただ、彼女は言った。
「いいのは場所じゃなくて、あの関羽像と龍神像。後ろの山は何か変だった。」
ちらりとさびれた祠が見えたそうだ。
でも、神様の通り道からは彼女の家は離れていたそう。
「後ろに家が建つでしょ、そこは問題が起きるかもだけど、彼女の家は大丈夫」だそうだ。
「神様には障るとやばいからぜーったいに関わらない。長生きの掟。」とか。

ちなみに、××さんのお祖母さんは拝み屋に聞いてそれを送ったそうだ。
「私なんかよりそっちに聞いた方が良かったのに最初からー」と言っている。
××さんの田舎は九州のかなりど田舎で、病気をすると未だに病院より先に
祈祷師に頼むような場所柄。
お祖母さん曰く、××さんも奥さんも助かったのはその祈祷の成果らしい。
「うんー、そう言うならそうだよ。いいことじゃあないか。」と主婦さんは言っております。
祈祷料は腰を抜かすような金額でびびったらしいがw

でも、結婚1年未満で夫婦共に死にかけるってのも凄いなと私は思った。
ちなみにその二人はもうぴんぴん元気に暮らしてます。

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