短編『百年の恋も冷めた瞬間 – ささいなことで編【4】』全5話

短編『百年の恋も冷めた瞬間 - ささいなことで編【4】』全5話

 

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百年の恋も冷めた瞬間 – ささいなことで編

 

 

ストーカーちっく

三年前に付き合った彼。

○バイクが大好きでバイクの話しかしない
○アポなしにいきなり家(実家)まで来て家に私がいないと知ると今度はキレだし電話してくる。
○事前に何も言わないで私のバイト先の裏口の前で待っている。
○コンビニにいた高校生の集団を見て「前にあいつら調子のってたからガン飛ばしたら逃げてったんだ~笑」という俺は強いアピール的な武勇伝を1日1回はする。
○私がお風呂に入っていて(40分位)電話に出られなかった時に携帯に着信が30件位来てた…
理由はシカトされてると思ったかららしい。
○人通りが多い道端でいきなり「ちゅ~したい?」と聞いてきて答える前にいきなりディープキスされた。(初キス)
拒否したら頭叩かれた。

他にも色々あったけどストーカーちっくになってきて疲れてしまい別れました。

 

自分の言ったこと

彼女に「○○(親友)に『別れろ』と言われたら別れられる」と言われた。
どうやら仲の良さをアピールしたかっただけらしいが、
それを言われたらどんな気持ちになるかくどくど説明したら、
自分の言ったことの意味を理解したらしく、本気で泣きながら謝ってきた。
それはその場で納めたけれど、複雑な気分。

 

親のスネかじり

高校生の時にパン屋でバイトしてたら
いきなり20代後半の男性客にラブレター渡されたよ。
今時こんなことするやついるんだーとか思ったけど
とりあえずメールする仲にはなった。

当時高校生のガキンチョだった私からすればすごい大人だったけど
実際はいい年してコンビニバイトのフリーター
親のスネかじりまくり
免許もなければ車も無い

冷めた、というよりは
大人って意外としょーもないんだなと思った。
淡い17歳の思い出。

 

全肯定する人

私が勘違いしてて間違ってても、訂正しないで話を合わせる。
雑談程度ならいいんだけど、たとえば乗らなきゃいけない電車の時間とか
施設の開場時間みたいな時でも訂正しない。
「え、二人で二人とも勘違いしちゃった!?」と驚くと
実は知ってたけど…みたいなことをゴニョゴニョ言う。
なんで?と聞くと「だって言ったら傷つくかと思って…」
間違ってるのに気付いても、気付かないフリで全部合わせてくれるのが主義?
勘違いとか、思い違いを正されたくらいで私が不機嫌になったり
泣きわめいたりするとでも???

なんかうんざりして、「この間の初場所で出たキックすごかったよね」とか
「新宿のハチ公前で~」とかわざとらしいくらい適当なこと言ってみたら
全部「うんうん」って合わせてきた。

それ、思いやりでも優しさでもないよね。バカにされてるよね。
一緒にいる限り私はどんな恥も指摘してもらえないってことだし
そもそもナチュラルに見下されてる気がして別れました。
優しい人、と思った私の見る目のなさったら…

 

一人称が「ボク」

高校の頃、クラスは違うのに可愛い女の子に妙に好かれた。
見た目も可愛くて、活発な元気な子だったからいつも遊んでたけど
ついにその子から告白された。

だけで、ずっと一緒にいるときに一人称が「ボク」で
話し初めがいつも「ボクなー♪、ボクなー♪」から始まるちょっと変わった子だった。
理解して、付き合ったはずなのに周りに冷やかされる事が多くて
なんか凄く冷めて別れた。

俺、最低だ…

 

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百年の恋も冷めた瞬間
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