短編怖い話『しがみつく女』『真っ赤な男』など 全20話|洒落にならない怖い話

短編怖い話『しがみつく女』『真っ赤な男』など 全20話|洒落にならない怖い話 厳選

山菜採り

家の親父は山菜取りが趣味で、俺が三歳くらいの頃から連れて行かれ
六歳頃には山中に置いていかれても車に戻れるようになっていたのだが
ある時、朽ち果てた注連縄や看板があるエリアに入って、しばらく遊んでいると
十数人の山伏の格好をした人がやってきて怒鳴りながら追いかけてきた。
しかし小回りの利くのを生かして逃げ切ることができた。
後に、歴史好きな自分が郷土史関係を調べていたところ戦前の霊術・古神道ブームに
できた団体の聖地で今でもその残党がいて、絶対に入ってはいけないエリアが有ると
言う事だった。今思うとあの時捕まってたら、やばい事になってたんだろうな。

 

写るはずがないもの

皆さんは写真に写るはずが無い物と言ったら何を思い浮かべるでしょうか?

心霊写真とかは別に写ってもおかしい物ではないと思います。
私は心霊写真が写らない方がおかしいと思います。
理由は心霊はこの世にいるからです。 本題に入ります。

10月3日の夜8時頃、私は彼女と2人で家で食事をしていました。
私の家には子猫が2匹いて、彼女が 「上京している姉に子猫の写真を送ってあげたい」と言うことで、 私がカメラを持ち彼女が子猫を抱いている写真を数枚撮りました。
その写真を撮った時は心霊?が写っている事に気づきませんでした。

ポラロイドカメラって霊が写りやすいって言いますよね。
その日は家に彼女を置いて私1人で夜遊びに行きました。
夜遊びから帰って来た時の事です。

彼女が「変な物が写真に写ってるから怖かった」と言ってきました。
私は心霊系は好きなのでウキウキして例の写真を見ようとしたら、
彼女が一言 「ヒロ(私)が写ってるんだよね」と言いました。

私はゾッとしました。
理由は私が写真撮ったのに、私が写るはずが無いからです。

私がおそるおそる写真を除いてみると、 そこには予想もしなかった、まぎれも無く私の姿が写ってました。
顔が紫色でねじれており、首のあたりに火のような物が付き、叫んでいるような私の顔でした。

未来の霊

友人が「俺、実は霊感あるんだ」とカミングアウトしてきたので
からかってやろうと思い、嘘の心霊スポットに連れて行った。
そしたら「おお、ホントにいるなぁ。」とか言うの。
ちゃんちゃらおかしくってさ。
どんなのが見える?って笑いを堪えながら聞いたら
「焼け焦げた人がいる。自殺かな。おまえを見てる。女だ。」だと。
ただの空き地なのに何言ってんだか。
「においするだろ?焦げ臭いだろ?」
いやいやいや、しねーよ。だってそんなのいねーもんwww
その上「でもなんか変だ。いるのにいない感じがする。」とか言うし。
はぁ?こいつおもしれーなwwって思った。そのときは。

その2時間後に、その空き地で焼身自殺があった。死んだのは女。
育児ノイローゼでおかしくなってたらしい。

あいつ、未来の霊まで見えるのかよ。エスパーかよ。
……俺もかなり霊感ある方なのに言い出せなくなった。くやしい。

ってか「おまえを見てる」って何?どういうことですかゴルァ

 

ある家族が登山を楽しんでいました。
その家族の中にひとりの少年がいたんですが、彼は好奇心旺盛で
家族とは離れて勝手に山道を進んでいきました。
しかし彼はうっかり山道で迷ってしまい、とうとう暗くなってきて、
本気で焦っていると悪いことは重なるもので、穴に落ちてしまいました。
その穴はかなり深くとても自力では登れそうにありません。
助けを呼ぼうにもこんな山奥に人がいるわけもなく、彼は死を覚悟しました。
何時間たったでしょう?穴の上で落ち葉を踏む音が聞こえてきました。
彼は必死に大声を張り上げ助けを求めました。
すると、穴の上から一人の男性が顔を覗かせました。
その男性は何もいわず黙々とその少年を穴から救い出しました。
そしてふもとまで送ってもらいました。

少年は大人になるまでその男性の姿形をなぜかハッキリと覚えてい
ました。
しかしそんな記憶も歳をとるごとに薄れていくのは言うまでもないことです。
彼が40歳になった時、再び同じ山をのぼることになりました。
しばらく山道を歩いていると山道にポッカリと大きな穴があいてるのに
気付きました。
なんだろう?と思いその穴を覗き込むと........。

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