短編怖い話『しがみつく女』『真っ赤な男』など 全20話|洒落にならない怖い話

短編怖い話『しがみつく女』『真っ赤な男』など 全20話|洒落にならない怖い話 厳選

ある営業所で、取引先とトラぶって、その対処の応援として、出張した際での出来事。
(場所の明記は勘弁してください。大阪方面とだけ書いておきます。)

営業所の人と協力して、何とかトラブルの対処も終わり、その晩は、営業所の人と、
慰労会件お別れ会で、酒を飲んで、大体9時半ごろ、宿泊先にしていたホテルに戻った。

営業所の人から、おおよその報告は言っているので、明日は、朝一で本社に戻って経緯の報告をすれば、この仕事も終わる。

明日は早くに出なければならないし、今までの疲れもあるので、部屋に戻ったら、速攻でシャワーを浴びて、寝ることにした。
で、シャワーを浴び終わった後、髪形を整え、歯を磨くため、洗面台へ。

大抵、洗面台の鏡は、三面鏡じゃないですか。
で、自分、子供の頃から、両側の鏡を、水平にして、無限に同じ光景が映っているのを見るのが妙に好きだったんです。
その時も、鏡を水平にして、無限に同じ光景が映っているのを見ていた。
その時、今から考えれば、何故そんな事をしたのかは、解らないのですが、髪形を整えるために使っていた串を握って、
鏡の前で、上下に振ってみたんです。

右にも左にも、無限に櫛が上下に振られている。
で、それを何とはなしに見ていたのですが、あれっと思って左側の鏡を見てみた。

枚数はよく数えていなかったのですが、何枚(って表現でいいのかは、不明ですが)か先に映っているのだけが、
どう見て目ても櫛ではないんです。

そこに映っていたのは、赤い血糊の着いたナイフ。

それが、私の動かす櫛と同じリズムで上下に動いている。

見間違えかと思ったが、そうではなかった、その何枚目かのもの以外は、すべて櫛なんです。

心臓はバクバク言っていたが、変に落ち着いていたのも事実で、右側を見てみると、右側は、すべて櫛だった。

再び左側をみると、やっぱり何枚目かだけの一つだけが、血糊の着いたナイフになっていて、そのナイフが、
こちらの櫛と同じ動きをしている。
枚数は、数えていなかったが、そのナイフが、先よりもこちらに近づいているような気もする。

その時点になって、急に恐怖が襲ってきた。

あわてて鏡を元に戻し、ベッドへ。

洗面所(というかユニットバス)から何かが出てきそうな恐怖にも襲われ、結局一睡もできず朝になった。
当然、朝は、洗面所にも行かずに、速攻で、チェックアウト。

一睡もしていないせいで、かなりやつれた顔をしちたと思うが、上司は、仕事の疲れと思ったのか、
「御苦労さん」と、労ってくれて、その日は、もう帰っていいってことになった。

家に戻っても、あの光景が頭から離れず、しばらくは洗面台で、まともに鏡も見れなかった。

でも、まあ、酔っていたし、疲れと酔いで、妙な幻覚か何かを見ただけかもしれない。
と、自分に言い聞かせて、なんとか自分を納得させようとした。

その甲斐(?)あってか、何かは知らないが、一カ月もたつと、生活も日常に戻ったし、鏡も見れるようになった。
で、大体3カ月も過ぎたころ、とあるホテルで、殺人事件が、というニュースが流れた。
そのホテルは、お察しの通り、私の泊まっていた、あのホテルだった。

 

バラバラ殺人

とある知人の話

よくある話だが知人は飲み屋で隣の客と気があって話が盛り上がったそうだ
わいわいと野球の話に花咲かせてるとふと男が真顔になって
別の話を始めたんだ。
「ところで…最近ここらでバラバラ殺人が起きたん知ってるか?」
確かに、ここらでは最近ワイドショーやニュースを騒がせてる
バラバラ殺人事件が起きていた。犯人は捕まってないらしいのだが…
「その事件の犯人な、俺なんや」
と男は口元を少しにやけさせながらそう言ったらしい
酔っぱらいの馬鹿なたわごとだと思って聞いていた知人も
聞いていくうちに背筋が凍ったそうだ。
あまりに具体的で真に迫ってる…まるでそこにいたかのような…
そんな語りだったらしい。ニュースなどでは取り上げられていないようなことまで
話してたそうだ…
おっさんは話し終えると「今のはここだけの話にしといてや」と言って
また野球の話に戻った。
だが、怖くなった知人が再び野球の話に付き合えるわけもなく
結局、知人は逃げるように勘定を済ませ居酒屋を飛び出してきたそうだ

後日、バラバラ殺人の犯人が捕まった。
事件解決ということで事件の詳細が語られ始めたが
その詳細はおっさんが言ってた通りだった
だが、捕まった犯人はおっさんではなくまだ若い被害者の身内だった
自供をしたので逮捕したとのことだった。
はたして、あのオッサンが何者だったのかは今でもわからない。
警察関係者が調子に乗って怪談話を仕立てたのか、それとも…

子供のまね

この休みにかみさんの実家で体験したことです
二歳の子供とかみさんで実家に帰り。
夕飯も終え。義父さんに風呂を勧められたので、子供と一緒に入りました
いつものとおりに子供の体と頭を洗い
アンパンマンのおもちゃで遊んでいると
外から呼ぶ声がしたので子供を
脱衣所に出して自分の体を
洗い始めました

体を洗っていると子供が扉を押してちょっと開き
「パパ~!」と顔を覗かせます
こらっ!と軽く言うとキャッキャッと言いながら
ドタドタと走って逃げていく
いつも通りの風景でした
何回かそんなことを繰り返し
さすがにちょっとうっとうしくなったので
鍵を閉めて開かないようにし
ゆっくりと体を洗っていました。何回か
ドタドタと足音が近づき扉をドンドンと叩き
「パパ~!」と声が聞こえてきましたが
は~いと適当に答えていたら扉も
開かないこともあり次第に子供も飽きてこなくなりました

やれやれという思いで頭を洗い始めたころ
それは起こりました。
いつも通り頭からお湯をかぶり
ふぅ~一息はいてから頭を
洗っているとまた足音が近づいてきました
と同時に、まるで一回扉を開けて湯気を
逃がしたように浴室が
ちょっと涼しくなりました
何かに違和感を感じながらわしゃわしゃしていると
ふと何に違和感を感じているかに気づきました
足音でした
先ほどまで聞こえてきたドタドタというものではなく
ズッズッとすって歩くような変な音で
今まで聞いたことがないものでした
なんだ?と思っていると足音は扉の前で止まりました
シャンプーだらけの顔で薄目をあけて扉をみたら
小さいシルエットが見えたので子供がこっそり
来たのかと思い
泡を流すためまたお湯をかぶりました
次の瞬間に扉にびちゃっ!と何かが叩きつけられる音がして
聞いたことがない声が響きました

すりきれて伸びまくったテープのような
声で
「ぶぁ~ぶぁ~!」と響きわたり。
下水のような臭いが浴室に漂いました
まだシャンプーまみれの顔でなんとか
目を開けて扉を見ると灰色の手のひらの様なものが二つ。その間に灰色のつるつるな髪ひとつない顔の様なものが見えました
あまりにも想定外の物だったのでしばらく動けずにいると
口のあるはずの部分がみちみちっと裂けてまた
あの声が響きました
「ぶぁ~ぶぁ~!」

声も出せないほどびびっていた自分は
ふと我にかえってお湯をかぶり
シャンプーをしっかり落として
ばっちり開いた目で扉を
見るとそこには何もいませんでした
それからは全く落ち着けず
逃げるように浴室から出ました。
リビングに行くと義父が一人でテレビを見ていて
かみさんと子供はすでに寝ていました
自分の様子がいつもと違ったことに気付いた義父は
ビールを飲みながら何かあったのか?と聞いてきたので
誰か風呂にきましたか?と聞いたら
いいやと言って視線をテレビに戻しました
となりに座ってテレビを見ていたら一言
まぁ古い家だからいろいろいるよ
とつぶやきました

 

ヒス女

小学生のとき、学年の中で浮いている女の子がいた。
ちょっと変わった子で、すぐヒステリーを起こしてキーキー言ってた。
そのせいか皆、いじめることもせず遠巻きに見ていた。
ある時その子の隣の席になった。
普段は別に普通だし、ニコニコして話したりもするのでそんなに怖くなかったが、
一度だけその子のヒステリーを真横で目撃した。
授業中皆がうるさかったことにキレたようで、イキナリ
「キーッッ!!」
と叫びながら机の上にあった缶ペンを叩き落とした。
そして机に突っ伏して泣き始めた。
先生が「どうしたの?」とたずねると、
「どうせ私には悪魔が憑いてるわよ!!皆気付いているんでしょ!!」
とイキナリいいだした。

怖かった。

 

お札

友達が1年前くらいに体験した話。

友人Sちゃんは霊感の強い子です。
今まで何回か霊現象に遭遇していたりしました。
彼女はとても肌のきれいな子だったのですが、特別疲れていたりしていたわけでもないのに
ある日突然顔の右半分だけに、湿疹のようなものがブツブツと出来始めました。
皮膚科に行っても治らないので、Sちゃんはちょっと嫌な予感がして
念のため近くのお寺でお札を買って、いつも身につけていました。
そんなある晩、Sちゃんは金縛りに会いました。
彼女は金縛りなどはしょっちゅうあるので、いつもは気にしていないそうですが
その日ばかりは「なぜかわからないけどやばい」と感じたそうです。
そしたら枕もとで男女の話し声が聞こえてきました。その男女は、
「どうする?こいつ殺す?」
「今日はやめておこうか」
と相談(?)しているそうなんです。
Sちゃんは「やめろでてけー!」と思い、同時に心の中でお経を念じていました。
気がついたら朝になっていました。
ホッとして枕もとのお札を手に持つと、
お札の中にはいっている木札(お経とかが書いてある)がパックリ二つに割れていたそうです。

その後Sちゃんはお祓いに行きました。案の定よくない霊が憑いていたみたいです。
「あの時もしお札を持ってなかったら私今ごろ死んでたかも」と言っていました。
実話です。聞いた時マジで怖かったです。乱文失礼しました。

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