お寺や神社にまつわる怖い話【全32話】 – 洒落怖 短編集

お寺や神社にまつわる怖い話【全32話】 - 洒落怖 短編集 短編

 

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お寺や神社にまつわる怖い話 短編集

 

 

桜の木の神様

オカルトじゃないけど、不思議な話。
自分は昔から好きな神社があって、そこの桜や銀杏を見にバイクで行ってた。
ある日その神社の近くで、中古住宅のオープンハウスやってたんだ。
今でも、その時どうして家なんか見ようと思ったのか分からないけど
何故か家に入りたいと強く思ったんだ。

家なんか見学するのは初めてだし緊張したけど、中には爺さんがいて
「この家は売れてるんやけど、まあ見てやってください」
と言ってくれたので安心して見せてもらった。
建物は古めだけど立派な邸宅って感じで庭も広い。
庭には大き目の桜が植えてあって良いなあと思い、桜を褒めると爺さんは
「今度住む人には桜を切って引き渡さなきゃアカンのや」
と寂しそうに呟き何かをじっと考え込んでしまった。
帰り際、爺さんが俺の連絡先を知りたいというので教えて帰った。

数週間後、その爺さんから電話が掛かってきて、俺に住んで欲しいという。
しかも売値が相場より信じられないほど安い…
だが当時の俺の社会人ランクでは、まだまだ到底及ばない代物だったのに
何故かトントン拍子で話が進み、偶然と不思議が絡み合い、俺は家を手に入れた。
爺さんは家の売主だったんだ。爺さんは、こんな事を言った。
「家と桜が、あんたに住んで欲しいって言うんですわ、こうするしか無いんですわ」

当初、自分には不釣合いな家だと思ってたけど、あれから5年が経ち
自分でもビックリするぐらい昇進し、会社も大きくなり、それなりになって来た。
あとで知ったが家の桜は例の神社から分けてもらった物だったらしい。
また今年も桜が綻んで来た。神社の桜と家の桜が俺と家を結びつけてくれた思っている。

自分も感謝してるから月2回ぐらいは散歩がてら神社に御参りしてるよ。
だが単純にラッキーという訳でもないと感じてる。
なぜなら桜は花の時期だけでは無いからだ。結構手入れも大変だw
それに…重責というか、何が何でも家を守らねばならないという気持ちが強くある。
いつか、この家を離れる時、爺さんに何があったか分かるかもな。

 

大きな狐

今日聞いたばかりの親の知り合いの話。
その家の近くの稲荷神社で昔貰って来た、絵が描いてあるお札のような物があったそうです。
ある時、氏神様のどんど焼きに納めるお札を持って行き処分した夜、霊感のある奥さんの所に大きな狐が現れ、「間違ってはいないが出所が解っているのなら元の神社に帰して欲しかった」と哀しげに言われたそうです。
それで神棚を捜してみたらその絵がなく、どうやら処分するお札と混ぜてしまった事に気付き、悪い事したと思ったそうです。
携帯からなのと、元々文章へたなので読み辛かったらごめん。
ちなみにその人も宮大工さん。

 

ワザワイがオコル

小さい頃(5、6歳?)に隣の町の何とかパークって言う大きな公園で開催されたスタンプ探しに参加した。
父と母と私の3人で参加したんだけど、あとの参加者も家族だったり若いカップルだったり、老夫婦とかで結構な人数だった。
スタンプ探しっていう表し方で合ってるのかは解らないけど、とにかくその公園の周りとかその地域を回って歩いて、主催者側が置いたスタンプを出来るだけ見つけるってやつ。
夏の暑い日だったし、私も楽しくて父親の手を引っ張って走ったりしてたのを覚えてる。

何個目かは忘れたけど、そうやって進みが遅い両親を後ろに残して次点のポイントらしきところに着いた時、私は誰よりも早く着いた嬉しさでそのポイント(小さな公園の様に見えた)内を走り回っていた。
スタンプを押すでもなく、私は辺りを見回して、ある小さな家のようなものに気づいた。
何段か階段があって、それをあがると格子のようになっている家の様なもの。
格子になってるから中が覗ける。私は好奇心で、親が来るのを待ちつつ階段を上って格子の隙間から中を覗き込んだ。

家自体が古く、昼間だというのに中は暗かった。ゴチャゴチャとしたものが置いてあって、中には習字のセット?のようなもの、白い紙がたくさんあった。
でもその古い薄暗い変な家には似つかないようなカラフルなおもちゃのようなものもゴチャっと置いてあるのが見えた。

ボーっと、『何があるんだろう』と見つめている私に、やっと追い付いた父が声を掛けるまで結構長かったように感じる。
行くよ、と言われ階段を降りようとした私は、今まで自分が覗いてた隙間の真横に黄ばんだボロボロの紙切れが貼られてるのに気づいた。
私は恐る恐るその紙切れに書かれてることを読もうとした。

するとそこには

『この中見るな 見たものにはワザワイがオコル この中見るな』

と、赤い字で書かれていた。

まだ5、6歳の私だったけど、これがどういった意味の言葉なのかはすぐに理解できた。
怖くなってその小さな家の様な御社から飛び降り、父に泣きついたのをよく覚えている。
父にあんなことが書いてあった、でも私は気づかなくて中を見てしまった、と言ったら、笑って気にするなって言っていたけど…既に成人し、その地元を離れて暮らす私は未だにその日のことが忘れられません。
他人には大した話じゃないかもしれないけど、私は今でも本当に怖い。
いつか何か起こるのでは、と考えてしまいます。

小さい社

子供の頃の不思議体験を書いてみる。

小学生の帰り道、地元は比較的大きな街だが一歩はずれるとど田舎
下校するには田舎ルートを通った方が早いのでいつもそうしてたんだが
そのルートの途中にお稲荷さんを祀った公園付きの神社があった。
よくわからないが神社の鳥居入ってすぐ横に小さい鳥居と社があった。

その日何かの気まぐれで友達とその小さい社にパンパンってやったら
晴天だったのがいきなり何の前触れも無くどしゃぶりになって焦った。
当然傘なんか持ってないので早く止みますようにとパンパンってしたら
ピタっと止まった。偶然だと思ったが今思い返すと道路が濡れてなかった。

心霊の類は信じてないオカ好きだけど神仏は舐めたらあかんとオモタ

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